siam manao-life

バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

タイハーブの「アバイブーベ」or「アパイプーベート」?

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 プラチンブリー県へのタイハーブ旅行の記事でタイコスメの殿堂「チャオプラヤー・アパイプーベート」の「アバイブーベ」表記についてうんちくを書こうとしたら、すごく長くなってしまい、旅行記がわけのかわらない方向へ突っ走りそうになったので、記事を分けることにしました。まなおです。
ほんと大したことないタイ語のうんちくです。興味ない方はスルーしてください。

 

 

「アバイブーベ」って何?

 きっかけは、日本に住む友人からの「タイの国立病院のコスメブランド、アバイブーベって知ってるか?」というメッセージでした。私は「アバイブーベ」という言葉にピンとこず、なんのことだろうとネット検索してみたんです。
結果、その商品は知っていたのですが(しかも自分でもその商品を買ったことがあった!)、私が違和感を覚えたのは、なぜ日本語のブログや商品紹介サイトではどこもかしこも「アパイプーベート*1」ではなく、「アバイブーベ」と書かれているんだろうということでした。

 

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そもそも、この病院名も商品ブランド名も、ラーマ5世の時代にこの辺りの国主だった「チャオプラヤー・アパイプーベート」氏にちなんだものでそのお名前を使っています(『チャオプラヤー』は官職名)。ですから、私の中で最初「アパイプーベート」と「アバイブーベ」がつながらなかったんです。
ですが、アパイプーベートの英語表記を見て納得しました。
 

・タイ語:อภัยภูเบศร(aphai phuubèet)

・英語:Abhaibhubejhr

・日本語:アバイブーベ

 
確かに、英語の綴りを見たら「アバイブーベ」と書いちゃうのもなんとなくわかる気がします。

タイ語には、44の子音字(うち2文字は廃字)があり、それぞれの音が決まっているのですが、これらの文字の中で特にサンスクリット語由来の文字は、実際の発音と英語のアルファベットでの表記(綴り)が一致しないことが多いんです。
詳しく述べると長くなるので割愛しますが、みなさんが一度は戸惑ったことのあるであろう例を挙げておきますね。

 

スワンナプーム空港はなんで「Suvarnabhumi」?

 

それは、タイの玄関口である「スワンナプーム国際空港」の英語表記です。英語では「Suvarnabhumi International Airport」と書いてあって「えーっと、ス…スヴァーナブミ?スワナブミ?」と思った方もいらっしゃるんではないでしょうか。
 

 ・タイ語:สุวรรณภูมิ(sùwanná phuum)

・英語:Suvarnabhumi

・日本語:スワンナプーム

 
この「スワンナプーム(『黄金の地』の意味)」もサンスクリット語由来の言葉なので、発音と英語表記が一致していない部分があるんです。
このようにタイ語では、タイ語の子音文字に対応する英語アルファベット表記がある程度決まっていてそれがタイ語の実際の発音とは違うことがよくあります(もとのサンスクリット語の音を尊重?)。しかも、実際には発音しない文字までも英語表記の中では忠実に表記してくれるもんだから、その言葉を知らない外国人にとっては英語表記からタイ語の実際の発音を想像するのは困難な場合が多いです。
タイ語の「สุวรรณภูมิ」の実際の発音は「suwan-na-phum」に近いです。

 

話はズレますが、日本や海外の搭乗ゲートでタイ人の方の呼び出しアナウンスを聞くたびに、「職員泣かせだな」と感じることがあります。(笑)
というのも、タイ人の本名もサンスクリット語由来の名前をつけることがけっこうあり、つまりパスポートの英語表記も実際の発音とはかけ離れている場合があるからなんです。
アナウンスする外国人職員にとっては、タイ人顧客の名前の読み方はそうとうハードルが高いはずです。というか、アルファベット通りに読むしかないのですが、どこで区切ったらいい言葉なのかもわからない長い名前が多いですからね。

日本の空港職員がたどたどしくタイ人乗客の名前を読み上げているのを聞くたびに気の毒になります。
もっとも、呼ばれるタイ人も、海外に頻繁に行く方なら慣れていて「ああ、自分のことだろうな」と察しがつくんでしょうが…どうなんでしょうか。

 

まとめ

かなり省略した説明でしたが、タイ語の英語表記は実際のタイ語の発音とかけ離れている場合もあるとことはなんとなく理解していただけたでしょうか。
そもそもタイ語には日本語にない発音や声調があるため、タイ語の発音を日本語のカタカナで表記することは難しく(音を日本語で表現することは不可能)、表記上の明確なルールもないので、何が正しいとか間違っているというわけではありません。

今回の「アバイブーベ」に関しては、私の想像ですが、最初に日本語にされた方がタイ語の発音を知らず、英語表記から発音を想像して日本語表記にし、他の方もみんな「アバイブーベ」に追従したとうことではないでしょうか。
あるいは、欧米人のあいだでは英語表記「Abhaibhubejhr」に近い発音で呼ばれていたのでそれを聞いた日本人がその発音にならったという可能性もあるのでしょか?

一方、スワンナプーム空港に関しては、英語表記ではなく実際のタイ語の発音に近いカタカナをあてはめたのが定着したということなんでしょう。 

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 いずれにしても、日本語のカタカナ表記を読んでタイ人に「アバイブーベ」と言っても、まずわかってもらえないことは確かです。ロゴマークを見せるのが一番です。(笑)

 
ではまた。

*1:『アパイプーベート』というカタカナ表記が正しいというわけではありません。ただいくつかの音はタイ語の発音に多少近いとう程度の意味合いです