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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

ステンレス寺院の本堂はピッカピカだけどシンプル(ワットポークー/ラチャブリー県)

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乾期に入ったはずなのに蒸し暑い日が続くバンコクです。

さて。
タイには日本ではちょっと見かけないようなお寺がたくさんあります。
タイの典型的な寺院建築自体が日本のそれとは違うので、そもそもタイにあるお寺のほとんどが日本のお寺とは違うのはもっともなんですが、建築デザイン云々というよりは発想というか世界観が異なるようなお寺がけっこうあるような気がするのです。

お寺の壁画や境内にドラえもんが紛れ込んでいたり、床や壁にビールの空き瓶が敷き詰められたお寺があったり、メタリックに装飾された仏像や神像がカオス的に配置されていたりといった類の奇抜さというか変わり種のお寺を目にすることがあります。

今回紹介するワットポーラタナラーム(通称ワットポークー)もそんなお寺のひとつなんですが、本堂がなんとステンレスでできているんです。日本だと、ステンレスを一部ではなくメインにしてお寺を造ってしまおうという発想はなかなかないですよね。

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ワットポークー寺院について

通称ワットポークー(วัดโพธิ์คู่)と呼ばれていますが、正式な名前はワットポーラタナーラーム(วัดโพธิ์รัตนาราม)といいます。ヴィパッサナー瞑想を実践するお寺として地元で支持を得ています。

1942年に第二次世界大戦の戦火を逃れ僧侶や少年僧と共に避難してきた初代住職が人気のない森の中に小さな僧庵を建てたのが始まりです。当初は僧侶の居住地という位置付けでしたが、1957年に正式にワットポーラタナーラームという仏教寺院として創設されました。

地元の人はたいていワットポークーと呼びます。かつて境内には対になったインド菩提樹(タイ語でポーの木:ต้นโพธิ์)が何ペアも生えていたからだとか。『ポー』の木が『クー(ペア:คู่)』という意味ですね。

 

ステンレスの本堂

今から8年ほど前に本堂がステンレス製に改修されました。
1500万バーツ(約5千万円)の費用をかけて、本堂の内外及び本堂を取り囲む塀も含めてステンレス製にしたそうです。

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訪れる前は、ステンレスのイメージから「どうせ安っぽい建物なんだろう」と罰当たりなことを想像していたのですが、実際に見るとキラキラ感は確かにあるものの、薄っぺらさはそれほどなく、なかなか立派な本堂だと感じました。
さすがに錆びないのが特長のステンレスだけあって、つい最近建てられたかとおもうほどピカピカしていました。


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本堂内も基本的にはステンレスなんですが、表面に木目調の板が貼ってあり、華美な装飾がなく落ち着いた雰囲気の美しさがありました。
安置されているのは私が好きなチンナラート仏です。

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こういうシンプルな空間はタイ寺院では珍しいのですが、個人的にとても好感が持てました。

ちなみに、ステンレス製のお寺(本堂)としては、このワットポークーがタイで2番目だそうで、最初にステンレスで建てられたお寺は、カンチャナブリー県のワットパークラムカーケーン(วัดปากลำขาแข้ง)とのことです。

その後、チャチュンサオ県にもワットフアスワン(วัดหัวสวน)というステンレス製の寺院が建てられ観光名所となっているもようです。

またいつか機会があれば行ってみたいと思います。

ワットポークーの行き方

ワットポークーはラーチャブリー中心部からはかなり離れているので、残念ながら、自動車でないとなかなか行きにくい場所にあります。

電車や長距離バスやロットゥー(乗合バン)でも行けなくはないのですが、いずれの場合もタイ国鉄のバーンポーン駅(สถานีบ้านโป่ง)で降りて、そこからトゥクトゥクやバイクタクシーをつかまえて向かうことになります。

バンコクから自動車で行く場合は、4号線をナコンパトム方面に走り、途中323号線に入って10キロほど進んだ交差点を右折して(3012号線)1.5キロほど行くとお寺は左手にあります。

 

<お寺情報>
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วัดโพธิ์รัตนาราม (วัดโพธิ์คู่)
Wat Pho Rattanaram

住所:เลขที่ 119 หมู่ที่ 5 บ้านหนองปลาตอง ตำบลปากแรต อำเภอบ้านโป่ง จังหวัดราชบุรี
電話: 032-222-270
時間:08:00 - 17:00
拝観料:無料
駐車場:あり
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おわりに

総ステンレス製の本堂というなかなか変わったお寺のワットポークーですが、正直、このお寺だけを目的にして行くのは費用的にも時間的にももったいないので、ラーチャブリーの他の観光地(市内観光やコウモリ寺や影絵芝居のお寺など)とセットで訪れるのがいいかと思います。

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ではまた。

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