こんにちは、まなおです。
今日ご紹介するのは、タラートプルーに新しく登場した中国料理レストランと日本を意識した緑いっぱいのカフェです。
敷地内に一歩足を踏み入れるとバンコクにいるとは思えないような雰囲気が広がっており、木漏れ日の下せせらぎに泳ぐ錦鯉たちの姿はまさに都会のオアシスのよう。
バンコク首都圏のロックダウン(店内飲食禁止)前ギリギリに行った時の様子をお届けしたいと思います。
フュージョン中華レストラン「福禄寿」
BTSのタラートプルー駅を降りてラチャダーピセーク通りを国鉄のタラートプルー駅方面に向かいます。
駅下の大きな交差点を渡ってすぐのところに、そのレストランはあります。
壁には赤い看板がかかっているのですぐわかると思います。
入り口の上には「RAIN FOREST」と書かれた看板が掲げられています。
入り口を入ってすぐ右手にある建物が「福禄寿」という中国レストランです。
福禄寿と言えば、日本では七福神の1人「ふくろくじゅ」をイメージしますね。
タイ語では「ฮก ลก ซิ่ว(ホック・ロック・シウ)」と発音されます。
中国語由来だけあって、お互い似てますよね。
秘密倶楽部の跡地!?
このレストランは、オープンしてからまだ数ヶ月しか経っていないタラートプルーの新スポット。
なんですが、個人的にこの場所のことは以前からすごく気になっていたんですよね。
というのも、タラートプルーの市場やワット・パークナム寺院、このすぐ近くにあるお気に入りのベトナム料理レストランへ行く時なんかにこの前を何度か通っていたんですが、塀の合間からは別荘のような雰囲気が垣間見えたり、ガーデンパーティーが行われているような雰囲気の日もあったりしたからなんです。
ただ、その敷地にはり巡らされている塀というのが、高級邸宅の壁という感じではなくいわゆるトタンの波板でできており、それも私の中で興味を惹かれる要因のひとつでした。
入り口は工事現場みたいなのに、中からはなんとなくハイソで優雅な雰囲気が醸し出されている不思議、違和感。
トタン板の上には、「สโมสรสังกะสี(トタン板倶楽部)」の文字が。
なので
『ここは、多分ハイソなお金持ちとか芸術家とか、そういう酔狂な人たちの社交クラブなんだろう』
と私の中では結論付けていました。
それが。
先日ベトナム料理を食べに来た時に前を通ったら、なんと今まで開かずの扉だった入り口がドーンと一般に解放されているじゃありませんか!
しかももうトタン板じゃない!看板も新しくなってる!
そりゃあもう、来ないわけには行きません。
というわけで、日を改めてやってきたというわけです。
前置き長かったですね、すみません。
レストランの様子
早速、レストランの中に入りましょう。
雰囲気はわかりやすい「ザ・中国」という感じですが、それほどハリボテ感とか安っぽさはそれほどないと思います。
この入り口なんて、わりと重厚な感じで素敵です。
これらの外装や家具・調度品などの多くは中国から輸入されたものだとか。
室内も清潔で明るい感じ。
また、この場所は、昨年『ต๋ำไบ๋เห่ย The Series (タム・バイ・フイ ザ・シリーズ)』というドラマの撮影場所として使用されていたそうです。
(レストランの一般オープン前)
メニュー(食べ放題プロモーション)
アラカルトメニューとプロモシーションメニューとがありました。
プロモーションというのは2時間食べ放題で499バーツ。
水曜日と日曜日だけの提供です。
このプロモーションはかなりお得なのでおすすめです。
(ランチでもディナーでも可)
内容はほぼアラカルトメニューと同じで、好きなだけ注文して食べられるんですから。
いやらしいことを言うと、アラカルトメニュー数品分で十分元が取れる価格設定。
プロモーションメニューの内容は以下の通りです。
◆プレミアムメニュー4品の中から1人1品選ぶことが可能
◆それ以外のメニューは好きなだけ注文可能(デザート2種含む)
◆サイアムソーダ(3種)から1杯無料
◆ジェラート1カップ無料
◆2時間制限
※メニューには英語表記もあります。
一応、アラカルトメニューの写真も載せておきますね。
食べた品々
◆まずは、プロモーションについているドリンクを注文。
私たちは、それぞれサイアムソーダなるものの中から、パッションフルーツとブルーベリーを選んでみました。
サイアムソーダ・パッションフルーツ/ブルーベリー(สยามโซดาแพสชั่นฟรุ๊ต / บลูเบอรี่)
◆続いて、プレミアムメニュー4品の中からそれぞれ1品を選びました。
ホイシェル・パット・ソースXO(หอยเชลล์ผัดซอส XO)
ホタテの貝柱XO醬炒め。貝柱が大きくて食べ応えがあります。
若干ぱさつきはあったものの、程よい濃さの味付けで炒めた野菜も美味しくいただきました。
クン・ドゥート・ニウ(กุ้งดูดนิ้ว)
『指を吸っちゃう(舐めちゃう)くらい美味しいエビ』というような意味のネーミングですが、本当に大きなエビがプリプリでした。
ちなみにプレミアムメニューのあとの2品は、スップ・プラー・タオトゥイ(ซุปปลาเต๋าเต้ย)という白身魚のスープと、カイチアオ・プー(ไข่เจียวปู)で蟹肉の玉子焼きです。
まあ、この4品ならエビとホタテは無難な選択だったかなと。
◆以下は、食べ放題、いくつ頼んでもいいメニューから私たちが注文したものです。
ちなみに、普通は1皿3〜4人分くらいなのですが、私たちは2人だったので、たくさんいろんな料理が食べられるように少なめの盛り付け(S)でお願いしました。
どれも美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまいましたよ。
ハズレがなかったので、ここの食べ放題は本当におすすめです。
ゴップ・クア・プリック・クルア(กบคั่วพริกเกลือ)
タイ友が頼んだカエル料理。
私、人生で初めてのカエルだったかも。(いや、カンボジアで食べたんだっけ?)
いずれにしても、あまり得意ではないので、よく揚げた身の部分をほんの一口だけいただいてみました。
臭みなどは全くなかったのですが、やっぱりカエルだと思うとそれ以上箸が進まず、後は友人に任せました。
スップ・カイ・クン・ソット(ซุปไข่กุ้งสด)
エビ入り玉子スープ。優しい味付けで美味しかったです。
カイ・パン・ピー(ไข่พันปี)
千年卵というネーミングのピータン。タイのピータンでわりとある嫌な臭みが全くなくて美味しかったです。
ガイ・チェー・ラオ(ไก่แช่เหล้า)
鶏の酒蒸し。タレも美味しく上品な味わいでした。
プラー・トート・フー(ปลาทอดฟู)
魚の身を揚げてサクサクにした前菜。
パックカートケーウ・クン・ヘーン(ผักกาดแก้วกุ้งแห้ง)
レタスと干しエビの炒めもの。
ホーン・クワイ(โหงก้วย)
木の実炒め(炒五果)カシューナッツやナツメ、銀杏など色とりどりの木の実とエビが炒められていました。
パット・プアイレン・プー(ผัดปวยเล้งปู)
ほうれん草と蟹肉炒め。美味しくないわけがないです。
クルアイ・パットXO(กล้วยผัด XO)
バナナの練り物(?)ともやしなどの野菜を炒めたもの。
初めて食べる代物でしたが、特にバナナバナナした感じはなく、もっちりとした不思議な食感でした。
ミー・アンダマン(หมี่อันดามัน)
炒めた麺にシーフードのあんかけがかかっていました。無難に美味しいです。
ホーム・ドークムーイ(หอมดอกเหมย)
『梅の香』という名前のデザート。それほど甘くなくすっきりとしていました。
上に浮かんでいるのは金木犀(キンモクセイ)の花。
カノム・プッサー・クルアイ・ナームワー(ขนมพุทรากล้วยน้ำว้า)
クレープのような生地にバナナペーストが挟まれていて、見た目は地味ですが意外とクセになる味。
ジェラートを乗っけて食べても美味しかったですよ。
Gelato
1人1個サービスしてくれるジェラート。
味は数種類ありましたが(忘れました)、私は無難にミルク味を選びました。
ちなみに、その日はジェラート以外にも他のデザートの選択肢もいくつかありました。(日によって違うのかも)
ラーワー・プアック(ลาวาเผือก)
ジェラートの代わりにタイ友が選んだデザート。
ババロアかゼリーかと思ったら、中にもち米が入ったココナツ風味のタイスイーツでした。
我ながら、2人でこれだけよく食べたなと。(汗)
レストラン情報
このレストランで感心したのは、料理の美味しさだけでなく、サービススタッフの接客の良さでした。
最初から最後まで非常に丁寧で、でしゃばり過ぎない客への声かけや気配りが素晴らしかったです。
若い女性2人が主に担当してくれましたが、どちらも本当に印象がよかったです。
きっとオーナーの教育が行き届いているのでしょうね。
<レストラン情報>
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福禄寿(福祿壽)
ภัตตาคาร ฮก ลก ซิ่ว
Hok Lok Siew Gallery & Restaurant at The Roots
所在地:137 ถ. รัชดาภิเษก แขวงตลาดพลู เขตธนบุรี กรุงเทพมหานคร 10600
137 Ratchadaphisek Rd, Talat Phlu, Thon Buri, Bangkok 10600
電話番号:092-278-8355
営業時間:11:00~21:00
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.facebook.com/hokloksiewgalleryandrestaurant
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お腹いっぱい食べた後、中国風庭園や森のカフェといった雰囲気の敷地内を散策したのですが、長くなったのでこの続きは次回に。
ではまた。