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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

ブンカーンの夏休みみたいに平和な景色あれこれ【北イサーン・メコン川の旅-6】

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プーシン・ヒンサームワン(3頭のクジラ岩)で朝日も拝みたいと思った私は、まだ暗い空の下を山に向かってバイクを走らせましたが、途中の大雨により、止む無く部屋に戻りました。

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予定変更。ゆっくり休んでブンカーンの町を気ままに観光することにします。
雨季にもかかわらず、いつか見た夏休みのような光景に出会いました。

今回も写真多めで恐縮です・・・。 

 
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朝ごはんと洗濯

前日までの疲れがたまっていたのか、クジラ岩での日の出鑑賞をあきらめて二度寝した私が目を覚ましたのは9時半でした。

雨は止んでいるようです。
とりあえずお腹がすいたので、昨日前を通りかかって気になっていたクイッティアオの店に向かいます。
なんとなく『こういう店は美味しいんだよな~』という勘で入ってみたんですが、やっぱり美味しかったです。


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お腹を満たしたら、一旦ホテルに戻って洗濯することにしました。
コイン式の洗濯機にフロントで買った洗剤と柔軟剤(合わせて10バーツ)を入れ、スタートボタンを押すだけ。
小型の方だったので、たしか20バーツだったと思います。

洗濯が終わるまでの間、身支度や写真の整理をしつつ待ちます。
この部屋にはたくさんハンガーがあったので好都合でした。
ベランダに洗濯ものを干したら、出かけることにします。



ワット・ポーターラーム

最初に向かったのは、中心部から5キロほど離れた場所にある、ワット・ポーターラーム寺院(วัดโพธาราม)です。
このワット・ポーターラームは、ブンカーン周辺の人々から(メコン川対岸のラオスも含め)、厚く信仰されているお寺です。

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本堂に安置されている「ルアンポー・プラヤイ(หลวงพ่อพระใหญ่)」と呼ばれるご本尊は、なんとなくぼてっとした印象を受けますが、これは、かつては金銅製の美しい仏像だったのが、後の時代に漆喰で覆われたからだそうです。
戦火から逃れるため(略奪を免れるための隠蔽)だと考えられています。


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境内の一角には、古い大型船が展示されており、タイ人の方々が幸運を授かろうとお参りされていました。

古い船と幸運があまりよく結びつかなかったのですが、何か言い伝えや背景があるのかも知れませんね。


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ワット・ポーターラームは特に壁で囲われているわけではなく、境内の先はメコン川岸へと続いています。
風通しがいいからか、日差しはきついもののそれほど暑さは感じませんでした。
せっかくなので、川沿いまで行ってみます。

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もこもこした雲が青空に浮かんで、夏休みの光景のようでした。
川岸には渡し舟的なものもあります。
この地域の人たちは対岸のラオスと比較的自由に行き来できるのでしょうね。
(今はコロナ問題があるので、厳しくなっていると思いますが)

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メコン川沿いの食堂でランチ

ワット・ポーターラームからの帰りは、メコン川沿いの田舎道を走って町の中心部まで向かってみました。
大きな幹線道路は早くて便利ですが、こういう田舎道をバイクでのんびりというのもいいものですね。

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もう14時を過ぎていたので、遅めのランチを食べることにしました。
特にあらかじめ店は決めておらず、目についた川沿い通りにある食堂に入ってみました。

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1人旅は嫌いではない方ですが、食事の時だけは、誰かと一緒ならもっと美味しいし、いろいろ食べられていいのになと思います。

と言いつつ、ぶっかけご飯的な一皿料理や麺類を食べるとき以外は、1人のくせに注文し過ぎてしまうことが多いです。
どうしてもおかずを3品くらい注文してしまって、たいてい満腹で動けなくなるんです。(貧乏性なので、できる限り残したくない派)

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今回もそのパターンでした。
さすがにご飯は注文しなかったのでよかったのですが、それでも各サイズが大きくて、お腹いっぱいになりました。
味はどれも美味しかったです。

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紫キャベツが入るだけで、野菜炒めがこんなにも鮮やかでオシャレになることを知りました。笑



メコン川のおへそ・ワット・アーホンシラーワート

すぐに動けなくて1時間くらい食堂でゆっくり過ごした後は、メコン川を20キロほど川上に行ったところにある、ワット・アーホンシラーワート寺院(วัดอาฮงศิลาวาส)へ行ってみることにしました。

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本堂上の雲がきれいです。

ワット・アーホン寺院はメコン川のすぐほとりに位置しているのですが、このあたりは「メコン川のへそ」(สะดือแม่น้ำโขง)と呼ばれています。

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お寺の前あたりの水深は200メートルもあり、メコン川で最も深い場所だそうです。
川幅は100メートルちょっと程度なのに、水深が200メートルってにわかに信じがたいんですが、逆に、川幅が細いことが水深が深いということを物語っているのでしょうか。
いや、それにしても200メートルって・・・。
深海のレベルですやん。

まあ、正確な数値のことはわかりませんが、とにかく深いことは確かなようです。
川面を見ていると、ところどころで渦が巻いています。

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ちなみに、このお寺の境内にはたくさんの流木が飾られているのですが、みんな上流から流れてきた木がこの場所で渦に巻かれてぐるぐる回っているのを回収したものだそうです。



ともかく、ここは川も渦巻く最も深い場所、メコン川の中心ということで、「メコン川のへそ」と呼ばれているようです。

また、この場所はナーガが棲む宮殿(『龍宮』的な?)があるという伝説もあり、ノーンカーイの川沿いと同様、太陰暦11月の満月には、バンファイ・パヤーナークと呼ばれる「ナーガの火の玉」が水中から夜空に上がる場所として、見物人が訪れるそうです。

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ナーガ伝説のことを考えていると、雲までナーガに見えてきました。

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対岸にはラオスのお寺があり、黄金の仏塔と船着き場が見えます。
後方では山々の緩やかな稜線に白い雲が重なり、なかなかいい景色です。

<Instagram動画>

https://www.instagram.com/p/CEg8VBNHCD_/

「メコン川のへそ」(สะดือของแม่น้ำโขง)



ワット・アーホンには本堂以外にもいくつかの礼拝堂や仏塔などがありますが、敷地内にある巨石公園ではちょっとした散策ができます。



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なぜ白馬やペガサスなのか・・・。


この日、ワット・アーホンの周辺の空もまた、色んな表情を見せてくれました。
青空に浮かぶ白い雲が夏っぽくて、ちょうど8月、日本の夏休みを思い出しました。

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川沿いウォーキングストリートで郷愁

ホテルに戻ってシャワーを浴びたら、メコン川沿いのウォーキングストリート・マーケットへ行ってみました。

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このあたりの河原は広い河川敷となっています。
運動スペースやウォーキングコース的なものもあり、市民の憩いの場になっているようです。

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その河川敷の一角がウォーキングストリート・マーケットになっていて、屋台がずらっと並んでいました。
毎週金曜日と土曜の夕方に開催されているようです。

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コロナ禍の現在、外国人はもちろんのこと、県外からの観光客もそれほど多くないようで、地元の人たちが連れ立って夕涼みや散歩、買い物、食事、あるいはデートの場として集っているような感じでした。

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食べ物やフルーツ、お菓子、雑貨などの屋台をそぞろ歩いていると、なぜか多摩川の河川敷で見た花火のことを思い出して、急に郷愁の念に駆られました。

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屋台で買った食べ物を持ち寄って河原で語り合う若者グループの背中が、とても平和で微笑ましく、懐かしくて・・・。

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お母さんにくっついて離れない子供の後ろ姿さえ、ジーンときちゃってやばかったです。(どうした、まなお?笑)



昼ごはんが遅くそれほどお腹も減ってなかったので、屋台でジュースとタイのお菓子を買って帰り、部屋で食べることにしました。


バイクを返却してホテルへ

そして、バイクはこの時点で返すことにしました。
2日間借りていたので、本当は明日の午前中まで使えるのですが、明日は朝からルーイ県に向かって移動しなければならないので、今のうち返しておいた方がいいのです。

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借りたカフェにバイクを返しに行くと、そのままホテルまで送って行ってあげるというので、お言葉に甘えて送ってもらいました。
まじめで親切な人でした。
あ、パスポートは、もちろんちゃんと返してもらいました。


ブンカーン県、最初は「まるまる2日も必要か?」と思っており、ただ、天気的な予備日として2泊分とっていただけだったのですが、結果的に、2日間滞在してよかったです。(というか、むしろ足りなかったくらい)
気がつけば、けっこうブンカーンのことが好きになっていました

今度は、クジラ岩の日の出も見たいし、ナーガの洞窟にも行ってみたいです。
そして、のんびり川沿いでビールでも飲んで過ごしたいです。


明日は、いよいよ今回の最終目的地、チェンカーンです。
乗り継ぎ、乗り継ぎの大移動が待っているので、ちょっとドキドキです。
うまくたどり着けますように。



それではまた。