ここのところバンコクの地下鉄ブルーラインの延伸区間が開通した話が多くなってますが、今日もそれに関連する話題となります。
MRTのサナームチャイ駅はワット・ポーや王宮、花市場への最寄駅ですが、サナームチャイ駅の1番出口のエスカレータを上がったところが、サイアム博物館(『サヤーム博物館』や『ミュージアム・サイアム』などとも表記される)となっています。
クリーム色の3階建の洋館ですね。
このサイアム博物館、ただ見るだけではなく、タイの歴史や社会を楽しく学べる体験型博物館でもあります。
タイのことを知るにはとても役立つ面白い博物館ですので、みなさんもぜひ鑑賞&体験されてみてはどうでしょうか。
2019年9月中に無料で入れる裏ワザというかプロモーションも紹介します!
サイアム博物館について
サイアム博物館は、タイという国の成り立ちや、タイ社会の移り変わりなどの歴史を学べる博物館で、「タイらしさ」とか「タイ人らしさ」とは何かということを知るヒントがたくさん詰め込まれています。
それはタイの人々の服装の変遷であったり、タイ料理の種類だったり、民家や生活用品の特徴だったり、王室や仏教・精霊信仰との関わりだったりと、基本的な衣食住の情報から少し高尚な内容まで様々ですが、この博物館の特徴は、いずれも、小難しく展示や解説が行われているわけではなく、実際に手で触ったり操作したりしながら楽しく学べるような構成になっていることなんです。なんでも、「今までにない博物館を」というコンセプトでつくられたとか。
展示の中には、ビニール袋に入った清涼飲料水だとか、飲み物のプラスチック容器(カップ)に取り付けるビニール手提げだとか、タイ独特のアイデア商品や文化も紹介されており、興味をそそられます。
「タイあるある」なものたちですよね。(笑)
館内は、常設展、企画展(特別展)、学習アクティビティという3つの構成になっており、各国の言語による音声ガイド(オーディオガイド)も貸出しているので、日本語でも楽しむことができます。
タイ人の13のスマイルについてとか、実際のおみくじを引いてみるコーナーとか、タイ衣装を羽織っての撮影コーナーとか、ちょっと楽しそうじゃありませんか?
先述しましたが、サイアム博物館への行き方はいたって簡単。地下鉄MRTのサナームチャイ駅1番出口のエスカレーターを上がればそこが博物館です。アクセスもかなりよくなりました。
入場料と音声ガイド
正面入り口を入って左側に進むと、チケットカウンターがあります。
- タイ人
大人100バーツ、15歳以上の学生50バーツ(15歳未満の子供と60歳以上の大人は無料)
団体割引(5名以上):大人50バーツ/人、学生25バーツ/人 - 外国人
200バーツ(15歳未満の子供と60歳以上の大人は無料)
団体割引(5名以上):100バーツ/人
※タイの労働許可証またはタイの免許証を所持してる人は、提示でタイ人価格適用になります。
入場チケットを買ったら、そのままカウンターの右端にある無料音声ガイド(オーディオガイド)貸し出し窓口へ行きます。
パスポートや免許証などのIDを預け、オーディオガイドを借ります。
(IDはグループの代表1名のものでかまいません。返却時にIDは返してもらいます)
日本語や英語など、希望言語を言えばセッティングして渡してくれます。
この音声ガイドは、ぜったいに借りることをお勧めします。日本語を聞きながら回ることで理解と楽しさが倍増します。
展示内容紹介(一部)
チケットを購入して音声ガイドを借りたら、まず3階へ向かいます。
この博物館の見学コースは、3階から2階、1階へと降りてくるかたちになります。
展示内容をブログであれこれ紹介するよりも、実際にご自身で行かれてからのお楽しみというほうがいい気がしますので、ここでは雰囲気をお伝えするためにほんの一部を画像中心に載せておくに留めたいと思います。
「王様」とか「仏教」といったテーマに関連する絵が描かれた9個のボックスを、枠の中に正しく選んで置いていくとスクリーンのジグソーパズルが完成して、動画が再生されるというゲームコーナーとか・・・
タイの寺院の仏塔(プラーン)の様式美とその発展についてとか。
タイの招き女神がドドーンとお出迎えだったり、おなじみの合掌するドナルドだったり・・・
タイ人大好きな写真撮影コーナーもあります。笑
タイの衣装を羽織って、いろんな背景スクリーンの前で自己撮影会です。(無料)
館内は冷房が効いていて、適度にベンチなども配備されているので、快適に見学が進められます。
2019年9月現在、タイの刺青(タトゥー)文化に関する特別展が開催されていました。
博物館情報
サイアム博物館
มิวเซียมสยาม พิพิธภัณฑ์การเรียนรู้
Museum Siam: Discovery Museum
営業時間:10:00-18:00
休館日:月曜日
所在地:Phraborommaharatchawang Khet Phra Nakhon Bangkok
เลขที่ 4 ถนนสนามไชย พระบรมมหาราชวัง เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร
TEL:02-225-2777
FAX:02-225-2775
E-mail:webmaster@ndmi.or.th
Web:https://www.museumsiam.org/
プロモーション(今月は無料で入館もできる!?)
サイアム博物館では、その時々で様々なプロモーションが行われているようです。
2019年9月のプロモーションは、「16時以降は無料で入館可能!」です。
タイ人外国人問わず、16時以降は無料で入場が可能なんです。
外国人の通常料金が200バーツということを考えれば、その時間にこのあたりに行かれるなら、ぜひ利用したいプロモーションですよね。
16時になるとチケットカウンターの端にステッカーを持った職員さんがいるので、ステッカーをもらって入場してください。
実は、その日、私たちが見学を終えて帰ろうという時に、ちょうど『これから入場無料でーす!』というアナウンスがありました。(笑〉
係の方にお話を伺ったところ、特に人数制限とかは設けていないそうです。
ただ、博物館の閉館は18時で、17時すぎ頃から少しずつ一部の展示コーナーがクローズになっていくらしいので、できれば16時ちょうどくらいに入館したほうがゆっくり見学できていいですよとのことでした。
ちなみに、16時以降の無料入館でも音声ガイドは借りられますということでした。
また、来月2019年10月のプロモーションは、「外国人もタイ人料金と同額」とのことでした。
ご興味ある方は、ぜひこの機会に足をお運びください。
おまけ ~雨ざらしエスカレーターの謎について~
MRTの延伸区間が開業して以来、話題になっていることのひとつに、MRTサナームチャイ駅のエスカレーター問題というのがあります。
これは、サナームチャイ駅1番出口からサイアム博物館前に出るエスカレーターには屋根がなく、「これ、大雨降ったらどうなるの?」「地下に水が流れ込まないの?」という類の疑問でした。
その日、私がサイアム博物館から出るとちょうど大雨が上がったところだったので、興味津々でエスカレーターに向かったんです。
そしたら・・・
エスカレーター、止まってました。
仕方なく歩いてエスカレーターを降りて行くと、濡れた傘をしまうビニール袋を配布している職員(掃除のおばちゃま?)がいらっしゃったので、聞いてみました。
すると、
- 雨が降ったら滑って危ないのでエスカレーターは一時的に停止させる。
- 屋根がないのは博物館の景観を邪魔しないため。
とのことでした。
なるほど!
って、うーん・・・(;'∀')
ちなみに、雨が降って地下構内に水があふれるということはないそうです。
以上、タイを知るためにも、雨宿りや町歩きの休憩にも最適なサイアム博物館情報でした。(ん?)
ではまた。