少し前の話になりますが、バンコクの旧市街にある素敵な宿に泊まってきました。
黄金の丘寺院「ワット・プーカオトーン」(วัดภูเขาทอง)が部屋の窓から見えるんです。
比較的リーズナブルで清潔な宿は、週末の気分転換や旧市街散策にも最適です。
周辺には有名なストリートフード店もたくさんあります。
- 黄金の丘
- Tim Mansion(ティムマンション)
- ホテルからの風景
- 昼ご飯はパッタイ
- 白い仏像と五十二比丘尼像の寺「ワット・テープティダーラーム」
- 金属城「ローハ・プラサート」(ワット・ラーチャナッダーラーム)
- 屋台でイェンターフォー
- オーンアーン運河ウォーキングストリート
黄金の丘
黄金の丘とか黄金の山とか呼ばれる「プーカオトーン」は、ラーマ5世の時代に完成した人口の山で、80メートルほどの高さながら、ほぼ平地しかないバンコクで唯一の山とも言えます。
今でこそ高層ビルが立ち並ぶバンコクの町並みですが、150年ほど前は山の上に建てられた仏塔がこの辺りで最も高い建物でした。
今でもバンコクの旧市街ではちょっとしたランドマーク的な存在であり続けており、広くバンコクを見渡せるその頂上からの景色はなかなか素晴らしいものです。
Tim Mansion(ティムマンション)
私がこのホテルを見つけたのは、グーグルマップでした。
1人でGoogleマップを眺めながら、行きたい場所を探して保存したり、空想旅行をしたりするのが割と好きなんですが、その日もなんとなくバンコクの旧市街あたりの地図を眺めていました。
すると、私が好きな寺院のひとつ、黄金の丘寺院(ワット・プーカオトーン)周辺に、Tim Mansionという宿を発見。
(Googleマップでは『Tim Mansion Bangkok Hotel』と記載)
ホテルの写真やレビューを見ると、この宿からの景色がとても良さそうです。
土曜日のまだ午前中。
今日も明日も特に予定はありません。
黄金の山が見える部屋で900バーツ(約3,200円)と、なかなかリーズナブル。
衝動的に予約を入れてしまいました。(笑)
実際のお部屋は若干狭めでしたが、こじんまりとして清潔感があったので、景色と値段を考えたら、まなお的にはすごく満足でした。
決して、一流ホテルのような設備やサービスは期待しないでくださいね。
清潔で設備の整った上質のゲストハウスみたいな感じだと思っていただければいいかと。
場所は、マハーチャイ通りにあるミシュラン掲載の有名タイ料理食堂「ジェー・ファイ」(Jay Fai / ร้านเจ๊ไฝ)の脇の路地を入っていったところとなります。
この辺りは、同じくミシュランで紹介された人気パッタイの店「ティップ・サマイ」(Thip Samai / ทิพย์สมัย)があったり、夜になると屋台がたくさん出たりと、美味しいストリートフードを堪能できるエリアでもあります。
また、周りには巨大ブランコやワット・スタット、ワット・ラーチャボーピットといった有名寺院も点在しており、少し歩けばカオサンや最近人気スポットになっているオーンアーン運河のナイトマーケットにだって行けちゃいます。
旅行者もバンコク在住者も、バンコク旧市街で非日常を存分に味わえること間違いなしです。
<ホテル情報>
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ティムマンション
Tim Mansion Bangkok Hotel
所在地:337 ถนนมหาไชย แขวงสำราญราษฎร์ เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร 10200
337 Mahachai Rd,Samranrat Phra Nakhon Bangkok , Thailand 10200
TEL:092-437-5420
URL:https://www.timmansionbkk.com/
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ホテルからの風景
ここでは、ホテルからの風景をいくつか紹介したいと思います。
部屋からは、眼下に運河と下町の佇まい。
そして小高い丘の上に黄金の仏舎利塔が燦然と輝いています。
部屋を出て屋上に上がってみました。
そうなんです、このホテルの屋上はちょっとしたビューポイントになっているのです。
コロナ禍で宿泊客も少ないからか、椅子は積み重ねられ端の方に片づけてありましたが、繁忙期にはちょっとしたルーフトップカフェのような感じになるのではないかと思います。
夜中にライトアップされたワット・プーカオトーン寺院をこの屋上から撮影してみました。
昼ご飯はパッタイ
ちょっと時間は遡りますが、この日、Tim Mansionにチェックインする前に、近くのレストランでエビのパッタイを食べました。
たまたま通りかかった「バーン・ワンデーン」(Baan Wang Daeng / บ้านวังแดง)というお店。
自動車部品の販売店が立ち並ぶちょっと無機質な通りを歩いていたら、ぽつんとオアシスのように現れたその店に吸い込まれてしまいました。
明るく清潔そうな外観と店内、高い天井、そしてエアコン。
強い日差しの中を歩いていたので、一息つくには最高でした。
メニューをざっと見てみると、それほど高い感じでもなさそうです。
(もちろん屋台よりは高いですが)
とりあえずお勧めと書いてあったエビのパッタイを注文してみたんですが、なかなかもちもちで美味しかったです。
<レストラン情報>
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バーン ワンデーン
บ้านวังแดง
Baan Wang Daeng
所在地:58-62 ถ. หลวง แขวง บ้านบาตร เขตป้อมปราบศัตรูพ่าย กรุงเทพมหานคร 10100
58-62 Luang Rd, Ban Bat, Pom Prap Sattru Phai, Bangkok 10100
TEL:095-725-7502
時間:11:00-22:00
URL:https://www.facebook.com/baanwangdang/
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白い仏像と五十二比丘尼像の寺「ワット・テープティダーラーム」
チェックインをして一休みしたら、周辺散策にでかけました。
ティムマンションからマハーチャイ通りに出たところには、雰囲気のいいカフェが並んでいました。
いつかゆっくり利用してみたいです。
マハーチャイ通りを少し北上すると、小さなお寺があります。
ワット・テープティダーラーム(Wat Thepthidaram / วัดเทพธิดารามวรวิหาร)といい、第三級王室寺院に格付けされている由緒正しいお寺です。
1839年、ラーマ3世が娘のウィラート王女のために建立しました。
本堂(プラ・ウボーソット)に安置されている身の丈52cmほどの本尊は真っ白で、とても印象的でした。
この仏像は後世ラーマ9世によって「プラ・プッタ・テーワウィラート仏」(พระพุทธเทววิลาส)と命名されました。
王女のお名前にちなんでいますね。
本堂の隣にある礼拝堂(ウィハーン)には、52体の比丘尼(尼さん)の像が安置されいます。
これだけたくさんの尼僧像が安置されているのは非常に珍しいと思います。
さすがは王女ゆかりのお寺ですね。
今でも女性の参拝者が多いお寺なんだそうです。
金属城「ローハ・プラサート」(ワット・ラーチャナッダーラーム)
ワット・テープティダーラームを後にしてマハーチャイ通りをラーチャダムヌン通り方面へと北上すると、ワット・ラーチャナッダーラーム(วัดราชนัดดารามวรวิหาร)というお寺があります。
こちらも第三級王室寺院に指定されている立派なお寺です。
このお寺は、メタルキャッスルと呼ばれる仏塔「ローハ・プラーサート」(โลหะปราสาท)が有名です。
たくさんの尖塔を持つ、まさに城郭のような仏塔は圧巻です。
このローハ・プラーサート、私の記憶では真っ黒な塔だったのですが、近年大規模な修復が完了したようで、いつの間にか白と黄金の煌びやかな姿になっていました。
17時の閉門ギリギリに入ったので、少し急ぎ目に頂上を目指します。
中央の螺旋階段をとにかく上へ上へと上がります。
もう少し時間に余裕があれば、各階でもっとゆっくり参拝・見学してみたかったです。
7階の頂上には、仏舎利が安置されています。
7階からの景色はなかなかの絶景です。
37の尖塔の先にバンコク旧市街がぐるっと見渡せます。
ここから見る黄金の丘、プーカオトーンの姿も美しいです。
しばらく景色に見惚れていましたが、下から職員の方が上がってきて参拝者に閉門の声がけをしだしたので、私もそろそろ降りることにしました。
このローハ・プラーサートの開門時間は、朝の9時から夕方5時までです。
屋台でイェンターフォー
この後、黄金の丘の麓をぐるっと散歩してからホテルに戻り、屋上で夕暮れのワット・プーカオトーンを眺めていたら、すっかり日も暮れて仏塔がライトアップされました。
綺麗ですね。
日が落ちた後のホテルのロビーも玄関先も、昼間とは違う雰囲気で素敵です。
この日の夕飯は、ホテルのすぐ近くに出ている屋台でピンクの麺「イェンターフォー」(เย็นตาโฟ)を食べました。
イェンターフォーといえば、ピンク色のスープのせいで昔は敬遠していたのですが、ある時から食べられるようになり、今ではかなり好きなメニューのひとつになりました。
この日はトムヤム味にしてみました。
具沢山で美味しかったです。
<屋台情報>
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ティー イェンターフォー
ตี๋ เย็นตาโฟ
Tee Yen Ta Fo
所在地:256 ถ. มหาไชย แขวง สำราญราษฎร์ เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร 10200
256 Maha Chai Rd, Samran Rat, Phra Nakhon, Bangkok 10200
TEL:092-817-4200
時間:17:30-02:00
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オーンアーン運河ウォーキングストリート
食後の腹ごなしに少し歩いてみることにします。
向かったのは、最近の人気スポット、オーンアーン運河(คลองโอ่งอ่าง)のウォーキングストリート。
少し前までは決してきれいとは言えない運河だった一角を、近年バンコク都が整備・開発し、新しい観光スポットとして生まれ変わりました。
週末にはオーンアーン運河一帯は歩行者天国となり、屋台や露店が軒を連ね、ちょっとしたお祭りのような雰囲気となるのです。
ということで、マハーチャイ通りをチャルンクルン通りまで10分ほど歩きました。
この時、すでに20時過ぎだったので、店終いを始めている屋台もわりとありました。
ただ、運河沿を歩いているだけでも明るく楽しげな雰囲気は味わえました。
ウォールアートがいっぱいです。
途中、屋台でアイスクリームを購入。
クレープに包まれたアイスとパクチー。
台湾巻きアイスクリーム(ไอติมม้วนไต้หวัน / 花生捲冰淇淋)みたいに書かれた看板がありました。
ピーナッツ粉をまぶしてクレープで巻いた台湾のアイスクリームなんでしょうね。
パクチーとアイスの組み合わせ、はじめて食べました。
まあ、パクチーは嫌いではないので普通に食べられましたが、特別に美味しいかと聞かれるとまあそうでもないかなという感想でした。
その後、さらに寂しくなったウォーキングストリートを少し散策してホテルに戻りました。
そして再び屋上からライトアップされた黄金の丘寺院を撮影したりして。
この日は炎天下の中わりと歩いて体力を消耗していたのか、シャワーを浴びてベッドに横たわったらいつの間にか熟睡してしまっていました。
翌日の散歩の様子はまた次回に。
ではまた。