この時期、ある日突然、電灯に群がる羽虫が大量発生するのを目にすることがあります。
タイ在住の方なら「あるある」とわかっていただけるかと思いますが、あれって本当に気持ちのいいもんじゃないですよね?
在タイ数十年目にして、あれの正体がシロアリだということを知り、愕然としてしまったまなおです。
飛んでるだけならまだしも、厄介なのは、やつら、羽をぽとぽと落として降ってくるんです。あれが大量発生しているときに屋外で食事なんて絶対したくありません。
今回はそんな羽アリの話です。
タイ語で羽アリのことを何というか
先日、BTSを降りたら電球に大量の羽虫が。
いやだなと思いながら逃げるように改札を出ましたが、その先の通路の電灯にも大量の羽虫が乱舞・・・。
かがむようにして部屋に逃げ帰り、やつらのことを調べてみました。
あの羽虫(羽アリ)は、タイ語で『แมลงเม่า [malɛɛŋ mâo](マレーンマオ)』と言います。
そして、その説明として、以下のタイ語が。
แมลงเม่า (alates) คือปลวกวรรณะสืบพันธุ์รอง (primary reproductive caste) ที่อยู่ในรังปลวกอยู่แล้ว ในช่วงแรกนี้ปลวกวรรณะสืบพันธุ์รองจะยังไม่เป็นแมลงเม่า ปลวกพวกนี้อยู่ในรังอยู่แล้วและมีหน้าที่คอยเป็นพ่อแม่รังเมื่อพ่อหรือแม่รังปัจุบันตายไป และเมื่อรังปลวกมีอายุมากขึ้นประมาณ 3-5 ปี หรือรังปลวกเริ่มคับแคบจากขนาดที่ใหญ่ขึ้น แม่รัง ( นางพญาปลวก ) จะผลิตปลวกวรรณะสืบพันธุ์รองออกมาจำนวนมากและยอมให้ปลวกพวกนี้มีปีกมีตาและมีระบบสืบพันธุ์ที่สมบูรณ์และให้บินออกจากรังในวันที่เหมาะสมเพื่อสร้างอาณาจักรใหม่
ざっくり要約すると、
羽虫(マレーンマオ)は、シロアリ(ปลวก)の生殖虫のことであり、コロニー(巣内)の女王アリや王アリが死んだとき、または巣が古くなったり手狭になったときに、有翅虫となって巣を飛び出し新たなコロニーの王や女王になるものたちのことなんです。
羽アリ大量発生の時期
一般的にタイでは、季節の変わり目、特に乾期(乾季)から暑期(暑季)に変わるタイミングで大量発生すると言われています。
確かに、最近、急に暑くなりだした気がしますね。朝晩の涼しさもどこへやら。
(もう少し、タイの涼しい時期を堪能しておきたかった・・・)
ちなみに、この羽アリの乱舞(群飛)のことを『結婚飛行(nuptial flight)』と呼ぶらしいです。
そ、そうか・・・あれはシロアリたちの婚活だったわけか・・・(汗)
部屋に入ってきた場合はどうすればいいの?
現在私が住んでいる部屋は、幸いにも、気密性もそこそこ高く、羽アリがあまり飛んで来られないくらいの高さでもあるので、羽アリが侵入してくることはほとんどないのですが、それでも、知らない間に服に潜り込んでいた(恐っ!)アリが数匹部屋に潜入してしまったりすることがあります。
タイの一軒家に住んでいる方なんかは、玄関の窓を開けた一瞬に屋内に入ってくることも多々あるかと思います。
部屋に入ってきた場合はどうすればよいのでしょうか。
ネットで調べてみたところ、掃除機で吸ってしまうのが一番いいようです。
羽アリは意外と弱いらしく掃除機で吸った圧力で死んでしまうらしいです。
部屋や家がシロアリの巣にならない?
まったく可能性がないわけではないですが、侵入してきた羽アリ数匹程度をうっかり見逃して処理できなかったとしても、それほど心配することはないようです。
あの群飛している羽アリの中からめでたくペアとなって新たなコロニー(巣)を作る確率は、1パーセントもない(文献によっては0.01パーセント以下)とも言われているそうです。
というものの、やはり心配ではありますよね。
ですから、羽アリが大量発生している日は、コンドミニアムに入る前に、できるだけ髪や衣服をはらって部屋にアリが侵入しないように気を付けるようにします。
昔住んでいたタイの一軒家は気密性が非常に悪く、羽アリも室内に入り放題でした。
そして、日本から持ってきた書籍をしまっておいた段ボール箱がシロアリの被害にあって悲鳴を上げたことがあります。
その当時は、まさかあの羽アリがシロアリだとは思ってもいなかったのですが。(シロアリは白い芋虫みたいなやつだと思っていたので・・・)
まとめ
タイで乾季の終わりから暑季の始まりにかけて同時多発的に発生する羽アリの正体は、なんとシロアリの婚活でした。(ロマンチックなテロだな、おい)
彼らにも彼らの生存をかけた営みがあるのでしょうが、私たち人間にとってはあまりありがたいものではありませんよね。
部屋に入ってきた羽アリは掃除機で退治しましょう。
以上、タイの風物詩(?)「羽虫の乱舞」についての話でした。
ではまた。
参考サイト
https://pantip.com/topic/36165017
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hikakuseiriseika/33/4/33_191/_pdf/-char/ja
他