タイ西部のカンチャナブリーは山や渓谷が点在する風光明媚な県。
絶景カフェや史跡、寺院、平和で緑いっぱいのリゾートを訪ねてきました。
久々の田んぼカフェ
バンコクから最近開通した高速道路(モーターウェイ81号線)に乗って約2時間、最初に訪れたのは、二度目のMeeNaCafe(ミーナーカフェ)。
ここは田んぼの先に特徴的な形をした鮮やかな寺院(ワット・タムスア)を望む絶景カフェなんです。
前回訪れたのはいつかと調べたら、2019年でした。
一時期、田んぼを売りにしたカフェが流行りましたが、ここはその先駆け的な存在だっとと思います。
相変わらず観光客でそこそこ賑わっています。
ただ、一部建物が増えたりして、多少混雑は解消されている印象。

雨季の晴れ間の週末、青々とした田んぼとお寺のコラボは絵画のようで癒されます。
イサーンランチ
ミーナーカフェの並びにあったイサーン料理レストランで昼食をとりました。
お味は可もなく不可もなくといった感じ。



個人的に地鶏のガイヤーンがあまり好みではないので、そう感じただけかもしれません。
全体的に値段は少し高めな印象を受けました。(観光地価格的な?)


慰霊塔
今回のカンチャナブリー旅行で訪れたかった場所のひとつ。
映画「戦場に架ける橋」でも有名なクウェー川鉄橋から数分ほど離れた場所にひっそりと佇む慰霊碑。
敷地には私たち以外に誰もいなかったのですが、慰霊塔手前にある記帳机に歩いていくと、どこかから管理人のタイ人のおじさんがやってきて、お線香に火を点けてくれました。
お礼を言って、静かにお参りさせていただきました。
この慰霊塔は、先の大戦で日本軍による泰緬鉄道建設に従事し、過酷な環境下で命を落とされた捕虜及び労務者の霊を慰めるために、日本軍によって建てられました。
碑文には、1944年2月(終戦の前年)とあります。
泰緬甸連接鐵道建設間不幸
病ヲ得テ斃レタル南方各國
勞務者及俘虜ノ爲此ノ碑ヲ
建テ恭シク其ノ靈ヲ慰ム
昭和十九年二月
日本軍鐵道隊
「泰緬鉄道建設にあたって不幸にも病に倒れ亡くなられた南方各国の労務者及び捕虜の方々のためにこの碑を建て、謹んでその霊を慰める」
といった内容でしょうか。
敷地の四隅には、各国の言語で慰霊の碑文が刻まれていました。
タイ語の碑文を見ると、いくつか現代とは違う綴りの表記がありました。
例えば、現在では"เป็น"(ペン)と綴るのに対して"เปน"(ペーン)と書いてあったり、「本当」という意味の"จริง"が"จิง"であったり。
"งานใด"も"ได"になっていますね。
"สันเสิน"はおそらく"สรรเสริญ"、"กัมกร"は"กรรมกร"、"ส้าง"は"สร้าง"、"สูนย"は"สูญ"でしょう。
※一部、古い文体の綴りなのか誤記なのか、私には判断しかねるところもあります。ご了承ください。
タイ語の全文は以下の通りで、
ไทยานุสรน์
งานไดซึ่งก่อเกิดผลเปนส่วนรวม ผู้ที่ทำงานนั้น
ย่อมได้รับความยกย่องสันเสิน
กัมกรเหล่านี้ร่างกายและชีวิตของเขาได้ดับไปแล้วก็จิง
แต่ความดีที่ได้ช่วยกันส้างไว้หารู้จักดับสูนยไม่
意味としては、
タイ記念碑
公のために尽力した人々は敬意をもって称えられる
労務者の肉体と命は失われてしまったが
その善行や業績は決して消え去ることはない
というような内容です。
サイヨークのリゾートへ
慰霊塔を後にして、サイヨークへと向かいました。
4月のソンクラーンに泊まってとても気に入ったリゾートホテルに再訪です。
ミャンマーとの国境を接するカンチャナブリー西部は、石灰岩の浸食により形成された独特の山並みや渓谷がたくさんあります。
前回はタイ国鉄の車窓でしたが、自動車からの眺めもなかなか楽しいのです。
サイヨーク地区に入って幹線道路を左折。
ホテルへ向かう並木道も美しいです。

この宿は緑いっぱいの静かなリゾートで、14棟のコテージが川沿いに並んでいます。
車から降りるとオーナーさんが出迎えてくれました。
灼熱のソンクラーンに駅から一人で歩いて来た日本人ということで覚えていたんでしょう。(笑)
「また来てくれたんだね!今はランブータンが最盛期なんだよ」と歓待してくれました。

部屋に案内されてしばらくすると、スタッフの方が冷たいオレンジジュースと採りたてのランブータンを持ってきてくれました。
敷地内を散歩したり、シャワーを浴びたり、バレーボールネーションズリーグの日本チームの試合を見たりしてゆっくり過ごしました。
夕飯はリゾートでいただきました。
レストランまで行くと、スタッフの方が「臭いのきつい花が近くにあるので、もし気になるようなら部屋で食事されますか?」と聞いてきました。
この日は、ブック(บุก)というコンニャク属の巨大花がレストラン脇で咲いていたんです。
はじめて知ったんですが、コンニャクの花って、生ごみのような腐敗臭を放つんですね。
受粉を手伝ってくれるハエなどの昆虫をおびき寄せるためだとか。
どうりで、隣のコテージのカップルは部屋のテラスで食事をしていたわけです。
私たちは花から離れた席ならそれほど影響ないだろうと判断し、そのままレストランでいただくことにしました。
このリゾートの食事は美味しいんですよ。
最近お気に入りのパッククート(ผักกูด/クワレシダ)の炒め物も注文しました。

ちなみに、バイトゥーイ(パンダンリーフ)で包んだチキンのから揚げは、宿からのサービスでした。
「味見してみてください」と言っていましたが、どう見ても味見のレベルの量ではなく、おそらくオーナーからのお心遣いでしょう。
ありがたく頂戴しました。
少しだけ星空
6月のタイは雨季真っただ中です。
だから、この時期の旅行では、星空はあまり期待せずにでかけます。
この日も夕方から厚い雲が広がり、星はほとんど見えませんでした。
たまに一瞬雲の切れ間から星が顔をのぞかせてくれる程度。
なので、星空撮影はほぼあきらめて部屋で過ごしていたんですが、23時前にテラスから空を見上げたら、雲がだいぶ少なくなって空が開けていました。
慌てて三脚とカメラ一式を担いで外にでます。
レストラン下の原っぱから数枚パシャリ。
一応、天の川らしきものも撮れました。
さそり座もわりとはっきり写せました。
その後しばらくするとまた雲が空を覆ってきたので、本当につかの間のラッキータイムでした。
ちなみに、この下の写真はスマホで撮ったものですが、最近のスマホって手持ちでもこんなに撮れるんですね。感心しちゃいます。
ランブータン狩り
翌朝、レストランで朝食をいただいていると、オーナーさんがやってきて、「食べ終わったらランブータンを収穫してね!」と言って、カゴとはさみを置いて行ってくれました。
「遠慮せず、いっぱい好きなだけ採っていいから」と。
そんなわけで、人生初のランブータン狩りに挑戦。
といっても、難しいことは何もありません。
赤く色づいた実の枝をはさみでカットしてカゴに入れていくだけです。


カゴ八分目くらいの量を収穫してレストランに持っていくと、「えー少ないね。もっと取ればいいのに」なんて言われました。
このランブータンは無料でお土産として持ち帰らせてくれました。
前回は筏下り、今回はくだもの狩りと、ちょっとしたアクティビティを提供してくださるのも嬉しい心配りです。
また、チェックアウト時には、とれたてのソムオー(ポメロ)までも、お土産でいただきました。
こちらが恐縮してしまうほどですが、本当に心から歓迎していただいているのが伝わるので、ありがたくいただきました。
「またこっち方面来るときは立ち寄ってね。別に泊まらなくてもいいから」なんて言ってくれるのも、にくいですね。
絶対また泊まりに来ますよ!
ありがとうございました!!
「タイガーテンプル」と呼ばれた寺院
カンチャナブリー市内方面へ向かう途中、ある場所に立ち寄りました。
ワット・パールアンターマハーブア(วัดป่าหลวงตามหาบัว)という寺院で、かつて「タイガーテンプル」と呼ばれていました。
虎と一緒に記念撮影をしたり触れ合ったりできる、カンチャナブリーでも人気の観光地でした。(私は訪れたことがなかったのですが)
ところが、動物虐待や違法な取り引きの疑いなどを受け、2016年5月に政府によって150頭近い虎が保護され、施設は閉鎖されました。
そんな背景のある場所ですが、実は、もともとこの寺院に立ち寄るつもりはなかったのです。
前日にサイヨークへ向かう道すがら、窓から見えた山の稜線と空の景色がきれいだったので、帰りにこの辺りで写真を撮ろうと、Googleマップに場所をピン止めしていたのです。
そのピン止めしていた場所のすぐ近くにこの寺院があったので、なんとなく足を運んでみたわけです。
巨大な虎の門(ゲート)が否応なしに目に留まります。
施設閉鎖から10年が経つというのに、まだこうして異様な存在感を放っているのですね。
まわりに露天が立ち並んでおり、野菜や果物の入ったビニール袋が売られています。
一袋50バーツ。
聞くと、この先に保護動物の施設があるので、そこでこれらの餌を与えて、タンブン(善行)を行うのだそう。
私たちも二袋野菜くだものセットを買って、施設へ向かってみることにしました。
ところどころ、かつてのタイガーテンプルであった頃の遺構(ゲートやチケットブース的なもの?)なども垣間見られました。

雑木林のようになった敷地内へ入っていくと、牛や鹿などが放し飼いにされています。
窓を開けると牛が近づいてきて車内に顔を入れてきそうになったので、慌てて窓を閉めて一旦退避。
結局、自分が車の外へ出て餌を与えることにしました。
みんなおとなしく、危害を加えてくることはないのでしょうが、なんせ体が大きいので、数頭が一斉に向かってくると焦ります。
いくつか野菜を放り投げて注意をそちらに向けてから、1頭になったタイミングでトウモロコシを直接与えたりしました。
ただ、おとなしい動物とはいえ、至近距離で手渡しで餌を与えると、間違って指をかまれたりする可能性もあるので、手袋をするなど気を付けるにこしたことはありません。

そして、キャッサバ畑とその先に見える山々。
雲が広がってしまいましたが、この辺りはなかなか気持ちのいい景色が続きます。
洞窟寺院
カンチャナブリー市内に入る前に、ワット・タムプワー(Wat Tham Phu Wa/วัดถ้ำพุหว้า)という洞窟寺院に立ち寄ってみることにしました。
寺院手前の食堂でランチを食べている間にタイムラプス動画を撮ってみたり。
こういう青空と雲が流れるのどかな景色が好きなんですよね。
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寺院は、なんだかとてもきれいに整備されていました。

このレンガ色の建物から靴を脱いで中に入ると、そこはもう洞窟です。
想像していたより立派な鍾乳洞だったので見ごたえがありました。



参拝を終えたら、行きと同様にカンチャナブリー中心部からモーターウェイ81号線に乗ってバンコクへ戻りました。

今回のカンチャナブリー週末旅行も、とても楽しめました。
雨季ながらまずまずの好天に恵まれたのもよかったです。
ではまた。