siam manao-life

バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

そうだ ピサヌローク、行こう。(思い立ったらワット・ヤイ詣で編)

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みなさんは、ふと、行きたくなる町があるでしょうか。
私にとっては、ピサヌロークが、時々無性に訪れたくなる、そんな町のひとつです。

先日、いろいろネガティブなことが重なったこともあり、少しバンコクを離れて気分転換をしたくなったんです。
で、どこへ行こうかと考えたときに、頭に浮かんだのがピサヌロークでした。


タイ北部の玄関口とも言われるピサヌローク県。
ナーン川流域に形成された自然豊かで風光明媚な土地柄です。
一時期アユタヤ王朝の首都となるなど、歴史的に重要な役割を担った町でもあります。


今回は、「ぶらりピサヌローク1人旅」の話です。


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ピッサヌロークと表記される場合もあります。

 

キットゥン・ピサヌローク

かつてこの町に住んでいたことがありました。

東京生活からいきなりこの土地にやってきたことは、ある意味、私のタイ生活の基本というか、考え方の元みたいなものを植え付けてくれたいいきっかけだったかも知れません。

今から思えば、もし最初に住んだ場所がバンコクだったら、これだけ長くタイに住んでいなかったかも知れないし、タイの地方での生活なんてできなかったんじゃないかと思わなくもありません。

日本での生活とは全く違う」という気持ちで最初から臨めたことが、逆にタイ式を受け入れられたのかも知れないと思ったりもします。

当時は、なんでもかんでも「カルチャーショック!」なんて言いながら、わりと楽観的に受けとめていた気がするのです。(一部を除いて)

いや、自分の柔軟性というよりは、単純に周りの人の優しさに助けられたから生活できたというのが大きいのかも。

確かに、外国人として珍しがられていたり怖がられていたこともあると思いますが、基本的にみんななんだかんだと親切にしてくれました。

もちろん、そんなに深い付き合いはしていないし、私が接した人が地域住民の全てでもありませんが、少なくともここ十数年住んでいるバンコクでの近所付き合いよりは濃かったかなと思ったり。

まあ、そんな話はいいですね。
要するに、私はピサヌロークという町が大好きで、いまだに「キットゥン・マーク」(すごく恋しい)になる瞬間があるわけなんです。


前置きが長くなりました。
いい加減、ピサヌローク紀行へと移ることにしましょう。




車窓を眺めながら

今回は気分転換をしたかったので、飛行機でサクッと切り替えるか、列車の旅で徐々に切り替えていくか迷いましたが、やはり旅情をじっくり味わいたいなということで、後者を選択しました。
チケットはタイ国鉄のサイトで予約しました。

https://www.dticket.railway.co.th/DTicketPublicWeb/home/Home


クレジットカードで簡単にチケットが買えるのはありがたいです。
(なぜか私の日本のクレカは使えませんでしたが)

※メールで送られてくるチケットは必ずプリントしておきましょう。(スマホ画面提示不可)

 

フアランポーン駅

8時過ぎ。
フアランポーン駅に到着。
そもそも2021年の年末でフアランポーン駅の廃止が決定していましたが、いまだにチェンマイ行きをはじめとする主要路線はフアランポーン駅から発着しています。
タイらしいです。(笑)

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10番ホームに停車しているチェンマイ行き特急に乗り込みます。

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8時30分
定刻で発車しました。
この時点で3号車の指定席に座っているのは、4人程度でした。
みんな、この先の駅で乗ってくるのだと思われます。
(私が直前に予約した時は、ほぼ満席でしたから)

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バンコク都内が長い

フアランポーン駅を発車してからランシット駅あたりまでは、1時間ほどノロノロ運転が続きます。

なにげに、バンコク都内を走っている時間が長いんですよね。
沿線の下町の様子をボケーっと眺めながら過ごします。

ランシット駅でほぼ9割程度の座席が埋まりました。


アユタヤー(食事セット)

10時
アユタヤー駅到着
ここからさらに数人の欧米人が乗り込んできて、ほぼ満席に。

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車内で水くらいは出るだろうと、朝のフアランポーン駅では何も買わずに乗り込んでしまったのですが、この時点で何も配られていません。

アユタヤ駅でお弁当や飲み物を売りに来る人がいるかと思ったら、それもないので、ちょっと焦ってきました。

『まさか、このまま水も飲めずにピサヌロークまで…?』

と不安になっていたんですが、
アユタヤー駅を過ぎてしばらくすると、客室乗務員(サービス係?)のおねえさんが、ビニール袋に入った食料セットを配ってくれました。


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なんだか、配給みたいな感じでしたが、いただけるのはありがたい。
中身は、水とスナック菓子とチョコレートパン、白ご飯にレトルトのおかずが2種類。


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おかずはおなじみの「プンプイ」ブランドです!


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サバのタオチアオ(タイ風の大豆味噌)煮みたいなのと、サバのチリソース炒めみたいなの。

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どっちも、サバかい!(笑)



食べ方の正解はよくわかりませんが、とりあえず両方ぶっかけておきました。

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なかなか独特な匂いがしますね。
私は大丈夫ですが、ファラン(欧米人)は抵抗ある人多いだろうな・・・。



 

ロッブリーでお隣さんが

早々に食事を終えると、また車窓を眺めます。
変わり映えのない田園風景が続きますが、それでも非日常を味わえる嬉しさ。

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10時40分
ロッブリー駅に到着です。
この駅ではじめて私の隣の席に人が座りました。

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心地良い単調な振動に、少しウトウトしました。




ピサヌローク到着

13時30分、18分遅れでピサヌロークに到着しました。
ちょうど5時間の鉄道の旅でした。

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意外かも知れませんが、ピサヌロークで降りる欧米人観光客も多いのです。

ピサヌロークにも有名なお寺や観光地があるのですが、どちらかといえば、ピサヌロークは世界遺産スコータイ観光へのアクセス拠点ともなっているからなんです。

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駅からホテルまで

駅前のロータリーには、蒸気機関車が展示されています。
この風景は20年前と変わりません。
いつ来ても懐かしさがこみ上げてきます。

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まずは、予約したホテルへ向かいます。
トゥクトゥクやソンテオに乗ってもいいのですが、せっかくだから、ゆっくり歩いて懐かしい街の様子を眺めながら向かいました。



魚屋さんの搬入でしょうか。

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魚さん、落ちてますけど。。。

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今回の滞在では、車やバイクはレンタルせず徒歩で周ろうと思っていたので、ホテルは有名なワット・ヤイ寺院(正式名はワット・プラシーラッタナマハータート・ウォーラマハーウィハーン)の近くで泊まろうと決めていました。

私の大好きなチンナラート仏(タイで最も美しいと言われている仏像)のお参りが今回の第一目的でしたから。

※正式には「プラ・プッタ・チンナラート(พระพุทธชินราช)」と呼ばれます。



当初予定していた老舗のトップランドホテルがなぜか満室で予約が取れず(年末年始でも満室になることなんてないのに。。。VIPが貸切ったとか、イベントが入ったとか?)、急遽ワット・ヤイのすぐ近くにある初めてのホテルに予約を入れていました。


House Number 3(บ้านเลขที่ 3)

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たぶん、私が住んでいた時にはなかったと思います。
アパートやオフィスだった建物をホテルに改築したのでしょうか。

まあ、1泊寝るだけですから、贅沢はいいません。
800バーツで快適なベッドと温水シャワーとエアコンがあれば十分です。


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フロントで翌日のレイトチェックアウトができないかと聞いてみたら、13時まで(通常は12時まで)ならいいよとのことだったので、好意に甘えました。

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涙の仏さま?(ワット・ナーンパヤー)

部屋に荷物を置いたら、早速ワット・ヤイへ参拝に行くことにしました。

ホテルを出て前の大通りを少しナーン川に向かって歩くと、あるお寺の入り口(裏門)がありました。

ワット・ナーンパヤー寺院(วัดนางพญา)へと続く道です。





このワット・ナーンパヤー、プラクルアンという仏像のお守り収集家の間では有名なお寺らしいのですが、私は今まで一度も訪れたことがありませんでした。

これから向かうワット・ヤイとは小さな通りを挟んですぐ目と鼻の先だというのに、なぜかピサヌローク在住時もその後も、参拝したことがなかったんですよね。

せっかくなので、お参りしていくことにします。


お寺自体はこじんまりとしており、裏門から入ったらすぐに本堂(布薩堂)でした。
実は、かつてこのお寺には本堂がなく、礼拝堂(ウィハーン)であったこの仏堂を近年本堂として建て直したらしいです。

本堂裏の仏塔は、古い時代のもののようです。

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本堂周りには、仙人(ルシー)の像が並んでいました。

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本堂に入ってみます。
中には、美しい黄金の本尊が安置されています。

この仏像、「ソムデット・ナーンパヤー・ルアンケーオ(พระสมเด็จนางพญาเรือนแก้ว)」というお名前だそうです。(以下『ルアンケーオ仏』)

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初めて拝見しましたが、非常に美しい仏像でした。

お名前の一部にもあるこのルアンケーオというのは、仏像の後ろにある光り輝く火焔状の光背のことも意味するのですが、この光背、私が大好きなタイで最も美しいと言われているチンナラート仏(チナラート仏)の光背とそっくりです。

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だからというわけではないのですが、このルアンケーオ仏もチンナラート仏に並ぶ美しさだなと感じました。

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そして、なぜかその時の私には、このルアンケーオ仏のお顔が泣いていらっしゃるように見えたのです。

光と影の影響かも知れませんが、右目から涙を流しておられるような、そんなふうに見えて、しばらくずっと見つめてしまいました。

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こんなに美しい仏像が安置されているワット・ナーンパヤーンですが、参拝者は本当にちらほらという感じです。

今まで一度も拝観しなかったことが惜しまれる、いい仏様でした。


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(本堂内の壁画)



そうして、しばらくルアンケーオ仏の慈悲深いお顔を眺めた後、今回の最大の目的であるワット・ヤイのチンナラート仏を拝観しに行くことにしました。

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やっぱり荘厳で美しいチンナラート仏

ワット・ナーンパヤー正面前の小さな通りを隔てて反対側の寺門を入って行くと、ワット・ヤイ(ワット・プラシー・ラッタナ・マハータート・ウォーラマハーウィハーン)の敷地となります。


こちらは、超有名寺院(王室寺院第1級に格付けもされています)だけあって、平日の昼間にも関わらず賑わっていました。

まずは、礼拝堂の手前で参拝セット(ロウソク、線香、花、金箔)を求めて、境内に安置されている仏像にお参りします。
(参拝セットをチナラート仏が安置されている礼拝堂の中に持ち込むことはできません)

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それでは久しぶりのチナラート仏にご対面です。
後で調べたら、約2年半ぶりでした。


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やっぱり、厳かな美しさがありますね。
自然に手を合わせてしまいます。

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お参りに来てよかった。

胸のつかえがすっと取れるような気持ちになりました。


凛々しいチンナシー仏

チンナラート仏にお参りを済ませたら、境内北側にある別の仏堂へと向かいます。
ここは、「プラ・プッタ・チンナシー(พระพุทธชินสีห์)」を安置するお堂です。
(以下『チンナシー仏』)

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かつて、ワット・ヤイでは、同じ時期に4つの重要な仏像が造られました

ひとつは先ほどのチンナラート仏、このチンナシー仏、後述するサーサダー仏、そしてプラルア(今回参拝せず)です。

※スコータイ時代、リタイ王の治世に造られたと考えられています。


このうち、プラルアは、チンナラート仏、チンナシー仏、サーサダー仏の大きな仏像3体を鋳造した残り(เหลือ=ルア)の青銅で造られた小さな仏像です。


そして、大きな3体の仏像のうち、チンナシー仏サーサダー仏はラーマ3世の時代にバンコクに遷座され、ワット・ボウォーンニウェート(วัดบวรนิเวศราชวรวิหาร)に安置されました。


従って、現在ピサヌロークのワット・ヤイに安置されているのは、レプリカになります。


ほとんど参拝者のいない仏堂ですが、その分静かにお参りすることができます。

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こちらのチンナシー仏は、なんとなく男らしいというか凛々しいお顔の印象を受けます。

(また近々、バンコクに遷座されたオリジナルのチンナシー仏も拝観して見比べてみたいと思います)


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堂内にはスコータイ・アユタヤー時代の陶磁器なども展示されていました。

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黒い仏像の後ろにサーサダー仏

せっかくなので、もう1体のサーサダー仏もお参りしておきましょう。
正式には、「プラ・シー・サーサダー(พระศรีศาสดา)」といいます。

クメール様式の美しい塔堂(プラーン)を眺めながら、回廊を歩いて南側の仏堂へと向かいます。

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回廊に並ぶ仏像には心惹かれます。

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サーサダー仏の手前にはルアンポー・ダム(หลวงพ่อดำ)という黒い仏像が安置されており、どちらかというとこの仏像に熱心にお参りされている方が多かったような気がします。
(何かいわれがあるのかも知れませんが、調べ損ねました)

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こちらが、サーサダー仏です。

このサーサダー仏も心なしか、チンナラート仏よりもずっしり、はっきりとしたお顔の印象を受けました。

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このサーサダー仏もチンナシー仏と同様にレプリカで、オリジナルはバンコクのワット・ボウォーンニウェート寺院に安置されています。





これでとりあえず、今回のピサヌローク行きの第一目的であるワット・ヤイ参拝は果たしました。


この後は、小腹を満たしに足投げ麺(?)を食べに行ったり、懐かしい場所巡りをしたりするのですが、続きは次回に。


ではまた。