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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

空を指す山、星を指す山。(プーチーファー/プーチーダーオ)

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こんにちは、まなおです。

今日は珍しくほぼリアルタイムの話題をお届けしたいと思います。
(バリ島旅行もタイ国内旅行も、まだまだ書ききれていないことが山のように残っているというのに。。。汗)

実は、今年の年末休暇はタイ北部をぐるっと回っておりまして、その中でも長年行きたいと思っていたチェンライの東、ラオスとの国境にそびえる山「プーチーファー」と「プーチーダーオ」が予想通り、いや、予想以上に良かったので、感動冷めやらぬうちに書いておこうと考えたわけです。

空を指し示す山という意味のプーチーファー(ภูชี้ฟ้า)と、星を指し示す山という意味のプーチーダーオ(ภูชี้ดาว)。
もうその名前だけでやられてしまいますが、名前に違わずロマンを感じさせる素敵な峰々でした。


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空指す山「プーチーファー」

タイ語で、プー(ภู)は「」、チー(ชี้)は「指さす」、ファー(ฟ้า)は「」。
つまり、「空を指さす山」という名前を持つプーチーファーのことがずっと気になっていたんです。

以前、チェンライ旅行をした時は、どちらかというと中心から西側方面をメインに回ったので、チェンライの東側(ラオス側)へは時間の都合上行くことができませんでした。

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それで今回は、念願のプーチーファーを訪れるプランを組んでみました。


チェンマイからプーチーファーへ

プーチーファーへ行くだけなら、チェンライ空港から向かうのが近くて楽なのですが、今回はまだ行ったことのないパヤオ県を含むいくつかのタイ北部県を訪れてみたかったので、チェンマイ空港を拠点にレンタカーで回ることにしました。

チェンマイからプーチーファーまでは約280キロ。
ドーイルアン国立公園の西側を走ってチェンライ市街付近を経由して行くルートと、ドーイルアン国立公園の東側をパヤオ経由で行くルートがあるのですが、今回は東回りで向かいました。






パヤオ湖でランチ

途中、パヤオ湖の近くでランチ休憩。
カオソーイを食べました。

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牛肉のカオソーイ大盛り(ピセーッ)を頼んだのですが、60バーツ(約230円)なのに麺も肉も本当にたくさんで、これでどれくらいの儲けがあるんだろうかと、余計な心配をしつつ、ありがたくいただきました。

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本日の宿「プートーンキャンプ」に到着

夕方、プーチーダーオ付近の村(バーン・ロムファータイ)に到着。
このあたりには、プーチーファーを訪れる人のための宿泊施設がたくさんあります。

簡易バンガローが並ぶ宿もありますが、最近の流行は、快適なベッドや電灯、コンセント、シャワー、トイレなどが完備のドーム型テントや大型のテント泊。
私たちも、このテント宿に泊まってみることにしました。

予約をしたのは、プー・トーン・キャンプ(Phu Thong Camp)という宿でした。

テントといっても、あらかじめ設置(常設)してあり、もちろん自分で張る必要はありません。

ある程度快適なぶん、宿泊料も1泊朝食付きで2,500バーツ(約9,500円)と、テントなのにそれなりの値段がします。
リゾート地ですから仕方ないですけどね。

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このあたりの宿やテントは、ラオスとの国境に連なる山々の西側斜面に建てられており、夕焼け空や谷山の美しい景色(プーチーファー側ではない)なども望めます。

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テントの前のテラスでは、景色を眺めながらコーヒーを飲んだり食事したりすることができます。

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また、ガス式のホットシャワーも完備で、山間の宿にしては不自由は感じませんでした。
(むしろ、まなお的には快適でした)

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<宿情報>
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プー トーン キャンプ
ภูทองแคมป์
Phu Thong Camp
所在地:บ้านร่มฟ้าไทย ตำบล ตับเต่า อำเภอ เทิง เชียงราย 57160
    Baan Rom Far Thai, Tap Tao, Thoeng District, Chiang Rai 57160
TEL:065-485-7827
URL:ภูทองแคมป์ - รีสอร์ต ใน ตำบล ตับเต่า(タイ語)
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夕暮れ時のプーチーファーへ

テントに荷物を運んで一休みしたら、早速プーチーファーへと向かいます。
プーチーファーは朝日と雲海鑑賞が人気なんですが、夕陽に照らされた山も見てみたかったんです。
(一応、翌朝の撮影スポットや道の下見も兼ねています)


宿からプーチーファー入口の駐車場へは車で10分程度でした。
車を停めて、登山道(というほどの登山ではありませんが)を上っていきます。


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プーチーファーのいいところは、15分から20分程度のトレッキングで比較的簡単に山頂まで到着できるというところです。

私みたいに本格的な登山などしたことない人でも、お年寄りや子供でも、気軽に山の絶景を見に行くことができるのです。
街歩き程度の装備でいいのも魅力です。

ただし、傾斜がきつい場所や滑りやすい段差もあるので、それなりに息は切れます。
体力に自信のない方は、無理せずゆっくり休みながら歩きましょう。

(実際、幼い子供連れやかなり年配のご夫婦なんかもたくさん来ておられましたし、タイ人の方はサンダルで歩いてる人もいましたが、できればスニーカー程度のものは履いたほうがいいと思います)

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プーチーファー撮影スポット

プーチーファーの鑑賞スポットは、大きく4つほどあると思います。

①まず最初の少し開けた場所から。

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頂上とは反対の西側の景色はこんな感じです。

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②先ほどの場所から右側の道をしばらく上がっていったところに、展望台のように平たく出っぱった場所があり(下の写真で黒い服の人が立っている場所)、そこからはライオンの頭のようなプーチファーの岩山(空を指し示している部分)が一段と大きく見えました。

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崖の迫力を感じたければ、この位置がベストな気もします。

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③そして、その場所から細い急階段を上がったところに、岩が点在している見晴らしのいい場所があります。

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ここへは、①から右側の道を②へ向かわずに、①から真っ直ぐ上ってくることもできます。

この場所(③)からは、ライオンの頭に向かう登山道のカーブがきれいに見える気がします。

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結局、私はこの3番の場所で翌朝タイムラプス撮影(インターバル撮影)を行うことに決めました。

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④4つ目のスポットは、一応、頂上ということになるでしょうか。
周りに遮るものがないので、広大なパノラマ景色が見渡せます。

ただし、「空を指差す山」という由来となった岩自体の上にいるので、「指差し感」は望めません。

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でも、手前にはタイ、裏側にはラオスと書いてある標石(標識)では、お決まりの"国境超えちゃった写真"などを撮りながら楽しむことができます。


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<撮影スポット図>(Google Maps さんから画像拝借)
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※以上は、まなお的おすすめスポットなので、他にもいい撮影スポットはあるかと思います。あくまで参考としてお考えいただき、ぜひご自分でもいろいろ探してみてください。



個人的には、夕方のプーチーファーもとても良かったです。
時間があれば、ぜひ朝も夕方も(昼も?)訪れることをお勧めします。

ただ、日が暮れた後は足元も見にくくなりますので、ヘッドライトやスマホのライトを使うなりして安全を確保してください。

また、駐車場までのほんの十数分とはいえ、夜道となりますので、一人歩きはせず数人での行動をお勧めします。

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ディナーはムーガタ

宿のテントに戻った時には、すっかり暗くなって気温もだいぶ下がっていました。
タイとはいえ、12月末の標高1,500メートルの山中は流石に寒いです。

夕飯は宿にお願いしてムーガタ(豚の焼肉と鍋がミックスしたようなもの)を準備してもらいました。

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タイの山の夕飯というと、なぜかムーガタなんですよね。
大体どこへ行ってもムーガタセットを準備してくれます。

まあ、キャンプっぽいというか、BBQっぽいというか、アウトドア感があるんでしょうかね。
あと、準備が楽っていうのもあるでしょうけど。


普段はあまりムーガタを食べない私ですが、こういう場所で食べるとなぜか気分が盛り上がることも確かです。
温まるし、寒い夜にはピッタリなのかも。

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七輪の赤い炭火を見ながら、山の夜は静かに更けていきました。



プーチーファーの朝日と雲海

翌朝、4時起き。
私たちが泊まった宿「プートーンキャンプ」では、朝5時にプーチーファーへの送迎サービスがありました。(往復1人60バーツ)

なぜ自分たちの車で行かないのか?

それは、朝日&雲海鑑賞は非常に人気があり、大勢の観光客が押し寄せるため、自分たちで行くと駐車スペースがなくて大変な思いをするからなんです。

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まだ真っ暗な5時過ぎ。
プーチファーの駐車場から登山道へと入っていきます。

昨日下見を兼ねて来ていて良かったです。
一度歩いた場所ということで、暗闇の中でも地形とか距離感など大体の感覚が掴めたし、安心感もありました。

スマホのライトで照らしてずんずん進んでいきます。
この時間でもたくさんの人が歩いているので、暗くてもそれほど怖くはありません。
(でも足元には十分注意してください)



昨日目処をつけていた場所(上記③の場所)の大きめの岩の上に三脚を立ててカメラをセット。

ほとんどの人が、頂上を目指して私たちの場所を通り過ぎていきます。


タイムラプス用の画像を撮影し始めてしばらくすると、次々と人が上ってきて、山頂までずっと人の行列ができていました。

6時には私が腰を下ろしていたあたりも、人で溢れ出しました。

いったい何人の人が来ているんだろう。。。
少なくとも数百人の人々が、あの場で日の出と雲海の出現を待っていたと思います。



そして、いよいよ空が白んできて、山々と雲海が姿を現しました。

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私の下手な写真ではうまくお伝えできませんが、本当に息を飲むほど美しい瞬間の連続が目の前で現れ、刻々と変化していきました。

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約1時間かけて撮影したタイムラプス用の写真も、動画にするとほんの20秒ほど。
撮影の設定などいろいろ反省点はあるものの、思ったよりきれいに撮れて嬉しかったです。


www.youtube.com




星指す山「プーチーダーオ」

プーチーファーの朝日鑑賞を終えたら、7時半に駐車場で再び宿の車にピックアップしてもらってテントに戻ってきました。

朝ごはん

朝食は、宿の入り口にある食堂でいただきました。
椎茸やニンジンなどの入ったお粥とパートンコー。

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お粥もパートンコーも美味しくておかわりをしてしまいました。

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プーチーダーオへ

朝食後はテントでゆっくり過ごして、11時過ぎにチェックアウト。
星を指差す山「プーチーダーオ」へと向かいます。


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宿から約12キロ、車で20分くらいでプーチーダーオの入り口に到着です。

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プーチーファーは上の駐車場まで自分の車でも行けましたが、プーチーダーオは村の人が管理するピックアップトラップに乗ってしか入れません

貸切で往復500バーツとのこと。
(5人以上の場合は1人100バーツ)

係のおじさんは、「もうちょっと待って他の人と一緒に行ったほうがいいよ」とアドバイスしてくれました。

すると、ちょうどいいタイミングでやってきた3人家族もプーチーダーオへ行くとのことで、シェアすることにしました。


山道に入って、わかりました。
なぜ自家用車では進入させないのかを。

未舗装のダート道で傾斜やアップダウンが激しく、ピックアップトラックの荷台で振り落とされないように必死で踏ん張りました。
(あまりにもの揺れにお尻が痛くて、途中からは立ち上がって手すりにしがみついていました。汗)

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15分ほどして、駐車場(ピックアップトラックの待機場所)に到着。
ここからは、徒歩で頂上を目指します。


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ちなみに、運転手のおじさんに時間を聞いたら、「どうぞご自由に。いたいだけいていいよ」と。


登山道入り口には、ちょっとしたお花畑も。

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プーチーダーオもプーチーファーと同様、頂上までだいたい徒歩15分程度。
一部、少し足場の悪いところはあるものの、概ね歩きやすいトレッキング道でした。

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ちなみに、途中で1箇所、二股に分かれている場所がありますが、どちらへ行っても大丈夫です。

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とりあえず、私たちは最初の上りで右側の道を進みました。
(帰りは左側の道から降りてきました)

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この日は、昼間でも山頂付近はモヤが立ち込め、あまり視界はよくなかったですが、それはそれでまた違った趣きがあって良かったです。
(いや、でも、やっぱり青空も見てみたい。。。)

ここもプーチーファーと同じく、頂上からの景色もおそらくいいのでしょうが(私の時はモヤで全く頂上の景色が見えず)、空に突き出るような山の頂と稜線を捉えるには、少し下側(登山道を登ってきて左側)から眺めた方が全体がきれいに見えていいかと思います。

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これがプーチーダーオの反対側(左側)にある峰の頂上です。

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こちら側から望むプーチーダーオの景色が、私は好きでした。

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昨夜と今朝登ったプーチーファーは、海抜1,628メートル
一方、こちらのプーチーダーオは、海抜約1,800メートル(1,720メートルという記述もあり)ということで、プーチーファーよりも高いそうです。


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この山の名前「星を指す山」の通り、晴れた夜にはおそらく満天の星が眺められるのだろうなと想像します。

もちろん、そんな夜中にこの場所へ一人で入ってくる勇気はないし、そもそも村の方の車がないと無理だし色々交渉が必要なんでしょうが、もしいつかそんな機会があったら、ここから夜空の星々を眺めてみたいと思わせる山々の稜線でした。


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おわりに

空を指す山、星を指す山。

その名前を目にして以来、ずっと行きたかったプーチーファーとプーチーダーオは想像よりも素敵な山で、年の瀬の良い思い出となりました。

いよいよ今年も残すところあとわずか。
私的には色々あったようなあっという間だったような1年でしたが、皆様はいかがだったでしょうか。

どうか良いお年をお迎えください。

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ではまた。