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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

朝焼けの巨大網とタレーノーイの睡蓮は必見!(パッタルン県)

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もう9月も下旬になりましたが、今回は4月のソンクラーン休み(タイ正月)に再訪したタレーノーイ湖の話を書きますよ。(汗)

タイで睡蓮が一面に咲く湖と言えば、ウドンタニー県のタレーブアデーンが有名です。
でも、南部パッタルン県にあるタレーノーイの睡蓮もそれに負けないくらい非常に見事で美しいのです!

ということで、微力ながらもパッタルン県の認知度アップに貢献したく、自然の宝庫タレーノーイの魅力を紹介したいと思います。
(誰にも頼まれていませんが…)


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夜明け前にスタンバイ

その日、私たちはまだ日が昇る前の5時半にボートを予約していました。
4時半に起きた私は、湖にせり出すように建てられたコテージのベランダに出て、まだ真っ暗な空に輝く星々の写真撮影に挑戦。

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いわゆる星景写真というものをほとんど撮ったことのない超初心者ですが、Youtubeやウェブサイトで得た知識を元に見よう見まねで撮影してみました。

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いろいろダメな点は多いとは思いますが、星々の輝きを写真におさめられただけでも上出来と自己満足。(笑)


そうこうしているうちに約束の5時半に近づいたので、星空撮影は終了してコテージの桟橋へと向かいます。
木製の小さな桟橋の先には、タイではおなじみの小さなロングテールボートがすでに待っていてくれました。

東の空が少し白んできたので、私たちは少し急いでボートに乗り込みました。
船頭のおじさんと私たち2人。
波の音だけが漂う静寂にエンジン音が響きました。

夜明けの巨大網(ヨー・ヤック)と睡蓮の湖を見学する貸し切りツアーのスタートです。

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※船の貸し切りツアーは、泊まった宿で手配してもらいました。
時期によって値段が多少変わるようですが、1,500~2,000バーツでボート1隻船頭さん付を貸し切れます。(日の出前から10時くらいまで)



巨大仕掛け網「ヨー・ヤック」

コテージの前の湖は、タレーノーイ湖ではなく、巨大なソンクラー湖の北端部分にあたります。





agodaで検索する

※Wetlandcampには4つのコテージがありますが、景色の面では特にNo.2とNo.3の部屋がお勧めです。




このあたりはパークプラ(ปากประ)という漁村で、湖の沖合数十メートルの場所に設置された「ヨー」( ยอ)という大きな仕掛け網が有名です。


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木と竹で組まれた足場に、竹竿の先に取り付けられた網が設置されています。

紐を引っ張ったり、人間が重りとなって移動することで、いわゆる「てこの原理」を利用したりして、1辺数メートルもある巨大網を湖底に沈めたり引き上げたりします。

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漆黒の湖面と次第に色を変える夜明けの空に、巨大網「ヨー・ヤック / ยอยักษ์」(『鬼網』『ジャイアント網』の意味)が浮かび上がる姿は、なんとも幻想的でよかったです。

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朝焼けのオレンジの空を背に映える巨大網と船頭さん。

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タレーノーイ湖へ

すっかり日も昇りました。

毎日当たり前のように迎えている朝ですが、こうして太陽が姿を表す瞬間を眺めていると、改めてその神々しさやありがたさに思い至ったりします。

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パークプラ集落の沖合いでしばらく巨大網を眺めたら、いよいよタレーノーイ湖へ向かって移動です。



www.youtube.com




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途中、浅瀬の湿地で水牛たちにも遭遇しましたが、前回来た時の水牛の群れが圧倒的だったのに比べて、今回は数頭がぽつりぽつりという感じだったので、少しさみしかったです。

前回の様子はぜひこちらの記事もご覧ください。

www.manao.life




とてつもなく長いエーカチャイ橋(サパーン・チャルーム・プラキアット・ペーットシップ・パンサー)の下をくぐって水路を進むと、そこはもうタレーノーイです。

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手投げ網を仕掛ける人たちを横目に、ボートは光る水面を滑るように進んでいきます。

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睡蓮の湖面

しばらく行くと、ついにやってきました。
湖面一面に睡蓮の花が咲き乱れるエリアです。

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いや、本当は最盛期には少し早かったので、咲き乱れるというほど満開ではありませんでしたが、それでも十分きれいでした。


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この辺りにはサギなどの水鳥たちもたくさん飛来しており、なんだか別世界のような雰囲気を醸し出していました。

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前回年末に来た時は、睡蓮はまったく見られなかったので、ようやく果たせたリベンジに感無量です。

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自然豊かなタレーノーイは、季節に応じた景観を楽しめる場所なんだと改めて感じました。

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湖面に広がる可憐な睡蓮の花を堪能したら、タレーノーイを横断するようにして、元来た水路とは別の運河を通ってパークプラ集落へ戻りました。

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タレーノーイ水鳥公園

タレーノーイ湖のほとりにあるバードウォッチングパークを訪れました。

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ここは入場無料の公共施設で、湖に張り出した遊歩道や東屋から水辺の鳥を鑑賞することができます。


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広々とした湖岸の風景を見渡せる桟橋は気持ちがいいのですが、天気のいい日は日差しが強いので日焼け対策や暑さ対策は必須です。

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湖上の遊歩道散策を終えて車に戻ろうとすると、奇妙なコウノトリのような鳥の写真パネルが目にはいりました。

それで、そのパネルが示す方向にある階段を上がっていくと…

なんと、すぐ近くの木の枝に、大きな鳥がとまっているいるではありませんか。


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禿げたコウノトリのような感じで、ふと「銀河鉄道999」に出てきた黒い鳥を思い出しました。(おわかりいただけるでしょうか…)

この鳥、「インドトキコウ」(นกกาบบัว / Painted stork)というらしいです。


鎖か何かで繋がれているのかと思ったら、そうでもありません。
木の枝に巣を作ってそこで雛を育てているのです。


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子育て中だから、こんなに近くに人が来ても逃げるわけにもいかないのでしょうが、そのストレスはいかほどなものなんでしょうか。
(といいつつ、カメラを構えている私なのですけど…)


何も、わざわざこんな人が近くにいるような場所に巣を作らなくてもいいのに。。。
しかも、ふたつ(2家族?)も。


時折、親鳥が羽をマントのように広げて、雛鳥を風からかばうような仕草をしていました。
雨季直前ですから、大雨が降ってきた時もこうして子を守るのでしょうね。

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あまりストレスを与えすぎてはいけないと、写真を何枚か撮ったら静かに階段を降りましたが、何気にこのバードウォッチング施設で一番印象に残った鳥でした。



<施設情報>
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タレーノーイ水鳥公園
อุทยานนกน้ำทะเลน้อย (เขตห้ามล่าสัตว์ป่าทะเลน้อย)
Thale Noi Bird Watching Park
所在地:ตำบล พนางตุง อำเภอ ควนขนุน พัทลุง 93150
    Phanang Tung, Khuan Khanun District, Phatthalung 93150
TEL:074-685-230
時間:05:00-17:00
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パークプラ運河沿いでランチ

ランチはパークプラ橋の少し上流にある「バーンチャーム」(บางชาม)というレストランで食べました。


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パークプラ運河の景色が眺められ、雰囲気のいいお店でした。

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料理も美味しくておすすめです!


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クア・クリン・ムー(คั่วกลิ้งหมู 150THB)
ターメリックが入った豚肉の炒めもの。
南部料理の定番で、基本的にとても辛いので、たしかこの時は辛さ控えめでお願いしたと思います。
それでもけっこうピリ辛でご飯が進みます。
私の好きな南部料理のひとつです。



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パット・プリアオ・ワーン・タレー(ผัดเปรี้ยวหวานทะเล 180THB)
シーフードの酸っぱ甘い炒めもの。
日本料理でいうところの甘酢あんかけっぽい味付けで、少しなごみます。
南部料理はとても辛いので、こういう味付けのものも入れたくなるんです。(笑)



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ゲーン・クア・ヌアプー・バイチャプルー(แแกงคั่วเนื้อปูใบชะพลู 220THB)
ハイゴショウの葉と蟹肉入りのカレー。
なんか、注文した料理がどれも同じような色の系統になってしまいました。(^^;
でも、新鮮な蟹肉がゴロゴロ入っていて、とても美味しかったです。



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<レストラン情報>
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バーンチャーム
ร้านบางชาม
Bang Cham
所在地:66 ม.11ต.ลำปำ อ.เมือง จ.พัทลุง 93000
    66 Moo 11, Mueang Phatthalung District, Phatthalung 93000
TEL:091-848-8599
時間:10:30-21:00
URL:https://www.facebook.com/profile.php?id=100055219914595
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おわりに

パッタルン県にあるパークプラ漁村の独特な仕掛け網とタレーノーイ湖の自然に魅了されたのが、2021年の年末。

その数か月後に、タレーノーイ湖の水面を赤く彩る睡蓮を見たくて再訪しました。

いずれもとても印象に残る楽しい滞在となったわけですが、それでもまたいつか来たいと思えるほど、お気に入りの場所になりました。

この記事が、少しでもどなたかの興味とか好奇心とかに響いたり、何らかのお役に立てれば嬉しいです。

ではまた。