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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

映画のロケ地にもなったバンコクのクラシックで気品ある図書館【ニールソン・ヘイズ・ライブラリー】

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今日紹介するのは、バンコクのスラウォン通り(スリウォン通り)にある150年の歴史を持つ小さな図書館です。

タイのショートフィルム「THE LIBRARY ห้องสมุดแห่งรัก」(2013年)のロケ地となった図書館でもあります。
(ロケ地というよりほぼ99%この図書館で撮影されている気がします)

クラシカルで趣きのある建物は内外共に美しく静謐で、ぜひとも訪れていただきたいオススメの場所のひとつです。
いつもと一味違うバンコクが体感できます。

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ニールソン・ヘイズ図書館とは

ニールソン・ヘイズ図書館(Neilson Heys Library)は、もともとバンコク在住の英国人婦人会のメンバーによって、図書館・社交場として1869年に設立されました。(The Bangkok Ladies' Library Association)

現在の建物は、T. ヘイワード・ヘイズ医師が、運営メンバーの1人であった妻のジェニー・二―ルソン・ヘイズを偲び、イタリア人建築家に設計を依頼して1922年に完成したものです。

築100年の洋館と巨木が生い茂る空間が、ビルの立ち並ぶ都会の一角にポツンと存在しています。

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瀟洒な外観の美しさもさることながら、非常に静かで落ち着いた雰囲気の館内は、バンコクにいることを一瞬忘れてしまうくらい喧騒とは無縁の世界です。

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現在は、2万5千冊以上の本を所蔵する会員制の図書館となっていますが、ビジターの場合は100バーツの寄付金で館内利用することが可能です。(貸し出しは会員のみ)

※タイ国政府観光庁の日本語サイトをはじめ、ネルソン・ヘイズ・ライブラリーと表記されているのも散見されます。「Neilson」を「ネルソン」と読むのかその辺りはわかりませんが、ここではタイ語表記の「เนียลสัน」も参考に「ニールソン」で統一させていただきます。

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ニールソン・ヘイズ図書館への行き方

ニールソン・ヘイズ図書館は、バーンラック区のスラウォン通り沿いにあります
有名なソンブーン・シーフードのスラウォン店から西側(チャオプラヤー川方面)に進み、AIAビルを過ぎた少し先にあります。
バンコク・マリオット・ホテル・ザ・スリウォンの近くです。

最寄り駅はBTSのチョンノンシー駅ですが、駅から徒歩で12〜3分(1キロちょっと)かかります。

バスだと、36番、45番、93番などが図書館前のバス停に停ります。

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アナンダー主演「THE LIBRARY」の図書館

冒頭でも書きましたが、この図書館はタイのショートフィルム「THE LIBRARY ห้องสมุดแห่งรัก」が撮影された図書館でもあります。

昔この映画を見たときに「この素敵な図書館はどこだろう?」と気になって調べたら、ニールソン・ヘイズ・ライブラリーだったというわけです。


この映画、決してメジャーな作品ではないんですが、アナンダー・エヴェリンハム(Ananda Everingham : อนันดา เอเวอริงแฮม)という俳優さんが好きで観ていました。

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ストーリーは、図書館で出会った男女の切ない恋の話です。

タイ語のタイトル「ห้องสมุดแห่งรัก(ホーン・サムット・ヘーン・ラック)」は、直訳で「愛の図書館」。
(日本語にすると安っぽい映画みたいですけどねw)

ほんの30分程度の短編作品ですが、終盤ちょっとウルっときて、見終わった後しばらく感傷に浸っちゃいました。


公式トレーラーと本編のリンクを貼っておきますね。


ตัวอย่างภาพยนตร์ The Library ห้องสมุดแห่งรัก [Official Trailer]

 


หนังสั้น "The Library ห้องสมุดแห่งรัก" - The Library [Short Film]



英語字幕のある本編もYouTubeで検索したらヒットするようなので、興味ある方は観てみてください。


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図書館内部の様子

私は会員ではなくビジターで入館したのですが、100バーツは寄付金という名目でドネーションボックスに入れます
最初、知らずに受付の司書さんに入館料を払おうとしたら、ボックスに入れてくださいと言われました。

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なお、入口の扉にも受付カウンターにも撮影禁止の貼り紙がしてあります。
今回、私は職員さんと話して撮影の許可を得ました。

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館内は静謐で落ち着きのある、本当に素敵な空間です。

映画の撮影の後、館内を一部改装しているのでカウンターの位置など多少異なっているものの、映画の雰囲気はそのまま残っており、1人興奮してしまいました。

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実は、以前訪れた時はちょうどその改修工事中で館内に入れなかったんです。
だから余計に嬉しくて…。

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このクラシックな書棚がたまりません。

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ほら、このクマさん(テディベア)も健在でした。

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とにかく、館内は静かだし(図書館なんで当たり前ですが)、天井が高くて内装が上品で、椅子もテーブルも上質で、居心地がいいんです
その日は夕方から予定があったのですが、うっかり何時間も過ごしてしまいそうな勢いでした。
次回は朝からゆっくり来てみたいです。

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図書館情報

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ニールソン・ヘイズ・ライブラリー
(ネルソン・ヘイズ・ライブラリーという表記もあり)

ห้องสมุด เนียลสัน เฮส์

Neilson Hays Library

所在地:195 ซอย สุรวงศ์ แขวง สุริยวงศ์ เขตบางรัก กรุงเทพมหานคร 10500
    195 Thanon Surawong, Suriya Wong, Bang Rak, Bangkok 10500
TEL:02-233-1731

時間:09:30-17:00
休館日:月曜日
メンバーシップ:会員費大人2,500THB/年、子供1,700THB/年
   (新規の場合は別途デポジットあり。詳細はウェブサイト確認)
   非会員の入館は100THBを寄付(本の貸し出しは会員のみ)

ウェブサイト:www.neilsonhayslibrary.com

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おわりに

タイ・バンコクのバーンラック区にあるニールソン・ヘイズ・ライブラリーは、まさに都会のオアシスのような愛らしい図書館でした。
(蛇足ながら、バーンラックのラックも『愛』ですしね)

図書館好きな方はもとより、心休まる穴場スポットを探し求めている人も、バンコクの主要観光地は一通り行ってしまったという方も、たまにはこんな小さくて時間が止まったような図書館はいかがでしょうか?

柔らかな光と静かに響く靴音。
レトロで上品な雰囲気の中、バンコクなのにバンコクじゃないような、新鮮な気分を味わえると思います。


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ではまた。