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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

国宝松江城と武家屋敷とこたつ船、そして、ろんぢんのハンバーグランチ

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冬の島根県を訪れました。
人生初の島根県ということで、王道ともいえる見どころを回ってきました。

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先日、小泉八雲記念館でひとつ賢くなった話を書きましたが、今日は、小泉八雲記念館の後に巡った松江城周辺の観光についてざっと紹介したいと思います。

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スタートは松江駅(レイクライン)

松江市内の観光に便利な交通手段のひとつに「レイクライン」というバスがあります。
松江城や武家屋敷、月照寺、松江しんじ湖温泉といった松江の主な観光スポットをぐるっとまわるレトロな外観のかわいらしいバスなんです。

何回も利用する方は一日乗車券(大人520円/小人260円)や、市営バスとの共通二日乗車券(大人1,050円/小人530円)などがお得です。
私たちは、松江城付近はぶらぶら散歩してまわるつもりでいたので、一日券ではなく普通に1回210円で乗車しました。

最新の運賃や路線図は、「ぐるっと松江レイクラインバス」のページでご確認ください。


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松江駅の7番乗り場から出発し、松江城の先の「小泉八雲記念館前」まで乗ってみました。
ここから古い町並みを散策しながら松江城まで引き返すように歩いてみることにします。

お得なセット割引チケット&武家屋敷

小泉八雲記念館を見学した後、城下町の趣が残る町並みを歩いて武家屋敷へ。
この通りは「塩見縄手」と呼ばれ、かつて武士の家中屋敷が並んでいた場所です。
松江市の伝統美観保存地区に指定されており、建設省の「日本の道100選」に選ばれているそうです。

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3館共通券

実は、小泉八雲記念館で「3館共通券」という、3施設の入場がセットになった割引チケットを買っていました。
小泉八雲記念館」と「武家屋敷」と「松江城天守閣」の3か所で、大人1,100円、小人510円です。
通常料金が大人で「小泉八雲記念館=410円」「武家屋敷=300円」「松江城天守閣=680円」ですので、別々に購入するより、だいぶお得ですね。

この3館共通券には「小泉八雲記念館」と「小泉八雲旧居」と「松江城天守閣」の3か所がセットになったものもあります。(同金額)
好みで選べばいいでしょう。

また、この共通チケットを提示すれば、松江の観光施設や遊覧船などを、割引価格で利用することができます

詳しくは、松江観光協会のウェブサイトで詳しく書かれています。


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武家屋敷

小泉八雲記念館で買った共通券を提示して、武家屋敷に入ります。

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わりとリアルな人形がお出迎え。
ちょっとギョッとしますが、中へ。

当主の書斎兼居間的な部屋や奥方の部屋、茶室、厠、台所など一回りぐるっと見ていきます。

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鳥の形をした釘隠しのデザインがすてき。(ふくら雀というそうです)

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こじんまりとした庭ものどかな感じでいいです。
紅白の梅がほぼ満開でした。

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<施設情報>

松江市指定文化財 武家屋敷

所在地:〒690-0888島根県松江市北堀町塩見縄手305
TEL:0852-22-2243
FAX:0852-22-2343

営業時間:
4月1日~9月30日・・・8:30~18:30 (入館受付は18:00まで)
10月1日~3月31日・・・8:30~17:00 (入館受付は16:30まで)


入館料:大人310円(団体料金:240円)、小人(小・中学生)150円(団体料金:120円)
    外国の方150円(小人80円)
休館日:年中無休
ウェブサイト:https://www.matsue-bukeyashiki.jp/




こたつ船でぐるっと松江堀川めぐり

武家屋敷を後にして、再び塩見縄手の通りを松江城の内堀沿いに歩いていきました。
なかなか風情のある景色です。

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お堀と宇賀橋、そして国宝の天守閣がひょっこりと。

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こたつ遊覧船に乗船

今回、松江城に来たらやってみたかったことのひとつ、堀川遊覧船に乗ってみることにしました。
この遊覧船は、松江城を取り囲むお堀(堀川)を約50分かけて1周するんですが、冬場は座席にこたつが用意されているんです。
温かいこたつに足を入れながら、地上とは違った視線で城下町の景色を楽しむことができます。

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お堀巡りをする中で、当然いくつもの橋の下を船がくぐることになります。
たいていの橋桁はそこそこ高さがあるので問題ありませんが、いくつかの橋は高さが低く、そんな低い橋を通過するときには、電動の屋根が下がるようになっています。

バンコクのセンセープ運河のボートも、雨期で水位が上がっているときは橋の下で屋根を下げるのと同じですね。(笑)

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こんな感じで、みんなこたつの上に伏せます。
横幅すれすれの橋もありました。

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この堀川遊覧船のチケットは、1日券なので、いくつかある乗船場で降りて周辺を観光し、また後の船に乗って観覧を続けるといったふうに、1日何度でも乗り降りすることができます。
(私たちが乗った船は、途中で降りたり乗ったりする人は誰もおらず、ぐるっと1周して全員降りましたけど)

ゆっくり時間をかけて松江城周辺を観光したいという人には、なかなかお勧めの優雅な交通手段でもあります。

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ちなみに、上で書いた「3館共通券」を提示すると、この遊覧船チケットも団体料金で乗船できるんですね。

冬の堀川めぐりもすてきでしたが、春の桜の頃は、また格別にきれいだろうなと思いました。

 

<遊覧船情報>

ぐるっと松江堀川めぐり

所在地:〒690-0876 島根県松江市黒田町507-1
TEL:0852-27-0417
FAX:0852-27-0341

営業時間:
夏期(7月1日~8月15日)=9:00 - 18:00
冬季(10月11日~2月末))=9:00 - 16:00
春秋(3月1日~6月30日、8月16日~10月10日)=9:00 - 17:00

入館料:大人1,500円(団体料金:1,300円)、小人(小学生)800円(団体料金:700円)
    外国の方1,200円(小人600円)
ウェブサイト:https://www.matsue-horikawameguri.jp/

 

国宝松江城

こたつのポカポカ遊覧船で堀川沿いの景色を堪能した後は、いよいよ国宝松江城の天守閣へ向かいます。
日頃の運動不足がたたり、天守閣までのちょっとした階段でも息が上がります。トホホ

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国宝の決め手

この松江城が国宝に指定されたのは、2015年のことです。

1935年(昭和10年)「国宝保存法」により国宝に指定。
1950年(昭和25年)5月文化財保護法制定により、「重要文化財」と呼称。
2015年(平成27年)5月15日 国の文化審議会において、国宝に指定するよう文部科学大臣に答申がなされる。
2015年(平成27年)7月8日 正式に国宝に指定。

(松江城公式ホームページより引用)


松江城って、かつて国宝に指定されながらも、昭和25年の文化財保護法制定によって重要文化財に格下げ(?)されていたんですね。
それが、2015年に再び国宝に返り咲いたのは、築城年代が明確になったからだそうです。

というのは、このお札のおかげ。(写真は現在展示してあるレプリカ)

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これは祈祷札と呼ばれるもので、「慶長十六」とか「正月吉祥日」といった文字が確認でき、この天守閣が築城されたのが慶長16年(1611年)以前であることの証拠となるわけです。

ただ、松江城天守閣の柱に打ち付けられていたこの祈祷札、実は、長らく行方不明になっていました。
それが平成24年(2012年)に松江神社で再発見され、その後の調査で、祈祷札の上下にある釘穴の位置が天守閣地階の柱の穴と一致したため、紛失していた松江城の祈祷札に間違いないと認定されたそうです。

これらの情報は、以前、ブラタモリで見ていたので記憶に残っています。(笑)

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望楼最上階(5階)からの眺めと、下は国宝の指定書。

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天守閣の全景です。
大きさはそれほどでもないですが、安定感のある美しいフォルムの天守だと思います。

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穴太積み

松江城のお堀の石垣や天守閣の石垣は、穴太衆(あのうしゅう)による野面積みと打ち込み接(はぎ)によって造られています。
穴太衆と言えば、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した石垣のスペシャリスト集団でした。
近江国(現在の滋賀県)坂本、穴太の里を拠点としていました。

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穴太衆については、以前の記事でも書いています。
ここ、松江城にも招かれて築城に貢献していたんですね。

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<松江城情報>

国宝 松江城

所在地:〒690-0887 島根県松江市殿町1-5(松江城山公園管理事務所)
TEL:0852-21-4030
FAX:0852-21-4211

登閣時間(天守閣):4月1日~9月30日=8:30 - 18:30、10月1日~3月31日=8:30 - 17:00
本丸開放時間:4月1日~9月30日=7:00 - 19:30、10月1日~3月31日=8:30 - 17:00

登閣料:大人680円(団体料金:540円)、小人(小・中学生)290円(団体料金:230円)
    外国の方1,340円(小人140円)

休館日:年中無休
ウェブサイト:https://www.matsue-castle.jp/



ろんぢんのハンバーグランチ

この日のランチは、松江城の近くにある「ろんぢん」というお店でいただきました。
事前情報なしに通りがかりに入ったお店でしたが、この辺りでは名前の知れたレストランで、しゃぶしゃぶとかすき焼きとが有名なお店みたいでした。

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店内は大正浪漫漂ういい雰囲気でした。

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ハンバーグのセット、美味しかったです!
熱々の鉄板に乗ったハンバーグにその場でソースをかけてサーブしてくれます。
大きくて肉汁もたっぷりジューシーなハンバーグでした。
ハンバーグ好きのまなおにとっては至極の時間。

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和牛肉100%ハンバーグ(ライス・サラダ付 1,800円)


<レストラン情報>

松江本店 ろんぢん
RONJIN JAPANESE RESTAURANT

所在地:〒690-0887 島根県松江市殿町267
TEL:0852-22-3618
営業時間:昼11:00-15:00(LO. 14:30)、夜17:00-21:00(LO. 20:30)
E−mail:info@ronjin.co.jp
ウェブサイト:https://www.ronjin.co.jp/

 

 

おわりに

以上、松江城とその城下町の町歩きの報告でした。
島根旅行の最終日で半日ちょっとしか時間が取れませんでしたが、すごく楽しかったです。
欲を言えば、もう少しゆっくり時間をかけて見て回りたかったなと。
そのくらい、松江は、まなお的にかなり好きな町のひとつになりました。

山陰地方、なかなかいいですね。
また近い将来訪れてみたいです。

 

ではまた。