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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

外国人向け最強チケットJRパスは、条件を満たせばタイ在住日本人でも買える!(JAPAN RAIL PASS)

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こんにちは。まなおです。

今回は、海外在住10年以上の方向けというニッチで限定的な情報ですので、あらかじめご了承ください。
ただ、とてもお得な情報なので、家族やお知り合いで該当される方がいらっしゃれば、教えてあげてはいかがかと思います。
また、「私は海外生活まだ数年だから関係ない」と思われる方も、世の中、いつどう転んで海外生活10年越えになるかも知れませんので、もしご興味があればご覧ください。

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さて。
日本人にはあまり知られていないのですが、JRが発売している外国人向けのJRチケットで「ジャパンレールパス(JAPAN RAIL PASS)」というものがあります。
通称「JRパス」と呼ばれるこのチケットは、破格な値段で新幹線(『のぞみ号』『みずほ号』を除く)や特急列車を含む全国のJR路線が、期間中乗り放題という最強のパスなんです。

japanrailpass.net



種類 グリーン車用 普通車用
区分 大人 子供 大人 子供
7日間 ¥39,600 ¥19,800 ¥29,650 ¥14,820
14日間 ¥64,120 ¥32,060 ¥47,250 ¥23,620
21日間 ¥83,390 ¥41,690 ¥60,450 ¥30,220

ジャパン・レール・パス料金(2019年10月現在)


例えば、7日間有効のパスはたったの29,650円です
これって、東京大阪間を1往復するだけでほぼ元を取れる料金です。
7日間まるまる使えば、新幹線や在来線特急などを乗り継ぎながら、北は北海道から南は九州まで日本縦断とか日本一周なんかも、やろうと思えば可能です。

新幹線の『のぞみ』や『みずほ』には乗れないという制限はありますが、東京大阪間なら『ひかり』で十分ですし、もちろん指定席だってOKなんです。

そう考えれば、ジャパンレールパス(以下『JRパス』)がどれだけお得なチケットで、外国人がずいぶん優遇されているのかがわかりますよね。

以前は、日本に一時帰国するたびに「外国人はいいなあ」とうらやましく思っていたのですが、
2年前に、実は、日本人でも条件を満たせばJRパスが購入できることがわかり、その後、何回か利用してみました。
今回はその方法を紹介したいと思います。

 

 

JRパスと日本人について

私がJRパスというチケットの存在を知ったのは、十数年前のことです。
当時の同僚の日本人はタイ人と結婚しており、日本へ家族旅行に行くときは、その同僚もJRパスを利用してすごくお得に国内移動ができると聞いたのが最初でした。

その当時、本来外国人向けのJRパスは、
特例として「日本国外に居住する外国人と結婚している場合」もしくは「居住国に永住権を持っている場合」に限り、日本人にも購入・利用が認められていたんです。

その後、2017年3月31日をもって、この一部の日本国籍者に対する特例は廃止され、条件の有無を問わず、一律、日本人にはJRパスの購入資格を与えないという方針転換が発表されました。(在外日本人の方々からはかなり反発があったようです)

とはいっても、そもそも、タイ人と結婚もしていないし永住権も持っていない私には関係のない話ではあったのですが、ここで朗報が舞い込みます
政府からの要請もあったようで、JRさん、再び方針転換を発表します。

それは、
「日本人でも在留期間が10年以上の場合には、2017年6月1日からJRパスの引換券の発売を再開する」
というものでした。

つまり、永住権や国際結婚関係なく、海外での在留期間が10年以上の場合には、JRパスを買う資格ができたわけです
それならば、私も利用できるんじゃないですか!?
ということで、調べて実際に使ってみることにしました。

 

日本人がJRパスを買う場合の諸条件

海外在住の日本人がJRパスを買う場合の条件は、上でも書いたように「在留期間が10年以上」ということだけなんですが、「在留期間が連続して10年以上であること」証明する必要があります
その確認書類というのが、タイの場合は以下の2点のみで、それ以外は一切受け付けてもらえません。(アメリカ、ブラジル、カナダに限り、在留国が発行する永住カードでも可)

 

① 在外公館が交付する「在留届の写し」(在留届の受付日付が10年以上前のものに限る。)
② 在外公館が発行する「在留証明」(「現住所に住所(または居所)を定めた年月日」として、10年以上前の年月が記載されたものに限る。)


※①については、一通の「在留届の写し」において、同居家族の方の在留期間が連続して10年以上であることが確認できれば、同居家族の方についても有効となります。
※引換証購入の時点で在留期間が10年に満たない小児(12歳未満)の方については、①の一通の「在留届の写し」において「在留期間が連続して10年以上である方」と同居していることが確認でき、かつその方と一緒にジャパン・レール・パスを利用する場合、ご利用資格を満たします。
※「在留届の写し」及び「在留証明」は、交付又は発行から6ヶ月以内のもののみ有効です。
※確認書類のコピー単独では、引換証のお買い求め及びパスへの引換はできません。
※「10年以上」については、引換証のお買い求め時点で「10年前の同じ月」以前のものが 有効です。
(例)2017年6月1日に引換証購入の場合「2007年6月」以前のものが有効 (2007年6月1日~6月30日は「2007年6月」と見なし有効)

http://japanrailpass.net/about_jrp.htmlより一部引用)

 

 在留届の写し

上記2点のうち、いずれかを準備しなければならないのですが、
簡単なのは「在留届の写し」です。
これ、特に在タイ日本大使館(領事部)のホームページに詳細は載っていないのですが、実は、無料で発行してもらうことができます

あらかじめ以下の外務省のページから在留届の写し交付申請書(PDF)をプリントして記入の上、管轄の在外公館へ行きます。
私は、バンコクの大使館領事部へ行きました。

www.mofa.go.jp


バンコクの領事部では、申請した翌営業日の午後に受け取りが可能です。(発行手数料無料


※同居家族の情報も記載された在留届の写しを希望する場合は、家族全員で行くのが一番いいのですが、全員そろって行けない場合は、同居家族の交付申請書と「個人情報提供に関する同意書(PDF)」と同意した家族すべての旅券(原本)の提出が必要です。

 

在留証明

「在留証明書」の発行には手数料がかかります。(2019年11月現在、350THB)
10年以上住んでいるけれど、在留届を提出したのが最近で10年に満たない場合、10年以上当地に住んでいることが確認できる書類などを提出することで、在留証明書の申請・取得が可能です
ただし、10年の間で引っ越しを何回かされている方はすべての場所の住所とそこに住んでいたことを確認できる書類(賃貸契約書や公共料金の請求書など)を全部揃える必要があります

几帳面に全部残している方は問題ないでしょうが、私なんかは全部捨ててしまっているのでこれは無理です・・・。(汗)

在留証明書の発行は、申請日の翌営業日となります。

①②いずれも、JRパス購入の6か月以内に発行されたものでないといけませんので、ご注意ください。

 

JRパスは、どこでどうやって買う?

無事に確認書類を入手できたら、実際にJRパスを購入します。
このJRパスの購入ですが、実は、引換証の購入パスへの引換えという2段階のステップがあります。

このうち引換証の購入」はタイで行います
そしてパスへの引換え」は日本で行います

では実際にJRパスの購入の手順を見てみましょう。 

JRパス引換証の購入

短期滞在の外国人旅行者は一部日本国内の窓口でもJRパスの引換証を購入できるのですが、在外日本人は日本での購入ができず、在留している国(タイ)で購入しなけばなりません

JRパスの引換証は、所定の代理店で購入となります
H.I.SとかシンダイとかJTBなど、タイにある大手旅行代理店ならだいたい扱っています。

金額は日本円からタイバーツ換算された金額で購入することになるので、代理店によっては換算レートが若干異なる場合があります。
私は、いつもあらかじめ電話で価格を問い合わせてから、安いところで買うようにしています。

購入時には、上記大使館発行の確認書類パスポートを忘れずに持参しましょう

なお、JRパスの引換証を購入してから、3か月以内にJRパスへ引き換える必要があります

JRパスへの引換え

日本に着いたら、JRの専用窓口みどりの窓口でJRパス引換証をJRパスに引き換えます

購入した引換証と大使館から発行された確認書類パスポートを提示します

窓口に行った当日から開始することもできますが、開始日は、希望する日にちを指定(1か月先まで)することも可能です
例えば、7日間のパスを持っていて7月1日に窓口で引換するけれども、旅行に行くのは7月20日からの場合は、7月20日からスタートという指定ができます。(7月20日から7月26日までJR乗り放題)

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JRパスの引換え時に提示した大使館からの確認書類(在留届の控え、在留証明)は返却してもらえるので、もし確認書類の有効期限内(6ヵ月)に再度JRパスを購入する予定がある場合は、捨てずに保管しておきましょう
またわざわざ大使館(領事館)まで足を運ぶ手間が省けます。

JRパスの使い方

JRパスを引き換えて、無事、チケットを入手したら、あとは有効期間内にJRを使いまくるのみです
鉄道だけでなく、JRバスや一部フェリーも利用可能です。

以下、注意事項というか、思いついたことをいくつか書いておきます。

  • 自動改札は使えない
    有人改札でパスの有効期限が係員に見えるように提示して入退場します。
    たいてい「はいどうぞ~」的な感じで通り抜けられます。

  • 指定席はあらかじめみどりの窓口で指定する
    JRパスは指定席も利用可能ですので、確実に座りたければ、あらかじめみどりの窓口で席を指定します。
    パスを提示して希望日の列車と利用区間を告げ、指定券を発券してもらいましょう。
    また、東北新幹線など一部全席指定の新幹線もありますので、この場合は、当たり前ですが、あらかじめ席を指定する必要があります。

  • パスポートは携帯する
    私は、今まで乗車時にパスポートの提示を求められたことはありませんが、念のため携帯しておきましょう。
    これ、パスには顔写真もなにもついてないので(署名だけ)、『正直、誰でも使えるんじゃないの?』と思ったことがあります。

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(昨年の夏、7日間ありがたく使いまくったJRパス)

さいごに

以上、とってもお得なJRパスは、本来外国人向けですが、10年以上連続して海外に住んでいる人は、購入できるチャンスがありますよという案内でした。

現在、2020年の年末まで同条件で発売することは確定していますが、それ以降は改めて発表されるとのことです。
2021年以降も継続されるといいですよね。
あるいは、海外在住の日本人の購入条件がさらに緩和されたらもっといいですね。

最初にも書きましたが、「タイ在住なんてほんの数年だけだし」と思っている方も、気が付けば10年ということも無きにしも非ずです。
かくいう私がそうでした。
当初1年だけのつもりで渡航したのに、なぜかもう十数年。(笑)

ですから、短期予定の方も、とりあえず在留届はきちんと出しておいたほうがいいですよ

とてもニッチな情報でしたが、どなたかのお役に立てれば幸いです。

 

ではまた。