チェンマイの北、チェンダオ山の裏にある隠れ里「ムアンコーン(เมืองคอง)」訪問の続きです。
2020年最後の日、気持ちの良い空の下でムアンコーン集落の散策開始です。
※チェンダオ(เชียงดาว / Chiang Dao)には様々なカタカナ表記(『チェンダーオ』『チエンダオ』『チエンダーオ』など)がありますが、ここでは『チェンダオ』で統一させていただきます。
水牛のカタカタカフェ
村の中心部を通り過ぎ、最初に向かったのは「バーンノーク・ホーク・クワーイ(บ้านนอกฮอกควาย)」という名の宿泊施設です。
ここは、以前どなたかのインスタグラム投稿で見かけて、私が最初に泊まりたいと思った宿なんですが、残念なことに予約が埋まっていてあきらめたところなんです。
それでも、とても雰囲気が良さそうだったので、今回はカフェ利用で訪問してみました。
広い田んぼの中に木造のコテージが点在し、その間を木の橋が渡してあります。
ドーイチェンダオ山系を借景としたその眺めはとても趣きがあり、これで稲の緑が映える時期ならもっと美しいのだろうなと想像します。
ちなみに、宿の名前でもあるホーク・クワーイのホーク(ฮอก)というのは、牛や水牛の首にかける木製のいわゆる「カウベル」のことで、鈴ではなくカタカタと音がします。
昔はそれで放牧している家畜の位置を把握していたそうですが、今ではほとんど使われていないとのこと。
そんなホーク・クワイがこのホームステイリゾートのあちこちに飾られていました。
なんだか可愛いですよね。
カタカタカタカタ・・・
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<カフェ・宿情報>
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バーンノーク・ホーク・クワーイ
บ้านนอกฮอกควาย
所在地:ต.เมืองคอง อ.เชียงดาว จ.เชียงใหม่ 50170
Mueang Khong, Chiang Dao, Chiang Mai 50170
TEL:081-035-4975
Facebook:
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町の食堂「クルア・ムアンコーン」
ムアンコーンの街道沿いにある小さな食堂「クルア・ムアンコーン(ครัวเมืองคอง)」でランチを食べることにしました。
半オープンエアーの簡素な造りですが、明るくて風通しもよく、清潔な雰囲気が気に入りました。(翌日も再訪)
ラートナー(あんかけ麺)を注文しましたが、美味しかったです。
値段も一皿料理で40~50バーツ程度と、それほど高くはありません。
なぜか雄鶏も飼育されていました。
<レストラン情報>
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クルア・ムアンコーン ナーナー・ステーション
ครัวเมืองคอง นาน่า Station
所在地:56 ต.เมืองคอง อ.เชียงดาว จ.เชียงใหม่ 50170
56 Mueang Khong, Chiang Dao, Chiang Mai 50170
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宿にチェックイン
ランチを食べた後、予約していた宿にチェックインすることに。
今回の宿は、タイ人の旅行動画で紹介されていたのを見て連絡を取った、
「トゥン・ナー・ウィン・カフェ(ทุ่งนาวินคาเฟ่)」という、田んぼカフェ(田園カフェ?)の敷地内に3軒だけある藁ぶき風のコテージです。
なかなかおしゃれな宿ですよね?
田畑の先には形のいい山が見えます。
近くの草場からは放牧された水牛の鈴の音が聞こえてきてなんとも牧歌的。
このカフェのオーナー(マットさん)は、集落の高台にある「バーン・プー・タワン(บ้านภูตะวัน)」というリゾートのオーナーでもあり、2つの施設を行ったり来たりされています。
ですから、予約の際は、どちらの宿に泊まりたいのかをはっきり言わないと勘違いされる可能性もあるので、気を付けてくださいね。
ムアンコーンの宿は、ほとんどがホームステイと謳っていることもあってか、どこもたいてい朝夕の2食付きです。
(実際にはホームステイとは名ばかりで、独立したコテージ風家屋に宿泊することも多い)
こちらの宿も2食付きの2人利用で1,200バーツでした。(当初は1人旅の予定だったので、1人利用の場合は800バーツ)
比較的新しい宿のため、部屋の中も小ぎれいで快適でした。
エアコンはありませんが(12月は寒いのでむしろ不要)、風通しもよく酷暑の時期でなければ扇風機で十分じゃないかなと思います。
もちろん、清潔なトイレもホットシャワーも冷蔵庫も完備です。
あと、蚊帳も。
<宿情報>
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トゥン・ナー・ウィン・カフェ(ナー・ウィン・ホームステイ)
ทุ่งนาวินคาเฟ่ (นาวินโฮมสเตย์)
Thung Na Win Cafe (Na Win Homestay)
所在地:64 หมู่ 2 ต.เมืองคอง อ.เชียงดาว จ.เชียงใหม่ 50170
64 Moo 2, Mueang Khong, Chiang Dao, Chiang Mai 50170
TEL:089-953-3199
https://www.facebook.com/nawinhomestay/
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ムアンコーン散策
チェックインを済ませて少し休憩したら、集落の中心部を散策してみます。
宿の近くの小さな川「メーコーン(แม่คอง)」の流れに沿って歩いてみます。
この日は大晦日ということもあり、河原にはたくさんのテントが張られていました。
みなさん年越しキャンプを楽しまれるようです。
バイクにテントを積んだカップルがやってきたのですが、既にテント用地が一杯で断られているのも目にしました。
タイって、いつからこんなにキャンプがメジャーになったんでしょうか。
数年前までは愛好家の方たちだけが主流だった気がしますが、今や若い世代や都会の家族連れみたいな人もたくさん見かけます。
(たまたま年末年始だから?)
味わいのある竹組みの橋を渡り、対岸へと向かってみます。
ここにもたくさんのテントが…。
自動車の屋根部分を利用した高床式テントみたいなのもあるんですね…。
(『ルーフテント』と言うらしいですね)
という景色を横目に、早めに宿を押さえておいてよかったと思ったのでした。
キャンプには憧れもあるんですが、何せ圧倒的に経験値が低く、テントさえうまく張れる自信がありません。
あと、これほど他人のテントとの距離が近いのもちょっとなあ…とも思ったり。
村の中心部のこのテントと人の往来を目にすると、正直、隠れ里感はあまりないのですが、これもおそらく大晦日ならではのことで、普段はもう少し静かなたたずまいなのだと思います。
年越しディナーは「ムーガタ」
散策の後、夕方部屋に戻ってゆっくりしていたら、オーナーのマットさんが夕飯の希望を聞きにきました。
ビントー(ปิ่นโต)と呼ばれる5段重ねくらいのタイ式お弁当箱におかずやスープを入れたセットにするか、
ムーガタ(หมูกระทะ)と呼ばれるタイ式焼肉(形はジンギスカン鍋のよう)にするか、どちらか選んでくださいとのこと。
普段はあまりムーガタを食べないのですが、大晦日の夜だし、ビールを飲みながらダラダラ食事したかったので、悩んだあげくムーカタにしてみることにしました。
結果、正解でした。
19時過ぎに、マットさんが火を起こした七輪とムーガタの一式を持ってきてコテージのテラスにセットしてくれました。
野菜も盛沢山、豚肉もたっぷり2種類用意してくれています。
補充用の炭もばっちり。
久しぶりのムーガタでしたが、焼き始めてみるとちょっとしたキャンプみたいな雰囲気で楽しくなってきました。
村の商店で買ってきて冷蔵庫で冷やしておいたビールで乾杯。
ジュージュー焼きながら食べる豚肉は、柔らかくて美味しかったです。
持ってきたiPadで音楽を聴いたり、コロナ関連のニュースを見たりしながら、誰に気兼ねすることもなく、終電を気にすることもなく、くだらないことを話しながら、ダラダラ飲み続ける楽しさってありますよね。
こうして2020年最後の夜は更けていきました。
気づけば、町内会のイベント程度の打ち上げ花火とコムローイがひゅるひゅる上がっていました。
続く。
ではまた。