今日は、トムヤムクンとかトムカーガイのようなタイ料理の王道ではないけれど、私が大好きなスープの紹介です。
その料理の名前はゲーンオム(แกงอ่อม)といい、主にタイの北部やイサーンと呼ばれる東北部でよく食べられるスープなんです。
ハーブと野菜たっぷりのヘルシー料理
ゲーンオムというのは、簡単に言うとタイハーブや野菜がたっぷり入った辛いスープなんですが、ナンプラーの他にも発酵した魚の調味料である「プラーラー(ปลาร้า)」も使用することが多く、このプラーラーがくさやのような独特の匂いがするため、苦手な人も多いかも知れません。
ちなみに、プラーラーは、日常会話では「パラー」に近い発音をされることが多いです。
このプラーラー、私も最初はちょっと苦手でしたが、納豆とか干物とかと同じように、何度か食べているあいだに強烈な匂いも気にならなくなり、むしろ美味しく感じるようになっていました。
一部のソムタムなど、あまりにもプラーラー臭がきついものは、未だに少し苦手なものもあるのですが、このゲーンオムに関しては、いつの間にか癖になるお気に入りの料理となりました。
なにより、野菜がたっぷり摂取できるのがいいんですよね。
キャベツや白菜、タイナス、玉ねぎ、エシャロット、キノコ類など、店によって野菜の種類は異なるのですが、かぼちゃが入っていると私的にはテンション上がります。
野菜以外にもナンキョウやコブミカン、レモングラス、バジル、パクチーラーオといったタイハーブがたっぷり入っているのも味わい深くヘルシーで、私のお気に入りポイントでもあります。
ただ、これらのハーブの中でも、パクチーラーオ(ผักชีลาว)はわりと独特の風味を主張してくるので、もしかしたら好みが分かれるところかもしれません。
でも、これも慣れると病みつきになるんですよね。
あと、私が好きなゲーンオムに欠かせない要素としては、カーオクア/カオクア(ข้าวคั่ว)という煎り米でしょうか。
名前の通り、炒った米を砕いたものなのですが、これが入っていることによって更に味わい深くなる気がします。
店によってはこのカオクアが少なかったり入っていないこともあるのですが、私は断然ガッツリ入っているものが好きです。
そして、このカオクアがガッツリ入っていて味も濃厚なお気に入りの店(というか屋台)があって、私はそこで持ち帰りをして家で食べることが多いのです。
二度美味しい
このお店のゲーンオムはとても濃厚かつ量が多めなので、家で食べる時はまず半分くらいだけ容器に移していただきます。
そして、残りは野菜スープとして翌日に食べるのが、いつものパターンです。
小ぶりのキャベツ1個分をまるごとざっくり刻んで、冷蔵庫に保管しておいたゲーンオムと一緒に鍋で煮込むと、もともととても濃い味付けなので、ちょうどいい具合にタイ風(イサーン風?)野菜スープが出来上がるんですよね。
このように、野菜不足だなと感じたタイミングでゲーンオムを食べると、一気に野菜不足解消と健康になった気分を味わえます。(笑)
(実際、翌朝のお通じもすこぶる快調)
あまりメジャーなタイ料理ではありませんが、とても味わい深いゲーンオム。
その独特の風味ゆえに、好き嫌いは分かれるかも知れませんが、食べたことないという方は、ぜひ一度試していただきたいです。
そして、もし口に合うようならぜひいろんな店で食べ比べてみて、ご自分のお気に入りのお店を探してくださいね。
あと、料理の得意な方は、ご自分の好みに合わせて作ってみてください。
ではまた。
ゲーンオムの材料(おまけ)
ゲーンオムに使われている食材類を列挙しておきます。
(複数のレシピの中から、ざっくりピックアップしたもので、
全てを入れなければならないということではありません)
豚肉(หมู)/鶏肉(ไก่)/牛肉(เนื้อ)
赤唐辛子(พริกแดง)
ニンニク(กระเทียม)
ナンプラー・魚醤(น้ำปลา)
プラーラー(น้ำปลาร้า)
砂糖(น้ำตาล)
固形スープ(รสดี)/粉末スープ(ผงปรุงรสไก่)/鶏スープ(น้ำซุปไก่)
シーイウカーオ淡口醤油(ซีอิ๊วขาว)
煎り米(ข้าวคั่ว)
パクチーラーオ(ผักชีลาว)
白菜(ผักกาดขาว)
クラチャーイ・オオバンガジュツ(กระชาย)
レモングラス(ตะไคร้)
エシャロット(หอมแดง)/玉ねぎ(ต้นหอม)
カー・ナンキョウ(ข่า)
コブミカンの葉(ใบมะกรูด)
タイナス(มะเขือเปราะ)
レモンバジル(ใบแมงลัก)/タイバジル・スイートバジル(ใบโหระพา)
カラシナ(ผักโสภณ)
その他好みの野菜(ผักอื่น ๆ ตามชอบ)
※料理は不得意なので、調理に関するご質問にはお答えできかねます。
ご了承ください(汗)