サンカンペーンで温泉三昧を堪能した翌日、チェンマイの山村モンチェムへ向かいました。
個人的に2度目となる今回のモンチェムは、暑季終盤のオフシーズン。
思った以上に観光客が少なくて驚きましたが、絶景を独り占めしているような気分も味わえてよかったです。
チェンマイ市内からモンチェムへ
土曜日の朝、サンカンペーン温泉からチェンマイ市内(ワローロット市場のピン川沿い)に戻ってきた私は、モンチェム行きのバンに乗り換えました。
モンチェム行きのバンは11時20分過ぎにピン川沿いの停車場を発車し、ワローロット市場反対側のバン運行会社のオフィス兼待合室に立ち寄ります。(昨日私がサンカンペーン温泉行に乗車した場所)
ここで5人が乗り込んできて、定刻の11時半に私含む6人の乗客を乗せてモンチェム行きのバンが発車しました。
約1時間でモンチェムの展望台近くの駐車場に到着。
ここでは日帰り観光の4人が降りていきました。
(夕方の便で再びチェンマイ市内に戻っていくもよう)
この駐車場、寒季(乾季)のベストシーズンにはほぼ満車でひっきりなしに車がやって来るし、お土産や衣料品を売る店も賑わっているのですが、ソンクラーンも過ぎた暑季終盤、雨季も近いこのシーズンには私たちのバン以外には車は1台もなく、露天もみんな閉まっていました。
その後、残った2人を乗せてバンはそれぞれの宿泊先へと向かいます。
まずはもう1人のタイ人女性がとある宿泊施設で降りていきました。
モンチェムの宿泊施設は、多少の違いはあれど、基本はドーム型のテントや小さなバンガローが立ち並ぶ、似たような造りです。
最後は私の予約したテントへと送ってくれました。
結局、私が一番先に乗って一番最後に降りましたね。
誰もいない宿
ドームテントが連なった一角に小さな小屋があり、そこに中学生くらいの女の子が座っていました。
どうやらここが予約した、ザ・ドーム・ホームステイ・モンチェム(เดอะโดมโฮมสเตย์ ม่อนแจ่ม)の受付のようです。
女の子に予約してある旨伝えると、「テントにカギをぶら下げてあるので、自由に入っててください。ってお母さんが言ってました」とのこと。
閑散期の昼間はお母さんも畑仕事や別のお仕事があるのかも知れませんね。
私以外、誰も宿泊者はいません。
多くのタイ人にとって北部の山は、寒さを体感しつつ雲海を眺めることが最大の目的だったりするので、そのいずれも味わえない時期はシーズンオフということになるわけです。
私なんかからすれば、雨期前のこの時期だって避暑地として十分魅力的なんですけどね。
ただし、まだこの時期くらいまでは野焼きが行われることもあるので、空が霞んでいる可能性はあります。
山の斜面に立ち並ぶテントや宿泊施設に人影は皆無で、畑で作業する人がぽつりぽつりと見えるだけ。
さっき降りて行ったもう1人の宿も宿泊客は彼女ひとりだけだったりするのかも知れません。
絶景昼ご飯
テントに荷物を置いてテラスで少し休憩したら、とりあえずお昼ご飯を食べに行くことにします。
受付の女の子に「ご飯食べてくるね」と声をかけ、日傘をさして山の小道を歩きだしました。
途中、さっきチェンマイ市内から乗ってたバンが木陰に停車しているのが見えました。
昼ご飯でしょうか、豚の串焼き(ムーピン)を手にした運転手さんが顔を出して「どこへ行くんだ?乗せてってあげようかー」と声をかけてくれました。
やさしいですね。でも、休憩時間の邪魔するのも悪いし、ぶらぶら歩きたかったのもあったので、「大丈夫です。散歩しながら何か食べるもの探しにいきますから。ありがとう!」とお礼を言っておきました。
坂道を上って下るといくつかの展望レストランが見えてきました。
そのなかで一番こじんまりしている感じの店に入ります。
実はこの店、去年の滞在で一度利用したお店。
味も美味しかったし勝手知ったるお店なので、今回もお世話になりました。(あまり冒険しない派です。笑)
前回は屋上のテラスでいただきましたが、この日は日差しも強かったので下の窓際の席に座ってみることに。
(私以外誰もいないので、席は選びたい放題です)
定番のガパオライスの目玉焼き付きとサイウア(北部のソーセージ)、そして昼間っからビールを1本いっちゃいました。
特に予定のない午後なので少し飲んでもいいですよね?
景色最高ー、ごはんも美味しい!
ほとんど観光客のいないローシーズンの山もいいもんですね。
(ある意味ぜいたく)
念のために閉店時間を聞いたら20時までというので、夕飯もこの食堂でいいかなとも思ったり。
少しだけ周りを散策して宿に戻ることにします。
この木、いい雰囲気ですよね。
おひとりさまムーガタ
ぶらぶら歩いて再び宿に戻り、(すでにテントは利用させてもらっているものの)宿泊料の支払いとかチェックイン的なこともしておかないとなと思い、さっき女の子のいた受付小屋まで行くと、オーナーだと思われるタイ人のおばちゃんと幼稚園か小学校低学年くらいの女の子2人とが床に川の字になってお昼寝をしています。
起こさないようにそっとテントまで戻りました。また後で出直しましょう。
のどかで穏やかな時間です。
もし天気がよければ夜は星空を撮影しようと考えていたので、宿の敷地内でロケハン的なことをしておきます。
方角とか画角なんかを考えながら実際に三脚を立ててみて障害物や邪魔になりそうな照明の位置なんかを確認。
あとはドームテント前のテラスのチェアーで読書したり、景色を眺めたりしてのんびり過ごします。
小一時間ほどしてもう一度受付まで行ってみました。
お昼寝タイムは終わっていたようなので、おばちゃんに前払い分を差し引いた残りの宿泊料金をお支払い。
するとおばちゃんが尋ねてきました。
「ムーガタは何時に用意する?」
あれ?すっかり朝食だけついているのかと思い込んでいたのですが、どうやら夕飯のムーガタ(タイ式焼肉兼鍋セット)も宿泊料金に含まれていたようです。
というわけで、人生初の一人ムーガタ決行となりました。笑
客観的にみると哀愁漂う姿なんだろうなと想像しつつ、あまり深く考えないことにします。
おばちゃん曰く「足りない分は追加料金で準備することも可能」とのことでしたが、そもそも2人分を1人で食べるわけですから足りない訳なくて、むしろお腹ぱんぱん。
星空
モンチェムの星空は、去年に続き2回目なんですが、去年は乾季(寒季)の北東向きの宿で、今年は雨季直前の南東向きの宿。
去年の経験でだいたいわかっていたのですが、こういう山のリゾートはよほど僻地でもない限り、点在する宿のライトがけっこう灯るので天の川までくっきり見えるようなそこまで美しい星空は期待はできなないんですよね。
今回は閑散期ということもあって、あちこちで明かりが灯っているということことはなかったものの、それでも電球が1つ2つでも点いているいると、(肉眼ではそれほどでもなくても)写真では明るく写りすぎて星があまり見えなくなっちゃうんです。
まあ仕方ないです。
しかも、この日は夜が更けるにつれて小雨がぱらつき、雲も多くなっていったので、少しだけ撮影したら諦めて寝ました。
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翌日の朝ご飯は、定番のお粥(カオトム)。
9時過ぎに予約していたチェンマイへのバンが宿まで迎えに来てくれましたが、帰りは結局最後まで私一人。
(100バーツちょっとの料金なのに、貸し切りみたいになってしまい、ちょっと恐縮)
そんな、オフシーズンのチェンマイ、モンチェム1泊旅行でした。
ハイライトは絶景ランチと独りムーガタですかね。
ではまた。