昨年2018年10月から1年の予定で、日本人のミャンマー観光ビザ免除が試行されています。 このチャンスを逃すまいと、タイ・バンコクからお隣のミャンマーへ週末旅行をしてきました。
いよいよ、世界三大仏教遺跡のひとつ、バガン観光について書きたいと思います。(6回目にして、やっと観光らしいことを書きます。笑)
数千もの有名無名の仏塔や寺院が点在する憧れのバガン遺跡は、やっぱり行って良かったと心から思いました。
バガンの各所(仏塔や寺院)の詳細はガイドブックや他の方のブログにお任せすることにして、ここでは、主にバガン巡りに有効な手段や少しでも高い位置から眺めることができる場所などを中心に、私が実際に回ってみてオススメだった点や注意点などを書きたいと思います。
※情報は全て2019年1月20日時点のものです。仏塔登頂などのルールは刻々変わる可能性がありますのでご了承ください。
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- 三大仏教遺跡・バガン
- 現在(2019年1月)仏塔には登れない
- 気球に乗って俯瞰する
- ビューイングタワー(バガンタワー)
- Soemingyi Monastery
- Sunrise/sunset Pagoda
- サンライズ鑑賞スポット
- まとめ
三大仏教遺跡・バガン
三大仏教遺跡のひとつとして知られるバガンの遺跡群。
<三大仏教遺跡>
カンボジアのアンコール・ワット
インドネシアのボロブドゥール
ミャンマーのバガン(旧名パガン)
広大な平原に点在する無数のパゴダ(仏塔)が、朝霧に浮かび、夕陽に照らされる幻想的な映像をどこかで目にして、憧れを抱いた方もいらっしゃると思います。
かくいう私もその一人で、一生に一度はあの荘厳な景色を見たいと思っていました。
そのチャンスが巡ってきたので、これは何がなんでもいい風景を目に焼き付けて、写真にも納めておきたいと思ったわけです。
行く前から期待が高まり、絶景ポイントを押さえておかなければと下調べを開始しました。
現在(2019年1月)仏塔には登れない
数年前からバガン遺跡の仏塔群への登頂が禁止され始めたことは知っていたのですが、調べると、もはやほとんどの仏塔(パゴダ)や寺院へ登ることができなくなっているとの情報ばかり。
理由は、寺院・仏塔の尊厳や2016年に見舞われた地震による崩壊後の安全面、そして2017年の旅行者の転落事故などがあるようです。
2018年の12月にネットで調べた限りでは登れる仏塔は皆無になってしまっていました。
つまり、いつか見たあの平原の木々の間から浮かび上がるように出現する仏塔群の姿はもう見ることができないわけ?
と、落胆してしまったんですが、禁止されているものは仕方がありません。
それならば、可能な範囲で絶景ポイントはないものかと調べることにしました。
以下、私が調べた絶景鑑賞方法及びポイントや、実際に現地で行ってみてよかった場所なんかを紹介したいと思います。
※いずれも2019年1月20日時点での情報です。
仏塔の登頂に関する情報は日々変わっているようですので、実際に行かれる際は最新の情報を入手するようにしてください。
仏塔の登頂を再開するという噂もちらほらあるようですが・・・。
気球に乗って俯瞰する
もはや朝のバガン名物ともなった気球。
早朝、日の出直前から離陸して、朝日に照らされる仏塔群を俯瞰で見ようというものです。
ゆっくり低空飛行もしてくれるので、朝靄の中に浮かび上がる無数の仏塔という、イメージ通りのバガン平原の風景を手に入れることができます。
バガン上空を堪能した後はシャンパンで乾杯という優雅なひと時を過ごせます。
ただ、ネックとなるのは料金が高いということです。
業者にもよりますが、平均1人4万円前後と、そこそこのお値段します。
今回、私と同行者のお財布事情から、気球は断念することにしました・・・。(涙)
なお、気球飛行の催行期間は10月~4月とのことです。
ビューイングタワー(バガンタワー)
建設当時は(今も?)、バガンの景観を損ねると不評だったビューイングタワー。『Nan Myint Tower Bagan』と言い、バガンタワーと呼ばれることもあるようですね。
ここの展望台はとりあえず押さえておきましょう。
以前は閑古鳥が泣いていたようですが、仏塔へ登ることが禁止された今は、皮肉にも大繁盛しています。入場料5ドルです。
ここからは、夕陽に染まるバガンの街並みとエーヤーワディー川(イラワジ川)、そして遠くの山に沈む夕陽と沈んだ後の空が赤から夕闇に変わるグラデーションがすばらしいです。いわゆる、マジックアワーっていうやつですね。
あー、つくづくいいカメラとレンズが欲しいと思いました。
あの美しさをうまくお伝えできないのが残念です。
屋上の展望台は日没直前になると混雑するので、ベストポイントで鑑賞・写真撮影したい場合は、少し早目に行っておくほうがいいです。
気球のように移動はできませんが、バガン遺跡を俯瞰できるのでお勧めです。
私は行きませんでしたが、早朝から開いているのでサンライズを見に行くのもいいかも知れません。
5ドルの入場券は1日有効らしく、朝サンライズを見に行って、夕方にまたサンセットを見に行くのもOKだそうです。
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バガン・ビューイングタワー
Bagan Viewing Tower / Nan Myint Tower Bagan
入場料:1日券5ドル(チャット換算で支払いも可)
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螺旋階段からの景色もオススメ
展望台に行くのに、だいたいみなさんエレベーターで上がって、朝日や夕日を見終わったらエレベーターでさっと降りてしまわれますが、実は、建物の外周にそった螺旋階段があるんです。
展望台のひとつ下のレストランフロアーから螺旋階段へ出られるドアがあります。上りはきついと思いますが、せっかくですから下りはゆっくり景色を見ながら階段で降りるのをお勧めします。
混雑する展望台よりも、落ち着いて鑑賞及び写真撮影ができるかもしれません。
Soemingyi Monastery
ニューバガンからオールドバガンとの中間くらいにある寺院遺跡と仏塔です。
少し高台になった場所に2階建てほどの仏塔があり、1階と2階部分に仏像が安置されています。
これを仏塔登頂と言えるかどうかはわかりませんが、1階部分の向かって左側の階段を上がって2階部分まで行くことができます。
俯瞰しているようなイメージとは程遠いですが、それなりに景色はいいです。(バガン到着後初めての高台だったからかも知れませんが)
階段を下りていくと絵を売っている女性から買ってくれアプローチがありますが、まあ必要ないので断ります。
Sunrise/sunset Pagoda
名前がそのまんまですが、ここ、正式名称はないんでしょうか?
ニューバガン方面から行くと、ミンガバーを過ぎてオールドバガンの少し手前、Shin Yae Tahtaung Temple の奥にあります。
ここはパゴダという名前が付いていますが尖塔部分はなく、四角い煉瓦作りの土台部分だけが残っています。
仏像も安置されていないから、登るのも多めに見られているのかなと勝手に想像したり。
ここも実質的には3階建の屋上くらいの高さで、高度的にはたいしたことはないのですが、360度の視界が開けるのでそれなりにバガン感は味わえます。
でも、電線とかが邪魔だなあと思ったり。
朝夕の時間帯に望遠レンズを持ってきて撮影すれば、きれいに撮れるかもしれません。
サンライズ鑑賞スポット
私たちはバガンに1泊だけだったので、サンセット、サンライズ共にワンチャンスのみ。
そのワンチャンをできるだけいいところで鑑賞したいと願って、あちこち走り回りました。
夕陽はビューポイントタワーに決めていたのですが、朝日は最後までどこで見るか決めきれずに、当日の朝起きてホテルを後にすると、勘を頼りにEバイクを走らせました。
次第に空が白みだしてきたのに、その時点で、まだいいポイントが見つからずに焦り始めます。
どちらに進むか友人に相談しようと思ってたまたま停車した場所から、適当に大通りを外れて未舗装の道に入っていくと、なんとそこにビューポイントがあったんです。
結果的に、そこのビューポイントがけっこうよかったです。
後で調べたら、初日にタクシーが立ち寄ってくれたミンナントゥ村の一角にある「Minnanthu Manmade Sunset Hill」というポイントでした。
それほど高さがあるわけではないですが、周りには緑が広がっているので、そこそこ秘境感がありつつ、一方には地元の人たちが住む村も垣間見えます。
遠くビューイングタワーの下あたりの位置から気球が1つ浮かび上がったと思ったら、次々と気球が浮上しだしました。
気球はゆっくりとオールドバガン方面に浮遊し、そしてニューバガン方面に飛んで行きます。
ここのビューポイントでは、気球に向かった我々の背面から朝日が登ってくるので、朝焼けに気球のシルエットという画像は撮れませんが、代わりに、朝霧の森に浮かぶ仏塔とその上空を飛ぶ気球が朝日を受けて朱色に染まる絵が見られました。
まとめ
パゴダ(仏塔)へ登ることが全面的に禁止された今、バガンを高みから望める場所は限られてしまいました。
金銭的に余裕がある方は、朝の気球に乗ってバガン上空を飛行するのが一番だと思います。
財布事情が許さない、あるいは高所恐怖症の方は、とりあえず、バガンビューイングタワーあたりを押さえておくといいと思います。
私たちは、日程的に朝日夕日それぞれ1箇所でしか鑑賞するチャンスがなかったので、他の場所の事情がわかりませんが、どちらも割と満足のいく結果でした。(残念な点を挙げるとすれば、もっといいカメラと望遠レンズで撮影したかった…)
また、遺跡の中で、2階あたりまで登れた建物がいくつかありましたが、これが恒久的なものなのか、臨時のイレギュラー的なものなのかはわかりません。
参考程度に読んでいただけたらと思います。
ではまた。