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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

春の熊野詣でと鬼ヶ城(和歌山・三重)

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こんにちは、まなおです。
先月の一時帰国で訪れた紀伊半島星空旅行の続きです。
今回は本州最南端の町を後にして、熊野三山へと向かいました。
鬼が城での星空観賞についても書きたいと思います。



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熊野那智大社と青岸渡寺、那智の滝

本州最南端の潮岬に滞在した翌朝。

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潮岬の宿「みさきロッジ ニシダ」をチェックアウトして、熊野三山のひとつである熊野那智大社へ向かいました。
(熊野三山の参拝順序というものがあるのかも知れませんが、今回私たちは地理的に近い場所から向かうことにしました)

高齢の母と同行なので、車で上の駐車場まで行きました。
ここからだと那智大社の社殿まですぐです。

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といっても、手前の石段だけは頑張って上がってもらいます。

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参拝を済ませて、そのまま隣にある那智山青岸渡寺へと進みます。
西国三十三所観音霊場の第一番札所ですね。

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本尊は如意輪観世音菩薩で、母は「昔お参りに来た時は、もっと間近で優しいお顔を拝見できた」と言っていましたが、この如意輪観音様は秘仏で年に3回しか御開帳されないことや間近で見たという点から、私は母の思い違いを疑っています。
(本当だったらごめんなさい)

本堂から少し行った先にちょっとした展望スペースがありました。
ここからの眺めは、よくテレビや雑誌などで見たことがあります。

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三重の塔と那智の滝という定番の光景が目の前に。(笑)

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ぶらぶらと三重塔の方へと歩いていきます。

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せっかくなので、三重塔の上にも上がってみました。


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この位置からは、滝つぼもかろうじて見ることができました。

天気はいまひとつでしたが、やっぱり荘厳で美しい滝ですね。
新緑や八重の桜もきれいでした。

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熊野速玉大社

熊野那智大社と青岸渡寺をお参りした後は、新宮市内にある熊野速玉大社へ。

新宮市という名前の由来がまさにこの熊野速玉大社であることをはじめて知りました。
かつて、神倉山に降臨し神倉神社に祀られていた神々をこの地の新社殿に遷座したことから、新宮と呼ぶようになったそうです。





熊野三山という名称から勝手に深い山奥や丘の上のお社をイメージしていたのですが、この熊野速玉大社は市街地にあるんですね。(←無知)

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とはいえ、さすがに聖域というか神域。神社の境内に足を踏み入れるとシンとした厳かな雰囲気に包まれました。

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境内の一角に、かつて当大社へ行幸された歴代の上皇(法王)の名前と回数が記された碑がありました。

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歴史の教科書でよく登場するお名前がたくさん。
中でも、白河上皇(12度)鳥羽上皇(23度)後白河上皇(33度)後鳥羽上皇(29度)あたりの行幸回数がすごいですね。

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帰りに境内で売っていた「熊野もうで餅」を買いました。



熊野本宮大社(例大祭)

熊野速玉神社を後にして、熊野本宮大社へ向かいます。
(先にも述べましたが正式な参拝順序とは違うかもしれません。ご容赦ください)

途中、「瀞峡街道熊野川」という道の駅で軽く昼ご飯を食べることにしました。
道の駅といっても、食堂兼小さなお土産売り場的なスペースがあるだけのこじんまりした休憩所です。

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熊野川のすぐそばなので、裏側からはその渓流が眺められました。

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食後は、再び熊野川を遡るように車で進むこと約30分。

少し開けた山里に入ると大勢の人たちが道路脇に見えました。
警察も出動して交通整備をしています。
この日は熊野本宮大社の例大祭だったのです。


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駐車場も満車だったのですが、運よく1台出る車があったので、そこに停めることができました。
参道の階段前及び階段の両脇には神輿と行列を待つ人たちでいっぱいです。
母はこの人混みと長い階段は避けたいとのことで下で待機。
私だけが社殿へお参りに行くことにしました。

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予定時間は既に過ぎているらしかったのですが、上の境内ではまだまだ神輿行列が始まる気配はありませんでした。
神輿や参列する装束姿の人たちがたくさん待機していました。


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八咫烏(やたがらす)ポストを撮ってみたり。

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一旦長い石段を降りて横断歩道を渡り、村の小道を歩いて熊野本宮大社旧社地である大斎原まで行ってみました。

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田植え前の田んぼにはレンゲソウが咲いていました。
幼い頃はよく見かけたレンゲも最近はあまり見なくなりました。
懐かしい思いが沸き起こります。

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それにしても、大鳥居のインパクトがすごいですね。
のどかな田園風景にドカンとそびえ立つその姿は迫力があります。

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ここにも八咫烏が。

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こいのぼりも泳いでいました。












鬼ヶ城へ

熊野本宮大社での参拝を終えたら、この日の宿泊地である鬼ヶ城(おにがじょう)へ向かいます。
鬼ヶ城というのは、熊野市木本町の海岸沿いにある奇岩の景勝地です。

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鬼ヶ城は国の天然記念物であり、ユネスコの世界遺産でもあるんです。

この日訪れてきた熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)や那智山青岸渡寺が世界遺産なのはわりとよく知られているかと思いますが、実はこれらは「紀伊山地の霊場と参詣道」という大きなくくりでの登録であり、その一部なのです。

「紀伊山地の霊場と参詣道」は、他にも、奈良・和歌山・三重の三県にまたがる広範囲な地域の霊場及び多くの関連施設や景勝地から構成されています。





駐車場には赤鬼さんと青鬼さんの像が。

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この辺りには、鬼退治の伝説なども多く残っているらしいです。
明るく近代的なお土産屋さんや飲食店、トイレの設備も整っていました。

駐車場から歩いて下っていくこと数分。
リアス式海岸の波の浸食によってできた不思議な形の岩や洞窟などが見えてきました。

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入口からほど近い場所に「千畳敷」と呼ばれる、海蝕によりできた大洞窟があります。
ここから洞窟を額縁にして天の川を撮るのも良さそうです。

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「サン・サーベイヤー」というアプリのARカメラ機能で、その夜の星空撮影のシミュレーションをしてみたりしました。

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鬼が城の奇岩群はこの先もずっと続いており、西側の端(七里御浜の手前)まで岸壁沿いに歩いていくことができるのですが、片道30分ほどかかるらしいのと天気も曇天だったのもあり、今回は入口付近の散策のみにしておきました。
駐車場で母も待っていますのでね。


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この鬼が城、世界遺産なのに、駐車場も入場料も無料で24時間入場できるのがすばらしいです。


<施設情報>
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鬼ヶ城
Onigajō Cliff
所在地:〒519-4323 三重県熊野市木本町1835-7
    1835-7 Kinomotocho, Kumano, Mie 519-4323 Japan
TEL:0597-89-1502
時間:24時間
入場料:無料
駐車場:無料
URL:https://onigajyo.jp/
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ホテルなみ

その日の宿は、鬼ヶ城からすぐ近くの場所にある「ホテルなみ」でした。
一見、ひと昔前のホテルといったイメージですが、中はリノベーションが施されていてとても快適なホテルでした。

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窓から海が見えるのがよかったですね。
2人なのになぜか3つ布団が敷いてありましたが、広々とした部屋でした。

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お風呂も明るく、ジャグジーが気持ちよくてつい長湯してしまいました。

そして、期待していた以上に夕飯が美味しかったです!
品数も多くてお腹いっぱいになりました。


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朝ごはんも標準的なビュッフェスタイルながら、美味しくいただきました。

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周りには鬼が城以外に特になにもありませんが、コスパも良くとても満足な滞在ができました。


<宿情報>
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ホテル なみ
HOTEL NAMI
所在地:〒519-4322 三重県熊野市大泊町772-1
    772-1 Odomaricho, Kumano, Mie Prefecture, 519-4322
TEL:0597-88-1800
URL:https://www.hotel-nami.com/
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鬼ヶ城の星空

夕飯を食べ終わって、しばし部屋でくつろぎます。

お待ちかねの星空タイムなんですが、窓にぽつりぽつりと雨が当たります。
ええ、知ってはいたんですがね、天気が崩れることは。
当日の朝に確認した熊野市の星空指数も「見られたら、かなりラッキーだ」でしたからね。

でも、希望は捨てません。笑
天の川が昇る深夜から夜明け前までの間に、少しでも星が現れるのを期待しましょう。

ということで、午前2時半すぎに、寝ている母を起こさないようにこっそり部屋を抜け出して、鬼ヶ城まで行ってみました。
とりあえず雨は止んでいましたが、空は雲で覆われています。

こんな夜に星を見に来る変わり者は私くらいです。もちろん他に誰もいません。
(もっとも、近くのホテルに泊まってなければ、私も絶対来なかったでしょうけど)

昼間に下見していた千畳敷で待機してみます。
ここは洞窟になっているので雨風がしのげました。

シーンとした中に一人。
いや、一人っきりではなかったです、時々フナムシさんが足元を通り過ぎましたので。
(最初はぎょっとしましたが、特に悪さもしないというのを読んだので心を無にしました)

暗闇で待つこと1時間半。
少しだけ雲が途切れた瞬間がありました。
でも、やっぱり空一面の天の川なんて望めるはずもなく…。
(一部だけは見えてるんですけど)

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成果としてはがっくりな感じでしたが、これもまた経験。
またいつか鬼ヶ城星空リベンジしたいなと思いました。
(「ホテルなみ」にもまた泊まってみたいし)


以上、熊野詣でと鬼が城で星空鑑賞(?)をした話しでした。


ではまた。