タイに限らず、長雨の季節は洗濯物が乾かなくて困る時がありますよね。
乾かないだけならまだしも、生乾きによる臭い匂いの発生には本当に悩まされます。
洗っても洗っても再発するあの悪臭。
今日は、その洗濯物の生乾き臭を解決する方法をお教えいたします!
タイでも、あるものを入手できることがわかったんです。(意味深w)
というかこれ、こんな雨季の終盤じゃなくて、もっと早いタイミングで記事にしなさいよって話ですよね。
でも、ご興味ある方はぜひお読みください。
生乾きの嫌な臭いの原因
部屋干しや生乾きによるあの悪臭。
高温多湿の状態のまま長時間放置することによる雑菌の繁殖が原因です。
ですから、臭いを取り除くためにはその雑菌を退治すればいいわけですが、この雑菌がなかなか手強いんですよね。
雑菌が生地の奥まで入り込んでいる場合は、熱湯地獄の刑に処しても、漂白剤攻撃をしても、全滅させるのが難しいのです。
一瞬臭いがましになったと思っても、その後、汗をかいたり生乾き状態になったりするとたちまち悪臭さん復活でげんなりしちゃいます。
悪臭撃退には逆性石けん「ベンザルコニウム塩化物液」
もったいぶっても仕方ないので、結論から言っちゃいます。
生乾きの臭い対策の決め手は、「ベンザルコニウム塩化物液」と呼ばれるものです。
ベンザルコニウムって何?
あまり聞きなれない名前ですよね?(どこで区切って読めばいいのかもわかってないまなお)
ベンザルコニウム塩化物というのは殺菌消毒剤で、病院の医療機器の消毒などでもよく使用されています。
また、水で希釈した水溶液は逆性石鹼として手指の殺菌・消毒にも使われます。
※一般的な石鹸が陰イオン界面活性剤であるのに対して、塩化ベンザルコニウムは陽イオン界面活性剤であることから、『逆性石鹸』と呼ばれます
そのベンザルコニウム塩化物が生乾きの悪臭退治に有効だという話を知って以来、ここ数年間愛用しております。
結果、本当に効果的だったので自信を持ってお勧めします。
ベンザルコニウム塩化物の効果については、下の記事以外にも「ベンザルコニウム」「部屋干し」などのキーワードで検索すれば、たくさんヒットしますので、ぜひそれらのサイトも確認してみてください。
で、私が6年前くらいから愛用しているのが、「オスバンS」というベンザルコニウム塩化物液(10%)です。
これは普通にドラックストアなんかで買えるので、一時帰国の際に必ず何本か購入してタイに持ち帰ってきていました。
ちなみに、洗濯時に毎回使用するわけではなく、たまに生乾きの臭いが気になりだした頃につけ置き洗いをするだけで、見事に問題解消してくれていたんです。
これ1本数百円なので、非常にコスパのいい石鹸でした。
ところがですよ。
このコロナ禍で日本への一時帰国ができなくなり、いよいよ我が家のストックが切れてしまいそうなんです。
どうしたものかな。。。と焦っていたら、ふと思いついたんです。
別にオスバンSじゃなくても、よくない?
塩化ベンザルコニウムがタイで入手できればよくない?
タイで塩化ベンザルコニウムを購入
というわけで、
さっそく、塩化ベンザルコニウム=“benzalkonium chloride”をググってみると。。。
我らが「LAZADA」や「Shopee」で普通に売っとるではないですか!
その中のひとつを試しに買ってみました。
1リットルで180バーツ(約610円)
ただし、これは80%なので非常に濃い。
10%のオスバンSでも、注意書きには、定められた用法を守ること。原液のまま使用しないこと。 原液または濃厚液が皮ふに付着した場合は、炎症を起こすことがあるので、すぐ水で洗い流すこと。 目に入らないように注意すること・・・
など、適正な倍率で希釈してから使うようにと書いてある(用途により100倍~1000倍)のを考えると、この80%液体がかなり濃度が高いということがわかります。
(業務用かな?)
つまり、扱いには十分気を付けなければならないということですね。
手荒れくらいで済めばいいけど、それ以上のことになる可能性もあるので、必ずゴム手袋を着用したほうがいいです。
(私は飛び跳ねが怖いので眼鏡も着用)
というか、もう少し薄いのを買えばよかった・・・。
(後で気づいたんですが、50%とか2%とかもあった)
私が買った80%のは、わりとドロッとした粘度のある液体だったので、ボトルから注いだ時の切れが悪いのも難点でした。
なお、本製品の用途として特に洗濯ということは書かれていなかったので、同製品の使用に際しては自己責任でお願いします。
今まで私は問題に思ったことがありませんが、ベンザルコニウム塩化物液は、濃度が濃すぎたり長時間浸けすぎると衣服の色が褪せたり生地が傷んだりすることもあるらしいので、注意が必要かもしれません。
また、この塩化ベンザルコニウムは陽イオンの性質を持っているので、陰イオンである普通の洗濯洗剤と一緒に混ぜるとお互いに効力を打ち消してしまいます。
ですから、洗剤とは混ぜずに単独で使用し、すすぎまで完了させるようにしてください。
<注意事項>
・正しい希釈倍率で薄めて使用する
(10%のベンザルコニウム塩化物液の場合で、400~1000倍希釈を基準に)
・洗濯洗剤と併用しない
実際に使用してみた
先日、さっそくタイで買った80%のベンザルコニウム塩化物(BKC)を使ってみました。
普段はバケツに臭いの気になるタオルなどだけ浸け置きしておくことも多いのですが、今回は洗濯槽の中に他の洗濯物も一緒に放り込んで「浸け置きモード」を利用することにしました。
うちの洗濯機ではだいたい60リットル程度になるので、15mlほどを投入してみました。
(いつも使っているオスバンSの500倍希釈と同じくらいにしたかったのですが、数字が苦手なので間違ってたら教えてください)
本当にちょっとです。
大さじ1杯分くらい。
約90分ですすぎから脱水まで完了。
その後、もう一度普通に洗濯洗剤で洗いました。
(ベンザルコニウム塩化物には殺菌消毒作用はありますが、洗浄作用はありません)
そうすると、ちょっと気になっていたタオルの臭いがこれですっかり消えました。
80%のBKC液は濃度が濃すぎて粘り気があり、少々使い勝手は悪いですが、これは使えそうです。
(というか、1リットル使い切るまでにどれだけかかるんだろう・・・)
もし、洗濯物の生乾き臭に悩んでいたけど、今まで何をやってもあまり効果がなかったという方は、ぜひ一度お試しください。
ではまた。