昨今のLCC(格安航空)の普及もあり、タイ国内旅行は飛行機移動が早くて便利ですが、鉄道を利用したのんびり旅行もまた情緒があっていいものです。
特に長距離寝台列車や特別観光列車などは、タイ人にとっても海外からの旅行者にとっても人気があります。
そんなタイ国鉄の予約システムの一部変更が、先日発表されました。
これからは、1つの身分証明書に対して1枚(1人分)のチケットの予約購入が可能とのことです。
2024年7月7日、タイ国有鉄道は、国民が便利で迅速、安全かつ公平に鉄道を利用できるような、サービス向上を行う旨の発表を行いました。
“One ID One Ticket : หนึ่งรหัส หนึ่งผู้ใช้บริการ”と呼ばれる新システムでは、1つのIDで1人分のチケットが購入できることとし、チケットと搭乗者の名前が一致することで、高値でのチケット転売を防止したり、事故の際の補償にも役立つとのことです。
本当に必要としている人が鉄道利用できる機会を増やすことを目的としています。
この“One ID One Ticket”は、タイ全土の国鉄の駅で購入する場合にも、オンライ購入する場合(D-Ticket)にも適用されます。
外国人はパスポート番号での購入となり、乗車する際もパスポートを忘れないように携帯しましょう。
また、当システムは、特急列車、急行、快速、観光列車のチケット予約に適用され、近距離列車は除外されます。
なお、チケットを予約購入した後でやむを得ない変更が生じた場合は、タイ国鉄の規定に従って払い戻しができます。
報道によると、将来的には国営の長距離バス会社とも提携して同じシステムでバスのチケット購入もできるようにしたいとことです。
タイ国鉄のウェブサイトからチケット予約(D-Ticket)のページをちょっと確かめてみましたが、特に大きくシステムが変わったという印象はありませんでした。
以前も外国人はネット予約時にパスポート番号と名前を入力していたし、チケットには名前も印字されていました。
ただ、今までは、車内検札でチケットを提示した際にパスポートを確認されたことは一度もありませんでした。(私は)
今後は、チケット予約時の身分証確認や車内での本人確認が厳格化されるということなのでしょうかね。
ちなみに、予約サイトで試しに2人分の予約で同一のパスポート番号を入力してみたら、システムではじかれました。
チケットの発券まではしていないのでわからないのですが、今まではなかったパスポート番号も今後はチケットに印字されるのでしょうかね?
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【2024年7月12日追記】
昨日、タイ国鉄D-Ticketサイトで実際にチケットを購入してみたんですが、発行されたPDFのチケット(これをプリントアウトして乗車時に提示)は以前のものと特に変わりはなく、私のパスポート番号や同行者のタイ人ID番号の記載はありませんでした。そもそも個人情報保護の観点からID番号は記載されないのかも知れません。
結局、名前のみ照合するってことでしょうかね。(QRコードを読みこめばIDの詳細情報を照会できるのかも?)
何はともあれ、乗車時及び車内検札でIDやパスポートによる名前確認だけでも徹底すれば、転売や買い占め問題はほぼなくなるとは思いますが、果たしてどうなりますか。
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いずれにしても、チケットの買占めや転売が少なくなるのなら大歓迎ですね。
現場でどこまで厳格に運用されるかは未知数ですが、タイ国鉄を利用する際は、パスポートを携帯するようにしましょう。
以上、タイ国鉄の乗車券購入システムが一部変更となった話でした。
ではまた。