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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

配偶者や親族でなくても受取人にできる【タイの日本人共済組合保険・TJDA共済】

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最近、コロナ禍ということもあり、クレジットカード付帯の海外旅行保険と会社が契約してくれている医療保険だけでは心もとないので、タイ国内で日本人が契約できるいい医療保険はないかと調べている中で、婚姻関係や血縁関係にない人を保険金の受取人に指定できる保険があるのに目が留まりました。
タイの保険で事実婚の相手や友人が保険金を受け取れるとは思ってなかったので、少し調べてみました。

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今回はこのタイの日本人共済組合の医療保険・生命保険について書きたいと思います。
タイで働いている方や留学でタイに滞在されている方、タイ人と結婚されてる方など、観光ビザ以外の有効なビザを持っている人は加入できます。
ご興味あれば、ご参考にどうぞ。

※この保険は、親族でない人を受取人にできることを売りにしているわけではありませんし、そのような契約を特に推奨されているわけでもありません。
私が保険の加入条件などを調べる中で、たまたま得た情報のひとつにすぎませんので、その点はあらかじめご承知おきください。

※また、そもそもこの共済組合は非営利団体で、一切の勧誘やセールスや広告なども行っておられず、私は当共済組合からPRを依頼されているわけでもありません。
関係者の方、もしこの記事内容に間違いや不都合があるようでしたら、削除しますのでご連絡ください。

 

 

コロナ禍でカード付帯の保険が使えない

普段、私は少なくとも3か月に一度は日本へ帰国しているので、タイで病院にかかる際には、クレジットカード付帯の海外旅行保険をメインで利用しています。
ところが、この新型コロナ騒ぎのおかげで、4月と7月、8月の一時帰国が不可能になり、9月の帰国でさえ雲行きがあやしくなってきました。

通常、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、日本を出国してから90日以内のみカバーされるというのがほとんどです。
(※一部カードは、海外での利用付帯が可能なものもあるようです)

クレジットカード付帯保険の適用期限後に、怪我をしたり病気にかかったりしたら、ちょっと心配だなと思い始めたんです。

一応、会社負担でタイの医療保険にも加入してもらっているんですが、このプランは通院の適用額や、入院でも部屋代のカバー額が若干低めなんですよね・・・。

あと、もちろん、タイで働いているのでタイの社会保険はありますが、指定病院でしか使えないし適用範囲も非常に限定的なので、ほぼあてにできない感じ。
というか、社会保険でカバーされる治療自体への不安もあるし。

というわけで、今ある保険の足しになるようなタイ国内で加入できる健康保険をいくつか調べてみたら、日本人共済組合保険(TJDA)というのが目についたんです。


日本人共済組合保険

前置きがながくなりましたが、日本人共済組合の保険について紹介していきます。

日本人共済組合

Thai-Japanese Development Association (TJDA)
2011年に設立された社団法人で、「助け合い」「相互扶助」を理念に掲げ、共済事業を通じてタイに住む邦人の経済的な危険や不測の事故に対する相互の救済(組合員の傷害、疾病、死亡に対する給付など)を行っているそうです。

www.jp-assn.com

 

TJDA共済
この保険は、いわゆるグループ保険です。
日本人共済組合が保険会社と代表契約(団体契約)をし、手頃な保険料で手厚い保障を組合員に提供できるという仕組みです
したがって、このグループ保険に入るためには、日本人共済組合の組合員(会員)になる必要があります。
また、死亡金の受取人に関しても、個人が保険会社に対して直接的に指定するというよりは、日本人共済組合に受取人(との続柄)を承認してもらうという感じなんだと思われます。

 

日本人共済組合加入条件

  • タイ国に居住する日本人及び日本と携わる人(日本人配偶者や子供、日系企業の社員や日本語学校の生徒など)
  • 入会時満15歳から満65歳未満まで
  • ノービザや観光ビザは不可

共済組合入会金・組合費

  • 入会金・・・350 Baht
  • 組合費・・・保険に加入する方は、実質「組合費=保険料」ということになり、保険の種類によって、
    1ヶ月あたり1,500Baht(スタンダード)、
    同じく3,000Baht(PLUSスタンダードプラン)、
    同じく4,300Baht(医療プラン)の三種類があります。

プラン一覧

 

  スタンダード PLUSスタンダード 医療プラン
保険料(組合費)/月 1,500 3,000 4,300
<生命保険>      
生命保険 1,000,000 1,500,000 100,000
災害死亡及び機能喪失保険 1,000,000 1,500,000 100,000
高度障害保険 1,000,000 1,500,000 100,000
事故による死亡の場合 2,000,000 3,000,000 200,000
公共交通機関利用の場合の事故による死亡 3,000,000 4,500,000 300,000
<医療保険>      
A 入院給付金(最大31日)/日 9,000 9,000 10,000
ICU(最大7日)/日 18,000 18,000 20,000
B その他の医療サービス 72,000 102,000 400,000
C 手術料(最大) 75,000 105,000 120,000
D 医師による回診(1日1回、最大31日) 3,000 4,000 5,000
E 事故による救急外来患者治療 20,000 26,000 30,000
F 専門医による診察費(B, Cには含まれず) 12,000 15,000 18,000
G 葬儀費用 180,000 180,000 200,000
H 通院外来治療 (OPD) (最大年間30回)
2,000 3,000
I 外来時の検査費用 (健康診断は除く) 年間
6,000 9,000

日本人共済組合のウェブサイトより一部抜粋

  • スタンダードプラン・・・月額1,500バーツでそこそこお得なプラン。
    通院外来診療(OPD)はカバーされませんが、入院の部屋代等が1日9,000バーツ出るのは、同程度の保険料の他社プランと比べると、かなりいいです。バンコクの有名私立病院の場合、入院の部屋代だけで5,000バーツ以上なんて普通にありますからね。
    通院の保険は必要ないという方にはいいプランだと思います。

  • PLUSスタンダードプラン・・・月額3,000バーツで、通院外来診療も1回2,000バーツ(年間30回まで)カバーされます。
    死亡時の受取額や手術代のカバー額はスタンダードに比べて多少高い程度なので、通院の保障に重点を置く人向けだと思います。

  • 医療プラン・・・月額4,300バーツで、医療保険に重点を置いたプラン。
    死亡時の受取額は少ないです。


※いずれも、タイ国内の大手提携病院(バンコク病院、バムルンラード病院、サミティベート病院、BNH病院など)では、キャッシュレスサービスが受けられます。

※日本を含む海外で病院にかかった場合は、キャッシュレスサービスは受けられず、実費を立て替える必要がありますが、タイ帰国後に保険金請求が可能です。


支払い方法

各プランの支払いは、3か月分6か月分1年分の中から選べます。(初回のみ、入会金として350バーツが加算されます)
特に期間による保険料の違いはありません。
とりあえず3か月だけ加入してみるということも可能です。

支払い方法は、Rabbit Line Pay、SCB Easy Pay、銀行振り込みが可能です。


※各種プランや入会方法、退会方法、その他詳細は、日本人共済組合のウェブサイトでご確認ください。

THAI-JAPANESE DEVELOPMENT ASSOCIATION タイでの医療保険加入なら、社団法人日本人共済組合


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受取人について

タイの日本人共済組合保険についてざっくりと紹介してきましたが、ここからは、タイトルにも書いた、死亡金受取人を配偶者や親族以外の人物で申請することについて書きたいと思います。

そもそも私がこのことについて知ったのは、共済組合の質疑応答のページにこんな項目があったからです。

「籍を入れていないタイ人の恋人を保険の受取人に指定できますか?」
「可能です。別途申請書が必要です。」

ということで、友人や恋人も指定できますが別途申請書が必要です。

まず、日本人共済組合に配偶者や親族以外の受取人を指定するための申請書を請求します。
そして、(保険申し込み用紙にも受取人名は記載しますがそれとは別に)共済組合からもらったこの受取人申請書(承認書)に受取人の氏名や続柄などを記入した上で、受取人に指定する人物のIDカードのコピー(要サイン)を添付して申請します。

私もタイにそこそこ長く住んでいて、昔からお世話になっているタイ人、親友、日々の生活や心の支えになってくれている大事な人がいます。
そんな人たちに何かを遺せたらいいなと考えることがあったので、この保険に興味を覚えました。

本当は、本人には予め知らせず、私がいなくなった後にいくらかのお金がその人たちに渡ればいいなというのが理想でしたが、受取人指定にあたっては本人のIDコピーと署名が必要なので、こっそりプレゼントというわけにはいかなそうです。

とはいうものの、人間いつどうなるかわからないですし、誰もが必ず迎える日のことでもあるので、準備しておこうかなと思い始めました。
この先ずっとタイに住み続けるのか日本へ帰るのかはまだわかりませんが、少なくとも私がタイにいる間、万が一のことが起った時のために、諸々の手続きをお願いしておくのもいいかなと。

もちろん、お金がからむと悲しい事件が起こったりする可能性も無きにしもあらずなので、そのあたりは慎重に考えつつですよ。


おわりに

タイ人の知人・友人でも保険の受取人にできるんだ。
ということに興味を持ったタイ日本人共済組合の生命保険&医療保険ですが、内容自体もわりと魅力的だと思います。

  • グループ保険ならではの保険料が安い割に手厚い保障。
  • 短期間の契約も可能。(支払い期間が3ヶ月から選べる)
  • タイ国内キャッシュレス対応の提携病院多数あり。
  • 海外や日本一時帰国時も保険適用。(立替後タイで請求)
  • 新型コロナ治療も適用

など。

一方で、保険に加入し続けられるかどうかは共済組合の存続次第という点もあるかとは思いますが、全体的にみてなかなかいい保険だなと感じました。


今回もまた少しニッチな情報となりましたが、どなたかの関心と繋がればいいなと思います。

 

 

ではまた。