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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

秘境の村の大仏とゴールデンロックと山寺と【タイ北部ナーン県&プレー県 4】

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プレー県の山間にある「バーン・ナークーハー」という村をバイクで訪れました。
秘境感漂うナークーハー村の棚田の中には黄金の仏像がひっそりとたたずみ、村の手前の山腹にはタイのゴールデン・ロックと呼ばれる黄金の仏塔もありました。
そして、夕景は小高い山の頂上にあるお寺まで足を伸ばしてみました。

 
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タイの山奥にもゴールデンロック

この日の午後、近づきつつある熱帯低気圧で悪天候になる前に、山間部の村とお寺を先に訪問するべく、プレー市内を離れたのが午後14時すぎ。
プレーの町自体が山間に位置するため、バイクで数十分も走れば深い山の中へ入っていきます。

と言っても、道路はそれほど悪路や急カーブが続くというわけではなく、のどかな山道はスクーターでも上っていけました。

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山の斜面にいくつかの仏像が輝いているのが見えました。
あそこが目指している最初の場所「ワット・プラタート・インクウェン」(วัดพระธาตุอินทร์แขวน)、別名「ゴールデンロック寺院」(Golden Rock Temple)だと思われます。
行ってみましょう。

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ここがお寺の入口です。
大きく折り返すように山道を上がっていくこと数百メートル。

15時前に、ワット・プラタート・インクウェン寺院の駐車場に到着です。
バイクを停めて、ここからは徒歩で階段を上がっていきます。

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まずは参道階段の入口にある白い仏堂で参拝。
中には降魔印を結んだ緑石の仏像が安置されていました。

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さて。
階段を上ってくことにしますか。(運動不足がたたりそうだけど)

このお寺は山の斜面に仏像や仏塔が点在しているのですが、まずは向かって左側のエリアから参拝していくことにしました。

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少し開けた場所にお釈迦様の座像と立像、その上には大仏様のお顔が。

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その先に、金色の仏塔と、掌を上向きに重ねた印相の座像が岩の上に安置されていました。

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引き続き、向かって右側のエリアへと移動していきます。
にわか雨が降っていたのか、山の湿度なのか、足元が若干濡れており、滑りやすくなっていました。

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この上にあるのが、ゴールデンロックと呼ばれる岩の仏塔です。

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ゴールデンロックと言えば、ミャンマーのチャイティーヨー・パゴダが有名ですよね。
タイ語の「プラタート・インクウェン」というのも、普通はミャンマーのゴールデンロックを意味するのです。

ですから、正確には、「ゴールデンロックのレプリカ」=「プラタート・インクウェン・チャムローン」(พระธาตุอินทร์แขวนจําลอง)ということになります。

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レプリカとはいうものの、ゴールデンロックは特に戌年の方にご利益があるとして地域の人々から厚く信仰されています。


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ゴールデンロックには、無数のコインが貼り付けられていました。
そういえば、タイのYoutubeチャンネルで、コインを岩の上に放り投げたり、コインを岩に貼り付けてお参りしているのが紹介されていました。
おそらく、本家ミャンマーのゴールデンロックで行われているものを踏襲(まね)しているのだと思います。

私も、岩の隙間にコインを貼り付けようと思いましたが、なかなかうまくいかず、結局、断念して普通にお賽銭としてお供えしました。

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戌年のお寺ということもあり、岩の横に犬の像があるの、見えますか?

ゴールデンロックの下には、巨大でやたらリアルな高僧の像や、同じく巨大な黄金の仏立像がありました。

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立像の前からは、緑の山々と遠くプレーの町が微かに見渡せました。
天気がよければもっと素敵な景色となっていたかもしれませんが、曇り空もまた幻想的でよかったです。

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田んぼの中の大仏様

ゴールデンロックのあるワット・プラタートインクウェンを後にして、バイクでさらに数キロ山道を上がっていくと、バーン・ナークーハー(บ้านนาคูหา)という山間の村があります。

山の谷間に沿ってできた小さな集落なんですが、これがなんというか、素朴でどこか懐かしい雰囲気の場所なんです。
ひなびた山村という言葉が似合う、のどかで自然豊かな村です。



道路から急な坂道を沢に向かって下っていくと、集落の中に「ワット・ナークーハー」(วัดนาคูหา)というお寺があります。
バイクを停めて、本堂をお参りします。

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正面に、プラチャオ・イム(พระเจ้ายิ้ม)という微笑みを浮かべたようなお顔の仏様や、宝冠を戴くお姿の仏像が安置されていました。

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しかし、ナークーハー村およびワット・ナークーハー寺院のランドマーク的な存在の有名な仏像は、屋外にあるのです。

トウモロコシ畑と田んぼの中に鎮座する、通称、プラチャオ・トンルアン(พระเจ้าต๋นหลวง / พระเจ้าตนหลวง)と呼ばれる金色の大仏様。

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このプラチャオ・トンルアンという仏像は、幅7メートル、高さ13メートルの大きな坐像で、ミロバラン(Myrobalan)という木の実(タイ語では『ลูกสมอ:ルークサモー』)を手に持っておられる、タイで唯一の仏像なんです。

ミロバランの実というのは、この辺りではたくさん取れるタイハーブの一種で、東洋医学的な薬として病気の治療などにも用いられてきたそうです。
それで、参拝者もミロバランの実をお供えして、健康や無病息災を祈願するのだとか。
日本で言うところのお薬師様(薬師如来)的な存在の仏像と言えるかも知れませんね。


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この大仏様の周りには田畑が広がっているのですが、その田んぼの上に1本の竹の橋が架けられています。
竹を編んだ橋の上をギシギシと歩いてみました。

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なかなか素敵な景色じゃないですか!
良いなー、ここ良いなー。
山と水田の景色にこんなにも癒されるのは、私がお米の国の人だからか、単に田舎育ちだからなのか・・・。

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橋の途中の東屋では、若いお坊さんが読経の練習か何かをなさっていました。(スマホで!)

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この辺りはタイでも有数の空気がきれいな場所でもあるらしいです。
そう言われれば、なんとなく空気が濃くて美味しい(?)気がしましたね。
緑いっぱいで、いい森林浴ができました。

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今回、時間と天候の関係であまり長居ができませんでしたが、この村は、いつかもっとゆっくり時間をかけて滞在してみたいと思いました。

裏山の洞窟から続く細く険しい山道を頂上まで上がれば村を見渡せる絶景ポイントがあるようだし、きれいな沢では地元で「タオ」(เตา)と呼ばれる淡水のノリ(川海苔)が採れたり、藍染の工房があったりと、自然の中で(にわか)スローライフを体験できる要素がいっぱいでした。


【タイ・プレー県】秘境「バーン・ナークーハー」村の田んぼの中の大仏



山頂の寺「ワット・プラタート・ドーイレン」

16時20分、村の上空の暗い雲が厚くなってきたので、後ろ髪を引かれつつもナークーハー村を後にしました。
元来た道を町の方へと下っていきます。

途中、牛飼いの群れを追い抜きました。

https://www.instagram.com/p/CFzWIOVnGqG/

牛飼い



このままプレー市内のホテルに戻る予定だったんですが、町が近くにつれて空が明るくなってきました。
これならもう1箇所くらい行けるかなと、町の東側にある王室仏教寺院「ワット・プラタート・チョーへー」(วัดพระธาตุช่อแฮ)に寄ってみることにしました。


16時50分。ワット・プラタート・チョーヘーの表階段前に着いたのですが、階段の上を見上げると山門が閉まっています。
残念。

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既に閉門時間なのだと思い、そのままワット・プラタート・チョーへーの裏手の山にある、もうひとつのお寺まで行ってみることにしました。(後から思えば、正面階段の門が閉鎖されていたのは、おそらくコロナ対策のために本堂側の入口1箇所のみに集約していたからで、実際にはまだ開いていたようです)

もうひとつのお寺というのは、ワット・プラタート・ドーイレン(วัดพระธาตุดอยเล็ง)といい、小さな集落を抜けた先にある小高い山の頂上に建てられた寺院です。
ここから見る夕焼けの景色がきれいだという情報を読んだのを覚えていたので、まだお寺は閉まっていないだろうと考えました。

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細い路地が入り組んだ集落ということもあり、Googleマップの誘導が微妙で軽く迷子になりつつも、やっと山の参道までたどり着きます。
最後、お寺の境内に入る坂はかなりの急勾配でしたが、なんとかバイクで上り切ることができました。
17時05分、到着です。

本堂は最近改築したようで、中は新しくきれいでした。

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本堂の正面が展望台になっており、プレーの盆地を一望できる素晴らしい景色。
先ほど通ってきた集落やワット・プラタート・チョーへーが眼下に見えます。
その先にプレーの市街地が小さく広がり、背後の山から西側の山々まで360度見渡すことができました。

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18時。小1時間ほど夕暮れ時の景色を堪能してから、完全に日が沈んでしまう前に山を降りることに。
(ここの山はわりと急坂で集落の道も狭いので、暗くならないうちに降りることをおすすめします)


プレー県ワット・プラタート・ドーイレンからの夕景



行き当たりばったりのパッタイ

18時半に無事ホテルに着き、シャワーを浴びてひと休憩してから、晩ご飯を食べに出かけました。

実は、あらかじめ決めていたレストランに行ってみたんですが、店に着いて外から店内を覗くと、その日、内輪で盛り上がっている感じのグループが多く、小心な私はなんとなくその雰囲気の中に入っていく勇気が沸かず、そっと店を離れました。

それで、もう1軒ブックマークしていた店へ向かってみたんですが、そこもなんとなく思っていた雰囲気と違ってパス・・・。

さて、どうするか。
こうなったら、適当にバイクで走って、入りやすい店があったら入ればいいやと方向転換。


しばらく町中を走っていると、プレー・クリスチャン病院の前に、屋台や食堂が集まっている一角がありました。

その中の、たまたまバイクを停めた場所の前にあったパッタイ屋さんに何となく入ってみました。

とりあえず、メニューの目立つところに書いてあった「パッタイ・クンソット・ムーデーン」(ผัดไทยกุ้งสดหมูแดง)を注文してみます。

この店、水はセルフサービスだし、付け合わせのモヤシやニラなんかも自分で持っていってねーみたいな感じだし、本当に屋台に屋根がついた程度の食堂なんです。
まあ、私的には気取らず気軽でいいんですけど。

で、やってきました。


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パッタイ・クンソット・ムーデーン(50THB)




エビとチャーシュー(赤い豚肉)のパッタイって、なんとなく珍しい気も。

早速いただきます。

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美味しい!

この、行き当たりばったりで入ったパッタイ、当たりだったっぽい。
(微妙に韻を踏んでみました風w)

店舗情報書いておくので、プレーに行く際には、ぜひ候補に。


<店舗情報>
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パッタイ・ロットデット
ผัดไทยรสเด็ด
Phat Thai Rot Det
所在地:6/14-15 ถนน ยันตรกิจโกศล ตำบล ในเวียง อำเภอเมืองแพร่ แพร่ 54000
    6/14-15 Yantrakit Kosol Rd, Nai Wiang, Mueang Phrae District, Phrae 54000
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満腹になった後は、おとなしく部屋に帰って早めに寝ました。


明日は、山を越えてメルヘンな駅舎や、爆弾釣鐘を見に行きます。
天気だけが心配・・・。

 

 

ではまた。