ここのところバンコク及び周辺地域のPM2.5問題が大変なことになっていますね。
ただ、今朝のバンコクの一部では朝から激しい雨が降ったので、多少は緩和されているのでしょうか。
いずれにしても、乾季はまだまだ続くので根本的な対策が実施されない限り(交通規制とか工事規制とか?)、安心できないですよね。
さて。
現在、タイのドゥシット地区にあるアナンタサマーコム宮殿前のラーマ5世騎馬像広場(ロイヤルプラザ)付近では、現国王提唱による「ウンアイラック・クラーイクワームナーオ・サーイナームヘーンラッタナコーシン(อุ่นไอรัก คลายความหนาว สายน้ำแห่งรัตนโกสินทร์)」というイベントが開催されています。
日曜日の夕方、思いついたようにふらっと出かけてきましたので、紹介したいと思います。
イベント「ウンアイラック・クラーイクワームナーオ」とは
このイベントは、現国王ラーマ10世の提唱により開催されている乾季(タイでいうところの寒季)にラーマ5世騎馬像前広場で行われています。
タイ語の正式なイベント名は、“อุ่นไอรัก คลายความหนาว สายน้ำแห่งรัตนโกสินทร์”です。
このタイ語を私なりに棒訳すると、「寒さを癒すあたたかな愛・ラタナコーシンの水の流れ」というようなところでしょうか。
昨年に引き続き2回目の開催ですが、今年はラタナコーシン朝(チャックリー王朝)歴代王の治世に行われてきたバンコク旧市街地(ラタナコーシン島地区)の『水』に関する数々の事業に焦点をあて、その功績等を紹介し理解を深めることがテーマとなっているようです。
(イベント関連画像はhttp://phralan.in.thより)
会場内には各時代の治水・水道事業の詳細を展示したパビリオンや当時の庶民の生活などを紹介したブースなどがありますが、このイベントが人気な理由は、なんといっても民族衣装を着てイベントに参加するということだと思います。
イベント主催者(政府)から「ラーマ5世時代のタイの民族衣装を着てイベントに参加しましょう」という呼びかけがあるので、来場者は老若男女を問わずお気に入りの民族衣装をまとって会場へでかけます。
ふだん民族衣装を着る機会などほとんどなくなったバンコク都民をはじめ、タイ全土から華やかな衣装に身を包んだ人たちが会場を訪れ、嬉々として写真撮影会を行っているのです。
それを見て喜んでいる私。
みんなあまりにも楽しそうなので、途中から私も衣装レンタルでもして参戦しようかとも思いましたが、今回はきらびやかな夜の散歩を楽しむだけにとどめておきました。
日中の暑さが嘘のように涼しくて気持ちの良い夜でした。
イベント会場入場に関する注意点
入場前にセキュリティーチェックがありますので、以下の点に気を付けましょう。
ドレスコード
入場に際しては、必ずしもタイの民族衣装を着る必要はありませんが、王室提唱によるイベントのため、ドレスコードがあります。
ビーチサンダルやミニスカート、ショートパンツ、肌の露出が多すぎる服装、破れたジーンズなどは避けましょう。Tシャツなどは大丈夫です。
ID(パスポート)
入場に際してはIDの提示が必要です。
外国人はパスポートを持っていきましょう。
ちなみに、私はパスポートを携帯していなかったのですが、タイの運転免許証でも大丈夫でした。
会場の様子
昼間もきれいなんでしょうけど、夜は夜でライトアップされていて幻想的な雰囲気でした。
みんな本当に楽しそうにポージングしながら撮影会をしているので、こっちまで嬉しくなってきます。
(会場までの歩行者天国)
(会場入り口)
中にはドラァグクイーン姿の方や、リケー(タイの大衆演劇)のドレスのようなゴージャスな衣装の方もいましたね。(笑)
私は、やはり王室御座船のレプリカ4隻のきらびやかさに一番感動しました。
ライトアップされたアナンタサマーコム宮殿を背景に、夜の空に浮かぶような絢爛豪華な装飾の船体がとてもきれいでした。
色とりどりの花壇や噴水も昼間とは違った艶やかさを醸し出していたような気がします。
また、会場には、タイ料理のブースがあったり、お菓子が売っていたり、ロイヤルプロジェクトの製品が販売されていたりするので、そういったブースを見ながら回るのも楽しいですよ。
あと、貸衣装屋さんや写真撮影ブースなんかもあるので、記念にタイの民族衣装に挑戦してみるのもありです。
無料送迎サービス
2018年12月10日から2019年1月19日までの「ウンアイラック・クラーイクワームナーオ・サーイナームヘーンラッタナコーシン」のイベント開催中は、以下の7ルートで無料送迎サービスがあります。
(タイ語のイベント関連画像はhttp://phralan.in.thより)
■イベント用無料バス(途中の全てのバス停に停車)
- チャトチャック(モーチット)バスターミナル ~ ウートーンナイ交差点(A)
- 戦勝記念塔 ~ ベンジャマボーピット(大理石寺院)交差点(B)
- ウォンウィエンヤイ ~ ワンデーン交差点(C)
- フアランポーン駅 ~ 教育省前(D)
- サナームスパチャラーサイ ~ スワンミサカワン交差点(E)
■無料シャトルバス(乗車場所から降車場所まで直通)
- ロイヤルターフ競馬場 ~ ベンジャマボーピット(大理石寺院)交差点(B)
- 王宮前広場(裁判所前) ~ 教育省前(D)
※いずれも乗車場所からの発車は9時~21時まで。
※イベント会場からの最終便は、会場から人がはけるまでとのことです。
※無料送迎車の運行間隔は10分毎
※イベント会場付近の降車場所はそれぞれ違いますが、いずれもそこから徒歩で会場まで向かえる距離となっています。
※アルファベットは下の地図のアイコンの色と対応(おおよその位置)
その他のアクセス
自家用車
基本的に会場周辺は交通規制がしかれ、自家用車で乗り付けることはできません。
周辺にはいくつかの駐車場が用意されていますので、いずれかで停めて徒歩またはシャトルバスで移動することになります。
去年閉園したドゥシット動物園の駐車場からならぶらぶら歩いて行ける距離だと思います。
ただ、週末の近場の駐車場は非常に混雑しているので、ロイヤルターフ競馬場に車を停めて、そこからシャトルバスで向かうのが無難かも知れません。競馬場には4,000台もの車を収容可能なので駐車場待ちということもあまりないと思います。
タクシー
最寄駅であるBTSスカイトレインの戦勝記念塔駅からタクシーを利用するのが楽だと思います。
ただし、タクシーで行けるのは交通規制が敷かれている手前までですので、そこからは多少歩くことになると思います。
バイク・自転車
自分のバイクや自転車で行く方(がいるかどうかはわかりませんが)は、ベンジャマボーピット(大理石寺院)前に駐輪スペースが設けられているようです。
イベント情報
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イベント名:“อุ่นไอรัก คลายความหนาว สายน้ำแห่งรัตนโกสินทร์”
(ウンアイラック・クラーイクワームナーオ・サーイナームヘーンラッタナコーシン)
開催場所:ラーマ5世騎馬像前広場(ロイヤルプラザ)
開催期間:2018年12月9日〜2019年1月19日
開催時間:10時ー21時(日曜日〜木曜日)、10時ー22時(金曜日&土曜日)
公式ウェブサイト(タイ語)
ウンアイラックファンページfacebook
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まとめ
ラーマ5世騎馬像前広場で行われている「ウンアイラック・クラーイクワームナーオ」のイベントは、2019年1月19日(土)までの開催です。
あと残り少ないですが、時間がある方はぜひ足を運んでみてください。
タイの民族衣装を着て行くのもよし、現地で借りるのもよし、普段着で美しい王室御座船やタイの伝統工芸品や物産品を見に行くのもよし、タイ料理やお菓子に舌鼓を打つのもよしです。
あ、お出かけの際は、PM2.5情報を確認して安全対策をしていってくださいね。
ではまた。