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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

執事のような青年のいる川沿いの奇妙な邸宅レストラン(アユタヤ・バンパイン)

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今思えば、どうしてあのレストランへ行ったのか、不思議でなりません。
いや、アユタヤへ向かう途中に、車で行ったことは行ったのですが、なぜあの店を選んだのかがよく思い出せなくて。
そもそも『あのレストランは本当に存在しているのだろうか?』という気持ちが、ほんのり沸き起こってくるんです。
そんな不思議な雰囲気のあるチャオプラヤー川沿いのレストランを紹介したいと思います。


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アユタヤの善人「ラーン・コンディー・シーアユタヤー」

その日、私たちはアユタヤへ向かって車を走らせていました。
バンパインに差しかかる少し手前でちょうど昼時になったので、食事をしてからアユタヤ中心部へ向かうことにしたんです。
特にあらかじめ決めていたお店もなく、Googleマップを開いて近くのレストランを検索してみました。

そう、Googleマップで適当に調べたんでした。
そんなことはよくあることで、特別なことはなにもありませんでした。
たぶん。

目についたレストランマークをクリックしたら、わりとレビュー評価が良かったから、とかそんなことで決めたんだと思います。


店の名前は「ラーン・コンディー・シーアユタヤー(ร้านคนดีศรีอยุธยา)
直訳すれば「アユタヤ 善人のお店」みたいな感じですけど、日本語にすると胡散臭いですね。(汗)

 

ただ、この店、かなり辺鄙なところにあるんです。
大通りからグーグルマップに従って路地に入っていくと、古い住宅地(ムーバーン)の入口があります。

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この住宅地、あまり入居者がいないのか、たまたまだったのか、人の気配がなくてちょっと寂しい感じでしたが、その住宅地を通り過ぎて小さな水路(一応チャオプラヤー川の支流的な)を渡ると、さらに人気のない道へと続きます。


本当にこの先にレストランがあるのだろうかと不安になる気持ちを抑えつつ進んでいくと、ある一軒の家の裏側(駐車場)に着きました。

ぱっと見で、ここがレストランだとは思えませんが、Googleマップさんは「到着です。お疲れ様でした」と言っているので、ここがそうなんでしょう。
よく見たら、店の名前が掲げられていました。
間違いないようです。

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イケメン執事登場!?奇妙な邸宅へ

ここがレストランであることは間違いなさそうですが、果たして営業しているのかどうか怪しい。

というくらいに人気がなかったので、タイ人の友達が先に車から降りて中をのぞきに行ってくれました。

ちょうど厨房の裏手から調理人(だと思われる)人に声をかけたら営業しているとの返事が。

それで私も車から降りて2人でお店の入口(だと思われる)方向へ歩いていきました。

すると中から現れた1人の青年。
まだ20代だと思しき若者なのに妙に落ち着いた雰囲気で

「ご予約いただいた方でしょうか?」

と尋ねてきました。
マスク越しにも目鼻立ちの整った顔だと認識できるイケメン青年。

「いえ、予約はしてないんですけど・・・」
と答えると

「そうですか。ではどうぞこちらへ」

と、まるでどこかのお屋敷の執事のような身のこなしで中に誘ってくれるではないですか。

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最初に通された部屋は、アンティークな家具や調度品が置かれたクラシックな個室で、
「こちらになさいますか?」と聞かれたのですが、2人で利用するにはあまりにもテーブルが大きくて、なんか場違いな気もしたので遠慮しました。


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遠慮しちゃいますよね?(笑)

 

その部屋を出て中庭のような空間を通り、もう一つの部屋へ。

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こちらがメインのレストランスペースのようです。
私たちだけかと思ったら、もう1組3人連れの家族がいて、なんとなくほっとしました。

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だって、さっきまでなんだか「世にも奇妙な物語」とか「注文の多いレストラン」的な場所に迷い込んでしまったのかと、内心ビクビクしていたんですから。

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クラシックなピアノが置いてあったり、明るい窓の外にはチャオプラヤー川が望めたりと、なかなか素敵なレストランじゃないですか。

この人形たちは怖かったですけど。。。(笑)

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実食

さてさて。
レストランの奇妙な雰囲気については、このくらいにしておいて、料理についてみていきましょう。

アユタヤと言えば川エビっていうくらいこの辺りでは川エビが有名で、このお店でもメニューの一番目立つところには川エビの写真が載っているわけですが、私たちはとりあえずスルーです。

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いや、焼き川エビとか、蒸し川エビとか、普通に美味しいとは思うのですが、川エビ自体がわりと淡白なので、要はタレの味次第だと感じます。
そうして、私的にはどこの店でもあの緑のつけダレ(ナムチム・シーフード/น้ำจิ้มซีฟู้ด)にさほど大きな違いを見いだせません。(私がグルメ舌ではないのは否定しませんが)
その割には、どの店でも総じてお高いので、そこまで食指が動かないのです。(結局そこ。汗)

川エビ好きな方はぜひお試しくださいね。
とってつけたような言い方ですが。。。



そんな話はさておき。
私たちが実際に注文したメニューを紹介します。



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カーオ・パット・クン(ข้าวผัดกุ้ง 150THB)



エビ炒飯。
エビ注文しとるやないかい!って感じですよね。(笑)
私、クルマエビとかブラックタイガー的なエビは大好きなんです。

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エビ自体はぷりっぷりで言うことないのですが、この炒飯のご飯の炒め具合が最高でした。
ちょっと固めでパラパラ。
駅前の中華料理屋さんで出てくる炒飯のイメージで、私的には文句なしでした。
タイの炒飯でありがちな、トマトや野菜でべっちょりしたご飯ってちょっと苦手なんです。(食べますけど)

 

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パット・サーム・メン(ผัดสามเหม็น 250THB)



またエビやないかい!
って、これはエビが入っていること知らずにオーダーしました。(汗)
あと、ウンセン(春雨)も入っていて炭水化物多すぎランチに・・・。

このメニューの名前、ピンとくる方いらっしゃいますか?

パット(炒め)サーム(3つ)メン(臭い)

臭いもの3種炒め」みたいな意味なんですが、さーて、いったい何と何と何でしょうか?


答えは、

ニンニク
サトー豆
チャオム

でした。

ちなみに、私はどれもあまり臭いとは思いません。食べている時は

ニンニクはみなさんもご存知の通り、食べた後ですよね。

サトー豆も同じく、食べた後なんとなく息が気になったりならなかったりな感じですが、翌朝のトイレでははっきりと認識できます。(笑)

ただ、チャオム(アカシアの新芽)の匂いは、食中も食後も何が臭いのかいまだにわかりません。


まあ、でも臭いらしいです。


ちなみにニンニクは酢漬けのもので、らっきょうのような感じ。

全体的に味付けがマイルドでしつこくなく、意外とパクパク食べられました。
美味しかったです。

 



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ガラムプリー・トート・ナンプラー(กะหล่ำปลีทอดน้ำปลา 120THB)



キャベツのナンプラー炒め(揚げ)ですね。
このメニューは、どの店でもまず外れなく美味しいです。

野菜系のメニューとして注文しました。

 


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ゲーン・リアン(แกงเลียง 150THB)



どんだけエビ好きやねん!
って。。。(笑)
しかも、発酵させたエビペーストのスープです、これ。

さすがに、もうちょっと考えればよかったです。(;´д`)

でも、ゲーンリアン好きなんですよね。。。

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2人だったので、火鍋ではなく器入りのサイズにしてもらいました。
それでも、すごく量が多かったです。


ざっくりとした感想で恐縮ですが、注文したものはどれも美味しかったです

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ちなみに、価格が少し高めに感じる方がいらっしゃるかも知れませんが(一般食堂と比べて)、1品1品の量がかなり多いので、質と量を考えたらそれほど高くもない感じです。
実際、この量を2人で食べるのはとてもきつかったです。
まあ、炭水化物が多かったのもありますが。。。


食後に、少し庭と川べりを散策してみました。

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会計をすませて帰ろうとしたら、フクロウ君もいました。

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やっぱり、変わったレストランでしたね。

 

 

レストラン情報

<レストラン情報>
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ラーン コンディー シーアユタヤー
ร้านคนดีศรีอยุธยา
Khon Dee Sri Ayutthaya Restaurant
所在地:39/76 ม.1 หมู่บ้าน ริเวอร์การ์เดนวิลล์  ตำบล บางกระสั้น อำเภอบางปะอิน จังหวัดพระนครศรีอยุธยา 13160
    39/76 Bang Krasan, Bang Pa-in District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13160
TEL:066-118-6656
時間:10:00-21:00
定休日:月曜日
駐車場:あり
URL:facebook
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おわりに

あ、そうそう。
イケメン執事くんは、最初から最後まで1人でクールに接客してくれました。


アユタヤーやバンパイン方面にに行かれることがあったら、一風変わったリバーサイドレストランで美味しい料理を試してみてください。

※執事くんが常にいるのかどうかは確認していません。もしいなかったらごめんなさい。


ではまた。