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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

巨大な坐像大仏の王室仏教寺院『ワット・パーレーライ』■スパンブリーショートトリップ(3)

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昨日からMBKで開催されている『EAT MEATS FEST』(肉祭り)が気になっているまなおです。

今回は、スパンブリーの中心部にある、坐像(座像)の大仏が有名な王室寺院『ワット・パーレーライ』についての記事です。
タイ人ならだれでも知っている古典文学『クン・チャーン=クン・ペーン』物語にも登場する由緒あるお寺です。

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ワット・パーレーライ・ウォーラウィハーン(王室仏教寺院)

ワット・パーレーライ・ウォーラウィハーン(วัดป่าเลไลยก์วรวิหาร)の建立時期はよくかわっていませんが、アユタヤ王朝よりも古くからある寺院だそうです。
アユタヤ時代のスパンブリー地方に伝わる民話であり、ラーマ2世の命で物語を詩文として編纂された、タイで最も有名な古典文学のひとつ、「クンチャーン=クンペーン(ขุนช้างขุนแผน)」物語にも登場します。

ラーマ4世が出家当時にお立ち寄りになられたお寺で、即位後にお寺の修復を命じられた経緯もあり、第三級王室仏教寺院に指定されています。
スパンブリー県唯一の王室寺院とあって、毎日たくさんの参拝者が絶えません。

「ルアンポートー(หลวงพ่อโต)」と呼ばれる、仏堂内に安置された坐像の大仏が有名です。

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巨大な坐像『パーリライ(パーレーライ)像』

この仏堂(ウィハーン)に安置されている大仏(ルアンポート―)は坐像なんですが、その高さ23.46m。
椅子に座ったようなお姿(倚坐:いざ)となっています。
左手を伏せた形で膝に置き、右手は手のひらを上にして膝に。そして足元の壁には象と猿の姿が描かれています。

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その昔、争いごとばかり起こして聞き分けのない弟子に嫌気をさしたお釈迦様が、森に入って瞑想しているときに、象と猿がそれぞれ水と蜂蜜を献上して説法を聞いたという説話が由来の仏像の形なんです。

その森と象の名前である『パーリレイヤカ(ปาลิเลยยกะ)』にちなんで、この形態の仏像は、パーリライ像(ปางปาลิไลยก์)あるいは、パーレーライ像(ปางป่าเลไลยก์ )と呼ばれます。

仏堂の入り口には、ちょっと微笑ましい象と猿の像が置いてありました。


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水曜日の夜生まれの仏陀像

この象と猿と対峙した仏陀のお姿、どこか他のお寺でもご覧になったことがあるのではないでしょうか。
実は、この仏像の形は、水曜日(夜間)生まれの守護仏として拝まれているものなんです。

タイでは、ほとんどの人が自分の生まれた曜日を知っているのですが、その誕生曜日にちなんだ仏像(พระประจำวันเกิด)というのがあります。
水曜日だけは、なぜか昼と夜の2形態に分かれているので、全部で8つの形の仏像があるわけです。
境内の一角にこの8体の仏像が並べて安置されている寺院も多くあり、タイ人が自分の誕生日の仏像の前で熱心に拝んでいるのをよく目にします。

ちなみに、私も水曜日の夜生まれなので、よーく拝んでおきました。

袈裟の奉納

堂内では、大仏への袈裟の寄進が行われていました。
これは、「พิธีห่มผ้าหลวงพ่อโต(ピティー・ホムパー・ルアンポート―)」と呼ばれ、熱心な信者が長い袈裟の布を持ちながら大仏の肩に掛ける儀式です。
布を通じて仏像とつながり、慈悲や吉祥を授かるというタンブンの1つです。


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ルアンポーダム

大仏堂の裏手には古い社があり、その中に「ルアンポーダム(หลวงพ่อดำ)」という仏像が安置してありました。
この仏像は大仏・ルアンポートーと同じくらい、あるいはルアンポート―より古い時代の仏像だという人もいるらしく、霊験あらたかなんだそうです。

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おわりに

ワット・パーレーライ・ウォーラウィハーンはスパンブリー県の中心部にある立派な古刹寺院でした。
寺院の敷地は広く、クンペーンの家を再現した建物や物語の主人公の像など、他にもたくさん見どころはあるようでしたが、その日はまだまだいくつかの訪問先が控えていたので、私たちはこのくらいでワット・パーレーライを後にしました。

ではまた。

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ワット・パーレーライ・ウォーラウィハーン
วัดป่าเลไลยก์วรวิหาร
Wat Pa Lelai Worawihan

所在地:ถนนมาลัยแมน ตำบลรั้วใหญ่ อำเภอเมืองสุพรรณบุรี จังหวัดสุพรรณบุรี
電話:035 521 628

<行き方>
バスターミナルからはトゥクトゥクで10~15分程度