2022年11月12日から27日にかけて、タイ国政府観光庁(TAT)主催のイベント「ビジットチャオプラヤー」がチャオプラヤー川沿いの主要スポットで開催されていると聞いて、先週土曜日の夜に出かけてきました。
サパーンタクシンから船に乗って
アジアトラベルノートさんのサイトや、TATのfacebookページによると、アイコンサイアムからラマ8世橋にかけてのチャオプラヤー川沿いの6か所で、ライトアップやプロジェクションマッピング、文化的なミニステージショーなどが開催されるとのことでした。
イベント開催予定時間
(場所は川下から川上の順)
◆アイコンサイアム (ICONSIAM)
【毎日】18時15分、19時15分、20時15分、21時15分
◆リバーシティ・バンコク (RIVER CITY BANGKOK)
【毎日】19時、19時30分、20時、20時30分、21時、21時30分
◆サパーンプット/メモリアルブリッジ (สะพานพระพุทธยอดฟ้า)
【毎日】19時15分、19時45分、20時15分、20時45分、21時15分、21時45分
◆ワット・カラヤーナミット (วัดกัลยาณมิตร)
【11/12、11/13、11/17、11/18、11/19、11/26、11/27限定】
19時30分、20時30分、21時30分
◆ウィチャイプラシット砦 (ป้อมวิไชยประสิทธิ์)
【毎日】19時15分、19時45分、20時15分、20時45分、21時15分、21時45分
◆ラマ8世橋 (สะพานพระราม 8)
【毎日】19時、19時30分、20時、20時30分、21時、21時30分
予定されているスケジュールを見ると、各所でのイベントはどこもだいたい19時くらいから始まるような感じだったので、とりあえず、19時前にBTSのサパーンタクシン駅まで行ってみました。
『この時間だと、すでにチャオプラヤーエクスプレス(路線ボート)の運行がギリギリ終わっているかもしれないな』と思いつつ、駅の下にあるサトーン船乗り場でしばらく待っていると、19時過ぎに運よくツーリストボート の「Hop On Hop Off Boat」がやってきたので乗り込みました。
通常は、チケットカウンターで先に乗船券を購入しておくのですが、船に乗ってからでもチケットは買えます。
30バーツを渡すと感熱紙の乗車券(1回券)をプリントしてくれました。
ちなみに、後で Hop On Hop Off Boatの公式サイトを見たら、最終便は17時半前後だったんですが、これはサイトが更新されていないのか、あるいは、この日はイベントに絡めてこの時間まで延長していたのか、いずれにしてもラッキーでした。
この、ホップ・オン・ホップ・オフ・ボートのいいところは、観光客向けということもあって、2階席(ルーフトップ)からゆっくりと開放的な眺めを楽しめることなんです。
船に乗り込んだのは、もちろん、チャオプラヤー川沿いで開催される光と音楽のイベント「ビジットチャオプラヤー」のタイミングにうまく合えばいいなと期待してのことでした。
あいにくイベントのタイミングとは完全にはマッチしませんでしたが、それでもアイコンサイアムのきらびやかな姿とか、サパーン・プット橋やワット・カンラヤーナミット寺院が美しくライトアップされていたり、夜空にレーザー光線が交差する様子などを眺められてよかったです。
ワット・アルンからワット・カンラヤーナミットまで
行き当たりばったりで船に乗り込んだので、どこで降りるかは考えていませんでしたが、ウィチャイプラシット砦を過ぎてライトアップされたワット・アルンが見えてきたら、久々に夜のワット・アルンを見てみたい気分になって衝動的に降りてみました。
もちろん仏塔には入れませんが、周りから眺めるだけでもきれいです。
この時間は、主に欧米人とインド人のグループがナイトツアーで来ていましたね。
境内を半周ぐるっと回って、アルン・アマリン通り側にある裏手の門から外にでました。
地図を見ると、ワット・カンラヤーナミット寺院もそれほど遠くないので、そのまま歩いて行ってみることに。
(ワット・カンラヤーナミットまでは、細い裏路地のような近道もありますが、夜間は人通りが少ないので、大通りのアルン・アマリン通りを歩いていきました)
お寺に到着したのは20時前で、どうやら1回目の公演は終了したもよう。
スケジュールでは20時半に2回目があるようなので、そのまま待機することにしました。
ライトアップされた礼拝堂や、本番を待つ巨大な影絵(ナンヤイ)や龍を眺めながら時間を潰します。
20時半過ぎに、ショーの演者たちがスタンバイをはじめました。
(ちょっと押してるのかな?)
私も、ワット・アルン側にある端っこのステージ裏に座ってスタンバイ。
ところが、もうそろそろ21時になろうとするのに、まだ始まりません。
無線でスタッフ同士がいろいろやり取りしているのが聞こえてきたのですが、「今、船はサパーンプット橋を通過中、あともう少し…」みたいなことを言っていたので、VIPとか観光客を乗せた船の通過に合わせて時間調整をしていたのかも知れません。
と思っていたら、やっぱりこのイベント用の特別観光船があるようです!
今日現在、売り切れているようですが、もしかしたら、追加販売などあるかも知れませんので、ご興味あればどうぞ。
予約サイト:https://bit.ly/3A1UrsG
結局、ショーは21時過ぎに始まりました。
中央ステージでの着ぐるみを身につけた人たちやドラゴンによる歴史解説ショーに続いて、脇のステージでは民族衣装の青年団が松明に火を灯して回し始めました。
(ビーチで行われるファイヤーショーのような、激しいアクションではありません)
そして、ナンヤイ(หนังใหญ่)と呼ばれる巨大な影絵が登場です。
大きな影絵がシャボン玉と共に夜空に揺れているのを、ステージ裏で眺めていたら(あくまで川側が正面)、突然、頭上で花火が上がりました。
いやもう、この場所での花火は想定外だったので、腰を抜かしそうになりました。
私が座っていたところの左右前後、至近距離からバンバン上がる、上がる。
途中、火の粉というか、火薬の燃えカスみたいのが頭に降って来てビックリ!
うろたえてしまいました。笑
(慌ててスマホで動画を撮ってみたんですが、途中、動揺しているのがバレバレ…)
どおりで周りには運営スタッフしか見当たらなかったわけです。
みなさん、鑑賞するときは他のタイ人客がいる場所で見てくださいね。
バミーギアオ(ワンタン麺)
後から思えば、花火はほんの1分程度だったのかも知れませんが、予想外の演出に興奮冷めやらず。
ショーの終わったワット・カンラヤーナミットを後にして、とりあえず大通りまで出ました。
アルン・アマリン通りに出たところに、一軒のバミー(中華麺)屋さんがありました。
バミーギアオ(บะหมีเกี๊ยว)と書いてあるので、餃子のような具入りワンタン麺のお店のようです。
よく考えたら、この日は昼前にご飯を食べて以来何も口にしていなかったので、屋台の看板を見たら急にお腹が空いてきました。
吸い込まれるように店のテーブルに着き(バイタクのお兄さんと相席)、迷わずピセー(特盛)を注文しました。
たまたま入った店でしたが、おじさんが作ってくれたバミーは美味しかったです。
この手の中華麺って、どこもそこそこ美味しいわけで、この日はとても空腹だったからというのもあるかも知れませんが、このおじさんのワンタン麺は、モチモチのワンタンはもちろん、叉焼(ムーデーン)や青菜(広東菜)もたくさん入っていたのが個人的には嬉しかったし、とても美味しく感じました。
(写真ではあまり見えませんが、麺の下にどさっと青菜とワンタンが入っていました)
そんな特盛でも45バーツ(約175円)って、すごく良心的!
と感心しつつ、おばちゃん(おそらくご夫婦)にお金を払おうと財布を見たら、20バーツ札が1枚しかありません。
めちゃくちゃ焦りました。
実は、2日くらい前からATMでお金を引き出そうと思いつつ、ずっと忘れていたのでした。
で、さっき、ボート代の30バーツを払ったら、残り20バーツちょっとしか残っていなかったという状況。汗汗汗
普段の生活では、現金がなくてもカードとかスマホ決済とかでなんとかやっていけるバンコク。
とはいっても、さすがにここまで現金が財布に入っていない自分自身にもドン引きしつつ、恐る恐る「すみません、現金がないので(口座に)振り込んでもいいですか?」と聞いてみると、「いいわよ、ちょっと待って」と言ってくれたので一安心。
しばらくして、スマホのQRコード画面を出してくれた時は、正直言って「こんな小さなお店でもキャッシュレス決済ができるなんて、日本より進んでるなあ」と思いました。
お店の場所です。
その後は、地下鉄の駅まで歩いて、MRTとBTSを乗り継いで帰りました。
ちなみに、MRTでは乗車券を買うこともなく、クレジットカードを直接改札口にかざして乗車できたし、バンコクなかなかスゴイです。
(BTSはラビットカード)
おわりに
今回は、行き当たりばったりで、チャオプラヤー川のリバーサイドを散策してみました。
タイ国政府観光庁が主催しているイベント「ビジットチャオプラヤー」は、2022年11月27日まで開催されていますので、ご興味あればお出かけください。
ではまた。