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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

【神秘的】鳳凰木と瞑想遺跡「ワット・ウォーラチェーターラーム寺院」(アユタヤー)

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安倍元首相のショッキングな訃報に接し、ここ数日どうしようもない虚無感を抱えておりました。
あの日、意図せず予約投稿していた私の前回記事は、タイトルも内容も奈良つながりで、ざわつく心を抑えられず、気づいた時点で投稿を一旦削除しようかとも考えましたが、奈良という土地や言葉には何の罪も悪意もないのだからと思いとどまりました。
今は、ただただ故人のご冥福をお祈りしております。

さて。
今日は、アユタヤ遺跡群の中にありながら、観光客にはあまり知られていない神秘的な雰囲気の漂う遺跡寺院を紹介します。
夕方から夜にかけて、ロウソクの炎が揺らめく中、野晒しの仏像の前で瞑想をしている人たちの姿が印象的でした。
遺跡の前では真っ赤な鳳凰木(ホウオウボク)が咲き誇っていました。

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ワット・ウォーラチェーターラーム寺院

アユタヤ歴史公園の城壁内西側にあるワット・ローカヤスター寺院遺跡。
ここは青空の下で横たわる涅槃仏が有名です。アユタヤの代表的な観光スポットのひとつです。

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その涅槃仏のすぐ隣、ほんの数百メートルの距離にもかかわらず、観光客のほとんど訪れない寺院遺跡があります。

ワット・ウォーラチェーターラーム寺院(วัดวรเชษฐาราม)という遺跡です。

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この寺院は、かつての王宮の西側に位置し、アユタヤ時代の重要な王室寺院のひとつでした。
1593年に、エーカートッサロット王が偉大な英雄である兄のナレースワン大王を供養するために建てたと推測されています。

現在残っているのは、仏塔、礼拝堂の土台部分、屋根の崩れ落ちた本堂の壁と城壁の一部くらいです。

スコータイ様式の釣鐘型の仏塔には歴代の王の遺骨がおさめられているとか。

その仏塔の前にある礼拝堂(ウィハーン)跡と本堂跡には、レンガに漆喰造りの大きな仏像が安置されており、夕方から夜にかけて黙々と読経したり瞑想する方々の姿が見られます。

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またこのお寺はアユタヤで唯一、周りを堀で囲まれたスコータイ様式の造りになっているそうです。

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ホウオウボク(鳳凰木)

寺院の正面、お堀の手前に一本の立派なホウオウボク(鳳凰木)がありました。
ホウオウボクは、タイ語で「ハーンノックユーン(หางนกยูง)」といい、孔雀の尾(羽)という意味です。

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ちなみに、同じハーンノックユーン(孔雀の尾)という名前の付く魚がいるのですが、何の魚かおわかりでしょうか。


答えは、グッピー
確かに、ホウオウボクの花びらとグッピーの尾びれには共通するところがありますね。


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この鮮やかなホウオウボクの花がとても綺麗だったので、アユタヤ滞在中に何度か訪れました。

朝露に濡れる花びらも、夕暮れに浮かび上がる姿も美しかったです。

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炎に揺れる厳かな空間(夜の遺跡)

アユタヤに宿泊していたので、日が暮れた後にも訪れてみました。
熱心な仏教徒の方々が、揺れる蝋燭の炎の中で、瞑想をされています。

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邪魔にならないように、しばらくご一緒させていただきました。
虫の音と風のそよぐ音だけが微かに聞こえる静寂。

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すごく幻想的で厳かな気持ちになりました。



※夜間は街灯も少なく瞑想されている方以外は人通りも少ない場所なので、念のため単独行動は控えたほうがいいと思います。


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夜明け

翌朝、夜が明ける前から再度訪問してみました。


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東の空がしだいに明るくなっていくのをぼんやり眺めていると、心が浄化されていくような、清々しい気分になります。

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きれいだなあ。。。

そんな語彙力のかけらもない言葉だけが頭を巡りました。

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寺院情報

<寺院情報>
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ワット・ウォーラチェーターラーム
วัดวรเชษฐาราม
Wat Worachettharam
所在地:ชุมชนตลอดยอด ถนนคลองท่อ ตำบลประตูชัย อำเภอ พระนครศรีอยุธยา จังหวัดพระนครศรีอยุธยา 13000
    Tambon Pratuchai, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 130000
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アユタヤはバンコクから日帰り旅行でも楽しめる観光地ではありますが、時間と都合が許せば、ぜひ宿泊して朝や夜の姿も堪能していただきたいなと思います。

(人気のない場所での夜間早朝の独り歩きはお控えください)


ではまた。