ここ数日、バンコクは一時的に雨が降ったりして、PM2.5が多少ましになったようなそうでもないような・・・。
目がかゆいまなおです。こんにちは。
さて。
早速ですが、年末年始の一時帰国時の名古屋から南知多旅行の続きです。
年明けてからけっこう経つので、さくっと行っちゃいます!
名古屋から常滑へ
熱田神宮で年末の参拝を終えてから、名鉄特急に乗って常滑(とこなめ)まで向かいました。
常滑といえばあの常滑焼で有名な土地です。
中部国際空港(セントレア)のすぐ手前だったんですね。
知りませんでした。
事前にいくつか知多半島付近の観光スポットを調べてみたんですが、年末は休業している施設も多かったです。
常滑焼の窯元や観光施設が開いているかは不確かでしたが、やきもの散歩道を歩いて雰囲気を楽しめればいいかなという気持ちで出かけました。
神宮前駅から電車で20数分で常滑駅に到着。
駅のコインロッカーに2人分の荷物を預けます。
常滑神社という合格祈願の作品が構内に。
「滑」が逆さになってます。なるほど。
駅の観光案内所は閉まっていましたが、その前に置いてあった、やきもの散歩道マップをもらって散策を開始します。
とこなめ招き猫通りは、道路の壁に様々な招き猫の焼き物が陳列されています。
その通りを少し先まで進んで上り坂を上がっていくといくつかの工房ギャラリーがあったので、中をのぞかせていただきました。
ひとつ、とても斬新ですてきなぐい呑みがあったのですが、かなり予算オーバーな価格がついていたので諦めました。
ちなみに、私はやきものの産地で気に入ったぐい呑みを買い求める、自称ぐい呑みコレクターであります。
今回は買えませんでしたけど(笑)
そこからしばらく歩いて、先ほど下から見えていた巨大な招き猫のオブジェ「とこにゃん」の前に出ました。
このとこにゃん、見てみたかったんですよね。
設置してある場所とか方角とか、ちょっとイメージしてたのとは違ったんですけど、とりあえず拝めたからいいか。
やきもの散歩道をぶらぶら歩いて登窯(のぼりがま)のあたりまで行ってみました。
10本煙突のなかなかカッコいい造形をした登り窯です。
昭和49年まで実際に使われていたらしく、現存する日本最古かつ最大級の登り窯だそうです。(国の重要有形民俗文化財指定)
この日は天気が良くて気持ちが良かったです。
登窯広場あたりにあるいくつかの工房やギャラリーは開いていたので、おじゃまさせていただきました。
ギャラリー内は撮影禁止なので写真はありませんが、すてきな作品がいっぱいで、あれこれ見ているだけでも楽しかったです。
その後、やきもの散歩道を一周して駅まで戻りました。
駅前でランチ
駅前で開いていた居酒屋さんでランチを食べました。
年末なので、少ない選択肢から選んだお店ですが、豚丼と餃子のセットが美味しかったです。
特に、どんぶりは味のよくしみた豚肉がたっふりで食べ応えがありました。
昼間っから一杯だけ生ビールも飲んでおきました。
幸せ。
南知多へ移動
再び名鉄に乗って、南知多方面に向かいます。
当初の予定では、知多半島の美浜町にある野間灯台(正式名は野間崎灯台)に立ち寄るつもりだったんですが、電車に乗っている間に薄黒い雲が厚くなってきたのと、野間駅からの巡回バスが年末に運行していない可能性とかを考えると、一度駅で降りて時間を無駄にしてしまうのも嫌だったので、今回はパスすることにしました。
行けたとしても、天気の良くない灯台って魅力半減ですからね・・・。
そのまま終点の内海駅まで乗車しました。
ここから予約してある宿までは徒歩数分です。
年の瀬の田舎町を、冬の匂いを感じながら歩くのが好きです。
料理屋さんの宿「海の幸 魚虎」
今夜の宿に到着です。
海の幸 魚虎
一見普通の料理屋さんのたたずまいですが、ここでは宿泊も可能です。
いわゆる民宿ですね。
1階はカウンターとテーブル席が数席あるこじんまりとした料理屋さん。
入り口入って左手には生簀(いけす)もあります。
今晩の御馳走が泳いでますね。(っていう表現はどうかとも思いますが・・・)
そして、2階が宴会場、兼、客室になっていて、宿泊もできるんです。
客室と言っても、長いずどーんとした畳の部屋を障子と襖で区切ってあり、宴会または宿泊客の人数によってその区切りを変えて部屋を分けています。
つまり、隣の部屋との境界は壁ではなく襖となります。
よって、一応プライベート空間とはなっていますが、防音とかそういう概念はありません。
というか、普通にお隣の部屋の会話とか聞こえてきます。
基本、宴会用のお座敷ですから。
ただ、私たちはそれを承知の上で予約したので、まったく問題はありませんでした。
むしろ、そんな体験を楽しんでいました。
この宿も私の友人が見つけてきたのですが、いつもなかなか面白いところをチョイスしてくるので興味深いです。
ですが、厳密なプライバシーとか雑音とか、このあたりを気にされる方にはお勧めできません。
ちなみに、私たちが案内されたのは、長い座敷の奥の8畳と6畳の二間で、手前の部屋にはテレビとテーブルが置いてあり、そこで夕食をいただきました。
一番奥の部屋は寝室として布団が敷いてありました。
なので、寝るときは、一応、隣のグループとは一間置いた部屋になっており、襖を挟んですぐ隣で他人の話し声が聞こえるというようなことはありませんでした。
そこらへんは宿のお気遣いだと思います。
あと、私たちの泊まった部屋は、襖と障子の内側から鍵がかかるようになっていました。
枠(化粧縁・堅縁・かまち?)の重なる部分に穴が開いていて、ネジを締めるように回して固定する、懐かしい感じの鍵でした。
海沿いの温泉へ
チェックインをして荷物を置いたら、この宿と提携している海沿いのホテルまで温泉に入りに行くことにしました。
この料理旅館にはお風呂がないので、車で5分ほどの場所にあるホテルの温泉を無料で使わせてもらえるのです。
今回私たちは電車での移動でしたので、旅館のご主人が車で送迎してくれました。
連れて行ってもらったのは、「オテル・ド・マロニエ内海温泉」というホテル。
海沿いに建つ、なかなかすてきなホテルでした。
「風呂からあがったら電話してください。迎えに来ますから」とのお言葉。
ありがたいです。
ホテルのフロントで、無料利用券を提示すると、バスタオルとハンドタオルを貸してくれるので、そのまま階下の温泉まで向かいます。
こちらの温泉は、大きな大浴場と大浴場の奥に洞窟風呂(岩風呂)のようなものがあり、洞窟風呂の上には小さめの露天風呂がありました。
この露天風呂からは目の前に広がる伊勢湾の雄大な景色と、浜辺を散歩する人たちのようすが望めます。
露天風呂は少し高い位置にはあるものの、窓から前の歩道までの距離が近いので、歩いている人と目が合うとお互いに気まずいです。(笑)
少し塩分を含む温泉で、ぽかぽか温まり、とても気持ちよかったです。
海の幸と知多牛の絶品ご飯
温泉でリフレッシュした後、旅館に戻ってお茶を飲みながらほっこりしていると、少しお腹がすいてきました。
いよいよ待ちに待った夕食の時間です!
前菜から酢の物、とっても大きいエビフライ、ブリの照り焼き、知多牛のステーキ、メインの伊勢海老と新鮮な魚介類のお造りなど、それぞれの細かい説明は省きますが、どれもとっても美味しかったです。
料理屋さんの2階なので、まさにできたてをお店で食べているような感覚ですね。
ああー、もうこの上なく幸せ。
隣の部屋のグループは会社の社員旅行兼忘年会のようでしたが、和気あいあいとした楽しそうな雰囲気でした。
襖越しに隣の部屋の盛り上がりをかすかに聞きながら、こちら側でしっぽりと食事を楽しんでいると、幼い頃、祖父母の家で親戚の大人たちが宴会をしているその隣の部屋で、子供たちだけでワクワクしながら御馳走を食べていたような、そんな懐かしい気分になりました。
本当に幸せなひと時でしたね。
なかなか楽しい忘年会となりました。
翌日の朝ごはんは、下の食堂(お店)でいただきます。
昨夜の伊勢海老の残りが入ったみそ汁も出していただきました。
いいお出汁がでてました。
おかずも美味しくて、朝からご飯もおかわり。
一般のホテルや旅館のような便利さはありませんが、もしお料理に重点を置くならお勧めの宿です。
親戚の家に泊まりに来たような妙に落ち着く感じ、修学旅行のような懐かしい気持ちに浸れます。
そういうのがお好きなら、ぜひ。
海の幸 魚虎
ではまた。