ピサヌローク1人旅の続きです。
ナーン川沿いで食事したり新しくできた橋を渡ってみたり、昔住んでいた当時の懐かしい場所巡りをしたりして、穏やかな時間を過ごしました。
足ぶらぶらクイッティアオ
前回の記事では、ワット・ヤイ寺院で、私が愛してやまないチンナラート仏をはじめとするいくつかの仏像をお参りした話を書きました。
ワット・ヤイでの参拝を済ませたら、小腹が減りました。
境内からナーン川沿いに出て上流に向かって徒歩2分。
有名なクイッティアオ屋さんに到着です。
クイッティアオ・ホーイ・カー・リム・ナーン(ก๋วยเตี๋ยวห้อยขาริมน่าน)
ホーイ・カー(ห้อยขา)というのは「足を垂れる」という意味で、高床式になった座席の端から足をぶらぶら投げ出して座りながら麺を食べる「クイッティアオ・ホーイ・カー」というのが、なぜかピサヌロークの名物となっているんですよね。
ただ、在住時は1、2回食べたことがある程度の記憶しかなく、どちらかというと観光客向けのイメージでした。
一応、普通に床に座るスタイルのテーブルもあります。
テーブルについたら、置いてあるオーダー用紙に数量を書き入れて店員さんに渡すシステムです。
(基本的にタイ語ですが、外国人なら指さしや口頭でのオーダーも受けてくれると思います)
ちなみに、オーダー用紙は3枚セットになっていて、一番上の小さい紙(写真左)が前菜やデザートなどのサイドメニュー、真ん中のピンクがドリンクメニュー、一番下の紙(写真右)が麺のメニューとなっています。
私は、センレック(細米麺)のトムヤム・スコータイ味とタイティーを注文しました。
(はい、食事と一緒に甘いタイティーとかコーラとか普通に飲めます。笑)
スコータイ風のクイッティアオは、茹でたインゲン(ナガササゲ)がシャキシャキしていて好きなんです。
デザートにホームメイドのココナッツアイスクリーム。
さっぱりしていて美味しかったです!
<レストラン情報>
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クイッティアオ・ホーイ・カー・リム・ナーン
ก๋วยเตี๋ยวห้อยขาริมน่าน
Hoi Kha Rim Nan Noodle
所在地:5/4 ถ.พุธทบูชา อ.เมือง จ.พิษณุโลก 65000
5/4 Phutthabucha Road, Amphoe Mueang, Phitsanulok 65000
TEL:081-953-6228
時間:08:30-16:00
URL:https://www.facebook.com/rimnan.hoikha
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新しい橋(チャン王宮橋)
先ほど、クイッティアオ・ホーイ・カーの店へ向かう時に気になっていたことがありました。
ナーン川の少し上流に橋がかかっているのです。
確か、この辺りには昔は橋なんてなかったはず。。。
と思って、調べてみると、どうやらここ最近できたばかりの橋のようです。
クイッティアオを食べ終わり、橋を見に行ってみました。
サパーン・プラ・ラーチャワン・チャン(สะพานพระราชวังจันทน์)
チャン王宮橋とでもいいましょうか。
この辺りは、かつてピサヌロークが首都だった頃に、王宮があった場所です。
アーチ型で川の水に浸かる部分に橋脚のない美しい橋です。
橋の中ほどから望むナーン川は相変わらずゆったりと茶色くて、青空と雲の対比がきれいでした。
しばらく見入ってしまいました。
チャン王宮跡とナレースワン大王の祠
チャン王宮橋を渡った先には、チャン王宮跡の歴史公園的なものがありました。
敷地内はちょっとしたランニングコースのようにもなっていて、古い寺院跡の遺跡などが点在しています。
プラ・アッターロット(พระอัฎฐารส)
ちょっとピラミッドみたい・・・。
チャン王宮歴史センターの右奥に進むと、白い立派な建物があります。
ここには、アユタヤー時代の偉大な英雄、ナレースアン大王の像が安置されています。
ピサヌロークは、ナレースアン王の生まれ故郷でもあるのです。
ビルマ軍の支配下からアユタヤーの独立を成し遂げたナレースアン王は、タイの英雄として非常に敬愛され人気の高い人物でもあるので、この祠に参拝に来る人が絶えません。
(ナレースアン大王が好んだ闘鶏が、たくさんお供えされています)
ナーン川のほとり散策
ナレースアン大王の祠から出て、ナーン川の西岸を南下していきます。
こちらは、ラックムアンという都市の守護神を祀った柱の祠です。
ナレースアン橋を越えて、川沿いの遊歩道的なところを歩いていきます。
この辺りは、かつて毎日のように通っていた場所なので、懐かしさがこみ上げてきます。
当時はこれほど整備されていませんでしたが。
ここも懐かしい。
懐かしい場所巡りに火が付いてしまいました。(笑)
こちらは、エーカートッサロット橋。
ナレースアン王の後継者である、弟のエーカートッサロット王の名前を冠した橋です。
この橋もバイクでよく渡っていました。
夕暮れに浮かぶ橋の情景がとても美しくて、見とれました。
橋の中ほどで両岸を眺めてみます。
エーカートッサロット橋を渡って、町なかの方へ歩いて行きます。
懐かしの時計台。
夕方6時前だというのに、4方向の文字盤どれも9時過ぎ。
(時計塔の意味よ・・・)
なんだか雲行きがめちゃくちゃ怪しいですが、時計台ロータリーの周りの懐かしい風景にしばし心奪われます。
懐かしのパッタイとデザート屋
そして、屋台街の一角に懐かしいパッタイ屋さん発見。
(ちょっと外観は変わりましたが、きっと当時通っていたパッタイ屋さんに違いない!)
タイに住み始めたばかりの頃は、ピサヌロークにはほとんど日本料理も洋食屋さんもなく(今はあるのかな?)、辛いタイ料理にも慣れていなかったので、パッタイがヘビーローテーションでした。
週に3回はここでパッタイを食べていたかなあ。(笑)
20年ぶりのパッタイ。
パッタイを食べていると、突然大雨が降って来ました。
来るとは思っていましたが、かなりの豪雨。
当分動けそうにありません。
結局、1時間20分もパッタイ屋さんで足止めを食らいました。
ようやく雨が上がったので、もうひとつ懐かしいお店へ行ってみることにしました。
時計台のロータリーの反対側、南方向へ少し歩くと、商業ビル横の路地に店を構えるタイのデザート屋さんです。
タップティム・クロープ・サーム・ヌム(ทับทิมกรอบสามหนุ่ม)
赤くコーティングしてザクロに見立てたクワイの実(タップティム・クロープ)や、甘く煮た豆などのトッピングをかき氷に乗せて、ココナッツミルクをかけたデザートがこの店の売り。
当時、ピサヌロークに住む少ない日本人仲間が集まって食事会をすることが月に何回かあったんですが、締めによくこのお店でデザートを食べていました。
今でも、変わらずこの場所(通路にテーブル並べただけ)でデザートを売り続けていることがわかって、嬉しくなりました。
今回は、ココナツアイスクリームも追加してみました。
相変わらず、美味しかったです。
夜のピサヌローク散歩(ホテルへ)
タップティム・クロープのデザートを食べ終わったら、散歩しながらホテルへ戻ることにしました。
時計台や駅からもほど近い、リタイ・ホテル(リタイ・ゲストハウス)。
ここは、バンコクやタイの地方都市からピサヌロークへ遊びに来てくれた友人たちが泊まる定宿でした。
安くてある程度清潔なホテルでした。
確か、エアコン付きの部屋で1泊300〜400バーツ程度(朝食付き)だったような。
リタイは、食事が安くてそこそこ美味しかったので、洋食メニュー(といっても、クラブサンドとかパスタとかサラダとかですが、当時のピサヌロークでは貴重)を食べるためにレストラン利用しに来たことも何度かありました。
まだ、ホテル自体が営業していたのは嬉しいのですが、1階にあったカフェ(ケーキ屋さん)がなくなっていたのはちょっと悲しかったです。
リタイ・ホテルの前を駅前の目貫通り側へ歩いていくと、昔はなかったちょっと小洒落たカフェ(ミルク屋さん)ができていたりした反面、当時よく行っていたタイ料理レストランがなくなっていたりして、さすがに時の流れを感じました。
中でも、駅前のアマリン・ナコーン・ホテルが、ちょっと廃墟っぽくなっていてショックでした。
もしかしたら、まだ営業しているのかも知れませんが、全く客室に灯りがついていなかったので、怖かったです。
当時、このホテルの宴会場で歓迎会を開いてもらったことなんかを思い出したら、切なくなりました。
アマリン・ナコーン・ホテルの惨状(大袈裟?)を目にして、もう一つ思い出のあるホテルはどうなっているんだろうと、確かめに行ってみることにしました。
パイリン・ホテルというナーン川沿いにある古いホテルなんですが、当時は数少ない大型ホテルのひとつでした。
ここは、日本から来た友人が泊まったこともあるし、何かのパーティーに招待され1階のバーで飲んだこともありました。
ホテルの少し手前に、当時はなかった銅像が祀られた広場がありました。(ラーマ1世でしょうか?)
さて、パイリン・ホテルは健在なんでしょうか・・・。
数は少ないものの、いくつか客室に電気が灯っていました!
そして、1階からはカラオケっぽい歌声も聞こえて来たので、営業は続けているようです。
なんとなくほっとしながら、また歩き出しました。
自分のホテルに戻る前に、夜のワット・ヤイに立ち寄ってみることにしました。
この古い仏塔は、手前にあるワット・ラーチャブーラナの仏舎利塔です。
ワット・ヤイは既に閉門していたので、柵の間からパチリ。
この日は、朝から移動も長かったし、なんだかんだとよく歩きました。
部屋についてシャワーを浴びて、写真の整理をしたら、早めに寝ることに。
ピサヌローク2日目に続きます。
ではまた。