10月に行ったバリ島旅行の記事が遅々として進みませんんが、頑張って更新していきたいと思います。
今回は、ウブド近辺ので訪れた観光スポットで、象の洞窟という意味の「ゴアガジャ」遺跡を紹介します。
ゴアガジャ遺跡寺院
ウブドの中心から数キロの場所にある、ゴアガジャ(Goa Gajah)は、20世紀初頭に発掘された、ヒンドゥー教の遺跡寺院です。
(一部、仏教遺跡もあり)
私たちはバリ島東部方面(ランプヤン寺院・ティルタガンガ・ブサキ寺院)への車1日チャーターの帰りに寄りましたが、ウブドからはローカルタクシーやバイクタクシーでさくっと行ける距離です。
歩くのが好きな方はウブド中心部から徒歩でも行けなくはないと思います。(4〜5キロ)
バリ島東部への旅行記事もよかったらご覧ください。
バリ島には象がいないのに象の洞窟?
さて。
この「ゴアガジャ」という遺跡、インドネシア語で「象の洞窟」という意味なのですが、そもそもバリ島には象はいません。
では、なぜ象なのか?
その由来をガイドさんに教えてもらいました。
1923年に洞窟が発見された時に石窟の彫刻が象に見えたから。
だとか、
ガネーシャの像が安置されていたから。
だとか、
象のガジャと同じ発音の川の名前に由来する。
だとか、
まあ、いろんな説があるようですが、本当のところはよくわかっていません。
女神の沐浴場と遺跡
入口で入場料(5万ルピア)を払って、階段を降りていくと、沐浴場が見えてきました。
女神が抱える水瓶から聖水が流れ落ちています。
それぞれ、インドにある7つの聖なる川を象徴しているそうです。
沐浴場脇の一角に、寺院を構成していたと思われる石の残骸が集められていました。
発掘される前は、この土地は土砂で埋め尽くされており、遺跡はかつての洪水で押し流されたこともあり、昔の姿がどうだったのかを正確に知る術もないため、わからない遺構は一箇所に集められているそうです。
ガネーシャ神もお祀りされていました。
象の洞窟
そして、いよいよ洞窟へ。
この石窟の入り口にあるレリーフ、見覚えあります。
ガイドブックなんかでも、ゴアガジャのイメージ画像としてよく使われていますよね。
そして、私はこれを見るたびに、「シャイニング」(THE SHINING)という昔の映画を思い出してしまうのです。
向きが反対ですけどね。(笑)
洞窟の中は、壁にいくつか穴が開けられている箇所があり、おそらく瞑想をする場所だったと考えられています。
奥に3本のリンガ(シヴァ神、ブラフマー神、ヴィシュヌ神の象徴)が祀られていました。
反対側には、ガネーシャ神が。
川向こうの仏教遺跡
ゴアガジャ遺跡の大部分はヒンドゥー教の寺院跡なんですが、境内を流れる小さな川の向かい側には、仏教遺跡も残っています。
川の中にも、おそらく仏塔の一部と思われる遺構が転がっており、神聖なものとして布が巻き付けられていました。
こちらが、仏教寺院跡となります。
頭部は失われていますが、石の仏陀像が安置されていました。
境内そびえている巨木たちが印象的でした。
以上、ゴア・ガジャ遺跡の紹介でした。
ウブド中心部から比較的近い観光スポットなので、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
ではまた。