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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

【絶景】リス族の村から望むドーイルアン・チェンダオ山/展望テラス

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タイ第3位の高さを誇る美しい山、チェンダオ(チェンダーオ)山
その雄姿を最も美しく眺めることのできる場所のひとつ、リス族の集落を訪れました。
青空に浮かぶ山並み、夕陽に輝く山頂のピラミッド。
この絶景はみなさんにもぜひとも味わっていただきたいです。

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素朴で温かなリゾート「Chiang Dao Reset」

チェンダオの町にある宿で迎えた清々しい朝。
敷地内にバンガローが6棟ほどの小さなリゾートですが、庭も部屋も小ぎれいに手入れされていて気持ちがいいです。

小さいながらも可愛らしいプールがあり、その後ろにはチェンダオ山が見えます。

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タイで3番目に高い山であるチェンダオ山は、正確にはドーイルアン・チェンダオ(ดอยหลวงเชียงดาว / Doi Luang Chiang Dao)と呼ばれます。

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直訳すると「星の町の大山(主峰)」みたいな感じ…って、ちょっとカッコよくないですか?
その名前に恥じないくらい、すごく美しくて素敵な山なんです。
今回訪問してみて、ドーイルアン・チェンダオが、まなお個人的にタイで一番好きな山になりました。

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このように清潔さも景色も申し分ないのですが、このリゾートの最も良い点は、オーナー夫婦の温かい心のこもったサービスだったりするかもです。
あまり押しつけがましくなく、ちょうどいい距離感で接してくれました。
また、こちらからの相談にも乗っていただき、いろいろアドバイスももららえました。


良いにつけ悪いにつけ、観光地を表面的に見て判断するだけでなく、その背景にあるストーリーを知るとより面白いですよ
とお話しされていたのが印象的でした。

また、
外国人のほうが我々タイ人が知らない村の歴史や文化に興味を持っていたり知識があることもいっぱいですよ。タイ人はどちらかと言うとSNSに投稿することに主眼を置いていますからね
と肩をすくめて笑っておられましたが、いやいや、これは私も若干耳が痛かったです…。(汗)

あ、これはあくまで私たちからいろいろ話をふった中でのやり取りで、一方的にお説教的なお話をされたわけではありません。念のため…。

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で、奥様がまた素敵な方で、控えめながらにこやかに朝食の注文を聞いてドリンクや食事を準備してくれました。

ここの朝食、なかなか良かったですよ。
ホテルのような豪華さはありませんが、素朴で新鮮な感じがしました。

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飲み物はマシーンで入れてくれるし、メインは卵料理(オムレツ、目玉焼き、イサーン風目玉焼き)、炒飯、お粥の中から選んで、サラダやフルーツ、デザートはセルフのビュッフェ形式と、必要充分でした。

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また、タイのデザートがあったのが良かったです。
好き嫌いはともかく、通り一遍のメニューではなくタイらしさが感じられるものがあると個人的には嬉しいんです。

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パッションフルーツのフレッシュジュースも美味しかったです。

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<宿情報>
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Chiag Dao Reset
เชียงดาวรีเซ็ต

所在地:569 หมู่ 13 อำเภอเชียงดาว เชียงใหม่ 50170
    569 Moo 13, Chiang Dao District, Chiang Mai 50170
TEL:089-191-5066
URL:https://www.chiangdaoreset.com/
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リス族の村から見る絶景

山の麓にある町から見るチェンダオの山並みも十分美しいのですが、今回、私がぜひとも行きたかったのが、ドーイルアン・チェンダオを取り囲む山の斜面に形成された山岳少数民族「リス族(ชนเผ่าลีซู)」の集落でした。

このリス族の村「ナーラオマイ(นาเลาใหม่)」から望むドーイルアンは、非常に美しいという噂を聞いていたからです。
インターネットの観光サイトやSNSで検索すると、山の傾斜に建てられたテラスからの絶景写真がたくさんヒットし、その人気をうかがい知ることができます。

 

集落封鎖の危機

しかし、そのブームの裏では問題もはらんでいました。
数年前からこの絶景がSNSで拡散され始めると、タイ人をはじめとする観光客の間で人気の火が付き、この村にあれよあれよとホームステイや宿泊施設の建設ラッシュが巻き起こります。
しかし、そのほとんどが野生生物保護区の森林を伐採しての違法建築・無許可営業であったようです。

2019年、事態を重く見た当局により、これらのホームステイがすべて閉鎖されました。
その後、一定の条件を遵守することでで営業を再開できるようになったらしいのですが、果たして現在の状況はいかがなものなんでしょうか…
そのあたりも気になりながら、向かってみることにしました。


<参考サイト記事>

チェンダオのナーラオマイ・リス族村のホームステイ・12の条件厳守で11月1日より再開!: チェンマイ・田舎・新明天庵だより

สั่งปิดป่า ห้ามพักโฮมสเตย์บ้านนาเลา หลังพบผู้ประกอบการบุกรุกพื้นที่ป่าเพิ่มขึ้น - Chiang Mai News

https://www.facebook.com/582464018448712/posts/2976222912406132/?d=n

 

リス族の集落「バーン・ナーラオマイ」へ

実は、今回このリス族の絶景ポイントへは3回訪れました
チェンダオに到着した日の夕方と、その翌朝、そしてさらにその翌日の午後。
山の天気は変わりやすいし天候や時間によっても見え方がずいぶん変わるので、いろんな表情が見たくて、あらかじめ何度か立ち寄る予定でいました。

 

先ずは初日。
チェンダオ・リセットの宿にチェックインした後、日が暮れる前に訪れました。

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109号線沿いの立派な裁判所がある交差点からチェンダオ洞窟やムアンコーン方面への道へ入ってしばらく行くと、チェンダオの野生生物保護区に入る管理事務所(チェックポイント)があるので、行き先と目的を告げ入域料(1人20THB×2+車30THB)の支払いを行います。

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このチェックポイント入口を過ぎたあたりからいよいよ山道のスタートです。
急勾配だったり深いカーブも続くので慎重に運転しましょう。

このルートにはカーブミラーというものがないので、カーブでは念のためクラクションを鳴らしながら走行しました。(センターラインを大きく割ってくる対向車もけっこういます)

 

夕刻のドーイルアン・チェンダオ

20分ほどでリス族の集落入口に到着。
車を停めて散策を開始しました。

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斜面に突き出した木のテラスがあちこちにあり、SNS映えを意識した看板が設置されていたりと、それらが全てホームステイ宿泊施設であることは一目瞭然なのですが、何かおかしい

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それらの建物に人の気配がなく全体的に活気がないのです。

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よく見ると、テラスの床に敷かれた竹の一部が陥没していたり看板の文字が消えていたりと、明らかにここ数ヶ月(または数年?)使用されずに放置されている様子のものがほとんどでした。

2019年の一斉手入れ後の再開がうまく行かなかったのか、その後にやってきたコロナ禍の影響なのか、少なくとも2020年12月末に訪れた時点では、観光客がホームステイで宿泊しているような気配はほぼありませんでした。

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とは言え、山は相変わらず悠然としてそこにあるわけで、この場所からから眺める景色は非常に素晴らしく、たまに出会う村人や観光客に会釈をしながら小さな村の散策を続けました。

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いくつか見晴らしのいいテラスがありましたが、いかんせんメンテナンスもされず暫く放置された隙間だらけの竹製テラスだったりするため、床が抜けてしまわないかと心配で、立ち入るのもはばかられます。

結局、坂道の先の少し開けた駐車スペースのようなところに腰を下ろして、刻々と変わる空の色と美しい山の稜線を眺めました。

 

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山の頂上のピラミッドが赤く染まって次第に暗くなっていくまでの数十分。
ぼけーっと山を見ていられる私にとっては至福の時間でした。

 

いや、正直にいうと最後はちょっと寒くなってソワソワしましたが。汗


日が沈んだ後、オレンジと闇の境目の空に浮かぶ村のシルエットが郷愁を誘いました。

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朝のドーイルアン・チェンダオ

翌朝、リゾートをチェックアウトしてチェンダオ洞窟寺を参拝した後、ムアンコーンへ向かう途中でもう一度リス族の集落を訪れました。
朝と言っても、この時点でだいぶ日は高くなっていました。

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この日のドーイルアン・チェンダオ山は少し霞んでいました。

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村の入り口の駐車場に車を停めて、その先にある階段の道を降りていくと、人の気配がしてきました。
昨日は違う方向へ歩いて行ったので気づきませんでしたが、そこには営業しているカフェが1軒ありました。

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バーン・ラビアンダーオ・ホームステイ(บ้านระเบียงดาว โฮมสเตย์)という宿泊施設のカフェのようです。

※Google マップでは『スターホームスティ』という日本語になっています。




見晴らしのいい大きなテラスに数組のタイ人観光客がいます。
ラビアンダーオ(星のテラス)という名前に相応しく、なかなか素敵なテラスです。

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軽い食事メニューもありました。
私たちはドリンクを注文してそのテラスでしばらく景色を楽しみました。

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この家のおじいさんが日向ぼっこをされていたので写真を撮らせていただきました。

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少し霞んではいたものの、雲間に青空も広がり、とても気持ちの良い眺めでした。


そう言えば、
このテラスの脇に冬枯れした木があり、なんとなく桜の幹に似てるなと思いましたが、どんな花が咲くんでしょうね。

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今こうして見返すと、木の幹に無数の唇が埋まっているように見えて仕方ありません。
一斉に喋り出しそうです…。
(こういうの苦手な方、グロくてすみません)

 

午後のドーイルアン・チェンダオ

さらに翌日、ムアンコーンで1泊した帰りに再びこの村に立ち寄りました。

今回は、集落の少し上にある展望駐車場(と言っても車数台が止められる未舗装のスペースがあるだけ)に車を停めて、そこから村全体を眺めてみました。




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ここからの景色もなかなかよかったです。
後から数組の旅行者グループもやってきて写真撮影をしていました。

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私はスマホを固定して数分間タイムラプス撮影したりして過ごしました。
最近、タイムラプス撮影にハマっています。


 
 
 
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おわりに

今回、このリス族の集落「ナーラオマイ村」には全部で3回訪れましたが、人気となっただけあって、本当に素晴らしい景色が楽しめるスポットだと思いました。

現在、観光地としては寂れてしまっていました(本来の村の姿なのかもしれません)が、このコロナ禍が落ち着いたら、自然環境保護の観点や規則に従った正しい形で、またこの村にも活気が戻ることを願っています。



リス族の村からドーイルアン・チェンダオの絶景を眺める【チェンマイ】




個人的に、この村でホームステイをして満点の星空と夜明けのドーイルアン・チェンダオ山が見たいです。

また、チャンスがあればいつかドーイルアン・チェンダオ山登頂もしてみたいと夢見ています。

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ではまた。