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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

タイ国鉄ジョムトーン駅は夏休み気分(バンコク・トンブリー散策)

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週末は何をしようかといつも考えているまなおです。こんにちは。

 

先日、閉園間近のドゥシット動物園を訪れた後、ふと思い立って、私の大好きなある駅とお寺へ行くことにしました。
この駅と寺院は、バンコクの川向こう、トンブリーのジョムトーン(จอมทอง)という地区にあります。静かでいいところなんですよ。
あまり観光客が訪れる場所ではないのですが、以前タイの王室寺院めぐりをしていた時にこのお寺を参拝したのがきっかけで、この界隈が私のお気に入りの場所になりました。

  

ジョムトーンへの行き方

 

その私のお気に入りの駅は、タイ国鉄の「ジョムトーン(จอมทอง)」駅でなんですが、公共交通機関で行くには大きく二つの方法があります。

一つは、BTSのウォンウェンヤイ駅から国鉄のウォンウェンヤイまで行って、そこからマハーチャイ線に乗る方法。(国鉄ウォンウェンヤイ駅から3駅目)

もう一つの方法は、BTSのウタカート駅まで行ってそこからソンテオに乗る行き方です。

国鉄で行く場合は、BTSのウォンウェンヤイ駅から国鉄のウォンウェンヤイ駅まで少し距離があるのと、国鉄の運行本数が非常に少なく、さらに目的地であるジョムトーン駅には停車しない列車もあるので、あらかじめ時刻を調べておくことをお勧めします。

以下、ジョムトーン駅に停車する列車の時刻だけピックアップしておきました。(2018年9月現在)
運行状況は変更する可能性がありますので、随時タイ国鉄のウェブサイトでご確認いただければと思います。

<下り>    
ウォンウェンヤイ駅発 ジョムトーン駅着
(วงเวียนใหญ่)   (จอมทอง)
6:25   6:33
7:00   7:08
7:40   7:53
12:15   12:23
15:25   15:33
<上り>    
ジョムトーン駅発 ウォンウェンヤイ駅発着
(จอมทอง)   (วงเวียนใหญ่)
6:46   6:53
7:19   7:28
7:47   7:56
8:55   9:03
11:30   11:38
14:04   14:13
15:10   15:18

タイ国鉄ウェブサイト

それでも、タイのローカル列車に乗ってみるのは雰囲気もあって楽しいし、乗ってしまえばジョムトーン駅に直接降り立つことができるので、時間に余裕がある方はぜひチャレンジしてみてください。


かくいう私は、時間節約のためにBTSのウタカート駅まで行ってそこからソンテオ(または徒歩)で行くことが多いので、今回はこちらの方法をメインに紹介させていただきます。

 

BTSウタカート駅から

BTSスカイトレインのウタカート駅の改札を出たら、4番出口を目指します。本当はエスカレーターを降りたいところですが、このエスカレーターは上り専用のため、反対側へ階段を下りてからUターンするように引き返してウタカート通り(ถนน วุฒากาศ)へ向かいます。

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交差点を右折してウタカート通りに入って少し行くとセブンイレブンがあるので、そのあたりで待っていると、緑のソンテオが頻繁に走っているので、来たら乗り込みます。


ちなみに、このウタカート駅はここ数年日本人観光客の間でにわかに人気スポットとなった「ワット・パークナム」の最寄り駅でもありますが、今回のジョムトーン界隈はワット・パークナム方面とは逆側になります。

ソンテオはウタカート通りをしばらくまっすぐ南へ走り、約1キロちょっと進んだところで左へ大きくカーブしますので、カーブに差しかかった頃にベルを押して車を停めてもらいます。この路線は一律7バーツです(2018年9月現在)。降りる際に運転手に支払います。

 

異次元スポット「ジョムトーン駅」


このカーブの曲がったところが国鉄の踏切と線路となっているので、この線路脇の砂利道をさらに先へ歩いて行きます。(ここは道というより線路と民家の間の通路のような感じです)
100メートルほど進むと、その小道がコンクリートの板をガタガタに並べた足元に変わるんですが、そこが実はジョムトーン駅なんです。
確かに端のほうにバス停かと思ってしまうくらいの屋根付きベンチがあるんですが、それ以外には駅舎も改札ももちろん駅員もいないので、言われなければここが駅だということが私も最初わかりませんでした。

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でもこの駅がいいんですよね。初めて来たのになんだか懐かしい気分になる場所、かつ、ちょっと異次元的な空間にも思える場所なんです。遠い夏休みの記憶の中にあるような駅、もしくは、いつか見たアニメか映画で登場した場所のような、そんな気持ちにさせてくれるスポットなんです。

この駅の先は運河にかかる鉄橋になっていて、その鉄橋の端を歩いて渡ることもできるんです。ただ、足元の板が少しガタつくのと線路から至近なので、最初はちょっと緊張してしまいます。
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そして、この駅の最大の魅力は、ある位置から見ると駅自体が緑のトンネルのように見えることなんです。私がこの駅に魅了されたのは、この風景にあるといっても過言ではありません。時期によっては手前の菩提樹の木の枝がもう少し伸びて垂れ下がり、よりトンネル感が増す時もあります。

それではいくつか写真を貼り付けておきますので、ご覧ください。
私は撮り鉄ではないのですが、ここに来るとどうしても列車の写真を撮りたくなってしまいます。


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第一級王室仏教寺院「ワット・オーラサーラーム」

 

鉄橋を渡り終えたところで、さらに線路を反対側に渡るとお寺の境内に入ることができます。このお寺は「ワット・ラーチャオーラサーラーム・ラーチャウォーラウィハーン(วัดราชโอรสารามราชวรวิหาร)」または「ワット・ラーチャオーロット(วัดราชโอรส)」という名前の王室寺院です。

ここは数ある王室仏教寺院の中でも第一級の格式高い寺院なんです。(「ワット・ポー」や「ワット・アルン」をはじめとしてバンコクには第一級王室寺院は10か所あります)
そのわりには観光客にはあまり認知度はなく、いつ行っても参拝者は数人程度で静かに拝観することができます。

このお寺の歴史はバンコク建都より古く、昔は「ワット・ジョムトーン(วัดจอมทอง)」と呼ばれていたそうですが、ラーマ3世がまだ王子だった頃にビルマ征伐の戦勝祈願を行い、結果的に全く犠牲を出さずに済んだことにちなみ、王室寺院として改修され手厚く保護されたそうです。
ラーマ3世の好みを反映した中国風の寺院建築が特徴です。

 

本堂の入り口は中国風の神像に守られ、内部は落ち着いた雰囲気で天井も高く、安置された仏像のお顔も穏やかです。


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本堂の裏手のお堂には、涅槃仏も安置されています。ワット・ポーほどではありませんが、大きくて立派な涅槃像です。


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お寺の横の運河では、子供たちが水遊びに興じていました。水質的に泳いでも大丈夫なのかと心配になりましたが、このあたりの子供たちはたくましいですね。


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ワット・ナンラートとワット・ナーンノーンへ

 

ワット・ラーチャオーラサーをゆっくり参拝した後は、近くの「ワット・ナンラーチャウィハーン(วัดหนังราชวิหาร)」と「ワット・ナーンノーンウォーラウィハーン(วัดนางนองวรวิหาร)」へも歩いて向かいました。

どちらの寺院もラーマ3世ゆかりの寺院ということで、この時代の特徴でもある中国風の建築デザインや彫像が目にとまります。

ワット・ナンラートのチェディー(仏塔)と中国風彫像。


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ワット・ナーンノーン境内の猫たち

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ワット・ナーンノーン本堂と宝冠を身に着けた仏陀像


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帰りはワット・ナーンノーンからウタカート通りに出たところから再び緑のソンテオに乗ってBTSの駅まで向かいました。


おわりに

 

あまり日本人にとっては馴染みのない場所かも知れませんが、たまにはスクンビットやサイアムから離れてトンブリー方面へ行ってみるのも楽しいですよ。
同じバンコクでありながら、普段の生活とは違うちょっとした異空間体験ができるかもです。特に、ジョムトーン駅はいつかの夏休みのような素朴で不思議な魅力があります。

 

ではまた。