タイには何かと「〇〇キャニオン」と名の付く観光スポットが各地にあります。
メーホンソン県にあるパーイキャニオンしかり、ラノーン県のラノーンキャニオンしかり、チェンマイグランドキャニオンしかり。
まあ、絶景でないとは言いませんが、本家アメリカのグランドキャニオンを想像すると拍子抜けするくらいの規模だったりするのです。
「ちょっと変わった崖がある景勝地だよね?」ってくらい。
アメリカのグランドキャニオンに行ったことのない私が言うのもなんですが、「なんでもキャニオンって名前つけりゃいいってもんじゃないんじゃない?」と常々思っておりました。
だから、ここ数年、にわかに話題になっているチョンブリー県のグランドキャニオン・チョンブリーも「どうせ大したことないんだろうな」と高を括っていたわけです。
ところが、先日、所用のついでに立ち寄ってみたら、なかなか侮れない景色が広がっていたので、紹介したいと思います。
以前、イチジク農園の見学をしに行った記事を書きました。
そのチョンブリー県にある「フィグ スアン クワン」農園に行く際、Googleマップを眺めていたら、農園からほど近い場所に、最近ちょっと話題のグランドキャニオン・チョンブリーがあることに気づいたんです。
正直言うと、それほど興味があったわけではないのですが、せっかくだからと立ち寄ってみることにしました。
場所的には、チョンブリー市街地から少しバーンセーン方面に向かった、タイ国鉄の線路脇に位置するようです。
もう、この時点で期待していないわけです。
だって、
大自然の雄大な絶景が線路沿いにありますか?ふつう?
本気で、Googleマップの位置情報が間違っている、もしくは、実は某コーヒーショップか何かの誤りではないかと思ったくらいです。
ほんと、何かのついでじゃなければ、行かなかったでしょうね。
何はともあれ、Googleマップさんを信じて向かいます。
平坦な道を進んで、すんなりと駐車場に到着しました。
何の変哲もない線路わきの広場に、ちょっとしたお土産屋さんと、グランドキャニオンコーヒー(GRAND CANYON COFFEE)というカフェがありました。
やっぱり、タイで全国展開しているカフェ、ブラックキャニオンコーヒー(BLACK CANYON COFFEE)のパクリなんでしょうか?
ちなみに、駐車料金は40バーツで、駐車チケットを提示すればカフェで割引があるそうです。(利用しませんでしたが)
車を降りてお土産屋さんの方へ進むと、グランドキャニオンの入口を示す看板がありました。
とりあえず、グランドキャニオンがカフェのことではなさそうで、一安心。
ただ、矢印に示された通りを歩いて行っても、現れるのは線路に沿った小路だけ。
トロッコに乗った整備士が線路を走っていきました。
これはどういうことでしょうか?
今まで訪れたことのあるタイのミニミニキャニオンは、少なくとも市街地から少し離れた山の中というか、高台に位置していたものです。
それに引き替え、この辺りときたら、山なんて見当たらないし、ほぼ平地なんですよね。
でも、観光客らしき人たちの往来があるのを見ると、間違ってはいないようです。
しばらく疑心暗鬼のまま進むと、右手に突然その景色は現れました。
えーーーー
こんなところに、いきなり?
私は、てっきり、キャニオンは高台を上った先にあるものだと思い込んでいたのですが、下にあるんですね!
というか、よく考えたら、そもそもキャニオンって渓谷って意味で、つまり谷だし、下方向でいいんですよね。(汗)
私の中では、きっと、谷は山とセットでなければならないという固定観念があったのかも知れません。
ただし、ここは自然の浸食によって形成された谷ではなく、鉱物の採掘によりできた谷ということです。
採石場跡の池なんですね。
いやー、にしてもこれはすごい。参りました。
たぶん、私が全く期待していなかったというか、事前のハードルがすごく低かったからというのもあると思いますが、思わず声が出てしまいましたね。
感激しました。
こんなところにこんな景色が!
というギャップがなんとも言えません。
<観光スポット情報>
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グランドキャニオン・チョンブリー(グランドキャニオン・キーリー)
แกรนด์แคนย่อน คีรี
GRAND CANYON CHONBURI
所在地:ซอย คีรีนคร 8/1 ตำบล ห้วยกะปิ อำเภอเมืองชลบุรี ชลบุรี 20000
Khiri Nakhon 8/1 Alley, Huai Kapi, Chon Buri District, Chon Buri 20000
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以上、チョンブリーのグランドキャニオンが、思っていた以上にすごかったという話でした。
ではまた。