9月1日から約2ヶ月ぶりに店内飲食が解禁されたバンコクですが、その初日の記念すべき外食第1弾が8番ラーメンだったまなおです(笑)。こんにちは。
さて、今日は、時事ニュースを盛り込みながらの、久々のタイ語ネタです。
昨日2021年9月1日、バンコクのスカイトレイン(通称BTS)の運営会社(Bangkok Mass Transit System Public Company Limited. )が、30日間有効のお得な割引回数券(回数パス)を廃止すると発表しました。
この回数券、50回、40回、25回、15回分などの種類があり、30日間で使い切らないといけないという制限はあるにしても、1回あたりの計算だと通常料金で乗車するのと比べてずいぶんお得な価格で利用できて便利でした。
例えば、オンヌット駅からモーチット駅まで、現在、大人通常料金だと44バーツなのですが、50回パスだと1乗車につき26バーツ計算となります。
大学に通っていた頃から会社勤めの現在に至るまで、BTS利用の私にとっては非常にありがたい種類のチケットでした。
その回数チケットが、9月30日をもって販売終了となるのです。
これは、ほぼ毎日BTSを利用する身としては、地味に痛い。
片道18バーツのプラス。往復で36バーツの1ヶ月で約900バーツ。
たかだか900バーツ(約3,000円)ですが、タイマッサージなら3回は受けられますからね。
といっても、便利さには勝てず、結局今後もBTSを利用するしかないのですが。
(くだらない抵抗で、何日かはバスで通勤チャレンジしてみようかな。笑)
メディア各社がそれぞれこの回数チケット廃止について報道しています。
さて、ここからが今日の本題なんですが(前置き長っ)、たまたま最近よく見かけたタイ語のフレーズの紹介をしたいと思います。
それが、タイ語の「ซ้ำเติม(サムトゥーム)」で「踏んだり蹴ったり」「傷口に塩を塗る」みたいな言葉です。
ซ้ำเติม [sám təəm]
以下、今回の30日回数券販売終了記事の冒頭部分にも出てきています。
ผู้ใช้บริการรถไฟฟ้าบีทีเอสทัวร์ลงเพจ หลังประกาศเลิกจำหน่ายโปรโมชันเที่ยวเดินทาง 30 วัน ทำเอาคนใช้ประจำจ่ายแพงกว่าเดิม สูงสุด 59 บาทต่อเที่ยว ไป-กลับทะลุหลักร้อยบาท ชี้เอาเปรียบซ้ำเติมวิกฤตโควิด
「30日の回数券プロモーション販売終了の発表を受け、スカイトレインの利用者がこぞって非難投稿。毎日利用している人の運賃が高騰、片道最高59バーツで往復100バーツ超え、コロナ禍につけこんで傷口に塩を塗る」
まずは、このタイ語文章の中で使われている他のちょっとした表現から、サラッと紹介しておきますね。
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※ ทัวร์ [thua]・・・もともと団体旅行・ツアーの意味ですが、ここでは「みんなで〜する」「一斉に〜する」「こぞって〜する」というような意味合い。(最近のネットスラング・若者言葉的な使い方)
ทัวร์ลงเพจ [thua loŋ phèet]・・・(BTSの)ページに対して一斉に非難する
※ คนใช้ประจำ [khon chái pràcam]・・・日常的に利用する人、常に利用する人
※ เอาเปรียบ [ao prìap]・・・〜につけこむ、〜を利用する
※ วิกฤตโควิด [wíkr̀t khoowìt]・・・コロナ禍
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そして、今回のメイン表現を見てみましょう。
ซ้ำเติม [sám təəm](サムトゥーム)・・・踏んだり蹴ったりの目に遭わせる、傷口に塩を塗る、泣きっ面に蜂の目に遭わせる、追い討ちをかける
この「サムトゥーム」という言葉は、「サム(ซ้ำ)」と「トゥーム(เติม)」という2つの言葉からなっていて、それぞれ、「サム」は「繰り返す」、「トゥーム」は「付加する」という意味で、個々には特にネガティブな意味はありません。
ただ、この2つの言葉が組み合わさると、ほぼマイナスの意味合いとなります。
例えば、
「なぜ彼女を連れてきて私に会わせなきゃならないの?何度も踏みつけて傷口に塩を塗るようなことはやめて」
ทำไมต้องพาเขามาเจอฉัน อย่ามาเหยียบย้ำและซ้ำเติมได้ไหม
[tham mai tɔ̂ɔŋ phaa kháo maa cəə chán yàa maa yìap yám lɛ́ sám təəm dâi mǎi]
「新型コロナに罹って隔離されている従業員の給料カットをするなんて、追い討ちをかけるようなものです」
การหักเงินเดือนของพนักงานที่ติดโควิดและอยู่ระหว่างการกักตัวนั้น เหมือนเป็นการซ้ำเติมเขานะ
[kaan hàk ŋən dɯan khɔ̌ɔŋ phanákŋaan thîi tìt khoowìt lɛ́ yùu ráwàaŋ kaan kàk tua nán mɯ̌an pen kaan sám təəm ná]
「昨日、通勤途中で車が故障したから放置して会社行ったんだけど、帰りに車を取りに戻ったら駐禁の罰金食らってて、踏んだり蹴ったり」
เมื่อวานตอนไปทำงานรถเสียก็เลยจอดทิ้งไว้แล้วไปบริษัทเลย พอกลับมาเอารถก็โดนซ้ำเติมด้วยค่าปรับ
[mɯ̂a waan tɔɔn pai tham ŋaan rót sǐa kɔ̂ɔ ləəi cɔ̀ɔt thíŋ wái lɛ́ɛw pai bɔɔrísàt ləəi phɔɔ klàp maa ao rót kɔ̂ɔ doon sám təəm dûai khâa pràp]
場面によっては、「サムトゥーム」に簡単な言葉を付加するだけでも意味が通じたりします。
例えば、失恋して落ち込んでいるのに、慰めるでもなく「そもそもお前は男を見る目がないんだよ」「束縛しすぎるから逃げられんだよ」などと責めるようなことを言ってくる(親しい)友達に対して、
「なんで追い討ちかけんの!」
ซ้ำเติมทำไม !
[sám təəm tham mai]
「追い討ちかけないで!」
อย่าซ้ำเติมสิ !
[yàa sám təəm sì]
などと言うことができます。
以上、久しぶりの、使えるのか使えないのかよくわからないけど、最近よく目にしたタイ語表現の話でした。
ではまた。