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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

博物館の庭とカオソーイと北タイ料理【タイ北部ナーン県&プレー県 2】

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タイ北部のナーン県で、カオノーイ山の上から市内を一望する黄金の遊行仏を拝観し、タイで最も有名な愛をささやく男女の壁画をワット・プーミンで鑑賞したのが、到着初日の午前中。

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午後は、北タイ名物のカオソーイを食べ歩いたり、博物館のテラスの美しさに驚嘆したり、お寺巡りをしたりと、引き続き精力的に観光してみました。


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カオソーイのはしご

ちょうど昼時にさしかかり、お腹もすいてきました。
北タイらしいランチをということで、まずは定番のカオソーイ(カレー味の麺)を食べることに。

ホテルとワット・プーミンからもほど近い場所にある、「カオソーイ・トンナーム」(ข้าวซอยต้นน้ำ)という店に行ってみました。

 


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小さな店でテーブルも6個くらいしかなく、ほぼ満席でしたが、ちょうど1テーブル空いていたので席につきました。
なかなかの人気店のようです。
牛肉のカオソーイ「カオソーイ・ヌア」(ข้าวซอยเนื้อ)をオーダーしてみます。

先に付け合わせの発酵野菜や紫玉ねぎなどのトレーが運ばれ、間もなくカオソーイがやってきました。
わりと濃いめの色のスープです。
そして麺の量が少なめ。(タイ全体的にどこも少なめですが)

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カオソーイ・ヌア(55THB)

さっそくいただきます。

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濃厚なスープと、同じく味の染みた柔らかな牛肉が美味しかったです!


<店舗情報>
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カオソーイ・トンナーム
ข้าวซอยต้นน้ำ
Khao Soi Ton Nam
住所:38/2 ถนน สุริยพงษ์ ตำบล ในเวียง อำเภอเมืองน่าน น่าน 55000
   38/2 Suriyapong Rd, Nai Wiang, Mueang Nan District, Nan 55000
TEL:089-635-9375
時間:08:00-16:00
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なかなか満足の1杯でしたが、お腹はまだ満たない感じなので、店を変えてカオソーイの食べ比べをしてみることにしました。


向かったのは、カオソーイ・トンナームの横のソイをほんの百メートルほど中に入ったところにある「カオソーイ・クンヤーイ」(ข้าวซอยคุณยาย)という店です。
おばあちゃんのカオソーイという意味の店名ですね。

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一軒家の1階と庭を店舗にしており、本当ににこのお宅のおばあちゃんが作ってくれるカオソーイでした。

屋内と裏庭の屋外席とがありますが、屋外といっても屋根はあり、緑いっぱいで涼し気だったので、外のテーブルに座ることにしました。
どうやら私が一番乗りのお客さんだったようです。


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こちらでは、スタンダードに鶏肉のカオソーイ「カオソーイ・ガイ」(ข้าวซอยไก่)を注文してみます。

付け合わせの野菜セットがやってきました。
マナオが半分もの大きさのカットです。

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このお店のカオソーイは、量が多めでした。
また、チキンも大きくて柔らかかったです。


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カオソーイ・ガイ(50THB)




スープはマイルドながら、独特の風味があってくせになります。
私はわりと好きな味ですが、人によっては好き嫌いが分かれるかもしれません。
この味、なんだろう?何かの料理で使われているダシの味がするんです。
(ゲーンリアンかなあ・・・。エビペーストの一種かなあ・・・。何だっただろう。思い出せません)

 

食べ比べなんて書きましたが、どちらもそれぞれ美味しかったです。
しいて言うなら、まなお的には、量と独特の風味から、おばあちゃんのカオソーイに若干軍配が上がる感じでしょうか。


<店舗情報>
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カオソーイ・クンヤーイ
ข้าวซอยคุณยาย
Khao Soi Khun Yai
住所:ซอย สุริยพงษ์ 2 ตำบล ผาสิงห์ อำเภอเมืองน่าน น่าน 55000
   Suriyaphong 2 Alley, Pha Sing, Mueang Nan District, Nan 55000
TEL:093-135-4632
時間:10:30-17:00
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真っ白なお寺【ワット・ミンムアンとラック・ムアン】

お腹が満たされたところで、カオソーイ・クンヤーイのすぐ隣にある真っ白な寺院に立ち寄ってみました。
ワット・ミンムアン(วัดมิ่งเมือง)というお寺で、本堂がとにかく白いんです。

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中に入って参拝をしようと思いましたが、本堂内に並べられた椅子に地域の女性信者の方々が次々と集まってこられたので、何か儀式でもあるのだろうと思い、外からそっとお参りさせていただきました。

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その前にあるラック・ムアン(ศาลหลักเมือง:町の中心の柱、街の守護神)の社も真っ白です。

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秘密の花園的なお屋敷【クム・チャオラーチャブット】

次は、国立博物館へ向かいます。
ここもナーンで行きたいリストに入っていた場所。
が、その途中、気になる建物が目に留まりました。

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門の先に古い木造の建物。
そしてその前には緑のアーチと三輪自転車(サームロー)が2台。

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恐る恐る敷地内に入ってみましたが、どうやら庭は観光客に開放されているような雰囲気。
三輪自転車は、撮影スポット的に用意してくれている感じだし。

建物に続く緑のトンネルがなかなか素敵です。
あいにく、この日は建物の入り口が閉まっていたのですが、フェンス越しに受付的なものも見えたので、一般公開もされている(されていた?)と思われます。

ここは、かつてナーンを統治していた貴族のお屋敷で、だいぶ老朽化が進んでいると思われますが、敷地の一角にある別の家屋には自動車があり、テレビの音が聞こえてきたので、所有者の方がお住まいになっているようです。

ちなみに、この建物「クム・チャオラーチャブット(คุ้มเจ้าราชบุตร)」と呼ばれているんですが、『クム(คุ้ม)』というのは、北の言葉で「お屋敷」「御殿」などという意味です。

 


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タイ北部ナーン県の古いお屋敷(クム・チャオラーチャブット)



 

テラス越しの庭に魅了【ナーン国立博物館】

13時。ナーンの国立博物館を訪問。
ワット・プーミンからもすぐの場所です。

ナーン国立博物館にはいくつかの見所があるのですが、最近タイ人の間で人気のスポットとなっているのが、庭にあるプルメリアの並木道です。
枝がアーチ型に伸びて木のトンネルを形成し、絶好の記念撮影スポットになっているんですね。

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プルメリアのトンネルから見る博物館の姿も美しいです。
この建物は、もともとナーンを統治していた領主(チャオ・スリヤ・ナ・ナーン)のお屋敷で、1974年に芸術局の管理に移管された後、国立博物館として1987年にオープンしました。

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入場料を支払って中に入ります。
建物入口ではコロナ対策の検温も行われていました。
1階は、この地域の人々の暮らしや生活道具、衣食住など、民俗・風俗に関する展示がメインです。


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まあ、そこまで知識や興味があるわけでもないので、軽く見学して回る程度です。
正直、この程度の展示内容なんだろうなという想像はしていたので、それほど高揚も落胆もありませんでした。

しかし、階段で2階のホールに上がった瞬間、テラス越しに見える景色に釘付けになってしまいました。
大きく開け放ったガラス窓のフレームの中に、かつての所有者の銅像ときれいに整備された前庭の緑、
そして、その先に寺院のオレンジ屋根と黄金の仏塔に青空という、絵画のような風景が広がっていたんです。

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自分で自分の顔がパッと明るくなったのに気づいたくらい、気分が高まりました。
高い天井もきれいに磨かれた床も、明るい窓からそよぐ風も、その時そこにあるものの全てのバランスが心地よくて。

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2階の展示室は、仏像や古い碑文、出土品、伝統工芸品といったものが主に展示されています。

有名な「黒象牙」(งาช้างดำ)も興味深かったですが、個人的に印象的だった展示物は、ナーン地方の職人による素朴で独特な木彫りの仏像のコレクションの数々でした。

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また、托鉢の鉢を抱えるようなお姿の仏像のお顔が、昔ウッタラディット県で見た仏像の顔と似ているなと思いながら説明書きを読むと、まさにウッタラディットの寺院から寄贈されたものだと書いてあって、1人で興奮したりということもありました。
(ウッタラディット繋がりということだけで、同じ仏像ではありません)


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<博物館情報>
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ナーン国立博物館
พิพิธภัณฑสถานแห่งชาติ น่าน
Nan National Museum

所在地:ถนนผากอง ตำบลในเวียง อำเภอเมือง จังหวัดน่าน 55000
Pakong Road, Nai Wiang Sub-district, Muang District, Nan 55000

TEL:054-710-561
時間:09:00‐16:00
休館日:月、火、祝日
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ワット・プラタート・チャーンカム寺院

ナーン国立博物館の隣に位置する、ワット・プラタート・チャーンカム寺院(วัดพระธาตุช้างค้ำวรวิหาร)を参拝しました。
博物館のテラスから見えていたお寺です。
ここは、第3級王室仏教寺院に指定されている由緒正しい寺院でもあります。

このあたりから、次第に空が曇ってきました。
いよいよ台風11号(からの熱帯低気圧)で天気が下り坂になってきたのかもしれません。

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本堂の本尊は、どっしりとして荘厳な雰囲気でした。
一方、ウィハーン(礼拝堂)に安置された立像はしなやかで、対照的に感じました。


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カフェでタイティー休憩

いろいろ回って流石にちょっと疲れてきたので、カフェで休憩することにしました。
Hug Nan Baked Cafe' というカフェで、アイスタイティー(ชาไทยเย็น 45THB)を注文。
地元の若者が2人ほどいるだけで、ゆっくり過ごすことができました。
これでちょっと体力回復です。

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<店舗情報>
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ハック・ナーン・ベイクド・カフェ
ฮักน่านเบคคาเฟ่
Hugnan Baked Cafe

TEL:081-777-0141
時間:08:00-18:00
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この後、ナーン刑務所の前を通って、ワット・パヤープー(วัดพญาภู)という王室仏教寺院にも行ってみたんですが、あいにく本堂も礼拝堂も閉まっているようだったので、そのままホテルに戻っってシャワーを浴びました。

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夕暮れの遊行仏

17時半過ぎ。
夕暮れ時の遊行仏を見てみようと、ワット・プラタート・カオノーイ寺院へ再度向かいました。
仏像のある展望台に到着すると、他にも何人かタイ人の方々が集まっていました。
あいにく天気はそれほどよくなかったのですが、それでも少しずつ暗くなっていく空と仏像とナーンの町並みの情景は、なかなか印象的でした。

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18時半、仏像の足元の明かりが灯り、あたりもかなり暗くなってきたので、引き上げることに。

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本堂では夕方のお勤めが行われていました。

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北部料理のオードブルでビール

山を降りて、フアン・プーカー(เฮือนภูคา)という北タイ料理が食べられるレストランへ向かいました。
伝統的な古い一軒家と庭をうまく利用して、屋内・屋外席共にリラックスできるいい雰囲気を醸し出しています。

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1人旅もランチや朝食はそれほど困らないのですが、夕飯をレストランでとるとなると、若干困ることもあります。
一部の料理を除けば、たいてい2人以上を想定した量になっていることが多く、注文できる品数が限られてしまうのです。

この日も、食べたいものはあれこれあったんですが、多分食べきれないので、北部の郷土料理でもあるナムプリック・ヌム(青唐辛子のピリ辛ディップ)のオードブルセットを1品と、ビールを飲むことにしました。

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確かに前菜ではあるんですが、数人分でボリュームもあるしタイ風ソーセージなんかも入っているので、無理やりメインも兼ねた1品と思うことにしました。
実際、1人で食べるには十分お腹いっぱいになる量でした。
新鮮な野菜たっぷりで健康的。(と言いつつ、ビールを飲むんですが)

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オードブル・ムアン・ナムプリック・ヌム(ออเดิร์ฟเมืองน้ำพริกหนุ่ม 230THB)

 


ナムプリック・ヌムって、昔は、青唐辛子で結構辛いんじゃないかと敬遠していたんですが、実際に食べてみるとそれほど辛くはありません。
(同じような色をした、よくあるシーフードソースの方がよっぽど辛いです)
あまりクセのない味で、茹で野菜などの素材の味が感じられるので、私はわりと好きなんです。

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店内に流れる北部タイののんびりとした音楽にも癒されつつ、ほろ酔いになったところで切り上げました。

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<店舗情報>
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フアンプーカ―
เฮือนภูคา
Huan Phuka
住所:13/2 ถนนข้าหลวง ตำบลในเวียง อำเภอเมือง จังหวัดน่าน 55000
   13/2 Khaluang Rd., Nai Wiang, Mueang Nan District, Nan 55000
TEL:095-962-9663
時間:10:00-22:00
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明日は、お隣、プレー県へ移動です。




ではまた。