バンコクから寝台列車でノーンカーイまでやってきたまなお。
駅まで朝の6時半に迎えに来てくれたレンタルバイクショップのヌイさんの車で、宿まで連れて行ってもらいました。
今回は、ノーンカーイ市内散策と水族館、メコン川沿いの宿、食事などについて書きたいと思います。
マットミー・ガーデン・ゲストハウス
予約してあったとは言え、7時前からチェックインは難しいだろうから、とりあえず荷物だけ置かさせてもらおうと宿の中に入っていきいます。
ゲストハウスの入り口でヌイさんは待機してくれています。
細い道を50メートルほど進むと、レセプションのような小屋がありました。
まだオープンしていないようでしたが、少し開いた窓の中に人の気配があったので覗いてみると、
タイ人女性が「サワディーカー」と声をかけてくれました。
「チェックインはまだできないですよね・・・?」と聞いてみると
「ダーイカ(大丈夫よ)」と。
agodaで予約した旨、名前を告げると、私の予約用に押さえてあった部屋はまだチェックアウトしていなかったらしく、3つほど他の部屋の鍵を手にすると、部屋を見に連れて行ってくれました。
1階の奥の部屋が私用の部屋でしたが、2階の真ん中と奥の部屋か1階の一番川に近い部屋「D室」ならすぐ入れると。
まず1階の川に向かった部屋を見せてもらったら、眺めが良くてすぐに気に入りました。
「この部屋(D室)はいくらになりますか?」と聞いたら、
「本当はちょっと高くなるんだけど、元々の部屋と同じ金額でいいわ」
と言ってくれました。
古い建物を改装したゲストハウスのため、多少ドアに隙間があったり建て付けが悪かったりすることはありましたが、その辺は慣れれば気にならない性分なので、問題ありませんでした。
それより、リーズナブルなのに部屋からメコン川が見えるこの部屋と、緑いっぱいの可愛らしいゲストハウスが気に入りました。
部屋からそのままメコン川沿いの遊歩道に出られるのもいいです。
「私はチェックイン手続きができないから、まずは部屋でゆっくり休んで。
レセプションがオープンしたら改めてパスポートを持ってチェックインしてね」
と言ってくださいました。
今思えば、あの方はここのオーナー(ファラン)の奥様だったんじゃないかなと。
彼女にお礼を言ってふと見ると、ヌイさんがバイクを荷台から下ろしてゲストハウスの中まで持ってきてくれていました。
私の荷物まで車から運んできてくれています。
「あら、ヌイさんのところのお客さんだったのね」と、ゲストハウスの女性がヌイさんに話しかけていました。
みなさん、ご近所さん同士なんですね。
Mut Mee Garden Guest House をagodaで探す
ヌイさんにレンタル料金250バーツを支払って、いくつか確認事項を尋ねました。
まず、ガソリンについてですが、特に満タン返ししなくていいとのこと。(ただ、ほぼ満タンで貸してくれたので、私も満タンにして返しました)
また、翌日私はたぶん朝早くブンカーン県に移動するので、返却はどうすればいいのかと尋ねると、この宿に置きっぱなしでいいとのことでした。
鍵はシートの下のヘルメット収納にでも入れておいてくれればいいと。
後でヌイさんがスペアキーを持って取りに来るそうです。
ガソリンは満タン返し不要だからいいとしても、傷とか事故のチェックもしなくていいのかと、こっちが心配になるくらい、おおらかというか、マイペンライ精神というか。。。
信用してもらってるのだとは思いますが、よく考えたら、ヌイさんには免許証はおろかパスポートさえ預けも提示もしていないんですよね。笑
バスターミナルまで下見に
少しだけ部屋で休憩していたら、雨が小降りになってきたので、バスターミナルまで行ってみることにしました。
翌日のブンカーンへの移動手段の確認をしておきたかったのです。
バイクで行くかどうか迷いつつ、まだ少し雨が降っていたし、土地勘をつけるためにも徒歩で向かうことにしました。
最近、面倒でバイクや自動車に頼ることが多くなりましたが、知らない町の様子を知るためには徒歩が一番なのは間違いありません。
傘をさしながら歩いて約20分。
バスターミナルに到着。
2番乗り場に、ブンカーン行きのロットゥー(ミニバン)が停まっていました。
明日の朝ブンカーンに行きたいと告げると、今チケットを売ってくれるとのことで、8時発のロットゥーを予約しました。
人がそろったら早めに出発することもあるので、7時半には来ておくようにとのことでした。
ちなみに、ブンカーン行きのロットゥーは、朝の6時くらいから、だいたい40分おきくらいにあるそうです。
これで、翌日の移動手段は確保できたので一安心。
ローカル市場とワット・ポーチャイ
バスターミナルのすぐ近くに、ワット・ポーチャイ(วัดโพธิ์ชัย)というノーンカーイで有名なお寺があります。
地域の人々から手厚く信仰されている第三級の王室仏教寺院です。
本当は、バイクで周る観光ルートに入れていましたが、せっかくだからそのまま歩いて行ってみることに。
バスターミナルの横からお寺の方へ向かっていると、ポーチャイ市場(ตลาดโพธิ์ชัย)というローカル市場があったので、中を覗いてみました。
クイッティアオ・ウィエトナーム(フォー)と書いてある店があったので、「ベトナムのフォーだ!」と嬉しくなって反射的に席に着きました。
どローカル市場の屋台風カウンターにいきなり日本人が座ったので、若干あたりがざわついていましたが、タイ語を話すとおばちゃんは少し安心したかのように注文を聞いてくれました。
牛肉は生肉(เนื้อสด)か煮込み肉(เนื้อเปื่อย)のどちらにするか迷いましたが、ケースに入っている生肉があまりにも生々しかったので、煮込み肉にしてみました。
もちろん、生肉もさっと茹でてはくれると思いますが、初日からお腹を壊したりだけはしたくなかったので・・・。汗
牛肉というところが、ベトナムっぽいです。
ただ、麺は「バミー」「センレック」「センミー」「ウンセン」という、普通にタイの麺しか選べませんでした。
仕方なく「センレック」を選びましたが、同じ米麺でもベトナムの「フォー」ってもうちょっと平たくてもちもちした感じですよね?
煮込み牛肉の麺がやってきました。
さっそく一口・・・。
美味しい!
臭みもなく、柔らかく煮込まれた牛肉がクリアーなスープに馴染んで、気がついたら一気に食べ切っていました。
思いがけず出会った市場の朝ごはんは大満足でした。
市場を後にして、ワット・ポーチャイの境内に入っていきます。
この寺院には有名な仏像があるのでお参りして行こうと思ったのですが、靴を脱いで上がる階段が雨でびっしょり濡れていたので、さすがに断念しました。
雨が止んだらまたくればいいやと、とりあえずお寺を後にします。
巨大なナーガ像とメコン川を見下ろす黄金仏
ワット・ポーチャイの参拝をあきらめた私は、ゲストハウスに帰ろうと思い地図を確認していると、巨大なナーガ像が徒歩圏内にあることがわかりました。
せっかくなので、歩いて見に行ってみることにします。
ナーガというのはタイ語で「ナーク(นาค)」と言い、竜王とか龍神などと訳されたりしますが、元々は蛇の神様です。
お釈迦さまが瞑想してる時に守護したという伝承から、仏教の守護神としてみなされることが多いです。
ワット・ポーチャイからまっすぐメコン川方面に歩いて行くと、川沿いの遊歩道に出ます。
雄大な流れが目の前に広がっており、その対岸に見えているのはラオスです。
目の前に外国があるという状況は、今までにも何度か経験していますが、島国育ちのせいでしょうか、いつになってもワクワクする光景です。
そして、川上の方を見ると、ありましたありました。
巨大なナーガ像。
天気が良ければもっと映えるのでしょうが、それでもなかなかの迫力がありますね。
なぜこんな場所にナーガ像があるのかというと、年に一度、このあたりからナーガの火の玉が上がるからなんです。
このナーガの火球は「バンファイ・パヤー・ナーク(บั้งไฟพญานาค)」と呼ばれており、メコン川に棲むナーガが火炎を吐き出していると信じられています。
メコン川の川面から空に向かっていくつもの火の玉が上がる、その不思議な現象を一目見ようと、太陰暦11月の満月の夜には、毎年たくさんの人が見物に押し寄せ、お祭り騒ぎとなります。
ナーガ像の手前には、ワット・ラムドゥアン寺院(วัดลำดวน)の屋上に鎮座する黄金の仏像があり、対岸のラオスを見据えています。
このナーガ像もワット・ラムドゥアンも、もともと私の行きたいところリストに入っていたスポットだったんです。
川沿いをゲストハウスまで
このまま、川沿いを歩いてゲストハウスへ向かうことにします。
水上レストランもいくつかありました。
ボート型のレストランはクルーズでもするのでしょうか。
途中、ターサデット市場(ตลาดท่าเสด็จ)という古いアーケードマーケットも散策しつつ、ゲストハウスまで戻りました。
船着場の看板もナーガです。
とにかく、ノーンカーイでは、いたるところでナーガ様です。笑
ゲストハウスに着くとレセプションが開いていたので、改めてチェックイン手続きをしました。
翌朝、7時くらいには宿を経つ予定なので、チェックアウトはどうすればいいのか尋ねると、
「鍵はレセプション前のカウンターに置いていけばいいですよ」とのこと。
多分、勝手に鍵を取って部屋に入ったり悪いことをする人なんて誰もいないんだろうとは思いますが、レンタルバイクといいゲストハウスといい、本当におおらかというか、なんというか・・・。(こちらとしてはありがたい対応でした)
ノンカーイ水族館へ行こう!
ちょっとバスターミナルへ下見に行くだけのつもりが、いろんなところに立ち寄ってきた結果、結局、あらかじめ予定していた訪問スポットは、ほぼ制覇してしまっていました。
本当は、晴れていれば、ノーンカーイの中心部から西へ約80キロのところにある絶景スポット「スカイウォーク」へ行くつもりだったんですが、この曇天では、仮に行ったとしてもいい景色は到底望めないだろうから、市内の観光だけに絞ることにしたんです。
が、図らずも、バイクで周ろうと思っっていた市内の観光スポットは、すでに徒歩でほぼ回り切ってしまったわけです。
まだ、ちょっとした買い物やご飯で出かけはするものの、それだけだとせっかく借りたバイクがかわいそうなので(直訳すると、レンタル代がもったいないので)、近場でいいお出かけスポットはないだろうかと探したら・・・
ありました!
水族館!!
雨も止んだし、曇天でもインドアだから関係ないし、これは行ってみるしかないんじゃないかと。
さっそく、借りたバイクで走りだしました。
(行く先は水族館です。わかってます)
ノンカーイ水族館(ノーンカーイ水族館)は、市内から南へ10キロちょっと、コンケン大学のノンカーイキャンパスの敷地内にあります。
バイクで20分くらいで到着です。
体育館のような建物ですね。
1階にチケット売り場があります。
【タイ人】大人=50バーツ、学生=30バーツ、幼児・高齢者=無料
【外国人】大人=100バーツ、子供=50バーツ
※タイの運転免許証を提示すれば、外国人でもタイ人価格で入場可能です。
チケットを購入したら、階段で2階へ向かいます。
入り口で係員にチケットを渡し、半券を受け取ったら、さっそく中へ入って行きます。
エントランス正面にある水槽の巨大な黒い魚に、いきなりギョッとします。
室内の照明が薄暗いこともあるんですが、明るい屋外から入ってくると余計に不気味な感じがして怖かったです。
ただ、見慣れてくると、なんとなく可愛らしく思えなくもなかったです。
こやつ、何者でしょう・・・。
タイ語では「プラー・モー・タレー(ปลาหมอทะเล)」といい、スズキ目ハタ科の海水魚のようです。
日本語では「タマカイ」というらしいです。
知りませんでした。
ここの水族館は、海水魚も一部展示されていますが、メインはメコン川に住む淡水魚ということもあってか、カラフルな魚はあまりおらず、地味な色の魚が多いため、なんとなく暗い感じが否めません。
でも、巨大な魚もいっぱいで迫力はありますよ。
プラー・クラホー(ปลากระโห้)
鯉の仲間で最大の種だそうです。
日本語で何というんだろうと調べたら、ウィキペディアでは「パーカーホ」と出てきましたが、きっとタイ人がふつうに発音した時の音からなんだろうなと想像できますね。
和名は「メコンオオゴイ」だそうです。
おそらく、プラー・レット(ปลาแรด)
グーラミという魚の一種らしいです。
プラー・レットは、昔ウタイタニー県で食べたことがありますが、こんな容姿だとは思いもしませんでした。
プラー・イーソック(ปลายี่สก)
これもメコン川に生息する鯉の仲間らしいです。目が赤いですね。
これは、ガーの仲間ですね。
おっと、スッポン!
愛嬌のある泳ぎを見せてくれていました。
名前を控えるのを忘れました。
金色だからか、特別の水槽に入れられていました。
他にも、見たことのない魚がたくさんいました。
こんなのもいるんですね。
って、水槽の中にもナーガ様・・・。
今回、水中トンネルが工事中で閉鎖されていたのと、餌やりなどのイベントが開催されていなかったのがすごく残念でしたが、初めて見る不思議な魚もいっぱいで、まなお的には楽しい水族館でした。
ただ、平日ということもあり、入場してから出口までずっと館内には私1人だけという状況だったので、正直、かなり心細かったのは否めません。
なんだか深夜の博物館にたった1人でいるような気分でした。
ここは、数人で行くか、土日に行くかしたほうがいいと思います。
動画もよかったらご覧ください。
<施設情報>
-------------------------
ノンカーイ水族館
พิพิธภัณฑ์สัตว์น้ำจังหวัดหนองคาย
Nong Khai Aquarium
所在地:112 หมู่7 ต.หนองกอมเกาะ อ.เมือง จ.หนองคาย 43000
:112 Moo 7, Nong Kom Ko, Mueang Nong Khai District, Nong Khai 43000
TEL:042-414-901
営業時間:09:00-17:00
URL:http://www.nongkhaiaquarium.org/
-------------------------
水族館を楽しんだ後、再びバイクで市内に戻りましたが、続きは次回に。
ではまた。