日に日に暑さが増しているタイバンコクです。
あと2週間でソンクラーンですもんね。まなおです。
先日、あまり食欲もなく、お手軽に冷麺でも食べようと思って、8番らーめんに入ったんですよ。
『8番らーめん』って、日本の北陸方面の方ならみんなご存じだと思いますが、もともと国道8号線沿いを中心に店舗展開をしていったラーメンチェーン店なんですね。
逆に言うと、北陸地方の人以外にはあまり認知度の高くないラーメン屋さんですが、タイにはずいぶん前から進出してきており、タイ人の間ではかなり有名でポピュラーなラーメン店でもあります。
今のように日本食ブームになるもっと前、私がタイに住み始める前からバンコクで見かけたことがあって、当初は、てっきりタイ人が立ち上げた、なんちゃってラーメン屋(失礼)で、日本に拠点があるラーメンチェーン店だとは思っていませんでした。
(調べたら、初出店は1992年で、2018年11月の時点でタイ国内に127店舗あるそうです)
さて。
8番らーめんの紹介というか前置きはこれくらいにして、本題です。(というほどの内容でもないんですが)
席について自分の注文を済ませると、ちょうど隣のテーブルにいた子供連れのタイ人のおばさんが注文するところでした。
「餃子1つと、ハチダマを1つ、それから・・・
あ、ちょっと待って、やっぱりハチダマは2つちょうだい。ハチダマ2つね」
(ハ・チ・ダ・マ?)
聞くとはなしに聞こえてきたんですが、どうしてもおばさんが注文した「ハチダマ」が気になって仕方ありません。
ハチダマってなんだろう・・・。
私、自慢じゃないんですけど、8番らーめんにはけっこう通ってるんです。(本当に自慢にならない)
特別美味しいわけじゃないけど、昔懐かしいゆるい感じのラーメンがリーズナブルな価格で食べられるし、ここの炒飯や餃子はけっこう私の好みでもあるからなんです。
もちろん、全部のメニューを食べたわけじゃないけれど、だいたいどんなものがあるのかは分かっているつもりなんですよね。
それなのに、私の中の記憶メニューにない「ハチダマ」
新メニューですか?
期間限定メニューですか?
ハチダマ、ハチダマ、ハチダマ・・・。
日本語っぽい音ではありますが、推測するのが難しい・・・。
は、8玉?
タイの8番らーめんのメニューにはたこ焼きがあるから、たこ焼きっぽい何か団子状のもの?
つみれ?ミートボール?
気になってしょうがないので、追加オーダーをするようなふりして(ふりをしなくてもいいんですが)、こっそりメニューを開いてみました。
そして、わかったんです。
ハチダマの正体が!!!
ハチカマ!
8カマ!!
ฮะจิคามะ
〇 ฮะจิคามะ [hacikaama] ハチカマ
X ฮะจิดามะ [hacidaama] ハチダマ
いやあ、このメニューのタイ語フォントは、"ค"と"ด"が紛らわしいですよね。
これは、間違っちゃうのも無理はないです。
と、おばちゃんに同情しつつも、『タイ人でも見にくいフォントは読み間違っちゃうんだ!』と密かに勇気をもらったまなおでした。(笑)
今ではだいぶ慣れましたが、タイのフォントには、本当に外国人泣かせの難解なデザインのものがあります。
タイ語学校では、「タイ文字の"丸"(主に書き始めに現れる)は大切だから、しっかり書きなさい」と教わったのに、ポスターや広告なんかに使われるデザインのフォントは、その"丸"が省略されていたり、点や小さな出っぱりにしか見えないものが多いんですよね。
むしろ、丸がしっかり書かれているフォントなんて、教科書とか書籍とか新聞とか説明書とか標識とか公共の看板の一部くらいでしか使用されてなくない?って思うくらい、街中で読みたい文字が読めなくて、最初の頃は辛かったです。
話を戻すと、8番らーめんに限ったことじゃないですけど、メニューで使われるフォントも、店によっては読みづらいものがあります。
でも、この8番らーめんのメニューの中で、一番読みづらいのは、「ฮะจิบัง ราเมน = 8番らーめん」という、店の名前のフォントだったんですけどね。笑
ではまた。