11月半ば、タイ北部に位置するナーン県の山奥へ出かけました。
連なる山々の絶景を眺めながらコーヒーを淹れたり数々のタイ料理を堪能する贅沢。
色鮮やかな花々や満天の星々にも出会えました。
- パッタイ&ナムギヤオのランチ
- 秘境「カウェート村」(ケワタ)
- 絶景の宿「バーン・スワン・ナーニー」
- 絶景とぜいたく山ごはん
- 満天の星の夜
- 朝ごはん&チェックアウト
- ランチはクイッティアオ
- 軽く登山の先の宿
- 絶品山ごはん
- コーヒー豆を挽いて
- リバーサイド美術館
- カオソーイランチ
パッタイ&ナムギヤオのランチ
ナーン空港に降り立ったのは昼前。
予約済のレンタカーに乗って、そのまま101号線を北上します。
今回は、ドーイプーカー山脈(เทือกเขาดอยภูคา)に属する山村で二泊の旅です。

途中、道路わきの小さな食堂でランチをとることに。
メニューはパッタイとナムギヤオという北部の麺のみ。
このナムギヤオ(น้ำเงี้ยว)というのはカタカナで表記するのが難しく、私はいつも迷います。
「ナムヤオ」とか「ナムキャオ」とか「ナムギャオ」とか「ナムニャオ」とか、いろいろ表記が分かれている(揺れている)のですが、ここではとりあえずナムギヤオとしておきます。
主に、トマトベースのすっぱ辛いスープにカノムチーン(素麺みたいな米麺)が入っています。
せっかくなので、パッタイとナムギヤオも少し食べてみます。
パッタイはピリ辛の味付けでしたが美味しかったです。
ナムギヤオはガピというシュリンプペースト(発酵調味料)が入っているので、私は大丈夫ですが、好みは分かれるかもしれません。
秘境「カウェート村」(ケワタ)
幹線道路を北上してプア郡の中心部を少し過ぎたあたりで右折して東に向かい、山道へと入っていきます。

対向2車線の山道ながら、それほど危険でもない舗装道路がしばらく続きます。
高度を上げていくにつれて景色が開け、美しい山の稜線が見えてきます。
サカートという集落は山の斜面や小さな平地を利用して家屋が立ち並んでおり、山の景色を売りにした宿やカフェも点在しています。
高度もスケールも違いますが、昔訪れたインドのダージリンを思い出しました。
サカートの集落を過ぎてしばらくは細いながらも舗装された道でしたが、途中から未舗装のダート道へと変わります。

事前に宿に確認したところ、約8キロこのダートが続くそうです。
比較的フラットなダートなのでコンパクトカーでも大丈夫でしたが、雨季は四駆や車高の高いピックアップなどでないとダメだそうです。
そしてようやくたどり着いたカウェート村。
この村、本来はカウェート(เกวต)と読むらしいのですが、言葉遊び的にケワタ(เกวะตะ)と名付けた宿があることから、最近はケワタ村と(勘違いして?)呼ばれることもあるようです。



山奥の小さな小さな集落ですが、もう、どこを見ても絶景です。


空港から車で約2時間なので、比較的ハードル低めの秘境と言えるでしょう。(乾季は)
※雨季にパワーのない車高の低い自家用車で行く場合は、ダート手前の村で車を駐車しておき、宿に送迎を手配してもらう必要があります。
絶景の宿「バーン・スワン・ナーニー」
村の看板のすぐ上が今日のお宿です。

この宿は、主に3つの家屋があり、調理場やバーカウンターのある母屋兼ゲストルーム(3~4人用?)と、4~5人程度泊まれる家屋、そして私たちが泊まった2人用の小さめの山小屋風コテージです。



この日は3つとも宿泊客がいましたが、それぞれが適度に離れているので、他のグループが気になることもあまりありませんでした。
位置的に私たちの2人用コテージが一番谷側(下)でしたが、星空の写真を撮りたい私たちにとっては、前に部屋の明かりや人の動きがないこの位置は好都合でした。

テラスからこの景色。
最高じゃないですか?
部屋の中はこんな感じ。

ちゃんとコンセントもあるし、充電に困ることもありません。

用を足しながらも絶景を堪能できるシステム。笑

部屋の横にはSNS用(?)絶景ポイントも。


<宿情報>
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バーン スアン ナーニー ホームステイ
บ้านสวนน้านีย์ โฮมสเตย์
Baan Suan Na Nee Homestay
所在地:Moo Baan Kawet, Phaya Kaeo, Chiang Klang District, Nan 55160
หมู่บ้าน เกวต ตำบล พญาแก้ว อำเภอ เชียงกลาง น่าน 55160
TEL:0800714615
URL:https://www.facebook.com/Nrrwin1992
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絶景とぜいたく山ごはん
この宿、ごはんも素敵だったんですよね。
日が傾き山の上の空がオレンジ色に染まる頃、夕飯を持ってきてくれました。
部屋のテラスでいただきます。
どうですか、この量、この品数!
これ2人分なんです。
山のごはんがこんなに豪華でいいんでしょうか?ってくらい感動しました。
そしてどれも美味しいんですよね。
しかも、こんな景色を見ながらいただけるんですから。
もう最高、感無量です。
ちなみに、手前にある白いのは、タイ語でマンケーオ(มันแกว)という根菜で、生でそのまま食べるのですが、シャキシャキして甘みがあり、野菜とフルーツの中間みたいな感じでした。
※もともとメキシコ原産でヒカマという野菜らしいです。
満天の星の夜
夕飯が終わる頃には薄明も弱まり、いよいよ星空タイムへと突入。
部屋のベランダは西向きで、この時期は日の入りと天の川が正面に見える絶好のロケーション&タイミングでした。
そして、この夜は雲が少なく、星が本当によく見えました。

夜が更けるにつけ夏の天の川は傾いて山に沈んでいったので、東の空に上がってくる冬の星座たちを見に行くことにしました。
宿の位置的に東側は見えづらいため、3分ほど歩いて、東の空が開けた場所まで移動しました。
(この場所、昼間のうちに事前確認していたのです)
オリオン座が昇っていき、全天で最も明るい恒星シリウスも山際から現れました。
しばらくするとふたご座のすぐ近くに、シリウスよりも明るく輝く星が姿を見せました。
これは恒星ではなく、我らが太陽系の惑星、木星です。

こいぬ座のプロキオンも現れたところで、いわゆる「冬の大三角」と「冬のダイヤモンド」の完成です。
天の川と言えば、さそり座やいて座あたりを中心とした夏の天の川を思い浮かべることが一般的だと思いますが(先ほど部屋のテラスから眺めた方角の天の川)、華やかな冬の星座の合間を薄っすらと控えめに流れる冬の天の川も大変美しいです。
この冬の天の川を肉眼で認識できるのは、この辺りが、街明かりのない暗く澄んだ夜空であることの証しでしょう。
同行のタイ友も「今までタイで見たなかで一番綺麗な星空だ」と言っていました。
また、この時期はおうし座流星群やしし座流星群に重なる時期でもあったため、流れ星もよく観察できました。
雨季が終わったというのに、なかなか晴れない日が続いていましたが、この夜は本当にラッキーでした。
はるばるナーン県の山まで来た甲斐がありました。
簡単なタイムラプス作ってみました。良かったらご覧ください。
朝ごはん&チェックアウト
翌朝の食事も、シンプルながらとても美味しかったです。
ミートボールがゴロゴロ入ったお粥に半熟卵、そして昨夜も出てきた甘い根菜「マンケーオ」
この辺りでたくさん栽培しているのでしょうね。

そして、セルフのドリップコーヒーサービス。
山の景色を眺めながらの朝の一杯は格別。

この日は距離にして約12km、車で40分程度の宿への移動だけなので、ゆっくり過ごしてチェックアウトしました。
集落の素朴なカフェにも立ち寄ってみました。
ランチはクイッティアオ
2日目の宿へ移動する道すがら、村を出てすぐのところに「ケワタ滝」という看板があったので、車を停めて少し立ち寄ってみました。(ここは「カウェート滝」と読まんのかい!笑)
滝というより、ちょっとした落差ですね。(タイあるある)
しばらく行って再びカフェでお茶。
実はランチをするつもりで立ち寄ったんですが、最初に絶景テラスで数枚景色を撮ったあと注文カウンターへ行ったところ、「すみません、まだ開店したばかりでドリンクメニューのみなんです」と。
そのまま出ても問題なかったのでしょうが、景色も良かったのでお店に貢献することに。
ピュア抹茶なるものを飲んでみたら、甘くなくて非常に濃かったのは良かったものの、空腹にカフェインが堪えたのか、その後車酔いのような症状が出てしまいました(汗)

この辺りで一番の集落サカート村にはいくつかカフェはあるのですが、聞いてみると食事を提供しているところはそれほど多くないらしく、やっとみつけたクイッティアオ屋さんで食事することに。
ごはん屋さんが少ないからか、小さな店は満席で、私たちだけ特別に下のゲストハウスエリアのテラスに案内されました。
階下でも景色がよく、美味しくいただきました。
軽く登山の先の宿
遅めのランチを済ませたら、宿へ向かうことにしました。
この宿は車道から少し歩かなければならないのは知っていたので、道路脇にある小さな専用駐車場に車を停めて宿に電話します。
しばらくすると宿のスタッフがバイクで荷物を取りに来てくれました。
三脚などが入ったカバンだけ預けて、バックパックは自分で背負って行こうとしていたら、「かなりの坂道だから貴重品以外は預けた方がいいです」と、ほとんどの荷物を持ってくれました。
350mほどとのことだったので、大したことないだろうと考えていたのですが、この後すぐに彼が言ってたことが理解できました。
宿への道はバイク1台がかろうじて通れるくらいの坂道で、かなりの急勾配。
これもう登山道!
ほんの数十メートルで息があがります。
途中、何ヶ所か休憩用のベンチが置いてありました。
休み休み歩かないとかなりキツかったです。
ようやく宿入口の看板が見えた時はホッとしました。
ここから先は宿の敷地で、たくさんの花々や果樹が植えられています。


あの坂道を上ったおかげで、下界とは隔絶された世界に来た感があります。
正面にはドーイサカートという山が見えます。
敷地内には簡素なバンガローが点在しており、その中で私たちが案内されたのは西向きの小さな部屋でした。

ベッドと蚊帳、小さなテーブルと椅子、そして扇風機という必要最低限のものしかありませんが、トイレとシャワーは隣の小屋にちゃんとあります。(シャワーはガス式温水)

ここには電気が通ってないので、屋根に取り付けられられたソーラー電池が頼みの綱。
(実際、扇風機は充電切れで2時間ほどで止まってしまいましたが、寒季の山の気温はそれほど高くなくて問題ありませんでした)
あと、充電済みの大容量モバイルバッテリーがふたつ、サービスで置いてあったので、スマホやカメラの充電に困ることはありませんでした。
そんな環境なので、高齢者や足腰の弱い方、宿に快適さやラグジュアリー感を求める方、虫嫌いの方には全くおすすめできない宿ながら、自然が好きで多少の不便は気にしない方には、山々の雄大な景色と、遠く麓に見える小さな街並み、花々の咲くのどかな庭が堪能できるすてきな宿だと思います。
<宿情報>
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バーン スアン ドーイ ピアンプイ
บ้านสวนดอยเปียงปุย
Baan Suan Doi Piangpui
所在地:Sakat, Pua District, Nan 55120
7X7M+XPH ตำบล สกาด อำเภอ ปัว น่าน 55120
TEL:0845601222
URL:Facebook
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絶品山ごはん
昼間はいい天気でしたが、夕刻に近づくにつれしだいに雲が増えてきました。
ただ、そのおかげか、夕陽が沈んだ後に空が焼けてきれいでした。

この宿も夕朝の二食付きで、夕飯はムーカタ(タイ風焼肉)とカントーク(北部料理のお膳)から選べます。
私たちはカントークを事前に宿へリクエストしていました。
そして、これがその食事セットです。
昨夜の宿の夕飯も品数豊富で美味しかったですが、ここのはそれにも優るとも劣らない品数でどれも美味しかったです。


特に、菜園で採れた新鮮な野菜や食べられる花のナムプリックセットが珍しく、とても美味しかったです。
星空は既にあきらめていましたが、やっぱりたまに雲間から星が覗く程度でした。

上の写真は、一瞬、夏の大三角が見えた時の1枚です。
まあ、昨夜あれだけ美しい星空が見えたからよしとしましょう。
この夜はゆっくり休みました。
コーヒー豆を挽いて
翌朝、宿の園内を散歩したりして過ごしていると、宿のスタッフがコーヒーとお茶セットをテラスに運んでくれました。


ここのは、豆から自分で挽くスタイル。
ゴリゴリやってペーパーフィルターにあけるとコーヒーのいい香りが冷たい朝の空気に広がりました。
朝採りの黄色い花カゴも準備してくれるあたり、最近のSNSニーズをちゃんとわかってるんだろうなと思ったり(笑)

こちらは、自家製の菊花茶とちまきのお菓子。

素敵ですよねー。
続いて朝ごはんが運ばれてきました。
定番のお粥ながら、椎茸と柔らかく煮込んだスペアリブが入っていて、とても美味しかったです。
こんな景色を見ながらの朝ごはん、贅沢ですよね。
非日常感に満ち溢れて、本当にリフレッシュできました。
ネコちゃんたちと遊んだら、そろそろチェックアウトです。
リバーサイド美術館
山を降りて市内に向かう途中で、ナーン川沿いの小さな美術館に立ち寄りました。

森の中にあるような、自然と調和した良い美術館でした。



さすがナーン県。
ワット・プーミン寺院にある、愛を囁く男女の有名な壁画をモチーフにした作品も多かったです。



空調のない、オープンな感じの展示も気持ちよかったですね。(涼しいこの時期はかも?)


<施設情報>
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ナーン リバーサイド美術館
หอศิลป์ริมน่าน
Nan Riverside Art Gallery
所在地:122 หมู่ 2 กิโลเมตร ที่ 20, ตำบล บ่อ อำเภอ เมือง น่าน 55000
122 Moo 2, Nan-Ta wang Pha (KM.20), Bo, Mueang Nan, Nan 55000
TEL:0819892912
営業時間:8:30-17:00
休館日:水曜日
入館料:20THB
URL:https://www.museumthailand.com/en/museum/Nan-Riverside-Art-Gallery
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カオソーイランチ
ナーン市内に入ってガソリンを満タンにしたら、レンタカーを返す前にスタンド近くの食堂でカオソーイを食べました。

よく考えたら初日からランチは全部麺料理ですが、北部の県に来たら一度はカオソーイ食べたくなりますよね?
煮込み牛肉入りにしてみました。
スープはクリーミーで肉も柔らかく、美味しかったです。
<レストラン情報>
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トゥー ガップ カーオ
ตู้กับข้าว
Too Krub Kaw
所在地:เลขที่ 43 อาคารกาดน่าน Tถนน มหายศ ตำบล ในเวียง อ.เมือง, น่าน 55000
43 Thanon Mahayot, Nai Wiang, Nan 55000
TEL:0861187717
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お腹を満たしたら、そのまま空港へ。
以上、ドーイプーカー山脈エリアの山を満喫したナーン県2泊3日の旅でした。
ドーイプーカー国立公園および連なる山脈には、まだまだ他にもたくさんの魅力的な村やスポットがありそうなので、またいつか計画を練って出かけたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。