最近アユタヤの寺院ばかり紹介していますが、今回もアユタヤの寺院です。(笑)
おそらく一般観光客にとってはマイナーなお寺だとは思いますが、礼拝堂に安置された三体の仏像が非常に印象的で美しかったのです。
ワット・プラドゥーソンタム
ワット・プラドゥーソンタム(วัดประดู่ทรงธรรม)寺院があるのは、アユタヤ旧市街(アユタヤ島)の外、東側のエリアとなります。
この寺院は、もともとワット・プラドゥー(วัดประดู่)というお寺とワット・ローンタム(วัดโรงธรรม / วัดโรงทาน)というお寺が合わさったのだとか。
わりと古い寺歴があるようで、アユタヤの王統記(年代記)の中には、ワット・プラドゥーにまつわる記述がいくつかあるそうです。
その中のひとつに、日本人に関わるものがあるのです。
内容は、1610年にこの寺院の僧侶8人が、ソンタム王の暗殺(謀反)を企てた日本兵から王を守った。
という、ちょっと私たちにとっては耳当たりの良い話ではないのですが。。。
2度の訪問
最初にこの寺院へ行ってみようと思ったのは、確か、インスタグラムか何かで見た写真が素敵だったので、Googleマップに登録しておいたからでした。
(ちなみに、ここ最近アユタヤ方面に行きまくっていますが、まだまだ私のGoogleマップに保存した行きたい候補リストは尽きません)
アクセスに関して、お寺の場所的にはそれほど難しくはなく、地図通りに行けばたどり着くのですが、東側から車で向かうと私たちはなぜか通り過ぎてしまいました。
特にわかりにくい入口というわけではないのに、2回も通り過ぎてしまったので、少し不思議でした。
あ、2回も行ったのは、1度目は礼拝堂の閉まるギリギリ(というか少し過ぎていたのかも)の時間に到着したため、ゆっくり拝観できなかったからなんです。
(お堂の世話係の方は私たちが出るまでは待ってくれたんですが、気が焦ってあまりじっくり鑑賞することができませんでした)
その時に見た仏像が美しかったので、もう一度ちゃんとお参りしたいと思って再訪したのでした。
こちらが礼拝堂です。
2度目は礼拝堂入口でお参りセット(ロウソク、線香、花が基本)を入手して、蝋燭とお線香は礼拝堂に入る手前でお供えしました。
(蓮の花は本尊前へ供えます)
入口には、宝冠の立像が。
礼拝堂の三体仏
礼拝堂はアユタヤ時代後期に建てられてものが、ラーマ4世の時代に修復されたと考えられています。
壁画も、同じく、ラーマ4世の時代にほとんどが描き直されたと推測されています。
礼拝堂の中に一歩入ると、正面の三体の仏像の美しさに息をのみます。
三体の仏像は、表面に金を施した漆喰仏です。
天蓋の傘が印象的で、三角形に配置された仏像が荘厳な雰囲気を醸し出しています。
なんか絵になる仏様なんですよね。
なかなかうまく写真に収められませんでしたけど。
壁画は一部欠落している箇所もあるものの、百数十年前の画家の作品を興味深く拝見しました。
顔料が使われています。
東側入口の壁の上には、須弥山を模した仏塔に天人が舞い、釈迦の葬儀の様子が描かれています。
西側、本尊の背面の壁には天国と地獄の絵が描かれています。
また、お釈迦様の前世の物語である「ジャータカ」を題材にした壁画も随所に。
寺院情報
<寺院情報>
-----------------------------------
ワット・プラドゥーソンタム
วัดประดู่ทรงธรรม
Wat Pradu Songtham
所在地:ซ. ประชาอุทิศ ตำบลหัวรอ อำเภอ พระนครศรีอยุธยา จังหวัดพระนครศรีอยุธยา 13000
Soi Prachauthit, Tambon Hua Ro, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000
駐車場:境内にあり(無料)
URL:https://www.facebook.com/Watpradoosongtham
-----------------------------------
以上、個人的にすごく好きな三体の仏像が安置される「ワット・プラドゥーソンタム寺院」の紹介でした。
いつ行っても静かにお参りのできるいい寺院です。
よかったらぜひ訪れてみてください。
ではまた。
<参考サイト>
https://www.papaiwat.com/th/story/category/detail/id/9/iid/29