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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

BTSバンワー駅から王宮方面へフェリーボートの新路線が運航開始したので乗ってみた

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先日、2019年6月17日から、バンコク都とタイ運輸省による水上交通フェリーボートの新路線が運航開始されました。(バーンコークヤイ運河客船:เรือโดยสารคลองบางกอกใหญ่)
このボートはバンコクのチャオプラヤー西岸地域(トンブリー方面)と王宮付近を結ぶ路線で、BTSのバンワー(バーンワー)駅近くのバンワー船着き場からパーシーチャルーン運河を通ってチャオプラヤー川に入り、王宮側のターチャーン船着き場までを運航します。
当初6か月間は無料運航となるようです。

 

運航ルート

  1. バーンワー船着き場(ท่าเรือบางหว้า)
    ※スカイトレインBTSのバンワー(สสถานีบางหว้า)と接続
  2. ワットインタ―ラーム船着き場(ท่าเรือวัดอินทาราม)
  3. サパーンプット船着き場(ท่าเรือสะพานพุทธ)
  4. ラーチニー船着き場(ท่าเรือราชินี)
    ※地下鉄MRTのサナームチャイ駅(สถานีสนามไชย)と接続
  5. ターチャーン船着き場(ท่าเรือท่าช้าง)

運航時間

06:00~09:00及び15:00~19:00・・・30分毎
09:00~15:00・・・1時間毎

朝夕の通勤通学時間は30分毎昼間の時間帯は1時間毎ということですね。

実際に乗ってみましょう・・・

ということで、さっそく乗船してみようと思い、先々週、6月20日の土曜日の午後に、BTSでバンワーまで向かいました。

駅の改札を出て4番出口の方向へ向かい、スカイウォーク的な道を200mほど歩いていくと、途中で運河ボート乗り場へ降りる階段が左手にあります。


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ここの船着き場は、クローン・バーンルアン市場のアーティストハウスへ行った時に何度か利用したことがあるので、すぐに場所がわかりました。

www.manao.life


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ところが、ボート乗り場の前にこんなボードが。
なにやら手書きのタイ語で書いてあります。


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お知らせ バーンコークヤイ運河客船

水位が基準値より低いため、一時的に運航を休止します。 
17時30分より運航を再開します。
ご不便をおかけして申し訳ございません…(ゆるい絵文字😊)
連絡先番号 085-5088xxx



な、なんですとー!

今、雨季なんですけど。
ここ数日、普通に雨降ってるんですけど。
雨季で水位が低いって、この先不安じゃない!?
なんて、心の中で突っ込んでみたけれど、運航していないものは、しょうがない。
もしかしたら、水門の開閉の事情なんかがあるのかもしれないし。

さすがに17時半までは待てなかったので、とぼとぼと来た道を引き返してBTSに乗りました。
とほほ・・・。
というのが、先々週の土曜日の話です。

 

再挑戦

昨日、リベンジしに行ってきました。
2週連続でって、どんだけこの船に乗りたいねんって話ですよね。
いや、そこまで乗ってみたい理由があるわけじゃないんですけど、ただの意地みたいなもんです。

今日も運休してたらどうしようとびくびくしてましたが、大丈夫でした!
しかも、あと15分くらいでボートが来るようです。

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いよいよ乗船(バーンコークヤイ運河客船)

15時25分にボートが船着き場にやってきました。
乗客は全部で10人ほどです。

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中央の通路を挟んで、左右2人掛けの木のシートが並んでます。
ちゃんと数えてはいませんが、そのシートが船首から船尾まで16~18列ほどあったんじゃないでしょうか。

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それぞれ好きな場所にゆったりと座ります。
15時30分ちょうどに船は出発しました。

 

パーシーチャルーン運河からバーンコークヤイ運河へ

バーンワー船乗り場は、パーシーチャルーン運河(คลองภาษีเจริญ)という、チャオプラヤー西岸からサムットサーコーン県のターチーン川までを結ぶ全長28キロの運河にありますが、バーンワーを出てしばらく進むと、バーンコークヤイ運河(คลองบางกอกใหญ่)へと合流します。

※バンコクヤイ運河とも表記されることも多いですが、ここではバーンコークヤイ運河とします。

この合流地点が、ちょうど、エメラルド色のガラスの仏塔と天井画で有名なワットパークナーム寺院(ワットパクナム寺院とも)がある場所で、パーシーチャルーン運河の終点(起点)でもあります。


動画では、ワットパークナーム寺院の大仏塔と、現在建設中の大仏がちらっと映っているのがおわかりいただけるかと思います。

 

最初の停船場所はいったい・・・

バーンコークヤイ運河に入ってしばらくいくと、最初の船着き場「ワットインタ―ラーム船着き場」に到着です・・・

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と思ったら、あれ?ここ「タラートプルー船着き場(ท่าตลาดพลู)」なんですけど。
そして、逆毛を立てたこんもりヘアーのおばさまと、始終にこやかなおじさま夫婦が、普通に降りて行かれました。
ん?決まった船着き場じゃないところでも、言えば降ろしてもらえるのかな?謎です。

まあ、タイですから、多少の融通はきくのかもしれませんね。
船は再び走り出します。
そして、いよいよ「ワットインターラーム船着き場」に到着・・・

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と思ったら、

通過するんかいっ!!

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降りる人も乗る人もいないから?
まあ、タイですから、よくあることです。

でも、これ、降車ボタン(下船ボタン?)もないし、本当に降りたかったら、かなり降りますアピールしておかないと怖いですよね。

船が行き交う運河の端で、子供たちが泳いだり水遊びをしていました。
手前で淀みにゴミが散乱しているのをさんざん見てきただけに、「だ、だいじょうぶか?」とちょっと心配になりました。


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バーンコークヤイ運河からチャオプラヤー川へ

スルーされたワットインターラームからしばらく進むと、水門が見えてきました。
ああ、これがチャオプラヤー川への合流地点なんですね。
もしかしたら、この水門の調整で先週は水位が低すぎて運航できなかたったんでしょうか。

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運河を走っているときにはたいして気になりませんでしたが、大きなチャオプラヤー川が見えてくると、チャオプラヤーエクスプレスよりは小型のこの船で大河へ躍り出ることにちょっとした緊張を覚えました。(笑)
まあ、この船より小さいロングテールボートもバンバン走っているから問題ないことはわかってるんですけど、波が荒いとちょっとね・・・。

 

サパーンプット船着き場へ

バーンコークヤイ運河の起点となる水門を通り抜けてチャオプラヤー川に出ると、王宮方面は川上左手になるんですが、一旦、右手の川下方面に向かい、サパーンプット船着き場まで行きます。


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ここで数人が下船して、船はサパーンプット橋の下でUターンして、川上に向かいます。

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そして、ラーチニー船着き場の前を、

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また、通過かいっっ!

いや、確かに、誰もいないようには見えました。
でも、もしかしたら、後ろで待機していて、船が近づいてきたら前に出てきて乗ろうと思っている人もいるかも知れないじゃないですか?

というか、この船、Uターンしてから、川のど真ん中を走っていて、はじめからラーチニー船着き場へは寄らない感じの運転してませんでした?

ラーチニー船着き場は、もうすぐ試運転が開始する地下鉄MRTの「サナームチャイ駅」と乗り換えできる重要な船着き場なのに・・・。
もしかして、まだMRTが試運転開始してないから?
なんなんでしょう。よくわかりません。

 

ターチャーン船着き場到着!

ラーチニー船着き場をスルーしてしばらくすると、
左手にワットアルン(暁の寺)を眺めつつ、右手にワットポーを眺めつつ、
いよいよ王宮が見えてきました。


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16時3分。
無事、王宮の最寄り船着き場である、ターチャーンに到着です。
今回は、スルーした船着き場が多かったので30分ちょっとでしたが、天候や乗船下船する人の数によっては、40分くらいかかるのだと思います。

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停まる船着き場やスルーする船着き場についての謎を、スタッフの人に聞いてみようと思っていたんですが、このターチャーン船着き場は、常にいろんな船が出入りしていて混雑しており、すばやい下船を促されたので、けっきょく聞けず仕舞いでした。
まあ、いっか。

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ちなみに、終点のターチャーンまで乗っていた人は、私を含めて4人だったんですが、ターチャーンで実際に降りたのは私1人でした。

あとの3人は、どうやらそのまま折り返しバーンワーに向かって帰っていったようです。
単純に、新路線の無料試運転を体験してみたかった人なんでしょうね。

私も人のことを言えませんが、みなさん、時間に余裕がおありなんですね(笑)

 

まとめ

BTSバンワー駅近くの船着き場から王宮最寄りのターチャーン船着き場まで、客船(日本人的な感覚だとフェリーというよりボート)の運航が開始されました。
現在は、6か月間の無料試運転期間中です。

まだ宣伝・告知が行き届いていないこともあるかも知れませんが、無料にもかかわらずあまり乗客がいないような印象でした。

間もなく試運転が開始する地下鉄MRTブルーラインの延伸区間の路線とほぼかぶることもあり、実際、この路線の需要がどれほどあるのか、存続できるのか、ちょっと心配な面もあります。(詳細は別記事で書きたいと思います)


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それでも、『たまにバンコクの下町風情を船の上から感じてみたい』なんて、のんきに考えてる私みたいな人にとっては、のんびりと楽しいひと時を過ごせるありがたい存在であります。

 

ではまた。