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バンコク生活の中で気づいたことや感じたことを書き連ねます。タイの生活情報やタイ語のあれこれ、タイ国内旅行、近隣諸国訪問なども織り交ぜながら。

タイ西端のクメール美術【バイヨン様式の観音菩薩立像/バンコク国立博物館】

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タイの博物館には、かつてクメール王朝の支配下にあった頃の遺跡から発掘された出土品や美術品が数多く所蔵されています。
今日は、その中からクメール王朝・バイヨン様式の観世音菩薩像を取り上げたいと思います。

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クメール王朝最西端の遺跡「ムアンシン」

かつて9世紀から15世紀にかけて、現在のカンボジアを中心とする東南アジアに存在したクメール王朝。
一時期、現在のタイ王国の少なくない地域がクメール王朝の支配下に置かれ、その勢力はタイ西部エリアにまで及びました。
カーンチャナブリー県のムアンシン(『獅子の町』の意)は、クメール王朝最西端の遺跡と言われています。

ムアンシン歴史公園へ訪問した時の話は、以前の記事で書きました。
よかったらこちらもご覧ください。

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ムアンシン遺跡寺院の観音菩薩像

歴史公園はラテライトの外壁で囲まれており、中央部に位置するプラーサート(城郭)は大乗仏教寺院として建てられました。
その寺院中央部に安置されていたとされるのが、八本の腕を持つ観世音菩薩像でした。
以前、プラーサート・ムアンシン遺跡を訪れた時に撮った写真です。


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どっしりとした男性的なお姿は威厳に満ちています。

この観音菩薩は、長らくヒンドゥー教信仰が主流であったクメール王朝において、初めて大乗仏教を信仰し手厚く保護したジャヤーヴァルマン7世をモデルにしているとか。

しかし、この遺跡に安置されている観音菩薩像はレプリカなのです。(雨ざらしですから当然ですね)
本物は、バンコクの国立博物館に展示されています。


バンコク国立博物館の観音菩薩像

というわけで、バンコクの国立博物館の本物を見てみましょう。

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残念ながら二の腕から先は欠損していますが、堂々としたお姿です。

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カンボジアのアンコール・トムが建設された同時代の作品とあって、四角いずっしりとしたお顔は、どことなくバイヨン寺院の観世音菩薩の表情を彷彿とさせます。

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女性的でしなやかな姿で表現されることの多い観音菩薩とは、雰囲気がだいぶ違いますね。
特に腰から足にかけての造りは非常に安定感があります。


また、身体中に施された無数の化仏(けぶつ)も迫力満点です。


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◇◇◇
恥ずかしながら、私は美術・芸術の知識が浅く審美眼も持ち合わせていないので、(自分で取り上げておいて)たいした紹介もできませんことお詫びいたします。
ご興味をお持ちになった方は、ぜひバンコク国立博物館へ足をお運びの上ご自身の目でお確かめいただければ幸いです。

なお、水曜日と木曜日に日本語ボランティアガイドツアーが行われています。
とても分かりやすく丁寧な案内をしていただけますので、都合があえばぜひ参加なさることをお勧めします。
(私も以前参加させていただき、とても有意義な時間を過ごせました)
詳細や参加に関するお知らせは、下記でご確認ください。
https://www.facebook.com/hakubutsukan/
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<施設情報>
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バンコク国立博物館
พิพิธภัณฑสถานแห่งชาติพระนคร
Bangkok National Museum
所在地:ซอย หน้าพระธาตุ แขวงพระบรมมหาราชวัง เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร 10200
    Soi Na Phrathat, Phra Borom Maha Ratchawang, Phra Nakhon, Bangkok 10200
TEL:02-224-1370
入館料:外国人200THB(タイ人30THB)
時間:09:00-16:00
休館日:月曜日、火曜日、祝日
日本語ボランティアガイド(無料):水曜日と木曜日の9時30分~
https://www.facebook.com/hakubutsukan/
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以上、バイヨン様式の観世音菩薩立像の紹介でした。


ではまた。