先日、バンコクはチャオプラヤー川の対岸、トンブリー方面に行った時にふらっと入った居酒屋が、思いがけず美味しかったので、紹介したいと思います。
スクンビットやシーロム界隈には、新旧たくさんの居酒屋が存在しているので、わざわざ川を渡って行くこともないのですが、川向こうのトンブリー地区で居酒屋というのをあまり見かけたことがなく、珍しさもあって入ってみました。
正直、特に期待してはいなかったんですが、意外や意外、なかなか美味しかったです。
場所柄、興味ある人は少ない、ニッチな情報かも知れませんが、最近、トンブリー方面に住む日本人も増えてきていますので、そういう人に届けばいいなと。
IZAKAYA SAMURAIの場所
最寄駅で言うと、BTSスカイトレインの「サパーンタクシン駅（Saphan Taksin）」と「クルントンブリー駅（Krung Thon Buri）」の中間あたりに位置します。
サパーンタクシン駅から行く場合はタクシン橋を渡ってチャルーン・ナコン通りを左折して200メートルほど行った右手にあります。
微妙に不便な場所であるのは否めませんが、この付近のコンドミニアムにお住いの方や「ibis Bangkok Riverside」に宿泊されている方には利用価値があるかも知れません。
また、このIZAKAYA SAMURAI（以下『居酒屋侍』）のあるチャルーン・ナコン通り周辺には、美味しいインド料理店や老舗のタイ料理店がありますので、いろいろ散策してみるのも楽しいです。
入店
これが店の正面なんですが、
サムライという外国人が好きそうな、
いかにもなネーミングとか、
鎧兜の武士のキャラクターとか、
パッと見て「なんちゃって日本料理なんだろうなあ」と、思いました。
失礼ながら。
とりあえず入店してみると、内装は意外とちゃんとしていました。
（って、上から目線でごめんなさい）
テーブルがざっと8席とカウンター席。
ビールケースをアレンジした椅子に木のテーブル。
壁の一面はトタンが使用されており、その上に昔風のポスターが貼ってあります。
また、古い電柱をイメージした照明が取り付けてあったりと、昭和レトロな雰囲気を醸し出していました。
また、メニューもタイ語、英語、日本語が併記されており、それほど変な日本語も見受けられなかったので、日本人オーナー、もしくは日本人が監修しているんだろうなと想像しました。
私たちが入店した時には、先客のタイ人男性2人が料理をつまみながらビールを飲んでいました。
注文
私たちも席について早速注文してみます。
その日、私たちは「できるだけ炭水化物不摂取強化週間」だったので、ご飯ものや麺類は頼まず、おかずメインに注文していきました。
ビールや焼酎、揚げ物はいいのか？と突っ込まれそうですが、いいんです。
気休めでもいいんです。
目立つ炭水化物さえ摂取しなければ。笑
ドリンクにしても料理にしても、100バーツ未満のメニューもあり、どれもわりと良心的な価格設定です。
- サムライサラダ
一般的なグリーンサラダにサーモンと魚卵（とびこ？）がのってました。
- ハマチの刺身
トンブリーでハマチを食べられるとは思ってませんでした。笑
普通に美味しかったです。
- 牛肉のたたき
火の入れ具合もちょうどよく、すごく美味しかったです。
- シラウオの唐揚げ
メニューは「しらおの唐揚げ」となってましたが、たぶん、しらうおでしょうか。
ビールがすすみました。
- ごぼうフライ
お酒のアテにはよかったですが、今一つごぼうの風味が感じられなかった気が。
揚げるとこんなもんなんですかね。
- 塩辛のヤム
タイ人大好きな塩辛のタイ風アレンジですね。
イカの塩辛にトウガラシやレモングラス、マナオなどを入れてスパイシーで風味豊かに。
ビールにも、焼酎にもあいます。
- 牛のサイコロ串焼き
ですかね？
ママさんから「食べてみて」と試食でいただきました。
塩メインのあっさりとした味付けで美味しかったです。
- チャーシュー焼き？
とても柔らかくて、口の中でほろほろとけました。
- 豚キムチ炒め
安定の美味しさ。白髪ねぎとの相性も良かったです。
- 鶏肉の照り焼き
これ、今回、私が一番感動したものかも知れません。
何の変哲もない鳥の照り焼きっぽいんですけど、焼き具合が絶妙だったんです。表面がカリッとしていて中はジューシーで、これ本当にタイ人スタッフが作ったの？と思うくらい美味しかったです。
※メニューの名前はうろ覚えのものもあります。間違っていたらごめんなさい！
全体的にどれも美味しかったんですが、どうかこれがたまたまでありませんように！
ずっと安定した味を提供してもらえますように！と願わずにいられませんでした。
（タイでは、日本食レストランに限らず、味が安定しないことはままあります）
お会計
ご飯ものを注文しないと、その分、つまみやおかず類をたくさん頼んじゃいますね。
さくっと飲んで帰るつもりだったんですが、気づいたら、なんだかんだと品数注文していました。
ビールや酎ハイなどもそこそこ飲んだので、会計もけっこうするかなと思っていたら、2人で1,600バーツ程度（約5,500円）でした。
会計の時に、このお店は日本の居酒屋グループの支店か何かなのかと、ママさんに聞いてみました。
すると、ここはタイ独自のお店で、ラムイントラ（エカマイ通りのずっと北のあたり）に1号店があるとのことでした。
ここは2号店で、今年オープンしたばかりのようです。
「料理はどれも美味しかったのですが、オーナーは日本人ですか？」
と、ついでに尋ねてみると、
「いえいえ、タイ人ですよ。ほら、この人」
って、向かいの席でビールを飲んでいたタイ人男性のうちの一人を指さしました。
(ﾟ△ﾟ；)え？
この人、客じゃなくて、オーナーだったの？
なんでも、日本に十数年住んでいたらしいです。
いやいや、そうでしたか。
お見逸れしました。
タイ人マネージメントだけで、これだけ立派な店構えと、まともな日本料理を手掛けるなんて、すばらしい！（また上から目線？）
と、感心するとともに、ふと心配になったことが。
えーと、かれこれ2時間ちょっといたけど、
結局、お客さんは私たち2人だけだったってこと？
まあ、日曜日の夕方だったからかも知れませんが、
それにしても、スタッフ5人くらいはいたし、ちゃんと採算とれてるのかと、大きなお世話ながら心配になりました。
「日本人のお客さん来ますか」という問いに対しては、
「金曜日とか土曜日には何人か来ますよ」
とのことでした。
私もしょっちゅう行けるわけではないのですが、また、トンブリーのタイ友数人を誘って、食べに行こうって思いました。
こういうお店、なんか応援したくなっちゃうんですよね。
だから、次行く時まで、どうか味の質をキープして、潰れないでいてくださいね。
ではまた。
＜お店情報＞
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IZAKAYA SAMURAI
居酒屋 侍
อิซากาย่ะ ซามูไร
住所：644 Charoen Nakhon Rd, Khwaeng Bang Lamphu Lang, Khet Khlong San, Bangkok 10600
644 ถนน เจริญนคร แขวง บางลำภูล่าง เขตคลองสาน กรุงเทพมหานคร 10600
営業時間：16:00～0:00
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