siam manao-life

バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

息できなかったら生きてないでしょ?(หายใจไม่ออก ได้ยังไง)

※ 当ブログにはプロモーションが含まれています

スポンサーリンク

突然のスコールに見舞われて濡れた服のままBTSに乗ったら、エアコンがガン冷えで間違いなく風邪をひく予感のまなおです。
なんとかしてください。

ということで、エアコンに関することを思い出したので書いておきます。

 

 

タイ人は無類のエアコン好き

タイ人のエアコン好きは有名ですよね。デパート、映画館、電車、オフィス・・・どこでも、これでもかってくらい冷房ガンガンかけてます。
南国特有のサービスの表れだと言いますけど、どうなんでしょうかね。
あとは、防臭対策説もあるようなんですが、まあ、確かにラッシュのBTSや地下鉄の車内なんかでは温度を下げてないと色んな匂いが充満してしまいそうですから、わからなくもありません。

ともかく、もし自宅の部屋でそれほど暑くないからとエアコンをつけないでいると、タイ人からドケチ認定されること間違いなしです。
別に電気代が惜しくてエアコンつけてないわけじゃないんですけどね。

 

ハージャーマイオーク!

特に、閉めきった部屋でエアコン(もしくは扇風機)をつけてないと、タイ人は必ず“หายใจไม่ออก(ハーイジャイ マイオーク=息ができない)”と騒ぎ出します。

昔、大学でレクチャーをしていた時も、教室のエアコンが古くて非常に音がうるさかったので、聴解を兼ねたビデオを流す少しの間だけエアコンを切ろうとすると、「ハーイジャイ マイオーク」と騒ぎ出し、教室の窓を開けようとします。いや、窓開けたら外の音がうるさいから意味ないんですけど…。
そもそも、教室はそこそこ広いんだから、息できないなんてこと絶対に有り得ないんですけどね。

あと、エアコンをタイマーにしておくと、タイマーが切れた途端に起きて「ハーイジャイ マイオーク」とか言い出すんです。普通に息できますから!
というか、どれだけ敏感なんだよって感心すらします。(笑)

いやね、本当は「息ができない」っていうより、「息が詰まる」「息苦しい」的な意味合いであることも知ってますがね、いちいち大げさに騒ぐからちょっとイラっとするんです。ちょっとくらい我慢しろ!死なんわ!って。

タイ人的には、空気の循環がないのがよっぽど嫌なんでしょうね。エアコンのない閉め切った部屋でも、扇風機を回していれば、とりあえず騒ぎ立てることもありませんし。

 

太古の昔から引き継いできた記憶?

これって、おそらく生活環境や文化的背景とか歴史とか、もっと大げさに言えばDNAに擦り込まれた何かからくるものなんだろなと思うんです。

タイ人は昔から高温な自然環境の中で暑さと戦ってきたんですよね。猛暑や干ばつで死に至ることはあっても、寒さで死ぬことはほとんどなかったんだろうと思います。
生きる上で恐れるべきは暑さであり、屋根を高くしたり、高床式にしたり、風通しを良くしていかに涼しくするかが肝心だったわけです。

だから、タイ人にとって暑いことや熱いことは非常に危険なことで、本能的に拒否反応が起こるんじゃないかと思うわけです。
逆に、寒さや涼しさは、タイ人にとって、憧れ求めるものなんでしょう。

そう考えると、エアコンが止まったり空気が淀んだりすることに異常に反応したり、風呂や温水シャワーが苦手だったりすることも納得がいくんですよね。
信じられないかもしれませんが、特に地方のタイ人の中には温水シャワーを本気で嫌がったり、日本人にとっては温めの風呂でさえ熱がったりする人が多いんです。きっと死ぬ思いなんでしょうね。笑

一方、日本人が冷房の効きすぎた部屋で寒い寒いと言っていると、「雪が降る国から来たくせに、なんでこれくらいで寒がるんだ」とタイ人に笑われるんですが、これも、同じように考えると納得がいくんですよね。

つまり、日本人にとっては、おそらく四季の中で命にかかわるほど厳しいのが冬で、昔から冬の寒さをいかにしのぐかが生きる上で重要で、恐れるべきは暑さよりも寒さだったから、DNAレベルで寒さや冷たさへの恐怖があるんじゃなかろうかと。

(以上、私の勝手な妄想解釈です)

f:id:manao-life:20180921005043j:image

おわりに

暑さを嫌い涼しさを求めるタイ人と、寒さを嫌い暖かさを求める日本人。
まあ、どっちもわからなくはないんですが…。

オフィスのエアコンの温度設定が22度になっているのなんかを見るにつけ、もうちょっと地球環境とかエコとか(あと健康とか!)について考えてもいいんじゃないのかなと思うわけで。

 

 

ではまた。