洗濯機が止まってから2時間も干すのを忘れていました。最近、もの忘れが激しくなってきたような気がするまなおです。こんにちは。
タイはハーブや薬草が豊富で、普段の食事をはじめとして美容でも医療でもよく活用されています。
タイのハーブや果実から作られた石鹸やハンドクリーム、マッサージオイル、シャンプー、サプリメントなんかを買ったりお土産でもらったりして愛用されている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
先月、プラチンブリー県へのワンデートリップで、タイハーブ体験をしてきたので紹介したいと思います。
- タイハーブの殿堂「チャオプラヤー・アパイプーベート」
- トレードマークそのままの洋館
- 「アバイブーベ」?
- タイ伝統医療クリニックで初のハーバルボール体験
- ハーブなランチを食べに
- タイで一番古い菩提樹へ
- おわりに
タイハーブの殿堂「チャオプラヤー・アパイプーベート」
今回、プラチンブリー県へ行ったのは、とある国立病院の敷地内に建っている洋館(博物館)の見学とタイの伝統医療クリニックでマッサージを受ける!という目的のためでした。
その国立病院というのが、「チャオプラヤー・アパイプーベート病院(โรงพยาาลเจ้าพระยาอภัยภูเบศร:Chaophraya Abhibhubejhr Hospital)」です。
この病院はタイの伝統医学、薬草・ハーブを中心とした東洋医療研究及び治療で有名で、タイハーブの殿堂と言っても過言ではありません。
その研究所が作ったタイハーブの薬やコスメ商品は、おしゃれさや高級感はそれほどありませんが、長年の研究と実績に裏付けされた品質には信頼性があり、国内外で人気があります。
みなさんの中にも「あ、このパッケージ見たことある!」と思われる方がいらっしゃるかと思います。
トレードマークそのままの洋館
チャオプラヤー・アパイプーベート病院は、バンコクから北東へ約130キロ、プラチンブリー県の県庁所在地であるムアン郡のバーンパコン川沿いにあります。
病院の正面入り口を入って右手に、非常に目を引くレトロな洋館があります。
その洋館こそが私が見てみたかった建物「チャオプラヤー・アパイプーベート博物館(พิพิธภัณฑ์เจ้าพระยาอภัยภูเบศร)」です。
どうですか?パッケージに描かれたロゴマークの洋館そのままです。実在する建物なんですね!
今から100年ちょっと前、当時この地方の国主であったチャオプラヤー・アパイプーベートがラーマ5世をお迎えするために建てたのだそうです。
現在は、一部が資料館として当時の調度品や道具などが展示され、一部が薬局としてハーブ・薬草の販売が行われています。
チャオプラヤー・アパイプーベート氏はタイハーブを多用した食事を好んだらしく、その影響で子や孫がタイハーブ研究に注力したことから病院やハーブ事業へと発展し、現在に至るそうです。
「アバイブーベ」?
話は少しそれるのですが、今回、このプラチンブリー県のチャオプラヤー・アパイプーベート病院を訪れようとしたきっかけは、日本に住む友人からのメッセージでした。
その友人は最近タイハーブの商品を通販で購入したらしく、私にそのことを伝えるために「タイの国立病院が開発している商品らしいけど、『アバイブーベ』って知ってる?」と聞いてきたのです。
私はその「アバイブーベ」という名前を聞いたことがなく、そもそも何語かも検討がつかなかったので、こっそりとネットで検索してみたんです。
そうしてヒットした名前や商品画像を見て驚きました。
「知ってる・・・」
というか、日本へのお土産で何度か買って帰ったこともある。(笑)
ただ、私が違和感を覚えたのは、日本語の販売サイトやブログで紹介されている名前はなぜみんな「アバイブーベ」なんだろうということでした。
どちらかと言えば、「アパイプーベート」じゃない?と思ったので、そのあたりのうんちくをここで書き始めたんですが、そんなどうでもいいうんちくが長くなったので、記事をわけました。もし興味ある方は、タイハーブの「アバイブーベ」or「アパイプーベート」?をご覧ください。(たいしたこと書いてませんが…)
タイ伝統医療クリニックで初のハーバルボール体験
素敵な洋館を見学した後は、今回のもう一つの目的である、タイの伝統医療クリニックでタイマッサージです。
このクリニックは病院の敷地の一角、ちょうど「チャオプラヤー・アパイプーベート館」の隣にあります。
まずは入り口に近い受付の隣に置いてある血圧測定器で血圧と心拍数を測ります。(セルフサービス)
その結果の紙を持って、受付のカウンターに出すと受付用紙に名前を書くように言われます。ちなみに、私は一回目の測定結果が血圧高めだったので、5分休憩してから再度血圧を測るように言われました。血圧の数値が高すぎる(低すぎる)と却下されます。(笑)
名前を記入した後、その用紙を持って少し先の廊下にある別の受付まで行きます。そこで受付が受理されカルテを渡されるので、そのカルテを持って診察室の前で待機です。
そうなんです。ここは病院のクリニックですから、マッサージも医療行為として医師の診断が必要なんです。といってもそんなに大げさなものではなく、持病の有無や症状を伝える程度ですので、おそらく簡単な英語でやりとりできればOKです。
私の順番になり、肩と首のコリが激しいのでタイマッサージを受けたいと申告すると、優しそうな女の先生が触診してくれ、「けっこう張ってますね。タイマッサージでもいいけど、あまり強く揉むよりはオイルマッサージでほぐしていくほうがおススメです」とのことだったので、先生のアドバイス通りオイルマッサージを受けることにしました。
そして、せっかくタイハーブの専門機関に来たのだからと、私の希望で「ハーバルボール」の施術もプラスしてもらうようお願いしました。何気にハーバルボール初体験だったんです。
このように、診断もそれほど強制的なものではないので、自分の希望も伝えながら施術コースを決めていけばいいと思います。
先生との診断が終わると、マッサージ師のおばちゃんに呼ばれるので一緒にマッサージ部屋へ向かいます。
背中が開いて紐で結ぶタイプの施術着と短パンに着替えて、いよいよマッサージ開始です。ちなみに、上下とも下着はつけず施術着と短パンだけ着用します(後のハーバルボールで色がついてしまうため)。
カーテンで仕切られたベッドの上に横たわり、薄明りの中で熟練のマッサージが始まると、あっという間に陥落。眠りに落ちてしまいました。(笑)
気づくとハーバルボールの施術が始まっていました。適度な熱さとハーブの香りが心地良かったです。ただ、ハーバルボールを離した瞬間に気化熱が奪われるので、ちょっと寒いと感じることも。エアコンなしの部屋で受けてみたかったかな。
いずれにしても、1時間半があっという間で(まあ、寝てればね…)とてもリラックスできました。
ハーブなランチを食べに
マッサージも終わり、病院の売店で石鹸やサプリメントなんかを買い終わるとちょうど昼時になりました。
特に昼食場所を決めていなかったので、こういうときはグーグル先生に頼ることに。すると一軒よさそうなレストランを発見!どうやらタイのハーブをメインにしたメニューがウリのようです。
「今日はとことんタイハーブと向き合おう!」ということで早速向かいます。
病院からバーンパコン川を川上へ3キロほど進み橋を渡った対岸にそのお店「バーン・ラオ・ルアン・ムアン・サムンプライ(บ้านเล่าเรื่อง เมืองสมุนไพร)」はあります。
昔からあるタイ家屋をレストランにしているようで、大きな木の下にたたずむ一軒家は涼し気で川側の眺めもいいし、調度品もシンプルでセンスが良く、雰囲気は抜群です。
早速メニューを見ますが、タイのハーブをウリにしているだけあって色鮮やかながらなんとなく健康的で、注文する前からテンションが上がりました。
肝心のお味のほうも、どれも本当に上品で美味しかったです!!しかも、値段もリーズナブルで驚いたほど。
何より、スタッフの方々の応対が素朴ながらも丁寧で非常に好感が持てました。
旅先でなんとなく入った店がアタリだった時って本当に嬉しいですよね!?
もしまたプラチンブリーに行くことがあれば、必ずまたこの店で食事をしたいと思います。
บ้านเล่าเรื่อง เมืองสมุนไพร(バーン・ラオ・ルアン・ムアン・サムンプライ)
Facebookページ:https://ja-jp.facebook.com/banlaoreung/
タイで一番古い菩提樹へ
思いがけず素敵なランチでおなかを満たした後は、ドライブがてら少し寄り道してからバンコクに戻ることにしました。
チャチュンサオ県との県境近くにある「ワット・トンポー・シーマハーポート(วัดต้นโพธิ์ศรีมหาโพธิ)」というお寺にはタイで最も古い樹齢2千年の菩提樹があるとのことで、ぜひお目にかかりたかったんです。
言い伝えによると、この菩提樹(トンポー:ต้นโพธิ์)は、お釈迦様がブッタガヤの地で悟りをお開きになったそのインド菩提樹(ゴータマ・ブッダの菩提樹:ต้นพระศรีมหาโพธิ)の挿し木から増えた子孫だとのこと。樹齢2千年とか言われると、もうことの真相のほどはわからないけれど、周辺住民の信仰心によって長年守られ崇められてきた巨大な老木という事実だけで、十分にありがく敬虔な気持ちになりました。野暮な詮索はせず、それでいいんだろうと思います。
おわりに
プラチンブリー県を旅行するのは今回初めてでしたが、見たかったタイハーブコスメのトレードマークになっている建物にも行けたし、人生初のハーバルボールマッサージもできたし、素敵なタイハーブレストランにも出会えたし、大きな菩提樹にもお参りできたし、身体が心なしか軽くなったような気がします。
ではまた。