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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

森に浮かぶ親子のクジラ「プーシン/ヒンサームワーン」【北イサーン・メコン川の旅-5】

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2020年8月、ノーンカーイ県、ブンカーン県、ルーイ県の3県、北イサーンと呼ばれる地方を旅行してきました。

 

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前回は、ブンカーン県のプートークという岩山にある天空の桟道から見た絶景の話でした。

そして、今回は、「プーシン(獅子の山)」と呼ばれる国立保護林一帯にある巨石絶景ポイントを紹介します。
中でも「ヒン・サーム・ワーン(3頭のクジラ岩)」のスケールは圧巻です!


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ワット・プートークからプーシンへ

ワット・プートークの絶景を堪能して麓に降りてきたのが、15時15分。
寺院前にある売店で水を買い、少し休憩です。
よく考えたら、朝から何も食べていませんが、空腹を通り過ぎたのか、不思議とお腹はすいていません。

15時30分。
プーシン・ヒンサームワン(クジラ岩)に向けて出発です。


プーシン
プー(ภู)=山
シン(สิงห์)=獅子 で、「獅子の山」「ライオン山


ヒンサームワーン
ヒン(หิน)=石・岩
サーム(สาม)=3・三
ワーン(วาฬ)=クジラ・鯨 で、「3頭のクジラ岩」「三鯨岩」みたいな意味となります。




プートークまでは山の西側のルート(222号線方面)から来ましたが、プーシンへは東側のルート(3009号線)で向かいます。

なるほど、バイクを借りたカフェのお兄さんが西側ルートをお勧めしていた理由がわかりました。
東側のルートは、特に走りにくい道というわけではありませんが、所々に集落や学校があるので減速する必要があったり、道路の拡張工事や舗装工事をしている区間が多かったです。


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途中、池でしょうか、沼でしょうか、あまりにも美しい景色に、思わず橋の上でバイクを停めて写真を撮りました。
特に観光スポットという感じではなかったようなんですが、なかなかの景色でした。

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貸切ツアー参加

16時20分。
プーシンの麓に到着。

先ずは入口の受付でコロナ対策の検温を受け、名前や連絡先を記入します。

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続いて、隣の管理事務所(案内所)受付でガイドツアーの申し込みをします。
プーシンの公園内はオフロードで、一般車では入場することができず、数カ所の観光スポットを回ってくれるドライバー兼ガイド付きのツアーに参加しなければなりません。

ツアーと言っても、そんな大げさなものではなく、簡単な案内をしながら四輪駆動車でぐるっと一周回ってくれるだけのものです。(所用2〜3時間)

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1台500バーツ(約1700円)
荷台も含めて10人まで乗れるので、グループで参加したり、1人旅でも他の人たちとシェアすれば、安く利用することが可能です。

私は、時間的にも誰かシェアしてくれる人を待っている余裕はないし、自分の気に入ったスポットで他人に気を使わず好きなだけ滞在したかったので、500バーツ支払って貸切にしました。

そして、「クジラ岩で夕陽を見たい」ということを、受付スタッフに伝えておきました。
この時期、日没時間は18時30分頃なので、たぶんちょっと時間オーバー(お寺の門が18時から18時半頃に閉まる関係だとか)になるらしいんですが、できるだけいられるようにするとのことでした。

ドライバー兼ガイドのおじさんの後について車に乗り込みます。
おじさんの説明によると、通常は3時間くらいで全部のスポット(6ヶ所?10ヶ所?)を回るが、今は既に16時半で時間が限られているため、3〜4ヶ所に絞らせてもらうと。

私の最大の目的は「3頭のクジラ岩(ヒン・サーム・ワーン)」なのでそれは構いません。
というか、他のスポットは端折ってでもクジラ岩で思う存分時間を使いたいので、その提案はむしろ好都合でした。

ただ、クジラ岩が一番奥に位置していて片道20分くらいかかるので、クジラ岩から先に行くと言うんです。

そうするとクジラ岩で夕日を見るのは無理なんじゃないかと思っていると、
おじさん曰く「クジラ岩は山の東側にあるから夕日は見られない。だから西側のスポットで夕日を鑑賞する」とのことでした。

えー、そういうことなのか・・・。
それなら仕方ないなと受け入れたんですが、今思えば、別にクジラ岩から直接夕陽が見られなくても、夕焼けに染まった空や雲さえあればそれでも良かったかなあと思わなくもないです。
(ただ、東の空まで夕日で染まるかどうかは大気の状態や雲の出方にもよるし、運次第なところがあるので、おじさんの提案は妥当だったかも知れません)

 

絶句!ヒン・サーム・ワーン(3頭のクジラ岩)

大きな水たまりや狭くて傾斜のあるガタガタの道を走ること20分。

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3頭のクジラ岩の駐車スペースに到着。
50メートルほど歩いて行くと、見えてきました!

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つまり今、クジラの背中を歩いているわけですね?

私は一番左側のお父さんクジラの背中を進み、ドライバーさんは私のスマホを預かって、真ん中のお母さんクジラの方へ続く道に入っていきました。
隣のお母さんクジラ岩から私の写真を撮ってくれるためです。

お父さんクジラの先端、頭にあたる部分まで行ってみました。

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スゴーーーーーーい!!


約7千5百万年前に形成された砂岩の巨石だそうです。

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大自然のパノラマ!
(って言葉、使ってみたかった)

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本当に鳥肌たっちゃいましたよ。
私の写真ではイマイチ伝えきれませんが・・・。
(なので、とりあえず枚数だけやたらと貼っております)

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目の前に広がる森林と大空
ジャングルに突き出た巨大な岩
その岩の先は断崖絶壁
にもかかわらず、柵なんて野暮なものは一切なし
何かあっても自己責任の世界ですね。
(一応、『ここまでにしとけよー』的なテープは、岩に貼ってあります)


ガイドさんも慣れたもので、隣のお母さんクジラ岩から声を張り上げて、ポーズの指令を送って来ます。

「はい、こっち見て〜」
「はい、歩いて〜」
「はい、その場でジャンプ〜!」

言われるがままにポーズするワタクシ。(写真は載せませんけど)


てか、ジャンプの時、ちょっとふらついて冷や汗かきました。

みなさん、定番の位置で写真撮影されています。

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これ、写真で見るとかなりドキドキする位置に見えますが、岩があまりにも巨大なので、実際に立っている位置は、写真で見るほどギリギリ感ありません。
(それがまた危険と言えば危険なのかもですが・・・)

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お父さんクジラ岩から私もお母さんクジラ岩に移って写真を撮ったりしつつ、3頭のクジラ岩からの絶景を堪能します。
(というか、ここに載せている写真は、ほとんどが真ん中のお母さんクジラ岩からお父さんクジラ岩方面を撮ったものです)


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ちなみに、ひと回り小さい子どもクジラ岩は一番右手にあるんですが、この子どもクジラ岩には行くことができません。
子クジラは影が薄くてちょっとかわいそう・・・。

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一旦、クジラ岩から駐車スペースに戻り、空き地の反対側に進むと、
仙人(隠者)の洞窟ビューポイント(จุดชมวิวถ้ำฤๅษี)」という大きな岩盤からの景色が望めるスポットがありました。

ここもなかなか美しい眺めでした。
遠くメコン川が見えます。

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象岩・獅子山門

17時半。
クジラ岩を後にして、夕日スポットに向けて移動です。

途中、「象の岩」という意味のヒン・チャーン(หินช้าง)で車を一時停車して写真撮影です。

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確かに、象さんの頭部を斜め後ろから捉えた感じ。


続いて、同じく写真撮影のために立ち寄ってくれたのは、プラトゥー・プーシン(ประตูภูสิงห์)という巨岩スポット。

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巨石が門みたいに切り立っているので「プーシン(獅子山)の門」と名付けられたようですが、ここは特に岩が獅子の形というわけではありません。たぶん。


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ハート岩と百穴岩(夕陽鑑賞スポット)

最後にドライバーさんが夕焼け鑑賞スポットとして連れて行ってくれたのが、「サーン・ローイ・ボー(ส้างร้อยบ่อ)」というビューポイントでした。

岩肌に無数の穴が開いており、雨季の今はその穴に水が溜まって小さな池がたくさん集まっているように見える、奇岩の景勝「百穴岩」です。

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サーン・ローイ・ボー
サーン(ส้าง)=穴・窪み
ローイ(ร้อย)=百
ボー(บ่อ)=穴・池 ということで、私が勝手に「百穴岩」と名付けました。(たぶん誰もこうは呼んでいません)


森林の合間に小さな集落が見え、そのはるか彼方に地平線という、ここもまたなかなかの絶景です。

そう言えば、このスポットには柵が施されていました。(プーシンで唯一かも?)

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18時半まではここにいてもいいというので、少し辺りを散策すると、案内板にも載っていた「プーシンのハート岩(หัวใจภูสิงห์)」がありました。
岩の間に挟まった大きな石という感じ。

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まあ、これをハートに見立てるのはちょっと無理があるような気もしましたが、バランス的には面白いです。


18時過ぎから、百穴岩の一番上に陣取って夕焼け鑑賞です。

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あいにく丸い夕日が地平線に沈むのは望めませんでしたが、空を赤く染めて雲間に沈む夕日もきれいでした。

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日が沈んでからの空もこのまま眺めていたかったのですが、約束の18時半になったので、後ろ髪を引かれつつ車に戻ります。

公園管理事務所(案内所)前に停めたバイクのところまで送ってもらって、プーシンツアー無事終了です。

大自然の絶景、かなり感動しました!
プーシン・ヒンサームワーンも、まなお的にブンカーン県の必見おすすめスポット決定です。

ドライバーのおじさん曰く、クジラ岩は日の出がきれいだとのことだったので、内心この時点で翌朝も再訪することに決めていました。
日の出を見るためには、朝5時くらいに管理事務所前に来ればいいそうです


この後、バイクを運転して30分足らずでホテルに到着。
シャワーを浴びてから、街角の屋台でバミーを食べました。
よく考えたら、20時半に食べたこのバミーが、実にその日初めての食事でした。

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日の出鑑賞をしにプーシンへ

翌朝、3時40分に起床。
4時半にプーシン・ヒンサームワーンに向けてホテルを出発しました。
やっぱりクジラ岩からの日の出を見たかったからです。

バイクでしばらく走ると水滴がポツリと顔に当たったような気がしました。
市街地を抜けた時点で小雨になってきましたが、そのうち止むだろうと先に進みます。
ところが、次第に雨脚が激しくなり、あと10キロという地点では叩きつけるような豪雨となってしまいました。
途中で羽織った雨合羽が意味を持たないくらいになってきたので、さすがに諦めてホテルへと引き返すことに。


今回の朝日鑑賞はクジラさんに呼ばれていなかったと思うことにしました。
部屋に戻って濡れた服を干し、シャワーを浴びてから再び布団に潜り込みます。

今は雨季ですもんね。
そう思えば、昨日の青空はラッキーでした。



ということで、クジラ岩での日の出鑑賞は残念でしたが、またいつかリベンジで訪れる機会(口実)ができたと思えばいいかなと。
欲張って満腹になるより、腹八分目でまた食べたいと思うくらいがいいのかも知れませんしね。

おかげで、既にブンカーンを再訪したくなっているまなおです。笑
あー、本当によかったなー!


最近、マイブームのまとめ動画、貼っておきます。
よかったらご覧ください!


大自然の絶景!3頭のクジラ岩【タイ・ブンカーン県】




北イサーン旅行記はまだ続きますが、今日はこのへんで。


ではまた。