siam manao-life

バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

そのハチミツ、危険につき。タイの田舎で買った蜂蜜ニセモノ疑惑!?

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作ったカレーを頑張って消費したら、胃もたれ気味のまなおです。
先日ご結婚され話題となったのは壇蜜さんですが、今日は健康にもいい蜂蜜(タイ語でナムプン:น้ำผึ้ง)のちょっと怖いお話を。

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ちょっとお話があるんですが・・・

今朝、オフィスで仕事をはじめようとしたら、おばちゃんスタッフが私のデスクにやってきて小声でこう言うんです。

「まなおさん、ちょっとお話があって・・・」

その神妙な面持ちに、少し身構える私。
ピンときましたね、

『ああ、もしかしてこの人、行っちゃうのかな』と。

年末が近づくと、タイでは割とありがちなことなんですけど。
今の時期、ボーナスをもらってから転職または田舎に帰ってしまうというタイミングなんです。
うちの会社、離職率が非常に低いのもあって、久しぶりに少し残念な気持ちになりましたが、
まあ、ある程度仕方ないことだと覚悟を決めて話を聞くことにしました。


「あのー・・・、

先日買った蜂蜜、もう食べましたか?



は、はい?( ゚д゚)

予想の斜め上からきたこの質問。
いったい、何事かと!?

「う、うん。食べたけど?」

「そ、その蜂蜜、どんな状態ですか!」
おばちゃん、興奮してかぶせ気味に尋ねてきます。
大げさに口と頬に手を当てて。


いや、いや、いや、なんなのー?
すごく気になるんですけどーーー。

 

社員旅行先で出会ったハチミツ

話は10日ほど遡ります。
うちの会社の社員旅行で他県へ行きました。
途中、あるレストランでランチを食べたのですが、そこに蜂蜜を売りに来ている夫婦がいました。
養蜂場からバイクに乗って直売に来たらしいのです。
特にレストランとは関係はないらしく、店の前の道路脇にゴザを敷いてバケツに入った蜂蜜を売っていました。

食事を終えてバスに戻ろうと歩いていると、蜂蜜売りの周りに会社のスタッフが数人集まっていたので、私もそばに行ってみました。

バケツの中には、なみなみと黄金の蜂蜜が入っており、上部にはミツバチの巣と蜜におぼれた数匹のミツバチが浮いています。
そんな大量の蜂蜜を見たことがないので、感心してみていると、

「まなおさん、ボトル1本たったの180バーツらしいですよ」
「すごく安いです!」
と、うちのスタッフが口々に言います。

見ると、円錐形の漏斗(ろうと、じょうご)と濾すための網を使って、ウィスキーの空ボトルにバケツの蜂蜜を移しています。

確かに、750mlのボトルいっぱいの蜂蜜が180バーツ(約650円)って、激安じゃないですか
タイの養蜂場直売ってすごいなっと思いながら、
結局、スタッフに交ざって私も1本購入しました

一瞬、『そんなにいっぱい買って、消費しきれるのか?』
とも思いましたが、
蜂蜜にタイのライムのマナオを絞ってお湯を注げば「はちみつレモン」ならぬ「はちみつマナオ」が毎朝飲めるし、パンに塗って食べても美味しそうだからと、買ってみることにしたんです。
蜂蜜って健康にも美容にも良さそうですしね。(笑)

そんな経緯で買った蜂蜜でした。


タイには偽物の蜂蜜がある!?


「その蜂蜜、どんな状態ですか!」


って聞かれても・・・。
と、一瞬、怪訝な気持ちになりましたが、
少し考えて、そういえば、ちょっと心にひっかかっていたことがあるのを思い出しました。

旅行から持ち帰って2日後くらいに初めて蜂蜜が入ったボトルのキャップを開けたとき、
「プシュッ!」と炭酸飲料のボトルを開けるときのような音がして驚いたんでした。
でも、その時は、『自然の蜂蜜だから何か発酵するようなものがあったのかな?』程度に思って終わりました。

ただ、その後、数日にわたって、朝の「はちみつマナオ」を作ろうとボトルを開けるたび、多かれ少なかれガスがこもっているいるような音がしたので、少し気になっていました。
それでも、特に異臭がするわけでもないので、『こんなものなんだろう』と思っていたんですね。

ということを思い出し、

「蓋を開けるとガスが発生してるような音がして、上部に少し泡のようなものが浮かぶかな」と伝えると、

やっぱり!
買ったスタッフ全員がそういう風になって、ひどい人なんか、蓋を開けたら泡が噴き出して、半分ぐらいこぼれたんですよ!
というじゃないですか。


ハチミツ爆弾か!
怖すぎっ。


「だから、みんな飲まずに捨てたんです」

いや、私はかれこれ6日くらい飲んでいるんですがね・・・(;'∀')

「そういえば、あの時まなおさんも買っていたのを思い出して・・・」

このおばちゃんスタッフは、あの日、私に蜂蜜を勧めてくれた中の1人だったので、責任を感じちゃってたんでしょうね。

「あの蜂蜜、たぶんニセモノですから、もう口にしないほうがいいです」

とのアドバイスをいただきました。

偽物って・・・そんなんあるんかい?


偽物の蜂蜜の見分け方

たぶん私が無知だっただけなんですが、気になって調べたら、「ハチミツ」「偽物」っていうキーワードで情報がゴロゴロ出てくるじゃないですか!
別にタイに限ったことじゃなかったです。

確かに、安すぎたハチミツ。
でも、タイの養蜂場直販ならそんなものかと思っていたし、精製とかしてなくて多少の不純物は入っている(ケミカル系とか水増しのために故意に砂糖水的なものを入れるということではなく)から安いんだろうくらいに思っていたんです。

ところが、他のタイ人スタッフに聞いたり、タイ語でググったりしたところ、普通に「偽ハチミツ(น้ำผึ้งปลอม)」とか「混ぜ物入りハチミツ(น้ำผึ้งผสม)」という情報がわんさか出てきたりして、急に不安になりました。

本物と偽物のハチミツを見分ける方法的な動画もいくつか目にしました。


น้ำผึ้งปลอม สำนักข่าวไทย


วิธีทดสอบน้ำผึ้ง 3 วิธีสุดง่าย ทดสอบน้ำผึ้งแท้ หรือปลอม : Honey



いずれも、

  1. ティッシュの上に疑わしい蜂蜜を垂らして、紙に水分がにじみ出たら偽物、落とした形状をある程度保って紙に浸みこまなければ本物。
  2. マッチ棒の先を蜂蜜に浸した後、マッチを擦って、火が付けば本物、付かなければ偽物。(下の動画実験ではどちらも火が付いてましたwww)
  3. 水に蜂蜜を垂らして揺らしてみる。溶けたら偽物、溶けずに形を保っていれば本物。

という感じの内容でした。


ただ、日本語サイトでは、
精巧に造られたニセモノ蜂蜜は、その真贋を見分けるのが難しく、DNA解析とか物質の分子レベルでの検査など、科学的に調べないとわからない(それでも100%ではない)みたいに書かれているのを目にすると、

こんな原始的な方法で判断していいの?という疑問もわきますが、

タイの田舎でそこまで巧妙に偽の蜂蜜を作って売っているとは思えないので、こういう方法で判定してしまってもいいのかも・・・

とも思ったりする一方で、
(末端の販売は)田舎の夫婦を装いながらも、実は組織的に造っている可能性もあるかも知れないし・・・
とも思ったり。

でも、そのまた一方では、
実は、本物の蜂蜜だけど、ハチの巣の一部とか埃だとか、空き瓶の雑菌だったりが混入しているから発酵してしまっているだけかも知れない・・・
と、あの夫婦を擁護したい気持ちにもなったり・・・。

とか、いろいろ考えだすとスパイラルなわけですが、
でも、結局は、一度不信感を持ってしまったら、やっぱりダメですね

せっかく旅行先から重い瓶を鞄に入れて買って帰りましたが、これ以上口にするのは、ちょっとやめておこうと思います。

もっとも、真贋を見分けるのがそれほど難しいのなら、スーパーやネットで売られている蜂蜜だってよくわからなくなってきますよね。

本当にピュアな蜂蜜を買いたければ、よっぽど信頼できる業者から買うなり、養蜂場に直接行って、自分の手でハチの巣から採取するなりしないとダメなのかもしれませんけど。

そんな、書いてるうちに落としどころを見失った、偽物疑惑の蜂蜜の話でした。

 

 

ではまた。