先日、日本から旅行でやってきた知り合いと食事に行った来たまなおです。
この方はシーロム界隈に宿泊されており、「庶民的なタイ料理屋さんで食事をしたい」というリクエストがあったので、シーロムでは知る人ぞ知る感じで有名な、路地裏というか路地奥の異空間スポット「タラートナーム・シーフード(Talad Nam Seafood)」へ行ってきました。
庶民的な店希望と言われても、さすがに、私より年配の紳士を連れて道端の屋台というわけにもいかないので、悩んだ末に思い浮かんだのがこの店でした。
以前、同じように「高級レストランではないタイ料理を食べたい」と言ってきた友人と一緒に行ったことがあります。
タイリピーターでそこそこタイの食事情にも詳しいその友人にも、このお店は好評だったんです。
ただし、店の入口は「え、こんなところにレストランがあるの!?」と思うような細くて暗い路地なので、一瞬、友人が不安な表情を浮かべたのは見逃しませんでした。(という顔を見たくて案内したのもあるんですが。笑)
確かに、普通の観光客なら「この先は進んじゃいけないアラート」が心の中で鳴るような雰囲気の路地ですから、無理はありません。
私も最初はビビりました。
ですが、もちろん危険なことはありませんのでご安心ください。
今回は、そんなあやしいバンコク路地奥の激旨スポットを紹介したいと思います。
ちょっと変わったアテンドにもおすすめですよ。
タラートナム・シーフードの場所
このお店の場所は、BTSのサラデーン駅の直下で、シーロムコンプレックスとシーロムソイ1の間の細い路地となります。
BTSから行く場合は、2番出口か4番出口から階段を降りて進みます。
ちょうどタニヤ通りの(シーロム通りを挟んで)反対側あたりになります。
見過ごしてしまうくらい細い路地ですが、路地の入口に「TALAD NAM SEA FOOD」という屋台看板がありますので、これを目印にしてください。
どうですか?不安になるような薄暗い路地ですよね?
路地の入口あたりにも少し席がありますが、暗くて落ち着かないのでスルーします。
そのまま通路を進んで15メートルくらい行くと、右手にぽっかりと現れる空間。
まさに、こんなところにレストランが!という驚き。
思わず「ほぅ~」とか「おお~」とかいう声が漏れてしまいます。
そこには暗くて怪しげな雰囲気はなく(いや、こんな場所にこんな空間があること自体は怪しいといえば怪しいのですが)、明るい秘密基地みたいでワクワクします。
愛想のいいおばちゃんが席に案内してくれます。
確か、3年前に来た時には、よくあるステンレス製のテーブルだった気がしますが、今は立派なテーブルになっていました。
ファランや中国人の観光客、日本人の方も数組おられ、けっこう認知度も上がって人気のようです。
美味しい料理の数々
写真は撮り忘れましたが、メニューには英語も表記され、ある程度料理写真も載っているので指さし注文も可能です。
今回ご一緒した方は、辛すぎるものは苦手とのことだったので、すべて辛さ控えめ「ペットノーイ(เผ็ดน้อย)」で注文しました。
ただし、ソムタムだけは、辛さ控えめと言っても十分辛いことが多いので、唐辛子1本だけという指定をしました。
あと、今回、オーダーはかなり王道というか、日本人が好きそうな定番ばかり注文しましたので、変わり種はそれほどありませんが、お店のメニュー自体はかなり豊富ですので、いろんな好みに対応できると思います。
トム・ヤム・クン(ต้มยำกุ้ง)
火鍋でやってくるので熱々が食べられます。
ここのトムヤムクンは、特に指定していませんでしたが、透明スープ(ナムサイ:น้ำใส)ではなく濃厚スープ(ナムコン:ข้น)でやってきました。ナムコンというのは、無糖練乳とココナツミルクが入った濃厚なスープで、私個人的にはナムコンのトムヤムが好きです。
ここのトムヤムクンの何がすごいって、ぷりぷりの大きなエビが入っていることなんです。
そのへんの食堂ではシバエビ程度の小ぶりのエビが入っていることがほとんどなんですが、ここのはレンゲからはみ出るくらいの大きなエビがゴロゴロ入っていてすごく食べ応えがあります。
スープも濃厚で美味しいんです。
価格は、200バーツだか250バーツだか忘れましたが、これだけのエビが入っていれば納得の値段でした。
ヤム・ルアムミット・タレー(ยำรวมมิตรทะเล)
ミックスシーフードサラダというかピリ辛の和え物。
これまた大きなエビが主張しています。写真ではわかりにくいですが、実はエビ以外にもイカやホタテ、ムール貝、白身魚もたくさん入っていて美味しいんです。
コー・ムー・ヤーン(คอหมูย่าง)
豚の喉肉を焼いたもので、今やタイ料理(正確にはイサーン料理)の定番になっています。「コームーヤーン」という名前が日本人の間でも浸透しつつありますね。
この店のコームーヤーンは柔らかくて見た目ほどしつこくなく、ビールのお供には最適です。
ソムタム(ส้มตำ)
ソムタムも同じくイサーン料理の大定番。
唐辛子1本と言ったので、多少ピリッとするくらいです。
私的には少し辛さが物足りないのですが、知り合いの方にはこれくらいでちょうどよかったみたいです。
安定の美味しさ。
カーオ・パット・クン(ข้าวผัดกุ้ง)
タイの炒飯(カオパット/カーオパット)は、どこも基本的に食べやすくて美味しいのですが、私の好みと合うものとあまり合わないものがあります。
お店によっては、トマトやカイラン菜(カナー)などの野菜も一緒に炒めるために、せっかくのタイ米が少しべちゃつくことがあるんです。
もちろん栄養的にはいいんですが、私としては、やはり炒飯はパラパラの食感が好きなんです。
あと、バターで味付けしているのか、ちょっとまろやかで甘めの炒飯が出てきたときも、私的には残念に感じてしまいます。
そんな中、ここのカオパットは、まなお的にかなり好みな炒飯なんです。
タイ米の特徴をよく活かしたパラパラした食感と、ぷりぷりのエビと卵とねぎというシンプルな具材。
日本の駅前商店街にある中華料理屋さんで食べるチャーパンのような味。
食事の〆にはぴったりでした。
店舗情報
タラートナーム・シーフード
TALAD NAM SEA FOOD
ตลาดน้ำซีฟู้ด (ตลาดน้ำซีฟู๊ด)
住所:259/1 Silom Road Market Si Lom, Silom, Bang Rak, Bangkok 10500
(サラデーン駅の2番または4番出口の階段を降りる。セブンイレブン付近の路地)
※シーロムソイ1にもエアコン完備の支店あり
TEL:081-457-4455
時間:18:00 - 01:30
クレジットカード:使用可(VISA, Master, JCB他)
Facebook:https://www.facebook.com/SeafoodSilom/
おわりに
以上の食事にビール2本とコーラを飲んで、2人で合計970バーツ(約3,500円)でした。
地方や郊外のローカル食堂とか屋台と比較すると、高めではあります。
ただ、あれだけ新鮮な魚介類たっぷりで、繁華街のど真ん中という場所を考慮すれば、十分良心的な価格だと思います。
また、こんな雰囲気の店ですが、クレジットカード払いができるのも嬉しい点です。
高級志向な方や極度の潔癖症な方にはあまりお勧めできませんが、
もし、日本からの友人や知り合いから
「庶民的な雰囲気のタイ料理を食べたい」
というリクエストがあったときの候補のひとつとして押さえておくのには、すごくいいお店だと思います。
ある程度チャレンジ精神を持ち合わせた方へのアテンドなら、きっと喜んでもらえると思います。
シーロムのローカルレストランで迷ったらぜひ。
(※シーロムソイ1に3階建ての支店があり、そちらはエアコン完備なので、清潔好きな方はソイ1店に案内したほうがいいかも知れません)
まなおの勝手なイメージとしては、プロンポン駅下の「イムちゃん」で食事ができる方なら、問題なく喜んでもらえるかと。
ではまた。