ここ数日、バンコクはにわかに荒れまくった豪雨が降るので、外出時は要注意です。でも、おかげで大気汚染のPM2.5は若干ましになっているような、ないような。まなおです。
さて。
チェンライ旅行はまだ続いてます。
今回は、チェンライ市近郊の色に関連する観光スポットを3つ紹介したいと思います。
黒い家という名前の「バーンダム博物館(Baandam Museum)」、白亜のインスタ映え寺院「ワット・ロンクン(Wat Rong Khun)」、そして真っ青なお寺「ワット・ロンスアテン(Wat Rong Suea Ten)」です。
バーンダム博物館(พิพิธภัณฑ์บ้านดำ)
黒い家(「バーン=家」「ダム=黒」)という意味の博物館、バーンダム博物館は、チェンライの中心部から北へ10キロほど行った場所にあります。
ここは、チェンライ出身の著名な芸術家タワン・ダッチャニー氏(ดร. ถวัลย์ ดัชนี 1939-2014)の私設博物館です。
敷地入り口にどーんと構えるランナー様式の巨大な黒い建物は圧巻です。
内部には巨匠タワン氏が生前に造った作品が展示されており、氏の独創的な作品群は見ごたえがあります。
敷地内には、大小さまざまな黒を基調とした家や数々のオブジェが点在しており、庭園も含めてそれらすべてがタワン氏の作品とのこと。
緑も多いので、ゆっくり散策しながら鑑賞できます。
<博物館情報>
バーンダム博物館
Baandam Museum
พิพิธภัณฑ์บ้านดำ
所在地:
333 ม.13 ตำบลนางแล อำเภอเมือง จังหวัดเชียงราย 57100
TEL:053-776-333, 083-336-5333
入場料:80バーツ(12歳以下の子供、障碍者は無料)
営業時間:09:00 - 17:00
白亜の寺院 ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)
別名、ホワイトテンプル(White Temple)とも呼ばれるワット・ロンクンは、チェンライ出身のアーティスト、チャルームチャイ・コーシットピパット氏(เฉลิมชัย โฆษิตพิพัฒน์)が、1997年にデザインした比較的新しい仏教寺院です。
その真っ白、かつ、インパクトのある造形から一躍有名になり、タイ国内外から大勢の観光客が訪れるようになりました。
今では、チェンライ観光といえば、必ずこの寺院が登場するくらい、新名所として不動の地位を確立しています。
インスタグラムやフェイスブックといったSNSやブログなどに掲載された白亜の建物の写真を、みなさんも一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。
従来の仏教寺院様式にとらわれない奇抜なデザインは、好みが分かれるところですが、強烈な印象を与えることは確かです。
その日、黒い家の博物館を後にして、私たちがこのワット・ロンクンに到着したのが、17時半。
ちょっと意外だったのは、私の中でこのワット・ロンクンは、郊外の人気のない場所に建っているイメージだったのですが、実際にはけっこう大きな通りに面した場所にあったことです。
寺院から100メートルほど離れた無料駐車場に車を停めて、寺院の入り口に向かいました。
すると・・・
ゲートが閉まっていました。
ふと看板をみると、土日は17時30分まで。(平日は17時まで)
ありゃー、3分遅かった・・・。
まあ、仕方ないですね。
明日の朝一で再訪することにします。
ただ、せっかくやってきたのだからと、しばらく閉門後のワット・ロンクンを柵の外から眺めてました。
人がいなくなった夕暮れのホワイトテンプルもそれはそれでいいもんでした。
そして、翌朝。
開門とほぼ同時に入場しました。
タイ人は無料、外国人は50バーツです。(以前は外国人も無料だったようですが、現在は徴収されます)
ちなみに、チケットを持っていれば一度外に出ても再入場可能です。
タイの寺院は基本的に東向きに建てられているので、順光で写真を撮るならやっぱり午前中がいいですね。
空もきれいです。
みんなが夢中になって写真を撮るのもわかります。
映えますもの・・・(笑)
きれいでした。
正面へ向かう参道の橋の有名な地獄の手。
本堂の中は撮影禁止なんですけど、壁画にはドラえもんとかウルトラマンとかセーラームーンとかスーパーマンとかが描かれていて、私的には少し興ざめしてしまいました。
以前、スパンブリーにあるドラえもん寺のことを記事にしたことがあります。
まあ、あれも著作権とかそういうところでは問題あると思います。
それでも、地方の有名でもないお寺が、地域の子供たちのお寺離れをなんとか食い止めるために、ドラえもんで興味を引こうとしたのとはちょっと違う気がするんですよね。(もちろん、これだって後付けのきれいな言い訳の可能性もあります)
タイを代表するような現代アートの巨匠の作品がこれなんだって思ったら、なんとなく・・・ね。
そのことをタイ友に話したら、「まあ、これも表現だから」と言われ、「まあそれもそうだな」と、これ以上考えないことにしました。
芸術とかアートって人それぞれですもんね。
何はともあれ、真っ白に輝く摩訶不思議な建築群は圧巻だったし、黄金のトイレも豪華でした。(この建物、トイレです)
語弊があるかも知れませんが、ここは参拝というよりは、テーマパーク観光のノリで見て回るのが楽しい場所だなと思いました。(私個人の感想です)
あと、私の一押しは、人口の滝近くにあった顔はめオブジェです。
ライオンの親子の顔はめなんですが、作りが本格的なんです。
ぜひみなさんも見つけたら顔をはめて記念撮影してみてくださいね。
って、いいのでしょうか?こんなレポートで・・・。
<寺院情報>
ワット・ロンクン
Wat Rong Khun(White Temple)
วัดร่องขุ่น
所在地:Pa O Don Chai, Mueang Chiang Rai, Chiang Rai 57000
ต.ป่าอ้อดอนชัย อ.เมือง จ.เชียงราย 57000
TEL:053-673579
時間:08:00 - 17:00(平日), 08:00 - 17:30(土日)
ウェブサイト:ワット・ロンクン公式サイト
とにかく青いお寺 ワット・ロンスアテン(วัดร่องเสือเต้น)
チェンライ市内の少し北にある、ワット・ロンスアテン寺院(Blue Temple)は、真っ青な寺院として有名です。
このブルーテンプルは、さっきのホワイトテンプル(ワット・ロンクン)を建築したチャルームチャイ・コーシットピパット氏の弟子である、プッタ―・カープケーオ(サラーノック)氏(พุทธา กาบแก้ว หรือ สล่านก)が手掛けた寺院です。
その青、青、青のインパクトは凄まじく、ホワイトテンプル同様、現在はチェンライの観光スポット・SNS映えスポットととして有名になりました。
青い色のお寺ってなかなかお目にかかれないですよね?
この青、想像以上にどぎつい青でした。
私は古い人間なんでしょうね、写真を撮るにはいいと思うんですが、参拝という観点ではどうもひっかかるところが無きにしも非ずで、ここもやっぱりテーマパーク的なものを感じてしまうのでした。
それも1つのアプローチではあると思うので、否定するつもりは全くありません。
ただ、本堂の中で参拝している間、なんとなく落ち着かなかったというのが正直な感想です。
なんて言いながら、楽しくなかったかというと、そうでもなくて、境内で売っているバタフライピー(蝶豆、タイ語で『アンチャン(อัญชัน)』)の青いアイスクリームを買って食べたり、真っ青なナーガ(蛇神)の前で記念撮影したりと、わりと楽しく観光していました。
<寺院情報>
ワット・ロンスアテン寺院
Wat Rong Suea Ten(Blue Temple)
วัดร่องเสือเต้น
所在地:Rim Kok, Mueang Chiang Rai District, Chiang Rai 57100
TEL:082-026-9038
時間:06:00 - 20:00(入場無料)
おわりに
今回は、チェンライ中心部近郊にある現代アートの巨匠やそのお弟子さんにちなんだ博物館とお寺を紹介しました。
黒い家と呼ばれるバーンダム博物館、真っ白に煌めくワット・ロンクン寺院、そして目にも鮮やかなブルーのワット・ロンスアテン寺院。
いずれも、そのインパクトはすさまじく、もともときらびやかなイメージのあるタイの寺院の中でも、特異な存在です。
受ける印象は人それぞれだと思いますが、やはりチェンライに行ったら一度は訪れてご自身の目でご覧になるといいと思います。
ではまた。