台中2日目。
今日は朝から晩まで一日かけてとっても濃〜い台中観光に出かけます。
霧峰林家宅園
2年前に買ったクレア(CREA Traveller 2016 Spring)の表紙にもなり、かつて安室奈美恵が台湾人女性歌手の蔡依林(Jolin Tsai / ジョリン・ツァイ)とコラボで「I’m Not Yours」のミュージックビデオを撮影した、霧峰林家宅園の大花廳(観劇の広場と舞台:戯台)
ここは台中に行ったら絶対外せないと思っていた場所なので、2日目の朝一から行ってきました。
結果、本当に素晴らしい見学をさせてもらえたので紹介したいと思います。
予約方法からゆっくり見学できるコツまで紹介しますので、これから台中に行く人、霧峰林家を訪問する人は必読ですよ。(笑)
蔡依林 Jolin Tsai - I'm Not Yours Feat. 安室奈美惠 NAMIE AMURO (華納official 高畫質HD官方完整版MV)
霧峰林家宅園について
台湾の名門で「台湾五大家族」のひとつ、霧峰林家。
その一族の邸宅である霧峰林家宅園は、台湾随一の閩南式住居である「宮保第」や、台湾で唯一の木造の福州戯台(中国福州様式のステージ)を有しています。
台湾の国定古蹟名に指定された名家邸宅の伝統的な建築美や、職人の粋を極めた緻密で華麗な「大花庁(大花廰)」はとにかく必見です。
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霧峰林家宅園(霧峰林家宮保第園区)
413台中市霧峰區民生路26號
No. 26, Minsheng Road, Wufeng District, Taichung City, Taiwan 413
電話: +886 4 2331 7985
時間:09:00-12:00 / 13:00-17:00(最終入場は16:00)https://www.facebook.com/wufenglins
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霧峰林家宅園見学の予約方法
霧峰林家宅園の内部を見学するためには、基本的に事前予約が必要です。
朝9時から何回かに分けてガイドツアーが開催されるので、そのいずれかの回に参加することになります。
平日と土日はツアーの回数が異なるようですので、あらかじめ霧峰林家宅園のホームページで確認しておきましょう。
霧峰林家宮保第園區
予約自体は難しくありません。
希望日時を選んで名前や連絡先を送信するだけです。
にもかかわらず、正規の方法で予約できなかったのは、何を隠そうこの私です。笑
なぜか1番最初のページに出てくる予約ボタンを探せず、回りくどく問い合わせフォームから英語でメールするという、お互いにとても面倒臭いことをしてしまいました。
しかも最初のメールで日にちを誤記入してしまい、日にち変更までしてもらうという…(担当の方、ごめんなさい)
予約手順
- 霧峰林家のホームページへ行く
- 「線上預約」という箇所をクリック
- 「一般預約」をクリック
- 希望日を選択(『已額満』となっているところは既に定員に達したため予約不可)
- 名前と携帯電話番号(手機)とメールアドレス(電子郵件)を入力し、希望の時間と人数を選択
※携帯電話番号は、タイの携帯番号(国番号の66から入力)を入力しても大丈夫でした。
(後日友人分で確認済み) - 画面下の「送出」を押し、予約完了
※自動返信メールが届くので念のためプリントアウトか画面をキャプチャーしておくといいと思います。
外国人は別枠?
今回、私が回りくどいメールのやり取りで予約をした副産物としてわかったことは、外国人(正確には中国語を理解できない外国人)は、規定の人数制限の枠外であるということでした。
というのも、メールでの問い合わせをした直後、ホームページの上記予約ボタンがあることに気づき、念のため私が希望した日時の予約状況を確認すると、既に満員になっていたので内心諦めていました。しかし、翌日届いた問い合わせメールの返信では、予約OKと書かれていたのです。
さらに、私の勘違いで訪問日を1日間違っていたことに気づき、その時点でHP上は既に満員になっていた翌日日曜日への変更ができないかとダメ元でメールしたら、これまた受け入れてもらえたのです。
おそらく人数制限は中国語音声ガイドのヘッドホンの数によるものだと思われます。
そして、実際に当日現地に到着すると、言語ガイド不要の私たち外国人は、自由見学(別枠)で入れてくれました。
朝一の9時の回がオススメ!
朝一の9時前に行くと、誰より先に入れてくれるので、誰もいない園内を存分に堪能できて超お勧めです。
9時のガイドツアーの人たちは後から入場の上、ゆっくり説明を聞きながらやってくるので、結局、私たちがハイライトの大花廳を見終わる頃まで他の見学者と鉢合わせることはありませんでした。
無人の園内、戯台の見学と写真撮影ができたのは最高に贅沢な気分でした。
※この特別枠で必ず他のガイドツアー客より先に入れてもらえるかどうかは未確認で、日時や職員の判断によって違うかも知れませんので、ご了承ください。
台中市内から霧峰林家花園までの行き方
台中駅からは50番のバスか、107番または201番のバスに乗ります。
同じ台中駅前でも50番のバス乗り場と、107と201番のバス乗り場は違うので、注意が必要です。
あらかじめGoogle Mapや台中のバスアプリで到着が近いバスを調べておくといいでしょう。
50番のバスは、チャンスホテル(巧合大飯店)前のバス停です。
107番と201番のバスは、台湾大通(臺灣大道)沿のバス停です。
所要時間は、台中駅付近から霧峰まで30〜40分程度。
いずれのバスに乗っても降りる停留所は同じです。
霧峰林家は「霧峰」停留所と「霧峰郵局」停留所のちょうど中間に位置するので、どちらで降りても大丈夫です。
帰りも同じく、どちらかの停留所から50番、107番、201番のいずれかのバスに乗って台中駅まで向かいます。(降りた停留所の道を挟んで反対側のバス停から)
10分も待てばいずれかのバスがやってくるような印象でした。
ちなみに、201番のバスは亞洲大学からやって来るので、時間帯によっては学生でいっぱいなこともあるようです。(実際、私が乗ったバスがそうでした)
霧峰林家宅園へ
2日目の朝は6時過ぎに起床し、7時からのホテルの朝食を待って、7時半にはホテルを経ちました。
7時50分に台中駅バス停から107番のバスに乗って霧峰停留所で降りたのが8時20分過ぎ。
ゆっくり歩いて8時半前には霧峰林家宅園前に着きました。一番乗りです。
開園は9時からなので外観を撮影したり周辺を散歩したりして時間を潰します。
8時50分くらいにチケット売り場が開き、窓口でプリントアウトしておいたメールを見せると、少し日本語が話せる女性が「中国語の案内になるので、自由見学でもいいですか?」と聞いてくれました。
こちらとしてもそのほうがありがたいので、快諾して一人250元を支払います。
チケットと一緒に簡単な日本語の案内チラシと敷地の地図をくれ、見学の順路を説明してくれました。
終盤のハイライトである大花庁に入るためには鍵が必要なので、パスポートを預けてその鍵を受け取ります。
見学終了後は、鍵の返却と引き換えにパスポートを返してもらいます。
写真撮影は可能ですが、フラッシュの使用は禁止ですので気をつけてくださいね。
また、当たり前ですが進入が禁止されている場所には入っていかないようにしてください。
自由見学といえども、マナーを守って節度ある行動を心がけましょう。
宮保第見学
(宮保第と大花庁の見取り図:霧峰林家公式HPより)
- 宮保第第一進(一番手前の門)
- 第二進
- 人文休憩区
- 文物特展区
- 第三進
- 第五進
- お茶の引換所
チケットと一緒にもらったお茶の引換券を渡すと、係の方がお茶を入れてくれます。ここで少し一休み。
- 大花庁へ向かう脇道
大花庁(大花廰)見学
いよいよハイライトの大花庁へと向かいます。
大花庁の舞台広場に入る門は閉めきってあるので、受付でもらったカギをかざして開門します。
扉を開けると四角形の門に続いて円形の門。その先には戯台を取り囲む広場と観覧席。
丸い扉をくぐり抜けてまっすぐ広場に入り、振り向いた時に全容を現す福州様式の大戯台は、思わず息をのんでしまうほどの美しさでした。
鳥肌が立つようなあの感覚をうまく言葉にできません。
おそらくその場に行った人だけが味わえる感動。
しかも、この空間には私たち以外には誰もいません。
まさに独り占めしているような贅沢な時間を過ごさせていただきました。
稚拙な私の写真ではとうてい表現できない臨場感がありますので、ぜひ実際に行ってご自身の目で確かめてもらいたいです。
福州様式の大戯台(ステージ)
天井の緻密な彫刻や細工、鮮やかな牡丹が圧巻でした。
龍の頭に魚の胴体を持つ「鰲魚」は、厄を払い福をもたらす象徴で、後ろを振り返る「麒麟」は、前後の事柄を慎重に考慮して実行するという意味が込められているそうです。
舞台正面に位置する主(あるじ)の特等席。
その少し手前にたたずんで、かつて賓客に囲まれたこの舞台で繰り広げられたであろう華麗な舞や演奏に、しばし心を馳せてみました。
外へ観劇に行くのではなく、役者や奏者を招いて自宅の舞台で演じさせるその贅沢。本当の金持ちというのはそういうことなのでしょうね。
戯台の裏側へ入ってみます。
ここから演者が舞台に上がるのでしょう。
『I’m Not Yours』のMVではアムロちゃんもこの階段に腰掛けて歌っています。
台中市内へ
霧峰林家の宮保第と大花庁を独占的に満喫した後、鍵を返してパスポートを受け取り、再び霧峰のバス停から10時40分のバスに乗って台中市内まで戻りました。
201番のバスは学生さんでけっこう混みあっていました。
11時20分に台中駅バス停に到着し、ランチを食べに向かいます。
まだ一日の前半。これから午後にかけてまだまだ台中観光は続きます。
つづく。
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